想定外ラブセレンディピティ ネタバレ感想です。

meco先生2冊目のコミックは3カップルの短編集になります。タイトルになっている「想定外ラブセレンディピティ」は2話目。

セレンディピティが言いにくいですが、意味は「ふとした偶然をきっかけに幸運をつかみ取ること」「思ってもみないことを偶然発見する才能や能力」です。

BLにおける攻め受けが、それぞれ自分に合った「お相手を見つける」という力や出会いが、この言葉にぴったりですね。


先っぽだけだから!




【あらすじ】

同僚のチャラ男・烏丸に同期の飲み会だと騙され連れ来られたのは、妙齢肉食系女子との合コン。

ガチで狩られそうな空気を察した清水は、何とかこの場から逃げ出すため、決死の決意で『ゲイ』だと偽りみんなの前で烏丸にキスをするも、冗談だと思われ信じてもらえず仕舞い。

店を出ても懲りずに後をつけてくる女子達を撒く為に、遂にはラブホテルへ入ることに!アルコールとラブホテルの雰囲気に呑まれ、『やってみよ!先っぽだけだから!』と好奇心旺盛すぎる烏丸に、自分が入れる方なら……としぶしぶ了承した清水。

だが、初めは気持ちよくないと文句を言っていた烏丸が、だんだん気持ちよさそうな声を出すたびに可愛く思えてきてしまい――!?

「想定外ラブセレンディピティ」meco



1話目「MANNERIXXX」

最初から表題作じゃないのは拍子抜けしましたが、このお話好きです。「マンネリ」カップルがメイン。

もう7年と長いつき合いの藤生と光。同棲しているしHはしますが、どうしてもマンネリは拭えない。これじゃあただの時々Hする同居人じゃん!と、光が同僚の烏丸に相談します。

教えてもらったプレイを散々試すも、奇想天外すぎて疲れてしまう2人。いろんな体位のエロが見られますが、ギャグっぽくて笑えますw

結局最後はゴムなし中出しに落ち着いて、なんだただのラブラブか末永くお幸せにね、と見送る母のような気持ち(どんなだよ)になれました。

なんだかんだ、つき合いの長いカップルがちゃんと愛し合う姿はほっこりします。



2話目「想定外ラブセレンディピティ」

ここてようやく表題作です。

1話で光が相談した同僚の烏丸(女好き)と、清水(童貞)のお話です。烏丸に連れて行かれた合コンで、肉食系女子から逃げるためにラブホへ行った2人。

この展開は、ちょうど同じく10月に発売されたおわる先生の「ハングアウトクライシス」と同じですね。王道です。

私はBLに多い、ひょんなことから肉体関係を持ったことをきっかけに始まるストーリーが好きなので大歓迎。心境の変化が少しずつ見えるのがいいですね。

好奇心旺盛な烏丸が、男とはやったことがないからやってみよう!と提案し、攻め受けのポジションのせめぎ合いなどもありつつ、結局は「先っぽだけだから!」と言った烏丸が、反応も良く受ける側に。

烏丸は清水とHしてから女の子に勃たなくなり、清水は童貞だったけど烏丸とHしたことでそっち方面に目覚めて、2人もノンケですがなんやかんや結局はハッピーエンド。

meco先生のほんわかした絵柄も相まって、烏丸の赤面顔も童貞攻めの清水も2人ともすごく可愛くて、こんなかわいいリーマンがいる会社で働きたい、いやこっそり覗いてたいとかうっかり思ってしまいました。



3話目「愛しみのシャディ」

上記2作はリーマンでしたが、最後のお話は大学生の後輩と先輩ものです。年下攻め。

ある日目が覚めたらとなりに香椎(先輩)が寝ていて、真面目な三守(後輩)は「責任を取る」と言いだします。

この先輩はちょっと曲者で、他に本命がいたり一見軽かったりと本音が見えにくいタイプ。だけど真面目な三守はだんだんとほだされて、惹かれていく。

個人的にはこのお話より最初の2作が気に入ったので、もう少し上2組のリーマンたちのお話を読みたかったかなというのが正直なところです。

「愛しみのシャディ」が悪いということではなく「MANNERIXXX」と「想定外ラブセレンディピティ」が私にはツボったので、じっくり違うエピソードとかも読んでみたかった。



かわいらしい絵柄で、しっとりした話よりは軽くさらりとしたお話に癒されたい人におすすめです。表紙のイメージのままの、可愛い短編集でした。

meco先生はこれがデビュー2作目ということなので、次のコミックも期待したいです。



meco先生の初コミック。



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