あふれて、こぼれて、恋しくて。ネタバレ感想です。

ナナイタカ先生2冊目のコミックです。お茶屋さんが出てくるので、温かいお茶を飲みながらほっとしたい人にもおすすめ。日本茶は二日酔いにも効きますしね。(関係ない)

ほんわかした温かい純愛もので、表紙の雰囲気や色使いからの通りの王道の幼馴染BLです。コーヒーもいいけど、ついお茶を煎れたくなりました。




【あらすじ】

花巻裕太の初恋の相手は、幼馴染のお茶屋の跡継ぎ息子・福元千鶴。「千鶴の淹れるお茶をずっと飲みたい…」という淡い夢を抱いていたが、諦めて上京し就職。しかし、転勤の辞令が下り、地元に戻ることになって!?

あふれて、こぼれて、恋しくて。【Renta!限定特典つき】ナナイタカ



ヘタレリーマン×お茶屋の跡継ぎ



初恋を忘れるため、大学で上京しそのまま就職した社会人3年目のリーマンの裕太(攻)は、ある日地元への転勤となります。

地元には老舗のお茶屋の息子で、裕太の初恋の相手である千鶴(受)がいる。千鶴には何も伝えずに地元を離れたため、戻ることになって胸中複雑な裕太。

しかし帰ったらまた昔のように、家族ぐるみの付き合いがはじまります。

子どもの頃と同じように優しく温かく接してくる千鶴に、裕太は相変わらずの居心地の良さを感じ、自分の気持ちを再確認する裕太。

千鶴は裕太が地元を離れた理由も知りませんが、無理に聞き出そうとはせずそっと見守っていてくれる。千鶴はとてもいい子で、そして千鶴の淹れてくれるお茶は美味しい。

そばにいるといっそう気持ちが高ぶる裕太ですが、告白して今のいい関係が壊れるのが怖くて身動きが取れません。

裕太は確かにヘタレですが、その葛藤は分かります。千鶴みたいなこんないい子がそばにいるだけで幸せなのに、もし自分の不用意な言葉でこの関係が壊れたら、と考える気持ちはよく分かります。



ちゃんとエロもあった



ずっと裕太視点でお話が進んでいきますが、千鶴視点が多少見えにくかったかもしれないのは惜しいかなと思います。

千鶴も好きなんだろうなというのは何となくわかりますが、ずっと受け身で自ら動かなかったのはちょっと疑問というか不思議です。

千鶴は女々しいタイプではないし、もし自分の気持ちを自覚していたなら千鶴から告白するなどの行動があっても良かったかなあと。

ただ、千鶴は地元の老舗お茶屋の跡取りという縛りがあったので、そう簡単には動けなかったのかなという解釈もできます。

老舗となると、なりふりかまわず簡単に男に告白というわけにはいかないでしょうし、何よりもお茶が好きで跡を継いだ千鶴の頑張りも無駄にはできません。

密かな想いを胸に秘めた健気な千鶴の、包み込むような大きな愛が母性たっぷりで、優柔不断でヘタレな裕太にはもったいないくらいです。


こんな両片思いの2人のこじらせ純愛なので、最後に裕太が告白してくっついた後も、正直エロには期待していなかったんですが、ちゃんとあったのはナイス。

ちらちら出てくる千鶴の甥っ子のショタっぷりも、2人の子ども時代のショタっぷりもかわいいです。

ほのぼのした漫画は、どエロいものや暗黒ものなどの濃~~いBLを読む合間に読むと、じんわり沁みますね。

たまたま国枝彩香先生の「スピンアウト」を読んで心にダメージを受けた後に読んだので、よけいにピュアラブに心が癒されましたw

ちょっとお疲れモードな時、実家で飲む温かいお茶みたいなほっこりと心温まるお話です。BL初心者の方にもおすすめの、王道の幼馴染BLでした。





デビュー作はこちら。



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