待緒イサミ先生の「十二支色恋草子」ネタバレ感想です。

十二支と聞いて流行りの擬人化で動物同士のBLかと思いきや、れきっとした人間同士の楽しいラブコメでした。

神使の動物たちのお休み処である神社を守る宮司の青年と、猫憑きの青年の一風変わったファンタジーBLです。

神の使いである十二支は、動物の姿から人間の姿にもなれるというのが美味しいポイントのひとつ。3巻完結で、動物は順番にお当番制で1巻につき4匹ずつ出てきます。

BLは続刊が出るのに1年とか2年とか待つのが普通ですが、3巻とも間をおかずに立て続けに発売されたのも地味に嬉しかったです。

表紙が綺麗でピンときましたが、絵柄もかわいくて整っているので読んで大正解でした。動物と人間が一緒にわちゃわちゃしているのも、見ていて微笑ましかったです。

それでは以下「十二支色恋草子」1巻の感想です。

十二支色恋草子 電子配信


全3巻完結です。


十二支色恋草子1巻 感想 ネタバレあり


1巻は酉(とり)戌(いぬ)亥(いのしし)子(ねずみ)の4匹


神様の使いである十二支たち。十二支以外にもたくさんの動物が神様に使えているこの世界で、神使の動物を支えるお休み処を管理しているのが宮司の正隆(まさたか・攻)

正隆は人間ですが、1ヶ月ごとに十二支の神様が憑き、性格もその動物に微妙に影響されるという設定です。

ある日そんなお休み処を頼って、古万乃神社の御祭神である猫のコマと、コマが憑いている人間の胡太朗(こたろう・受)がやってきました。

神社が火事になってしまい行き場をなくしてしまったコタとコマ。神使である猫のコマは休むお社がないとこの世から消えてしまいます。

またコマに生気を分け与えているコタも消耗が激しく、このままでは共倒れになってしまう。そこでコタは正隆を頼ってやってきたのでした。

しかし十二支と言えば、猫が鼠の悪知恵によって十二支に入れなかったという逸話が有名です。当然コタもコマも、十二支が集まるこのお休み処には良い感情は持っていませんでした。

男にしか発情しないコタ


しばらく居候させてもらうことになるも、コタとしては正隆にはあまり世話になりたくありません。自分で自分のことは何とかしようとバイトを探したりして働こうとします。

しかしそんなコタが気になって心配でたまらない正隆。憑いている十二支の力を借りながらこっそり後をつけたりしてコタを見守っていました。

最初から正隆は猫好きということもあり、コタに惹かれていたのでしょう。それもそのはず、コタは来て早々に正隆の手を舐めるなどなかなかの魔性っぷりです。

男にしか発情しないという自分の性癖も早い段階で正隆にカミングアウトしていました。

1ヶ月ごとに憑く動物と共に何かと手助けしてくれる正隆に、次第に心惹かれていくコタ。

正隆には言えずにいましたが、実はコタは本家の長男です。そんなコタに、跡取りが残せない代わりに番(つがい)になるよう迫ってくる分家の男の存在がありました。

僕が胡太朗くんと契ります


ピンチに駆けつけ助けてくれたり、頼ってくれると嬉しいと言ってくれたり、作った卵焼きを喜んで食べてくれたりする正隆に、最初はツンツンしていたコタの心が緩みはじめます。

犬が憑く月には覆いかぶさって顔を舐められたり、猪が憑く月には猛進してきて押し倒されたり、正隆の愛情表現は月ごとに変わり、そんな正隆の一挙一足等にドギマギするコタ。

ある日、コタに番になるよう迫る乃木がお休み処を訪れます。正隆に会い、コタを渡すように言いますが当然正隆はコタを渡すつもりはありません。

正隆はちょうどこの月に憑いていた猪の力を借りて、コタを拉致した乃木を追いつめ救い出しました。

「僕が胡太朗くんと契ります」宣言した正隆がかっこよかったのはもちろんですが、正隆に憑いていた猪が乃木を気に入って、番としてヤッちゃったのはおもしろかったw

まあ乃木としては力がつくのならコタじゃなくても良かったわけですからね。この件はこれにて一件落着となりました。

神使のいない時にエッチするはずが…


コタを未来永劫ひとりにはさせないと誓った正隆は、神使の動物たちが家を空ける正月三が日にコタと関係を持とうとがんばります。

コタのほうもそれを了承しドキドキしながらその時を待ちますが、ここで問題発生!1月に正隆に憑くのはなんと鼠。コタもコマも、最初からもっとも嫌っている鼠憑きになるのです。

それでも三が日は家から動物はいなくなるため準備を進めるコタ&正隆。いざ!というときになり、三が日を過ぎていないのに鼠が家にやってきました。

実はこれはかつて猫を騙したことへの鼠への罰。鼠は名前を奪われ、憑いた正隆もオドオドする鼠の性格が移ってしまいました。

こんなおびえた状態ではエッチなんてできません。コタは正隆を拒否してしまいます。

指だけでイッてしまうコタ


今も鼠を許せないコマ。だけど鼠があまりにもうじうじしているからもう責めることもできず、関係は少しだけ良い方向へ動いていきます。

中断された正隆とコタのエッチも無事に再開し、コタはいっぱいいっぱいの中で正隆に抱かれます。だけどまだ1巻では最後まではしていないようですね。

コタが初心者なので、触ったり後ろをほぐされたりしただけでイッてしまったり、イキすぎて失神してしまったりと前途多難。コタは今後徐々に慣らしていく必要がありそうです。

十二支の神使がいる前でコタの夜の様子をあれこれ話してしまって、コタに怒られるKYな正隆にも笑わせてもらいました。

感想まとめ


レンタ限定のおまけの描き下ろし漫画は、なんともう二度と出てこないかもしれないと思っていた乃木さんと猪の楠(くすのき)のショートでした。(猪は人間バージョンのときは楠という名前になる)

おまけなのにしっかりとストーリーがあり、楠×乃木を14ページも楽しめました。この2人のことはけっこう気になっていたので嬉しいです。

楠とのことは突然始まったわけだし乃木さんは嫌だったのかなーとかちらりと思っていたので、ちゃんと愛のある2人のエッチを見ることができて良かったです。

乃木さんは本編ではただ嫌な人でしたが、楠を前にするとすごくかわいくなってキュンとしました。

楠のことが好きなのにツンツンしてみたり、だけどしばらく会えないでいると限界がきたりして、まさかこんなにかわいい人だったとは。

正隆の誠実さや落ち着き、そしてツンデレのツンがなくなりつつあるコタの2人の甘い雰囲気もとてもかわいくて、安心して読んでいられました。

動物たちもそれぞれキュートで、人間バージョンの姿もかっこよかったりかわいかったりと、絵的にも見どころがたくさんあるお話です。

3巻で完結ですが、かわいらしいキャラがさらりと綺麗な絵柄で描かれているのであっという間に読み終えてしまいました。

動物好きな人、設定が凝ったファンタジーが読みたい人、ハートフルでエロもあるお話が好きな人には特におすすめです。

基本的には明るくてかわいいお話なのでBL初心者の人にもおすすめできる作品です。

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天球恋路観測点

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