「やさしくってわがままで」ネタバレ感想です。

「ここにおいで、お兄ちゃん」のスピンオフBLコミックです。平喜多ゆや先生はきっと頭のいい人なんだろうなと思わせられる、素敵な作品です。

かわいい絵柄ながらも巧妙なリアリティが組み込まれていて、家族についても考えさせられたり、早く大人になりたいと願う10代のやり場のない想いなどもギュッと凝縮されています。

表題作の「やさしくってわがままで」と「いたいけな太陽」の2作が収録されていますが、どちらも読後は温かくてジンとくるという平喜多ワールド全開な作品でした。



前作「ここにおいで、お兄ちゃん」



「いたいけな太陽」

「ここにおいで、お兄ちゃん」に出てきた中二病を患った弟・那月(受)が主人公のお話です。後輩×先輩。

中学の頃イタイ中二病で孤立してた那月は、人なつっこい陽太(攻)と仲良くなります。

しかし思いがすれ違い、結局那月は不登校になりそのまま中学は卒業。高校では友達もできて楽しげです。

高校で再会し、中学時代の黒歴史をバラすと脅して那月につきまとう陽太。唐突にキスしてきたりと、那月への気持ちを隠そうとはしません。

頼れるものが那月だけの陽太のいたいけな姿も、そんな陽太を先輩である自分がなんとか支えようともがく那月の姿も、どちらも健気でいじらしくて胸に迫るものがありました。

無責任な陽太の親には閉口してしまいますが、反対に陽太の家族の温かさが身に沁みます。

なくてはならないもの同士がお互いを必要として、太陽は月を、月は太陽を手に入れた。陽太も那月も寄り添いながら大人になって、ずっとずっと幸せに生きていってほしいと心から思いました。

「やさしくってわがままで」

こちらの表題作のほうが短かめでした。那月のクラスメイトで陽太の義理の兄の丈瑠(受)が主人公のお話です。大学生×高校生。

昔から優等生のいい子を演じていた丈瑠(受)が本音を語れるのは、お隣りさんの幼馴染の幹哉(攻)だけ。

成長してから付きあうようになりますが、幼馴染ならではの気安さやこなれた感じにニヤニヤしてしまいます。幼馴染はBLの鉄板ですが、やはりいいものだなあと実感。

大学生になった幹哉が、実は余裕がなくて嫉妬深いこともそのまま受け入れる丈瑠の懐の広さもよかった。お互い大好きなのが伝わってきて、ほっこりします。

スピンオフではありますが、これ単体でも十分楽しめると思います。

BL初心者にも、家族については思うところある人も、いじらしい男の子たちにじんわりしたい人にもおすすめです。



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