重い実先生のアホエロの感想です。

正直あまり期待せずに読んだのですが(失礼)表紙のピンクピンクした雰囲気とはいい意味で違い新鮮な驚きがありました。

エロに特化したエロエロギャグかなと思いきや、しっとりと中身の伴った素敵なBLでした。

友達から恋人になっていく迷いや切なさや関係の変化に、もだもだじれじれしながらあっという間に読み終えて幸せな気持ちに浸れます。

表紙とタイトルで避けている人にはぜひ手に取ってみてほしいです。

アホエロ 電子書籍


アホエロ

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アホエロの感想 ネタバレあり


違和感が仕事をしないお話です


流されやすい坂口(受)とイケメンモテ男の高東(攻)は高校の同級生だった縁で、大学からは一緒にルームシェアをしています。

しかし冒頭1ページからなぜかヤッている2人(笑)

最初は健全なルームシェアのはずでしたが、AVを一緒に鑑賞してお互い出さずに何分持つかという話題になり、流れでいつの間にかエッチする関係になってしまった高東と坂口。

坂口は前を触らずにうしろだけでイケてしまうようになり、この関係に疑問を感じながらもずるずると時間が過ぎていきます。

違和感がこっちを見ているような状態ですが、友達関係なのにエロいことはする関係にもやもやしながらもずるずると甘える日々。

途中までできた違和感の擬人化が絶妙でツボです。いつの間にか出てこなくなったのは、もう違和感を感じなくていい関係になっていったからですね。

俺たちは友達だ


坂口の目には高東が優しくてモテモテに映っていて、実際に女子にも人気があります。

高東はどう見ても坂口を好きで、エッチの後に体を気遣ったりご飯を作ってくれたり、独占欲を見せたりと彼氏そのもの。

しかし勘違いしそうになるたびに「俺たちは友達だ」と言い聞かせる坂口がなんだかこっけいに思えてきてニヤニヤしてしまいました。

友達…だよな。とひとりで内心あたふたしている坂口に、余裕の表情のイケメン高東。こりゃモテるわ。坂口が女の子じゃない自分となんてと考えるのも無理はありません。

違和感の擬人化もですが、ちょいちょいはさまれる間がおもしろくて、お互いに俺たちは友達だ…とだんだん言いにくくなっていく過程が見ていて楽しかったです。

実は昔から坂口を見ていた高東


何を考えているか分からない高東にじれじれしはじめたころ、突然お話が坂口目線から高東目線に切り替わります。キター!!

坂口はああ見えて、高校のときにひじを痛めて野球をあきらめたという過去がありました。

高校にも野球推薦で入ってきたため、夢を途中であきらめるという苦しさと同時に、学校という空間に居心地の悪さを感じていたのかもしれません。

よく空を見上げては物思いにふけっていた坂口の姿を、実は高東はそっと近くで見て気にかけていたのでした。

大学受験のときに同じバスになり、いつ声をかけようかとドキドキしている高東がかわいいかったです。

なんだよもう。結局は両片思い状態じゃないですか。リア充め。実は昔から…とか大好きな設定なので、高東の気持ちがぐーんと身近になって好感度アップ。

坂口のほうは高校時代、高東の視線にまったく気づきもしていなかったというのがまたじれったくていいですね。

中西くんはただのモブじゃなかった


高東と坂口のきっかけとなるビデオを貸してくれた中西は、ただのモブかと思わせておいて実は違いました(笑)

ビン底メガネをしていて今は隠れていますが、彼は実はギリシャ彫刻のような整った顔だちをしています。

しかしそのあまりに美しい顔立ちゆえに、本人は意識しないところで昔から何かと頻発していた周囲のトラブル。

ダビデ像の写真(の股間)と中西を交互に見るとか、一見笑えますが実際にはとんだセクハラです。

それを不憫に思った独占欲の強い弟の竹朗がプレゼントしたメガネのおかげで、中西は今は平穏な生活を送れているのでした。

兄が弟の手に顔を乗せて仲直りするやり方には、この兄弟の微妙な関係性を妄想するにふさわしくてドキドキします。

この後、竹朗が具体的に動く日は来るのでしょうか。兄である中西が弟を意識する日はくるのか。ゲスい想像は尽きません。

アホエロの感想まとめ


友達以上恋人未満の状態で温泉に旅行に行くことになった高東と坂口の温泉エロもよかったですが、おかしな温泉宿の仲居の晶さんが、黒髪長髪の美形でとてもいいキャラをしていました。

晶さんは最初は坂口を狙っていたようですが、ちゃんとお相手っぽいたかしさんもいたし、だけどどうやらタチ同士らしくこの後どうなったのかとても気になります。

最初は坂口目線で物語が始まり後半になって高東の目線になり、じわじわとニヤニヤする展開に開けていくのがしっくりきて最高でした。

表紙はいいけど内容はうーん(辛口)な作品もありますが、アホエロは表紙以上。だけどタイトルと表紙があってこそのこの内容が光るような気もして、一周まわってこの表紙しかないような気もします。

コマ割りがシンプルで読みやすくアホアホなエロ、そしてもだもだする2人の関係性の変化の両方を楽しみたい人におすすめです。

良い作家さんを見つけてしまった喜び。こういう出会いがあるから漫画を読むのはやめられません。

重い実先生の次回作も楽しみです。

重い実先生のBLコミックス


ビッチなスズキくん

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[著]重い実(三原可楠)



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