ひだまりが聴こえる幸福論の続編リミット第5話の感想です。雑誌の最新話でコミックス1巻の感想になるのでネタバレにお気を付けください。

航平とマヤちゃんが連れだって向かったのはフットサルサークル。そこで航平は昔ボールから助けてくれた青年・リョウと再会しました。

リョウも聴覚に障害があり性格はなかなかの破天荒。航平やマヤちゃんにいきなり抱きついたりスキンシップが激しめです。

人工内耳のパンフレットをいきなり破いたり「耳なんて聴こえなくていい」と言いきったり、予測不能なリョウの行動に圧倒され気味な航平。

しかもリョウは太一の会社の先輩・千葉さんの弟のようです。いっぽう太一はいろいろあった合宿も無事終わり帰宅。しかし留守の間におじいさんに何かが起きたようで…!?

ひだまりが聴こえるリミット4話 ネタバレ感想

ラブがちょこっと復活のきざしを迎えた第5話。

それでは以下「ひだまりが聴こえるリミット」5話の感想です。ネタバレ注意です。

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電子書籍は11/24に発売です。


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カンナは紙の雑誌の発売から早くて約2週間後くらいに電子書籍化されます。配信予定が分かり次第またお知らせします。


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ひだまりが聴こえるリミット5話感想 ネタバレあり


太一のおじいさんは無事


太一の職場のブログを見て合宿の終わりを知った航平は太一の家を訪ねてウロウロ。メールの返事もないため、太一の忙しさに遠慮ぎみな航平ですが、会いに行こうと頑張ります。

しかし太一の家に行ったのは1年前の1度きり。案の定迷ってうろうろしていると、通りがかった近所の人が航平を太一の友達だと覚えていてくれました。

昼間源さん(太一のおじいさん)が倒れて救急車で運ばれたことを知り、急いで病院に駆けつける航平。病室で太一はうつむきがちに掌を握りしめていました。

声をかけられずにいる航平の姿に太一が気付きます。その途端、ベッドで眠っていたおじいさんのすごいイビキが…(笑)

実はおじいさんは盲腸。家でテレビを見ていたら急にお腹が痛くなり、近所の人が窓から見ていて救急車を呼んでくれたのでした。

あーもう良かった。命に別状はないからホッと一安心です。

優しかったおばあちゃん


「人騒がせなじじいだぜ」ブツブツ言いながら病院の待合所で話す航平と太一。おじいさんは手術は嫌だから薬で何とかしろと駄々をこねて大騒ぎをしていたようで、言いくるめるのに太一は一苦労だったのでした。

昔、おばあちゃんが入院していた時に医者には軽い肺炎だと言われていたのに、おばあちゃんはどんどん悪くなって結局そのまま亡くなってしまいました。

その時からおじいさんは病院嫌いになっていたのです。そんな話をしていると太一は当時のことを懐かしく思い出してきました。

太一のおばあちゃんは料理がうまくて、遊びに行く度におやつをたくさん作ってくれていました。そんなおばあちゃんが大好きだった太一。昔のことを話す太一に、航平はもっと教えてほしいとお願いします。

太一としては自分の子どもの頃の話なんて航平と2人でいる時にする話じゃないと思っているようで、久しぶりの再会だからもっと違うことを話したいと思っているのでしょう。

でも好きな人の子どもの頃の話なら聞きたいもの。どんな幼少期を過ごしてきたのか、何が好きでどんな遊びに興じていたのか、家族や友達はどんな人だったのか。

出会う前の好きな人のことをもっと知りたいと思うのは自然なことです。

両親とはほとんど顔を合わせなかった幼少期


昔から太一の家は両親が共働きだったため、太一は近所に住んでいたおじいちゃんの家に週末のほとんどは遊びに行って過ごしていました。

優しいおばあちゃんに会えるのは楽しみでしたが、反面おじいちゃんはすぐ怒るしゲンコツは痛いし当時あまり好きではなかった太一。

行くたびにおじいちゃんとはケンカをしていて、おばあちゃんが亡くなってからは遊びにも行かなくなっていました。

その頃太一は地元のリトルリーグに入ったこともあり、泥んこになって走り回って夕食を食べたら家で爆睡するという毎日。

両親は太一とは入れ違いに帰ってきて朝早く出ていくから、ほとんど顔も合わさないことが日常となっていました。

日々のご飯は食事代として1000円が食卓に置いてあるだけ。寂しい気持ちはあるものの太一は太一で学校やリトルリーグで忙しくてあまり気にすることはありませんでした。

両親があまり子供に関心を持たない典型的な家庭だったのでしょう。それにしても小学生に食事代として1000を円置いておくだけとか、なんとも味気なくて切ないですね。

今はこういう家庭も普通にあったりするのかな。食事のお金すら渡さない夫婦よりはマシなのでしょうが、親子の会話がないのは小学生には厳しい状況だったはずです。

太一は俺が引き取る


太一が中学にあがってしばらくした頃、休日のリビングで大人の話声で目が覚めると、珍しく両親とおじいちゃんが話し込んでいました。

その時すでに親の離婚は決まっていて、話題の中心は太一のこと。

母親は再婚相手に2人子どもがいるから太一の面倒は見られない、父親は父親で再婚相手には子育ての経験がないから太一を引き取れない。

実の子を両親が押し付け合っているという最悪の状況をドアの外でこっそり聞いていた太一の姿が切ないです。

太一のことを巡って激しく口論する夫婦に、おじいちゃんがテーブルを激しくたたいて一言告げました。

太一は俺が引き取る。

金も口も出さないこと。金輪際太一に関わらないこと。きっぱりと両親に向かって言ってくれたのは、太一がずっと苦手だと思っていたおじいさんでした。

そんなこと思ってないくせに太一らしくないよ


当時、おじいちゃんは自分のことを嫌っていると思っていた太一はびっくりしてしまいます。ひとり暮らしで寂しかったのかもしれないけれど、実際に一緒に暮らし始めてもケンカばかりしていた2人。

「やっとくたばるかと思ったのにほんとしぶとい…」

「そんなこと思ってないくせに、太一らしくないよ。心配だったでしょ。よかったね、おじいさんが無事で」

言葉とは裏腹な太一の気持ちを分かっていた航平は、そっと太一の手を握ります。

太一はおじいさんと過ごした日々を思い出していました。中学では親がいないとからかわれたり、悪口を言われたりして悔しい思いもしてきた太一。

ケンカになった相手に向かっておじいさんが一緒に頭を下げてくれたこと。太一の好きなハンバーグをがんばって作ってくれたこと。おじいさんの優しい笑顔。

航平の前で大粒の涙を流す太一。

たったひとりの家族がいなくなるかもしれない不安と恐怖。悲しくて寂しくて辛いという張り裂けそうな気持ち。口にできなかった思いが涙となって太一の瞳から溢れだします。

航平が駆けつけてきてくれたこと、そばにいて手を握ってくれていること、太一は自分のことを話しているうちに張りつめていた気持ちが緩んだのでしょう。

両親の愛情には恵まれなかったけれどおじいちゃんがいてくれた太一。今は航平もいます。

太一の性格がひねくれなかったのはおじいさんがいてくれたから。親にはもらえなかった愛情を他の誰かにもらうことで救われることがある。

まっすぐでひだまりのような太一を見ていると、子どもを邪魔者のように押し付け合っていたあの両親のどちらかに嫌々引き取られたりしなくて良かったと思いました。

じゃあ家においでよ


太一が泣きやむまで抱きしめていた航平は、今夜は自分の家で過ごすように誘います。

航平としては今の太一をひとりきりにすることが心配でたまらない。座っている太一の前にしゃがみこんで太一を説得する航平の瞳がとても優しくて頼もしいです。

航平の家ではお母さんがテレビ取材のための試作品を作っているところでした。航平はいつ見てもお母さん似ですね。若々しく見えますがお母さんって何歳くらいなんだろう。

明るくて可愛らしい航平のお母さんは試作品を食べてもらいたくて「太一君が来てくれて良かった」とくったくなく太一を迎え入れてくれました。

航平のお母さんの手作り料理を食べて、太一もさっき泣いていたのが嘘みたいに元気を取り戻します。

彼シャツで「なんでキスしてこねーの?」


お風呂から上がって航平の服を借りて、彼シャツ姿の太一。ぶかぶかでかわいいですね。航平とは身長差もあるから油断したら萌え袖になるという美味しいパターンです。

客間で寝ることになった太一ですが、客間は今まで使っていなかったから荷物が多く、航平は自分のベッドを太一に譲ろうとしました。

いっぽう航平の部屋で人工内耳のパンフレットを見つけた太一は、近づいてきた航平と急接近してドキリ。意識した太一が赤くなって目をつぶった瞬間、ハッとした航平はあっさりと部屋を出ていこうとします。

何もしない航平の後ろからいきなり抱きつく太一。

な、なんでキスしてこねーの?

驚いた航平は太一に向き直ります。

いつもどこでも構わずにキスしてきたくせに今日に限ってしない航平に抗議(?)する太一は真っ赤です。上目使いで見上げる太一に、航平もつられて赤面。

ああもう何このむずむずキュンキュンな雰囲気。じれったい2人にこちらまで照れくさくなってしまいます。

キスだけで止められる自信がない航平に太一は


「太一の弱みにつけこむみたいで嫌だったから…」目をそらしつつ弁明する航平は「弱ってない!」と猛抗議しかける太一を遮るように口を開きました。

この状況でしたら歯止めきかないっていうか…

「キスだけで止められる自信がない」と正直な航平ですが、男としてそれは当然のこと。ベッドもあるし久しぶりの再会だしキスなんてしたらもう止まらない。

太一のほうもその意味に気づいて真っ赤になって絶句してしまいました。珍しく意味が通じたことに驚く航平。2人とも若干パニくっていて、久しぶりのラブ展開にこっちまでドキドキしてしまいます。

「今のは忘れていいから気にしないで」慌ててフォローする航平。しかし太一は意味を分かった上で男を見せました。

やめなくなたっていいだろ。

「は?」

太一の言葉にポカンとする航平。こんないいところで次回に続きます。

ひだまりが聴こえるリミット5話の感想まとめ


うわああ4話までの真面目な流れから当分ラブはおあずけだろうなと思っていたら、ラストにまさかの爆弾が落されました。

最後の太一の言葉に航平と一緒に「は?」ってなって、次の瞬間うひょーってなったのは私だけでしょうか。

まあねほら。お母さんもいることだしここでエッチなんてできるはずないでしょうからまだしないとは思いますが、太一の思いきった発言によって今後の流れ次第でOKになったことは確かです。

意味が分かってなさそう、っていうか何も考えていなさそうな太一でしたが、実際にはちゃんと分かっていたんですね。航平がしたいこと。キスの先のこと。

具体的なやり方とかはまったく知らなさそうですが、太一にその気がゼロではないことが分かっただけでも航平としては嬉しいんじゃないかな。

キスしてこない航平に物足りなさを感じたり、合宿でも航平のことを考えていたし、太一も航平と離れてみて思うところはあったのでしょう。エッチはきっと2人で旅行に行った先で、ってことになりそうですね。

子どもを育てるという親の責任を放棄して、自分の幸せのために太一が邪魔になってなすりつけ合うとか、無責任で身勝手だった太一の両親。

おじいさんも孫が実の親から邪険に扱われているのは見るに堪えなかったでしょう。頑固で口下手だけど、本当はとても太一を大事に思って愛情をそそいでくれたおじいさん。

太一がブレることなくまっすぐに育ったのは、このおじいさんがそばにいてくれたからに違いありません。

ラブのほうもちゃんと動き出しそうで、航平と太一は身体の関係にコマを進められると考えて良さそうです。

お話としてはBLという枠にとどまらずたくさんの人に読んでほしいとは思いますが、やっぱりラブもほしいのが腐女子の本音なので、ラブに対する太一のポジティブな言葉は素直に嬉しいです。

航平の人工内耳のことも話せていないし、リョウくん達との関わりもこの先あるでしょうし、まだまだ目が離せませんね。

次回「ひだまりが聴こえるリミット」6話は8/28発売のCanna55号です。※55号以降から発売日が偶数月22日→28日に変更になりました。

ではまた6話の感想でお会いしましょう。

追記)6話の感想を書きました。

ひだまりが聴こえるリミット6話 ネタバレ感想

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私の感想はこちら。(ネタバレ注意です)

ひだまりが聴こえる ネタバレ感想




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