「魔法使いカウントダウン」の感想です。

麻倉カムイ先生の新刊はお尻大好きDT魔法使いのリーマンが主人公のほのぼのしたかわいらしいお話です。

魔法使いといってもファンタジーではなく30歳までにDTだったら魔法使いになれる、という例のアレですね。

ちびっ子の作画がかわいいことで定評のある麻倉カムイ先生なので、今作もちびっこ達がまぁかわいらしいこと。

キャラクターのデフォルメ絵もですが、三頭身ほどのちびっこにきゅんきゅんと打ち抜かれてしまいました。

それでは以下「魔法使いカウントダウン」のネタバレ感想です。

魔法使いカウントダウン 電子配信



魔法使いカウントダウン 感想 ネタバレあり


脱DTを目指す29歳の晴


30歳になるまでにDTを卒業して幸せになるべくお見合いを受けた晴(受)

実は晴は大学の時に興味本位ではじめたアナニーにはまってしまい、前だけではイケなくなっているという秘密がありました。

これで女性と結婚して大丈夫なのかしらと心配になりますが、人生何がどう転ぶか分かりません。

お見合い当日、待ち合わせに来たのは何と男。お見合い相手は元彼が忘れられないと家出してしまい、代わりに弟の慶(攻)がお詫びにやってきたのでした。

がっかりする晴ですが慶と飲み明かしてしまいまさかの泥酔。ホテルにお泊りすることになってしまいます。酔った勢いもあり慶にキスをねだってしまう晴。。。

晴がDTなのに意外と積極的でエロいのが新鮮でいいですね。誘ったはいいけれどその後どうしてよいか分からずおたおたするのはDTっぽくてかわいいですが、受け身で待っているだけではないところは何だか好感が持てます。

かといってそこまでガツガツもしないさじ加減もうまい。めんどくさくないタイプの天然小悪魔ちゃんというか、慶がついほだされて放っておけなくなるのも分かります。

もしや晴は天性のタラシだったりするのかもしれません。

世話好きなイケメン慶


慶は病気の母親がいたことから、弱っている人を放っておけない性格です。

そんな性格と長身イケメンゆえに女の子にもモテてきましたが、相手に尽くすあまり女の子のほうがわがまま放題になってしまい、若干の女性不信に陥っていたところで晴と出会いました。

世話好きで何でもやってくれたりすると女の子としては気分が良くつい調子に乗って、お姫様のようにワガママになってしまうという悪循環だったのでしょう。

慶のようなタイプは思いやりのある優しい子に出会えるととても良い恋愛ができそうですが、女運がちょっぴり悪かったんですね。

お人好しで流されやすくて危なっかしく、それでいて欲望に忠実な晴を放っておけずに構いたくなる慶。

何よりも、慶の優しさに対して晴はワガママではなく同じく優しさで返してくれることから、心惹かれていったに違いありません。

ところで慶のビジュアルがどの角度から見てもイケメンで目の保養です。ちびっこだけじゃなくてちゃんと大人の男もかっこよく描けるところが麻倉カムイ先生の強みです。

恋は人を変える


初エッチの後、勢いに任せて4歳年下の慶に道を踏み外させてしまったのではないかと思い始める晴。

30歳を目前にして焦って突っ走ってしまった…とぐるぐると思い余って「慶を味見しただけ」とうそぶき暴言を吐いてしまいます。

普段はまじめな会社員の晴は化粧品の開発部で働いていますが、慶とのことを悩むあまり自慢のつるつるお肌も最近は荒れ気味。

改めて自分の気持ちを考えてみた晴は、やはり慶のことを好きだと自覚して謝りに行きました。

晴の真面目で正直なところや、待ちの姿勢ではなく会いに行って誠実に謝罪する行動力には感心してしまいます。

うやむやにして誤魔化したり黙ってうじうじしているだけではなく、謝りに行ったり自分の素直な気持ちを打ちあけたり。

むしろどうして今まで晴に恋人ができなかったのか不思議なくらいです。

お尻でしかイケないという負い目みたいなものもあって、女性に対して積極的にガツガツいけなかったというのもあるのかな。

慶という本当に好きな人を見つけたから、今までできなかったこともできるようになったということなのでしょう。恋は人を変えるんですね。

晴さんほんとエッチだよね


晴が自分で8年間もお尻を開発していたこともあって、最初から感度は良くて相性も抜群だったのがこのカップルのニヤニヤポイントです。

慶は偏見のないタイプで男相手というのもそこまで抵抗がなかったようですが、エッチに関しては晴のほうが好奇心旺盛だったりノリノリだったり。

エッチなことに対する期待を隠そうともせずにドキドキワクワクしている晴を見て、慶が微笑ましく思っているのもいいですね。

脱DTできずにラストにうっかり恥ずかしいセリフで締めくくるのも晴らしかったです。

慶の家族へのカミングアウトもさらっとあり、晴のほうの気持ちが大きいと見せかけてこのカップルは案外慶のほうが晴に惚れ込んでいるのかもしれないなと思いました。

手探りで家族になっていく3人の物語


表題作以外にもう1つ短編が収録されています。こちらは子連れのシングルファザーとその恋人が家族になっていくお話です。

深刻になりすぎない子連れ恋愛の難しさも絡めつつ、心温まるお話としてまとまっていてほろっとしました。

子どもを育てることと恋愛とで悩むパパのユキ(受)と、それを支えようとする男前なパートナー和樹(攻)の2人がお互いに手探りで家族の形を見つけていく姿には胸を打ちます。

子どもを邪魔者にせず宝物として尊重しているところが、2人が成熟した大人であり立派な親である証だなと思いました。

こんな素敵な2人の大人に囲まれて育つテツくんはきっと素敵な男性に成長することでしょう。

まとめ


後半の短編の三頭身のちびっこテツ君がどのコマも愛らしくてキュートすぎました。ぎょろっとした瞳もすねた表情も悪い顔も全部かわいくてニヤニヤがとまりません。

あとがきによると担当さんに「子どもが出てくる話を書いてほしい」と言われたそうですが、担当さんは分かってらっしゃる。

ぬいぐるみを持っているところなんてテツ君とどっちがぬいぐるみか分からないくらいかわいいですからね。ビバ三頭身のちびっこちゃん。

エッチは多めにありますが絵柄のおかげで上品さがあるので、BL初心者の人にも抵抗なく読めるのではないでしょうか。修正は白鉛筆でシャッシャッと消したような感じでした。

当て馬や嫌な人が出てこない平和なお話を求める人、ちびっこが出てくるお話にゴロンゴロンしたい人、さらっと読めて可愛らしいお話を求める人にぜひおすすめです。

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