「ミスター・フィクション」ネタバレ感想です。

碧本さり先生の新刊はQpaさんからの初コミックスです。高校の同級生がひょんなことから再会して嘘をついたことから関係をこじらせていく不器用な男2人の恋のお話です。

読み終えての第一声としては、えっろい!美しい絵柄で乱れる汁たっぷりなエロスに大満足です。出てくるキャラクターは当て馬含めて全員美形なのも幸せポイントでした。

表紙の黒シャツの彼は安心してください履いてません。シリアス風に決め顔ですがコレは実は本人が悪ノリして自らパンツを脱ぎ捨てたそうです。

表紙だからって浮かれすぎいいぞもっとやれ。

それでは以下碧本さり先生の「ミスター・フィクション」の感想です。ネタバレにお気を付けください。

ミスター・フィクション 電子書籍



ミスター・フィクション 感想 ネタバレあり


医者×元サッカー選手の嘘から始まる恋


高校の寮でルームメイトだった梶(受)と雨宮(攻)。雨宮は高校の頃からほんのり梶に想いを寄せていましたが本人に伝えることなく卒業後は離れ離れになります。

梶はプロサッカー選手、雨宮は医者として別々の道を歩み、同窓会で会うだけの関係のまま梶はサッカーチームのスポンサーの娘と結婚。

日本代表にも選ばれる有名選手だった梶ですが足を怪我したことから結婚生活も終わりを迎え、久しぶりに雨宮と再会します。

酔っ払ってフラついた拍子に階段を踏み外した梶は病院に運び込まれ、意識を取り戻したときは記憶の一部が退行していました。

心因性の逆行性健忘症と診断された梶は、高校の頃の記憶以降があいまいに。

輝かしいプロサッカー選手時代のことも覚えていないのは、怪我による復帰困難が辛いものとして認識されているからでしょうか。

雨宮はリバーシブル!?


記憶を失くした梶に、雨宮は思わず嘘をついてしまいました。

「俺とお前は恋人同士だ」

戸惑う梶を半ば強引に自分のマンションに連れ込み一緒に暮らし始める2人。恋人なので当然甘い夜を過ごします。

梶は強気なのにすぐにグズグズになるし雨宮がメガネを外すとちょっと幼くなるのがかわいい。

1話につき1エロスというくらいエロがあり、どれも美しくて隙がなくてうっとりしてしまいます。梶が戸惑いながらもだんだん気持ちよくなっていく姿はとても淫らでした。

梶のカウンセリングは雨宮の医大の同期である佐伯が担当することになります。この佐伯が実は雨宮の元カレ。

佐伯のビジュアルがTHE攻め!って感じだったので、雨宮が抱かれるの!?とびっくりしました。雨宮は梶とするときは攻めですが佐伯とするときは受けになるんですね。なかなか美味しい設定です。

梶の記憶喪失は嘘だった


佐伯は梶の話から、雨宮の付いた嘘にいち早く気づきました。それをネタに雨宮を脅し再び関係をもつことになってしまいます。

梶の様子を見ていて、本当は記憶が戻りかけているのを隠しているのでは?と思い始めていた佐伯。

さすがプロの医師なので、雨宮をめぐって貼り合うような素振りを見せていてもきちんと仕事はしているんですね。

佐伯が診察室で雨宮を抱いていると、そこへやってきた梶。2人の姿を見て梶はぶちまけてしまいました。

「記憶がないなんて嘘なんだよ!」

嘘から出たまこと


梶はあの時、うまくいかない何もかもを投げ出したくなって魔がさしてつい嘘をついてしまったのでした。

虚しいことも辛いことも全部忘れたい。サッカー選手としての復帰も難しく今後のめども立たない中で迷走していた時期の一瞬の気の迷い。

梶の誤算としては、まさか雨宮が自分の嘘にのっけてさらに嘘を重ねてくるとは思っても見なかったということ。

ひとりぼっちの部屋には帰りたくなかったから騙されたフリをしているうちに、雨宮の隣が居心地良くなってズルズルと本当のことを言えなくなっていたのでした。

女性と結婚していた梶はノンケですが、雨宮のことは高校の時から居心地の良い相手として特別な存在でした。

今回、嘘のおかげで一緒に暮らしてみて「この関係でもいいかもしれない」と思うようになり、恋人という関係を受け入れたということなんですね。

まさに嘘から出た誠。嘘って辞退を混乱させるだけのことが多い諸刃の剣ですが、雨宮と梶の場合は良い方向に転がってよかったです。

アモーレ山本君&佐伯のスピンオフ連載


サッカー日本代表選手仲間の山本くんがアモーレな人で、梶とのスキンシップにいちいちギリギリしている雨宮が笑えます。

雨宮は独占欲も強いしこんなことでは今後さらに胃が痛くなりそうですね。梶は人気選手だったから今でもファンはたくさんいそうだし。

イタリアでプレイしている山本くんと梶は純粋なサッカー仲間という感じで、梶が現役の頃はきっと人気の2人組だったのでしょう。

ファンには梶との2ショットの受けがいいと山本くんも言っているし、梶が現役の頃はそういう目で密かに見ていたファンもいたのかもしれませんw

あとがきによると今回はスッと大人の対応で引いてくれた当て馬の佐伯のスピンオフ連載があるようでそちらも楽しみです。

感想まとめ


梶はこのまま引退して身を破滅させる可能性もあったところで雨宮の嘘によって救われました。雨宮のほうも長年の片思いを成就させることができて2人の生活はこれからでしょう。

サッカーを教える側の人間として再び立ち上がりかけた梶と雨宮が、一緒にいつまでも桜を眺めていられますように。

描き下ろしのバイブ+潮吹きが一番エロエロだったので最後まで気を抜かずに読みましょう。描き下ろし最高。

レンタの修正は白い鉛筆でシャッシャッと消したような修正でした。白抜きドーンな修正よりこのシャッシャ修正のほうが雰囲気を損ねないので私は好きです。

メインキャラの攻めが当て馬とエッチする時は受けになるという珍しいパターンなのも新鮮でした。そこが地雷な人は残念ながらおすすめできないかな。

美しい絵柄+嘘から始まるこじらせた恋が実るお話+これでもかというくらいのエロス+ハピエン。この組み合わせが嫌いでなければかなりおすすめです。

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