ジェラシー4話の感想です。雑誌最新話の感想なのでネタバレNGの方やコミックス派の方はお気をつけください。

明虎とどうなりたいのかいまいち自分でも分かっていないままに、なんとか明虎に近づこうと画策しあがく卯一。

デートはできても決して一線は越えさせない明虎に、じりじりしながらサウナで我慢勝負に負けたところまでが3話でした。

ジェラシー3話ネタバレ感想

簡単なおじさんだと思っていたら意外とそうでもなかった半田さんが大活躍の4話です。

それでは以下シェリプラス3月号スカーレット・ベリ子先生の「ジェラシー」4話のネタバレ感想です。

ジェラシー1巻 電子書籍



ジェラシー4話感想 ネタバレあり


麗華ちゃんグッジョブ!


表紙巻頭カラー4P付きで現代に戻ってちらりとハチが出てきてくれました。このまま過去編が続くとコミックス1巻ではほぼ出番なしなんじゃないかと心配してしまいましたよ。

4話も過去編メインでしたが、冒頭カラーで少しだけ現代に戻りました。

ハチは寝ていたのでセリフはなしですが、麗華ちゃんのグッジョブによって卯一をバックハグして眠るという幸運にありついています。

扉絵は裸体に縛られている卯一のカラーの妖艶ソロショット。しかしこんな絵すら普通に見えてくるのは卯一マジックでしょうか。

本編で変態すぎる(褒めてます)から、縛られるくらいではもう鍛えられた読者たちは微動だにしません。たとえこれが雑誌の表紙をめくってすぐのページにドドンと現れても(笑)

手錠で繋がれているハチ


眠っていた卯一がふと目覚めると、麗華ちゃんの寝顔が目の前に。思わずその天使の寝顔にきゅーんとしている卯一がパパの顔をしています。

こういうところは親の表情を見せてくれて微笑ましいなと思います。確かに卯一は過去のターンを見ていると変態街道を突っ走っていますが、娘を溺愛するパパの顔は世間一般の父親達となんら変わりありません。

しかし愛娘に見とれていると、背後に人の気配がありました。なんとハチが卯一をバックハグして3人で1つのベッドに寝ています。

しかもハチは卯一を抱きしめる両腕を手錠で繋がれているので、卯一にも外すことができません。

麗華ちゃんの仕業のようで、目覚めた麗華ちゃんはどこか嬉しそうです。ハチは犬だけどソファで寝るのは可哀そうということで、こういう3ショットの寝方になったのでした。

麗華ちゃんは本当によくデキたいい娘です。いい女になりそうな匂いがぷんぷんしますね。

ハチが来てくれてよかったね


犬だって家族。手錠をかけておいたらパパも安心でしょと娘に言われては怒れない卯一。「安心」というのはつまり、ハチに襲われる心配はないということと、逃げられる心配もないという両方の意味があるのかもしれません。

「ハチは温かいからよく眠れたでしょう」と、麗華ちゃんは麗華ちゃんなりに父親を心配していました。

ハチが来てくれてよかったね、と安堵したような表情の麗華ちゃんですが、どうやら卯一がちゃんと眠れていないことにも気づいている様子です。

子供は親を親が思った以上によく見ているものだから、詳しくは分からなくても麗華ちゃんなりに卯一の人としての脆さや危うさを感じとっているのかも。

現代に戻るまでハチのターンはまだまだとは思いますが、頑張れハチ負けるなハチ。きっとこの難しい卯一を癒す存在に君ならなれる。と信じたいです。

明虎の奥さんと赤ちゃん辰之登場


本編ではふたたび過去のターンへ。前回のサウナで我慢大会に負けた卯一が、明け方の湯船で明虎を想ってほんわかしていいます。

いっぽう、お迎えに来てくれたであろう浅生田と自宅に戻った明虎は、奥さんに膝枕されて氷まくらで夕べのことをあきれられていました。

奥さん、さすが綺麗で強そうです。やっぱり辰之の母親ですね。その辰之もこの時間軸ではまだ生まれたばかりの赤ちゃんとして登場しました。

明虎の胸ではいはいしていてかわいいです。あの目つきの悪さは今いずこと思いきや、コマによっては目つき悪くてなんだか笑ってしまいました。

この辰之の話は「四代目・大和辰之」をぜひどうぞ。まあジェラシーを読む人はきっとみんなこっちを先に読んでいるとは思いますが。

肝が据わっている姐さん


明虎をひざまくらしながら「かたぎと勝負なんて」とあきれている奥さんですが、勝負に勝ったことを聞いて満足しているあたりがさすが姐さんです。

浅生田も内心、明虎と奥さんのやりとりにつっこみを入れていますが、デキる部下は茶々を入れたりはしませんでした。うん正解(笑)

卯一のことを「おもしろいヤツ」と評価している明虎。妙な方向に振り切れていてやたらと生命力がある卯一のことを、やはり明虎は気に入っていました。

「(卯一を)どこかの誰かみたい」と奥さんに言われてしまう明虎。似た者同士の2人なのは見る人が見れば、聞く人が聞けば分かるものなのでしょう。

寂しさを抱えて生きていく覚悟


小学生の頃、自転車で九州を一周したことがある明虎。だけど誰もついてこれず、結局明虎はひとりで走ることになったという経験がありました。

さっきまで一緒に並んでいたと思ったら、いつの間にかぐんぐん前に進んで、おもしろそうなことにはどこまでも突き進んでいくタイプの明虎。

誰がいなくてもひとりで進んでいける人。そんな人を見ていると、この人には自分がいなくてもいいんだと思って寂しく感じてしまう。奥さんはそのリタイアした子たちの気持ちが分かるんですね。

明虎のような人間は子供も大人も男女共にとても魅力的に映りますが、惚れたほうは確かに大変でしょう。この寂しさをたったひとりで抱えて生きていかなければなりません。

そういう意味で腹をくくっている奥さんは、やっぱりさすが明虎の妻であり辰之の母親だなと思いました。そういう人だからこそ明虎も惚れたのでしょうね。

寂しがらせたお詫びに(おそらく超高級な)お寿司に連れて行ってと上手にねだるあたりも、あっぱれです姐さん!浅生田も思わずコケるよ(笑)

卯一に溺れる半田


卯一のほうはホテルの部屋で半田に飼われているような状態ですが、街に出たり戻ってきたりと至って呑気に出入りしていました。

フランクフルトを食べる絵面が一番エロいキャラという称号を与えたいですね。それを見ていた通りすがりのおじさまにもナンパされるというエロさです。

「満たされているから」とナンパを断る卯一は、サウナで明虎の裸も見ることができたし遊べたし、今は半田をうまくまるめこんでいるしと上機嫌。

そんな卯一にどっぷりとはまりこんで抜け出せなくなっているのは半田のほうでした。帰ってくるのを待っていたり、頼まれた物を用意したりとかいがいしい半田。

こうしてみるとかわいいおじさん…に見えなくもありません。

新聞の情報は商品


卯一は金を増やす才能もあるようで、半田に株を買わせて1週間でそれを倍にするなど、半田の立場をよくして自分を上層部に紹介してもらおうと画策しています。

新聞の情報は商品だから真実なんて書いてない。その点漫画は隠された真実を訴えかけてくるからバカにはできない。

卯一のこの発言は、なかなか真理を突いたもののようにも見えますがどうでしょう。確かに新聞はその新聞の方向性に沿って、人の手によって都合よく加工された情報であることは否定できません。

ちなみに卯一が読んでいる漫画は「ゴ○ゴ」でした。表紙がゴリラでじわじわきます。

卯一と半田の温度差


卯一はマネーゲームを順調に成功させて金を増やしていきます。

自分と卯一はいわば船長と航海士で、株で大儲けしたらもう誰も半田に指図できるものはいない。そうなれば堂々と組長にも卯一を紹介できるし、ずっと一緒にいられる。

半田は嬉しそうに豪語しますが、卯一はそっけない態度のままでした。この温度差にイラッとした半田は急に卯一に襲いかかります。

しかしヤッている最中にも関わらず漫画を読む卯一。半田はよけいにイラつきます。半田からするともっと自分に執着してほしいのでしょう。自分が卯一にそうしているように。その時点でもう半田は卯一に溺れている状況なわけですが。

卯一からしたらもっと金儲けをして半田が出世すれば、自分がそちらの世界に入る日も遠くないので勉強に余念がないのは当然のことです。

卯一の乗り気ではない様子にあきらめた半田は、高3の娘の予備校の送り迎えに行くと、文句を言いながらもちらりと父親の顔を見せました。

自分よりも大切なものに嫉妬する


娘の話題になるといつになく優しげな表情を見せる半田に、あんなに半田のことはどうでもよさげだった卯一はぴくりと反応します。

人のものだと感じると余計に気を引きたくなる。自分よりも大切なものがあると知ったとたんに手を離したくなくなる卯一。

ここに卯一の弱さや子どもっぽさを感じてしまいますね。手に入らないものを追いかけ続け渇望し、ごねてわがままを言う。なのにこちらだけを見つめられると途端に関心を失ってしまう。

卯一は自分の秀でた能力や容姿や性格や性癖を、自分自身ですら持て余しているように見えます。こういう人はさぞ生きづらいに違いありません。

明虎の幸せそうな姿を目撃


帰った時には部屋にいてほしいと頼む半田に、適当ながらも良い返事を返す卯一。半田もこうなるとなんだか可哀そうに見えてくるのが不思議です。

半田が卯一に謝ったり焦ったりするのは、手に入ったと思ったのにその手に余る男だったから。こんな仕事をしているということは半田は半田で抱えるものがあり、寂しさも感じているのでしょう。

そんな半田の胸中を知ってか知らずかご機嫌な卯一は、出かけた街中で偶然、寿司屋から出てきた明虎とその隣りで辰之をだっこしている奥さんの3ショットを見てしまいます。

お似合いの夫婦で幸せそうな家族の絵面。明虎も奥さんもとても幸せそうで、浅生田も背後に静かに控えています。

うわあ…憧れて追い続けている明虎と妻と子どもの3ショットなんて、卯一からしたら一番見たくないものだったんじゃないでしょうか。

案の定、すぐにホテルに戻って半田との食事もとらずに無視したまま、鬼のような形相で漫画を読んで勉強することに集中しだした卯一。胸中は複雑に違いありません。

明虎に容易に近づくことさえ叶わない今の自分の置かれた立場を思い知らされて、悔しく苦々しく噛みしめているのでしょう。

自分と似ていて恋い焦がれる人が、自分のいないところで幸せそうに笑っている姿。偶然とはいえこれはつらいですね。。。

ピュアなホテルマンを誘惑


組長に呼ばれた半田は、最近株で稼いでいることもあり、とうとう出世かと思ってわくわくしていました。しかし実際には釘を刺されただけ。

肩透かしを浴びて機嫌が悪くなる半田。あああ何かが起こりそうな予感にハラハラしてしまいます。

ホテルでは卯一が若いホテルマンの白井を誘惑していました。実際には半田が来るまでカードゲームに誘っただけだったのですが、白井のほうが誤解してがっつきます(笑)

ノンケなのに思わず卯一の裸体に反応して襲いかかってしまうとか、卯一はどれだけ魔性なのか。

しかしこの白井くん、根はとても純粋ないい子のようで、誤解して覆いかぶさってしまったことや卯一のことを売っている人だと決めつけてしまったことをきちんと謝ります。

半田と卯一の決定的な違い


これまで接したことのない、あまりにも善良そうな白井に新鮮さを覚え気に入った卯一。キスをして、夕べ半田が用意していてくれたプレゼントを、そうとは知らずに白井にあげてしまいました。

しかしそこへ帰ってきた半田。ぎゃああそうでなくても組長にコケにされてご機嫌斜めなのに!タイミングが怖すぎます。

実はこの時計は半田の亡くなった家族の大切な形見だったのでした。卯一に持っていてほしかった半田ですが、その意味すら卯一はよく分かっていません。

人の気持ちを汲めない卯一。利用している半田にはわずかな情すら感じていません。

半田は独占欲をまき散らすタイプのようですが、卯一はそうされればされるほど冷めて離れていくタイプ。2人の違いは決定的なものとして表面化してしまいました。

最後の最後で必ず失敗する


卯一の家庭のことを調べた半田によると、卯一は杉並の高台にある一軒家のいい家が実家。親は省庁に勤めているお金持ちのようです。

卯一のような人間を「誘惑者」と呼ぶ半田。頭が良くて度胸もあり人を操るのもうまい。ともすれば人を自分の道具か何かだと思っているやくざも世界の親分も、そういうタイプの人間が多い。

半田たちのいる世界というのは、無法者の集団です。しかし集団である以上はそこには社会が形成されるもの。卯一はそこにすら参加できません。なぜなら欠けているものがあるから。

「最後の最後で必ず失敗する。」見透かしたように卯一に告げる半田は、卯一の思惑にもうすうす勘付いていた上で卯一を囲っていたのでした。

このセリフは今後どういうふうに生かされていくのでしょう。卯一は明虎がらみでいったいどんな失敗をするのか。

何か最後に失敗をして現代の卯一になったわけで、そう思うとこのセリフをここで半田に言わせたスカベリ先生の手腕にゾクゾクします。

お前はこれからもずっと独りだ


いつも誰のことを考えているのかと卯一に問う半田。

もう少しうまく立ち回っていたらこのまま騙され続けてやっていたのに。割れたグラスを握りしめながら、半田は苦々しくつぶやきます。

半田も男に溺れるだけのつまらない男ではありませんでした。

誰もが卯一を持て余し放り出す。卯一が自分自身を持て余しているように、誰にもコントロールできないのが櫓木卯一という男。

半田は卯一よりも長くこの世界にいて染まりきっているぶん、人の裏側や心の奥底にあるものを感じとる力というものは長けているのでしょう。伊達に長年やくざをやっていません。

「お前はこれからもずっと独りだ」捨て台詞のように言い放つ半田は、白井の前で卯一を無理やり抱き始めます。

立ち去ることも止めることも何もできずに立ち尽くす白井に、強引なセックスで優位を感じた半田は3人でやるかと誘いはじめ…。

ジェラシー4話感想まとめ


またハードなところで4話は終わりました。このピュアな好青年の白井はこの後どう出るのでしょうか。卯一の魅惑の唇や身体に溺れてしまうのか。

彼女がいたノンケの白井までもその魅力で動かしてしまい、半田のようなやくざまでも魅了してしまう卯一。しかし抱えた孤独の闇は深く、誰にもまともに扱えそうにありません。

睡眠もセックスもみんな独りを自覚してしまうことへの不安。卯一からすると世の中みんな、自分のまわりにいる連中は特に揃いも揃って孤独な人間ばかりということになるのでしょう。もちろん自分を含めて。

逆にいうと、卯一がそういう人間を引き寄せる何かを持っているのかもしれませんね。

この流れであと1話2話でまとまりそうにない気がするので、コミックスはどうやら1巻では終わりそうにない気配です。それだけ櫓木の孤独は深刻で闇は深いということでしょう。

とかいってスカベリ先生のことだから見事に1巻で収束させてきたらどうしよう(笑)

ハチももっと見たいと冒頭では思いましたが、そんなことはすっと忘れさせられ、またずぶずぶと深い沼に引きずり込まれるようなあっという間の過去編4話でした。

明虎の奥さんや赤ちゃん時代の辰之も見ることができたし、少しずつまた明虎の周辺も明るみになってきて続きが楽しみです。

次回5話は2017年3月30日(木)発売のシェリプラス5月号です。

ではまたジェラシー5話の感想でお会いしましょう。

追記)5話の感想を書きました。

ジェラシー5話 ネタバレ感想

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スカベリ先生へのインタビューはこちら。ちょっとびっくりな大和辰之の衝撃の事実が明らかになります。

大和辰之の衝撃の事実(笑)とスカーレット・ベリ子先生への貴重なインタビュー

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