「僕だって君がいなけりゃたぶん」ネタバレ感想です。

蔓沢つた子先生4冊目のBL漫画は甘い&エロい!イチャイチャするってこういうことだよねというお手本のようなラブラブなお話です。

受け攻めのメインキャラが2人とも医者の卵で、机を並べてお勉強するシーンなどもあって新鮮でした。

偏差値が高めの2人なのでエッチもさぞや知的なエロスになるかと思いきや、元来エッチとは動物的なもの。いつもの蔓沢つた子先生のエロエロは健在です。

タイトルからは、僕だって君がいなけりゃたぶん女の子と付き合ったのに!という内容が続くのかと思いきや違うんですよ。

そっちかー!って感じでいい意味で裏切られて嬉しくなってきます。タイトル回収が2回あったも意表をついてきて、なんだろうこのしてやられた感。大好き。

というわけで以下「僕だって君がいなけりゃたぶん」の感想です。

僕だって君がいなけりゃたぶん。 電子書籍



僕だって君がいなけりゃたぶん。感想 ネタバレあり


ド変態レオ×コミュ障シオンの幼馴染カップル


引っ込み思案な小学生のシオンは、人との距離がうまく測れずに孤立していじめっこ達の標的になってしまいます。

しかしシオンの股間を見て興奮したジャイアン気質のレオのおかげで、一時的にいじめっこ達から助けられたシオン。

レオは「ふにゃちん好き」という変わった性癖を小学生の時から持ち合わせていて、シオンの控えめなふにゃちんを一目で気に入ったのでした。

それ以来、小中高校とずっと一緒に過ごしてきた2人。

レオとクラスが離れてからはまたいじめにも遭っていたシオンですが、いつもレオが友達としてそばにいてくれたからなんとか乗り切ってきました。

シオンは人見知りでコミュニケーションが苦手で極端にシャイなので、友達はレオだけ。レオの方は明るく友達もたくさんいますが、なんだかんだとシオンを気にかけて10年以上ずっと一緒にいます。

一見アンバランスにも見える立ち位置も性格も真逆な2人の幼馴染カップル。レオがヒーローのように見えていたシオンがレオを好きになるのはよく分かります。

レオがシオンを選んだのは自分の性癖を満たしてくれるから。なんですが、もちろんそれだけではなくて…。

インテリな2人は国立大学の医学部生


実家が大きな病院であるレオの医学部受験に付いていく形で、同じ国立大学の医学部に合格したシオンは、進学後はレオと大学の近くでルームシェアをしています。

医学部生らしく勉強がけっこう大変そうで、英語やドイツ語を学んだり話したりしているインテリなレオ&シオン。

専門書が高いと嘆いてみたり、図書館にこもって勉強したり、休日には買い物に行ったりお茶したり、もちろんエッチなことは誰の目も気にせずやりたい放題。

幼馴染でラブラブな2人が最初からエロエロしい同居生活を過ごしているのが眼福です。

だがしかし恋人ではない


机を並べて勉強したり同じ大学に通ったり、家でも学校でもずっと一緒にいられて幸せなシオンでしたが、ある日ふとレオとの関係は恋人同士なのかで不安になってしまいました。

シオンが思いきって「俺達恋人だよね」と確認した途端、レオからはまさかの否定の言葉が返ってきてしまいます。ショックを受けるシオン。

やっていることは恋人同士、もしくはそれ以上のこと。混乱するシオンに「恋人はすぐにめんどくさいことを言ってきたりするから」とレオは悪びれた様子もありません。

シオンの好きなところを10個すぐに言えてしまうレオ。ふつう好きな人の好きなところ10個って言われて、スラスラ10個すぐに挙げられる人って稀なので、きっとそこに愛はあるはず。

僕だって君がいなけりゃたぶん…


だけど頑なに恋人であるということは認めないレオに、シオンはよく分からないままずるずると現状維持で過ごします。

高校時代にレオに他に恋人がいたことも知らなくてショックを受けるシオンですが、逆にシオンが今恋人を他に作ったら殺すと言ってきたり、レオの俺様気質も極まれり。

日本の法律が変わったらシオンと結婚してもいいかもと、恋人をすっ飛ばして結婚話をしたりするレオにシオンは振り回されっぱなしです。

だけどレオがどんなにジャイアンっ気を発揮しても、シオンはレオのことがずっと大好き。レオがいなかったらこんなに人生楽しくならなかっただろうなあと思っているシオンが健気でかわいいです。

君がいなけりゃ女の子を好きになって幸せになっていたとかじゃなくて、ポジティブな方向だったんですね。見事なタイトル回収にニヤニヤしてしまいました。

恋人ではないと言い張る理由


レオがシオンを恋人ではないと言い張るのには、実は「めんどくさい」以外にちゃんとした理由がありました。

高校時代に何度も女の子に騙されかけたレオは、医者である母親に、責任が取れるようになるまで恋人は作らないよう、恋人を作ったら引き離すと厳しく言われていました。

それがトラウマとなって、やることはやっても恋人同然もしくはそれ以上に大切な存在であっても、頑なにシオンのことを恋人だと認めなかったんですね。

お母さんの怖さもさることながら、シオンとだけは絶対に引き離されたくなかったレオ。母親の言いつけを守るという、根が真面目なところはレオのピュアなところでもあります。

Sスイッチの入ったシオンいいぞもっとやれ


変なところで真面目なレオにブチ切れたのはシオン(笑)いきなりSスイッチが入ってレオに乗っかります。

「俺がレオくんを恋人にするって決めた」と、レオには選ばなくていいと言うシオンが悪い顔してます。シオンが楽しそうで何よりです。

恋人だと認めるまではエッチしないとエロエロしく誘惑するシオンのエロスイッチと、その底知れぬ誘い受けポテンシャルが高すぎてやばい。

シオンの方が体格がいいので、本気を出せばレオはシオンに腕力では敵わないというのもまた普段の性格とのギャップがあっていいですね。

結局、Sスイッチが入ってまたがってエッチに誘ったシオンの勝ち。レオは自らの欲望に逆らえず渋々(?)恋人だということを認めました。

とはいえいきなりレオのご両親へのカミングアウトは早すぎないかな!?(笑)ご両親がシオンをお気に入りですぐに認めてくれたからよかったものの、一般的にはもう少し慎重になったほうがいいのでは。

ただお母さんとしては、レオがまた変な女の子にひっかかって騒ぎを起こすよりも、子どもの頃からジャイアンな息子とずっと一緒にいてくれた幼馴染のシオンのほうがホッと安心できるのかもしれません。

コミュ力向上のため頑張るシオンにレオは


ご両親にも認めてもらって関係が安定したレオとシオン。レオはシオンのためを思って、医者になるならコミュ力を高めた方が良いとアドバイスします。

シオンはそれを聞いて、大学の友達と少しずつ会話をして交流をはかってみたり、先輩の家に爬虫類を見せてもらいに遊びに行ったりと、自分なりに頑張って積極的に動き始めます。

だけど自分から進めたはずなのに、交友関係が広がって忙しくなったシオンを見て寂しくなるレオ。

レオとしては自分だけを頼ってくれるシオンを放っておけないし、自分にだけ懐いてくれてかわいいと思っていたのに、いざシオンが自分の世界を持ち始めるとちょっとおもしろくないし寂しいんですよね。

俺だってお前がいなけりゃたぶん…


嫉妬したり独占欲を感じたりしている自分に戸惑うレオが新鮮です。俺だってお前がいなけりゃたぶん、こんなふうにならなかったんだろうなーと思っているのがまたかわいい。

今度はレオ視点からの2度目のタイトル回収。うまいなあ。タイトルが作品内で2度も回収されるところに作家さんのセンスや巧さを感じます。

シオン視点ではシオンの気持ちの方が大きく見えていましたが、逆になるとどうも違うようです。結局はどっちも両想いでお互い大好きってことなんですが。

先輩がシオンを好きになってキスするという一悶着もありましたが、もちろんレオとシオンの2人の関係はこんなことでは揺るぎません。

不可抗力とはいえシオンが反省しレオが許してハッピーエンド。ずっとなんだかんだ言いながらもラブラブな2人なので、最後まで安心して楽しめました。

感想まとめ


あとがきにもありましたが、蔓沢つた子先生は今作では新しいことにチャレンジということで、体格差がいつもとは逆になったそうです。

キャラクターが変態というのは蔓沢先生のデフォルトなので、この2つが合わさって大成功だったのではないでしょうか。

いつもながらエッチなシーンも、アングルにバリエーションも豊富でエロエロしく大満足でした。同居ものはエロいことし放題なのが素晴らしい。

気まずくなっても狭い部屋で毎日顔を合わせるからこじれることなく、誤解を解くのも早かったです。

レオにはシオンが、シオンにはレオが互いに必要不可欠な存在で、2人の関係が信頼と愛情で繋がっているからに他ならないのでしょう。

背景や小物なども丁寧で、4冊目とは思えないようなこなれた書き込みも、1話ごとの間のちびキャラもかわいくて大好きです。

誰にも入り込めない磁石みたいな関係のレオとシオンがとても愛しくて、イチャイチャと甘さとエロを補充したい人にぜひおすすめのコミックスです。

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