ギヴン17話のネタバレ感想です。雑誌最新話の感想で4巻のネタバレなのでNGな人はお気をつけください。

立春と真冬の関係に一段落ついたところで、謎多き男秋彦のターンです。圧倒的なヴァイオリンの力を持つ雨月と引き合わされた真冬。

雨月のただの同居人のはずの秋彦でしたが、実は代えのきかない人に失恋しており、どうやらその相手は雨月のようでした。

ギヴン16話 ネタバレ感想

16話の終わりからすると雨月と秋彦は今もずるずると身体の関係があるようでしたが、果たして過去に何があったのか。

それでは以下キヅナツキ先生の「ギヴン」17話の感想です。

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ギヴン3巻 ネタバレ感想

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シェリプラス2017年3月号は2/24に電子配信されます。電子派の人はもう少しの我慢です。

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ギヴン4巻17話 感想 ネタバレあり


全然ダメと真冬をばっさりな雨月


秋彦を尋ねてやってきた真冬でしたが、迎えに出てきたのは雨月。真冬のことは雨月には「うたの子」という認識のようで好意的な態度を見せています。

真冬からすると秋彦の同居人という雨月は親しいわけでもなく戸惑い気味。しかし真冬がギターを持ち次の新曲を歌っていると、雨月はさくっとダメだしをしてきました。

謎の2ショットに驚く秋彦ですが「全然だめ」とずばりと指摘した雨月にびっくり。真冬もショックを受けています。

悪びれない雨月は、本当はこうしたかったんじゃないかと真冬の新曲を指摘しました。「こういう感情が歌いたかったんでしょ?」と余裕の表情で真冬を導く雨月に、秋彦は若干引き気味です。

雨月と真冬を2人きりに


自分の表現したかった音をずばりと指摘されてしまい、読まれていることに驚く真冬。そんな真冬の様子を見ていた秋彦は、雨月と2人にして出かけてしまいました。

春樹との約束があるということで、適当に雨月の相手をしておいてほしいと真冬に告げた秋彦。2人の様子を少し見て2人きりにしても大丈夫だと判断したのかもしれません。

雨月は真冬を気に入っている様子ですが、真冬としてもヴァイオリンの演奏を聴いて以来音楽家として通じるものがありました。そのあたりも秋彦が空気を読んだに違いありません。

そんなことより(ひどい)私は秋彦と雨月の関係が気になって気になって。うううっ思わせぶりな前回の終わり方のアレはどういうこと?

天才の真冬と天才肌の立夏


春樹をピックアップして運転中、雨月と真冬を2人にして置いてきたことを説明する秋彦。適当に放置しても大丈夫かと春樹は心配そうです。

真冬はアポなしで秋彦の家に来たらしく、天才ゆえに視野が狭くなっていると笑う秋彦。真冬の様子を見て、今までせき止められていたものが解放されて怖いくらいに伸びていると感じていました。

雨月と出会うことで、それがさらに加速していい方向に進めばいい。秋彦は新曲のために協力的でした。

秋彦と春樹は立夏のことも実は天才肌だと思っていました。補修も実は2科目だけで、ほとんどテスト勉強しないくせに今の高校で成績が真ん中くらいというのも春樹にとっては驚きの対象になっているようです。

お兄さん組にこんな風に言われているとはまったく知らない立夏は今回出番がありませんでした。いちおうメインキャラなはずなんですが、まあ今は秋彦のターンですからね。

それって時々辛くないのかな


春樹から見ると秋彦は、真冬や立夏とは違って秀才。大学でオケに入っているくらいだから実はヴァイオリンも超うまくて、ギターもベースも実は弾けます。

秀才ではあるけれど器用貧乏だというのが春樹の秋彦評。

自然にディスられているのかとからかう秋彦ですが、凡人と自認している春樹からすると、器用貧乏というのはかっこよくてうらやましい様子です。

「それって時々辛くないのかな」と軽く秋彦に告げる春樹に、秋彦はちらりと眉をひそめました。これはなかなか深いですね。

ことアーティストにとっては、何かに突き抜けているということが有利な世界。なのに何でもできてしまうがゆえに逆に不器用であるということへのジレンマ。

秋彦にとってはそんな自分が歯がゆくて苦しくて辛くて、ともするとコンプレックスにもなっていたのかもしれない。

春樹に自分の内面にあっさりと辿りつかれてしまったことは、秋彦にとってはあまり気分のいいものではないでしょう。

秋彦はごまかすかのように、春樹は誰からも求められる調停者枠だと告げます。意味が分からずぽかんとする春樹。

思っているよりは君はもてるでしょうよ、と秋彦は春樹をまぜっかえして誤魔化しました。

春樹はバンドのお兄さんとしてふるまっていますが、つらい立場でもありますよね。

秋彦の目には春樹はあくまでも頼りになるバランサーという風にしか映っていないでしょうし、秋彦は未だに良くも悪くも雨月のことしか見ていないわけですから。。。

秋彦の高校時代の回想へ


実は春樹の指摘はズバリその通りで、実際苦しい思いをしていた秋彦。とうとう秋彦の過去回想のターンです。

高校の頃、秋彦が国内のバイオリンコンクールで1位や2位を競っていたころ、才能あるジュニアの夢をちぎって投げるかのように海外のコンクールで1位を獲り続けていた鬼才がいました。

その人は他でもない雨月。高校1年生の夏に編入してきた雨月に会った秋彦は、雨月の最初の友達となり、その才能に打ちのめされます。

雨月のバイオリンを聞いて、事実上バイオリンを棄てた秋彦。しかし雨月はその華々しい才能や実績と比べ、けして浮世離れしているわけではありませんでした。

雨月の音を濁してみたい


きちんと人並みに感情があり、しかし途方もないほど他人よりも心と感情のサイズが豊かだった雨月。

高校生当時からダイナミックな感受性からなる音で人を魅了していましたが、そのバイオリンの音を聴くにつれ、普通の何倍にも増幅された感情の洪水に、生きるのがしんどそうだと感じる秋彦。

雨月は喜びも悲しみも苦しみも、人の何倍も複雑に音で鳴らして人の何倍も内に溜めて生きている。そんな雨月の才能を強烈に妬み強烈に哀れに思った瞬間、とっさに雨月を抱きしめる秋彦。驚く雨月。

背中の後ろで迷う手が服越しに背に触れた瞬間、まるで針に刺されたような緊張があり、この針をすべて体から暴きとって丸裸にして雨月の音を濁してみたい。

そんな衝動にかられた秋彦の心を知ってか知らずか、雨月も秋彦を受け入れたのでした。

もう終わりにしよう


そうやって心に触れられるということは、つまりはぐずぐずに甘やかされるということ。雨月は秋彦と付き合うことで、どんどん府抜けていってしまいます。

それでも初めての恋が楽しかった雨月。秋彦が親の別居を機に高3の春に雨月の部屋に転がり込んできてから同居が始まりました。

しかし高校を卒業する時、演奏家として活動を始めるときになって唐突に、お互いの存在がこの世で一番お互いを追いつめていることに気づいた2人。

秋彦がいると雨月はいつの間にか音楽に対して自由でいられなくなり、雨月の存在は根本的に秋彦にとっては苦しみになっている。

そうして2年ほど前、雨月のほうから秋彦に関係の終わりを告げ、今に至ります。以来、お互いにヤケになってずるずると身体の関係だけ続いているという中途半端な状態なのでした。

前回のラストはこういうことだったんですね。。。なんとも苦しい別離と、それでも離れられない切っても切れない縁にガチガチに縛られているような雨月と秋彦が切ないです。

少しでも分かってほしかった


自分の部屋で、秋彦とのことを淡々と真冬に打ち明ける雨月。真冬は、どうしてそんなこみいった過去を自分に話してくれたのかと不思議そうです。

確かに真冬からすると寝耳に水でしょうしびっくりする話です。雨月と真冬は特別に親しい関係でもありません。

雨月は「友達いないから!」と明るく笑いましたが、本当のところは自分と似た天才タイプの真冬になら分かってもらえるかと、祈るような気持ちがあったのでしょう。

雨月は真冬の音を聴いて、真冬も雨月の音を聴いて、お互いに心で通じるものがあったのですから。

秋彦のことをまだ好きな雨月


雨月には懺悔するような気持ちもあったに違いありません。あまり感情が顔に出ないから、秋彦には最低の男だと恨まれているはずだと自嘲気味に語る雨月。

本当は今でも秋彦のことを死ぬほど好きで、自分からふったくせに実際には離れられずに今もそばにいる。きっかけがあるたびに捨てようとして、それでもうまくいかない。

秋彦のほうから離れてくれるのをずっと待っているという雨月。真冬への言葉はすべて、雨月自身の声にならない心の叫びでもありました。

自分の話を新曲の参考にでもして、と言い残して出かけていく雨月。部屋は防音になっているので曲作りに好きに使っていいと言ってくれましたが、真冬は猛烈に立夏に会いたくなります。

意識してはいないでしょうが、雨月と同じ天才タイプの真冬は、無意識のうちにもしかすると近い将来自分たちもそうなるのではないかと本能で危惧したのかもしれません。

割れてしまったマグカップ


同居も解消しないまま、気が向いた時だけ明彦と身体を繋げる日々。

一緒に棲みはじめてすぐの頃、初めて明彦にマグカップのプレゼントをもらった雨月。しかし無性に気に食わなくて、いらないと突っぱねたことがありました。

割れてしまったマグカップを見て泣いていた雨月を許してくれた秋彦の笑顔。

雨月はひとりになったとき思い出しては、あの時素直に嬉しいと言えばよかったと苦い思いを抱えていました。

本当は今も秋彦の傍にいたい。それでも、自分は音楽を愛している。幸せだった高校時代。けれどもうあれ以上は二度とない。

ヴァイオリニストとして生きる雨月の切ない想いを胸に、秋彦の本心はいまだ見えないまま…。

ギヴン17話感想まとめ


17話は秋彦と雨月の過去編ということで、芸術家や表現者ならではの、互いの好意だけでは立ち行かない才能や嫉妬や羨望のせめぎあいにヒリヒリした最高に私好みのお話でした。

アーティストとは孤独な生き物だとはよくいったもので、特に雨月のような天才は幼少期から周囲からも格別な扱いや期待の目を向けられ、ひとり孤独にならざるをえなかったことでしょう。

しかしどんな才能豊かな人間であっても、誰かに理解してほしい、本当の気持ちを知っていてほしいと渇望する気持ちは誰でも内包しているものです。

吐露できそうなタイミングと相手(真冬)に出会い、心の内を吐き出せたことは雨月にとってはとてもよかったのではないでしょうか。

またひとり孤独になることを自ら選択した雨月でしたが、割れてしまったマグカップが元に戻ることはありません。

秋彦のほうの本心は分かりませんが、また恋人になるという可能性は雨月自身は決定的にありえないと思っているようです。

雨月は自分のズルさをも理解しているような気配ですね。自分から突き放しておいて、なのに今なお求めてしまい、いっそ秋彦のほうから突き放してくれるのを待っているというズルさを。

この2人の今の関係は安定しているのにいびつで、お互いに無くてはならないのにずっと一緒にはいられなくて、哀しくて寂しいものになっています。

互いに良い影響を与えられるのがもちろん一番いいのですが、そうは簡単にはいかないのが芸術の道。

今はバンドという別の道を選んだ秋彦と、孤独なままに独り圧倒的な才能をもってしてバイオリンを続ける雨月。

秋彦がどう思っているかにもよりますが、簡単によりを戻すというわけにはいかなさそうです。

く~~~こういう微妙な関係、私は大好きなんですが、この2人がこの先どうなるのか。春樹の出る幕はあるのか。CACの結果はどうなったのか。

次回18話は2017年3月30日発売のシェリプラス5月号です。続きが早くも気になって今すぐ読みたいです。

ではまたギヴン18話の感想でお会いしましょう。

追記)18話の感想を書きました。

ギヴン18話 ネタバレ感想

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