囀る鳥は羽ばたかない26話の感想です。雑誌の最新話でコミックス5巻の感想になるのでネタバレにお気をつけください。

百目鬼からの告白を拒みきれずついに受け入れた矢代。一線を越え今までで最大のラブラブ神展開だったのもつかの間、目覚めた矢代は動き出します。

一区切りついて、ここからクライマックスへ向けて加速しそうな第26話。前回の復習はこちら。ネタバレ注意です。

囀る鳥は羽ばたかない5巻25話 ネタバレ感想

俺たちの竜崎が、あの竜ちゃんがやってくれました。

それでは以下ヨネダコウ先生の「囀る鳥は羽ばたかない」26話のネタバレ感想です。

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イァハーツ5月号の電子配信は4/14からです。電子派の人はもう少しの我慢です。

追記)5月号の電子版は2017年7月13日で配信終了しました。コミックス5巻を待ちましょう。


囀る鳥は羽ばたかない26話 感想 ネタバレあり


新展開の1発目は竜崎が扉絵を飾りました。この感情からずっと目を背けてきた、という煽り文句。

矢代への恋慕と愛憎。竜崎が自分の感情に目を向けていたら、今この現状の何かが変わっていたのでしょうか。

矢代が19歳の時から執着し続け、あまりに複雑になりすぎたため竜崎自身にも自分の気持ちがよくわからなくなっていたのかもしれません。

ぼこぼこにされる竜崎


手足を縛られ倉庫のようなところに閉じ込められている竜崎に、容赦なく鉄拳がふり下ろされています。矢代の居場所を吐かせようとボコボコにする平田の部下。

竜崎は風俗店で矢代と話した後、乗り込んできた平田の部下に自分の女が好き放題されている映像を見せられ連れて行かれました。杉本も矢代にそう報告していましたね。

その杉本に矢代の居場所を問わなかったのは、組内の人間だから。竜崎が矢代を殺ったことにできなくなるから、なんとかして竜崎から矢代の居所を聞き出して始末したいという算段です。

竜崎は矢代の居所なんて知らないと言い続けますが、平田の部下が言うように最初に弓を引いたのは竜崎であることは事実。

だけど竜崎には矢代を殺るつもりはありませんでした。もちろん今も。。。

可愛くて可哀そうな天羽さん


いっぽう三角さんは、病気で入院中の会長のところへ見舞いに訪れます。どんなコワモテの親父かと思えば、一見好々爺といった雰囲気のおじいさん。

しかし時折見せる眼光は鋭く、やはりカタギの人ではありません。

この日は顔色がよく調子がいい会長ですが、病名は癌。今すぐというわけではなさそうですが、先が長く安泰とはいえないような状態です。

天羽さんを外で待たせておいて、病室で会長と二人きりで話す三角さん。天羽さんの年齢を40代半ばくらい、とざっくりしか覚えていない三角さんが三角さんらしいな。(実際は44歳)

天羽さんはまだ所帯を持っておらず、女の人はいたりいなかったりする模様です。礼儀正しい男なので三角さんいわく「クラブでは陰で俺より人気がある」らしい。

三角さんが籍を入れた女の人の連れ子だった天羽さんは、大学もきちんと出ています。それも三角さんの応援なしで奨学金で自力で卒業をしていました。

「三角が未だに所帯らしいものを持たないのは天羽がいるからか?」会長に問われた三角さんは、あいつは関係ないですよと静かに答えます。

三角さんが会長に見せる顔は他の誰に対して見せる顔とも違っていて、会長を親父として慕って心から信頼しているのが伝わってきますね。

三角さんは半身だった部下を失っていた


三角さんの息子になりたくてこの世界に入った天羽さんは、本来なら普通に生きることもできたのに全部捨てて三角さんについていきました。

天羽さんのことを「可愛くて可哀そうな奴」と評する三角さんに、会長は「一方的な過保護だ」と口を開きます。

どうやら三角さんは、惚れた女(亡くなった天羽さんの母親)と同時に、半身だった子分を失った過去があったようです。

惚れた女と半身のような部下を同時期に亡くして自暴自棄になったのか、揉め事ばかり起こして荒れていた時期が三角さんにはありました。

三角さんにもここへ来るまでに色々なことがあったのでしょう。カタギとは違う世界に身を置き、部下の死を中心に人の死を数多く見てきたに違いありません。

あんまり色々大事にしすぎるな


会長は矢代のことを「良くも悪くも人目を惹く道化」だと評します。度胸もありキレ者だが人には好かれない矢代。会長の矢代評はとても的を得ている気がします。

三角さんの目には矢代は「欲が無くて可愛い奴」だと映っていました。欲があるのが真っ当なこの世界で、随分と浮世離れしている矢代。

会長に矢代のことを「(三角の)半身か?」と問われ「三分の一あたりです」と答える三角さんはやっぱり三角さんでした。

三角さんの言葉に思わず声を出して笑い「好きにしろ」と告げる会長。これは矢代を若頭にすることを会長が認めたということ。

しかし会長が認めようが矢代にその器があろうが、担ぐ者や乗ってくる者がいないとどうしようもないのがやくざの世界です。

幹部連中を納得させるために、まずは矢代を独り立ちをさせて組を持たせる必要があります。そして会長は最後に三角さんに助言を送りました。

「あんまり色々大事にし過ぎるな」

矢代は失った部下の代わり?


あまり大事にし過ぎると身が持たなくなってしまう。三角さんを息子だと思っている会長の、親父としての忠言だったのでしょう。

三角さんの心情を慮る会長の言葉に三角さんの表情は変わりませんが、やはり色々と思うところはあるようです。

病気のためか身体は一回り小さくなり、中身も昔と比べて随分と丸くなって人が変わったようになった会長。

実はこちらが本来の姿なのかもしれないと思う三角さんは、やるせない気持ちになってしまいます。

病気になる以前の会長は、会長として気を張っていたところもあった。見舞いに来た息子にふと弱さを見せ、そのことが三角さんを切なく哀しい気持ちにさせました。

「環境は人を変えます」寂しそうな三角さんに声をかける天羽さん。

しかしそう言っている天羽さん自身が14歳の時からちっとも変わっていないことを三角さんにつっこまれ、思わず黙ってしまう天羽さんにニヤッとしてしまいました。

誰も代わりになんてならない


お見舞いを終えての帰り道、三角さんはかつてそばにいた半身だった子分のことを思い出します。お墓の前に立ち尽くす若かりし日の三角さんの哀しげな背中。

会長には暗に矢代がその部下の代わりであると指摘されたようなもの。

代わりなんて求めていない。誰も代わりになんてならない。自分に言い聞かせるように考える三角さんは、いつになく複雑な表情です。

いっぽうの矢代は、百目鬼より先に目覚め服を着てたったひとりで百目鬼のアパートを出ていました。

あああひとりで行かせてはダメな気がする。誰か早く百目鬼を起こさなきゃ。なんなら私が水をかけに行っても…!

いらないから置いてきたんだよ


百目鬼のアパートのすぐそばで車で張っていた三角さんの部下2人組に声をかけ、後部座席に乗り込んで車を走らせる矢代。

三角さんに電話でわざわざ矢代と百目鬼の高架下でのいちゃいちゃを報告して怒られていたあのブタ顔とバッタ顔の2人組です。

この2人、尾行がちょっとへたすぎませんかね?(笑)アパートの真横に目立つ車を横付けにしているとか、隠れる気がなさそう。

矢代は車内であの悪趣味な井波を送り込んできた情報屋に電話をして「お目当てのものを見つけてやったから待機しろ」と竜崎についていた刑事に伝えさせました。

お目当てのものとは警察も追いかけていた薬(シャブ)関係のことでしょうね。ギブ&テイク、昨日の情報のお礼というわけです。

ブタとバッタ、じゃなくてクジラとサメが車内で平和に言い争うのを見ている矢代ですが、百目鬼はどうしたのかと聞かれ、冷たい目で何でもないようにさらっと口を開きました。

「いらねえから置いてきたんだよ」

平田vs竜崎


冒頭でボコボコにされていた竜崎は、乱暴されていた自分の女のことを気にしていました。隠れていた風俗店に押しかけてきた平田の部下には、女を解放するから付いてこいとでも言われたのでしょう。

しかし、竜崎がキッチリと片を付けるまでは女で遊ばせてもらうと容赦のない返答に、竜崎はひどく悔しそうです。

痛めつけられても竜崎の居場所の口を割ったりしなかった彼女。まだ乱暴され好き扱われているのかと思うと心が痛みます。。。

そこへ「お前には心底がっかりした」とやってきたのは、諸悪の根源である平田。久しぶりに見るとやっぱりイラッとする顔ですね。

三角さんに竜崎を売った平田は、最初から竜崎を切り捨てる心づもりでいました。もともと竜崎はたいした金も納めておらず、矢代以上の価値なんてありません。

平田にとって竜崎は始めから眼中になく捨て駒中の捨て駒なのでした。

なおも竜崎を利用しようとする平田


価値のあるはずの矢代をなぜ殺したいのかといえば、それは平田が嫉妬しているから。矢代に父親である三角さんを取られて気に入らないから。

本来は平田は金が目当てで矢代の命は必要ではなかったはず。なのに矢代が本格的に邪魔になることがあった。

出世欲の塊でもある平田が、こんなにも強引にコトを構える理由なんてひとつだけしかありません。三角さんは矢代に本家の肩書を渡そうとしている。それが一番平田を刺激し嫉妬に走らせたのでした。

竜崎もここまでの流れを自分なりに考えて理解していたんですね。そして平田は図星を指されて激昂する…かと思いきや、逆に竜崎をさらに利用しようと心理戦を持ちかけます。

竜崎がただの考えなしではないのと同様に、平田も悪知恵の働く小賢しいやくざなのでした。

このあたりの駆け引きはたまりません。

あざ笑う平田に竜崎はひっかかるのか?


平静を装いながら、どうして自分が竜崎に目を付けたか語り始める平田。それは昔から竜崎が矢代に固執していたからに他なりませんでした。

昔から矢代を知っていたからこそ、矢代の出世が気に喰わないだろうと思って竜崎に声をかけた平田。

「まさかこんなに矢代に情があるとはな」

全部虚勢だったなんて恥ずかしくないのか?と馬鹿にしたように竜崎に告げる平田は、見下したような侮蔑の笑みを浮かべます。

チラ見せにあったシーンは、この駆け引きまっただ中だったんですね。私はてっきり「矢代が竜崎に情をかけた」という意味かと思って勘違いしてしまいました。日本語って難しい。

それにチラ見せで竜崎の正面にいるのは、よーく見れば平田です。てっきりモブかと思っちゃった。

だって平田さんって顔立ちも出で立ちにも華がないっていうか小物っぽいっていうか人相が悪いだけの人っていうかゲフンゲフン。

挑発に乗ったと見せかけて竜崎が動いた!


さらに平田は竜崎を挑発します。

かつて矢代に入れ込んで破門になった男の話を持ちだした平田は、矢代がその男を棄てたくて平田にシャブって見せたことがあったと昔話を始めました。

矢代に嵌められたのに気づきもせずに、本気で惚れていると泣いたその男はとても哀れだった。お前を見ているとその哀れな男を思い出す。

「竜崎のことも哀れでしかたがない」平田は洗脳するかのごとく、巧みな言葉で竜崎を追いつめていきます。

矢代は本当は竜崎が自分に惚れていることにもとっくに気づいているんじゃないか?気づかれているからずっと矢代にコケにされている。

思い当たる節がありすぎて言葉もない竜崎。

もし惚れてないなら自分の手で証明してやれ。矢代をやれば、お前があの哀れな男とは違うことが証明できる。

口のうまい詐欺師のように次々と言葉を重ねてくる平田に、竜崎は呆然としながら矢代を殺ることを了解してしまいました。

平田はこの口のうまさでここまで成り上がってきたという部分があるのでしょう。人の心の奥底を見透かしたように痛いところを確実についてYESと言わせる洗脳のよう。これはこれで怖い。

そうと決まれば早めに矢代の居場所を特定しないと、そう言いながら背を向けて部下に指示を出す平田。

その隙をついて平田の部下の腰から短刀を抜き、雄たけびをあげながら平田の背後から平田を刺した竜崎!!!

俺たちの竜ちゃんのオンステージだった


お、お、俺たちの竜ちゃんがやってしまいました!短刀は鈍い音がして平田に刺さっている…とは思いますが、えっこれ本当に刺さってる?刺さって…ますよね?

でも短刀だし刺したのは胸じゃないし致命傷ではないと思うんですよ。竜崎もこれで平田を殺れたとは思っていないはず。

竜崎としては矢代とのことを馬鹿にされ哀れまれ、いてもたってもいられなかったのでしょう。ただでさえ自分が大ピンチなのに、にも関わらず突き動かされるように平田に向かっていきました。

それだけ矢代への感情は「惚れている」という言葉では語りきれない愛憎にまみれた秘めたる恋慕であり、一番触れてほしくなかったこと。触れてはいけないことだったのです。

竜崎自身もこの現状下で平田に手を出したらただでは済まないことは分かっているはず。さあ竜崎はここで終わってしまうのか、あるいは「生き残る」という自らの言葉通りにしぶとくこの場をなんとか切り抜けるのか。

今のところ絶体絶命ですが、竜崎の死亡フラグは立ちすぎて逆に折れちゃった☆みたいにならないかなと密かに願っています。

その胸中を知れば知るほどどうしても嫌いになれない人間臭い竜崎。何としても生き残るルートを探してもらいたいです。

囀る鳥は羽ばたかない26話 感想まとめ


前回までのラブラブ甘々な雰囲気は何だったんだろう?と思うくらいの骨太なやくざものとしての新展開でした。

竜ちゃんが動き平田が刺され、またも緊迫した事態のまま次回へ続く。。。先が読めなさすぎて辛いです。また2か月が長いなあ。

次号にヨネダコウ先生のお名前があるから読めるだけでも嬉しいですが、しかし5月末までが長い。27話は冒頭から平田さんのお葬式で始ま…らないでしょうね。この人こそしぶとく生きる人代表っぽいし。

ところで、いらない部下扱いされてしまった百目鬼。

一線を越えた部下を突き放してひとりで動き出す矢代に、百目鬼は目覚めたらどのようにアプローチしていくのでしょうか。

「いらない」なんて言わないでー!と矢代の冷たい目を見ながら叫びたくなりましたよ。。。

百目鬼を拒みきれず身体の関係にもつれこんで、これまでの自分が壊れそうで怖くなって手放すしかないと矢代は思っているのでしょうか。

そうでなくてもまだ盃を交わしたわけではないから百目鬼をカタギの世界に戻せると思っている節がありました。

想われて愛されて大切にされたことなんてなかった矢代のことだから、百目鬼との初めての体験に何をどう対応するのが正解なのか知りようもなく結果、突き放すという選択をとりそうで怖いです。

そばにおいて大切にしたりされたりしながら共に生きるという選択肢だってあるはずなんですが、この緊迫した状況では最良の選択ができるとも限りません。

全員ギリギリの状態で生きている切迫した状況です。(竜ちゃんは今まさに瀬戸際)

ちょっとほっとしたのは三角さんのお見舞いのシーン。

会長と2人きりでする天羽さんや矢代の話に、まるくなった会長の佇まいがそうさせるのか、いつもよりずっと三角さんが柔らかい雰囲気だったのが印象的でした。

半身だった部下を失った過去を思えば、矢代を特別にかわいがって目をかける三角さんが矢代を失ったら…と思うと、やはり矢代は死んではいけない人なんだなと思ってしまいます。

天羽さんはまた別次元として、あの三角さんを少しでも揺さぶることができるのは矢代くらいでしょう。矢代を失って揺らぐ可能性があるのは百目鬼だけではないということです。

そして会長も恐らくはそこを気にしているのでしょう。だからこそ「大事にし過ぎるな」と意味深な忠告してきました。何かもうコレは矢代の死亡フラグっぽいけど深読みしすぎですよね大丈夫ですよね。

矢代は以前竜崎に「俺とお前とどっちが先に死ぬだろうな」と言っていましたが、まさかの矢代ではないと願いたいです。

今回で竜ちゃんはかなり危うくなりましたが、生き残ってやると息巻いていたあの言葉を信じたい!

とはいえ誰も死なずに済むというわけにいかないことは、ここまでの流れでよく分かります。それがまさか矢代だとは思いたくありませんが。。。

あの平田もここで朽ちるはずがないし、俺たちの竜ちゃんがこの後平田にやられる線が濃厚となりつつありますが、ハラハラしながら.27話を待ちたいと思います。

長々とお付き合いありがとうございました。次回イァハーツ7月号は5/31(水)発売です。

ではまた27話の感想でお会いしましょう。

追記)27話の感想を書きました。

囀る鳥は羽ばたかない27話 ネタバレ感想

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どれもハズレなしです。





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