ギヴン20話のネタバレ感想です。雑誌最新話で4巻の感想なのでネタバレにお気をつけください。

秋彦への苦しい片思いに疲れはじめ他のバンドを手伝うことにした春樹。最初は乗り気ではなかったもののバンドを始めたころの純粋に音楽を楽しむ気持ちを思い出します。

そんなある夜、同居人の雨月とモメて家出してきた秋彦が春樹を訪ねてやってきます。ささいなことから言い争いになってしまう2人。

「俺のこと好きなくせに逃げんの?」春樹の気持ちに気づいてた秋彦。そのまま愕然としている春樹を押し倒して…。うわあどうなるどうする!?

ギウン19話 ネタバレ感想

すごいところで終わった19話。お兄さん組の恋が波紋を呼びそうな展開に釘づけです。

それでは以下キヅナツキ先生の「ギヴン」20話の感想です。ネタバレ注意です。

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ギヴン4巻20話 感想 ネタバレあり


春樹の独白がしんどい扉絵


身体の奥にしまいこんだ恋をアスファルトに引きずり出された。それなのに俺ときたら、てめえの傷よりお前の表情が痛い。

扉絵が春樹のソロショットでこのあおり文句。ポップなカラーなのにこのあおり文句で泣きたくなったのは私だけじゃないはずです。せめて扉絵だけでも秋彦と2ショットでいさせてあげて!

今月号は表紙で秋彦と春樹が2ショットだからちょっと救われます。主役である高校生組をさしおいてお兄さん組が表紙を飾るのは今回で2回目ですね。

本当に女なんか抱いてたの?


「俺の事好きなくせに逃げんの」

こういわれてしまっては動けなくなってしまう春樹。おおいかぶさった秋彦はどんどん物理的に距離を縮めてきます。唇が触れる直前にふと秋彦は春樹の長い髪に触れました。

「元カノがどうとか言ってたけど、お前こんなんで本当に女なんか抱いてたの?」

真っ赤になった春樹は冗談じゃないと内心動揺します。「お前に会うまでは抱いてたんだよ!」という言葉は秋彦のキスで実際の言葉にはなりませんでした。

チラ見せのシーンはここだったんですね。このチラリが出てからというものの気になって気になって真っ先にギヴンを読んでしまいました。



雨月への想いに苦しむ秋彦


秋彦の舌ピアスの感触。想像した通りなのか想像以上なのか、春樹が意識をピアスに飛ばしているとおもむろに秋彦は春樹の股間に手を入れてきました。

まって!思わず制止しようとする春樹ですが体重をかけられてしまい身動きすらとれません。名前を呼ぶ春樹の必死な声に苛立った秋彦は下着ごと春樹の服をはぎとります。

「うそうそ待った!」慌てふためく春樹のモノを咥える秋彦は当然のようにそれを舐めはじめました。

雨月とは別れた後も定期的に衝突していた秋彦。

それは当てつけのように雨月が新しい彼氏を作ったタイミングだったり、雨月が仕事のために長く家を空ける前後だったり、昔のような蜜月が数日続いた直後だったりと、いつも突然訪れます。

まるで雨月が「いい機会だからこれを機に一緒にいるのをやめて本当の意味で離別しよう」と促すように。もう秋彦のことは必要ないと雨月の世界から締め出されるみたいに繰り返されてきた数々の衝突。

不要ならどうして自分の未練をたびたび許すのか、どうして未練に同情するなら自分を捨てようとするのか。雨月との衝突のたびに秋彦は傷ついてきたのでした。

つかまえたい。逃げたい。あきらめたい。あきらめきれない。相反する2つの感情に振り回される秋彦。

触りたい。苦しい。

言葉にならない秋彦の本音。

先日も新しい彼氏と寝ている雨月の腕を掴んでしまい、振りほどこうとした雨月ともみ合って殴られた秋彦。頬の傷はやはり雨月につけられたものでした。

雨月の方も秋彦に惹かれたままもうお互いに離れなければいけないと必死にもがいているのでしょう。しかしすべて裏目に出てしまっている現状。

新カレの目の前でもみ合う秋彦と雨月を見た彼氏とはどうなるのかは目に見えて明らかです。不毛な衝突がくり返され続けてきた2人。

お前に言ってもどうにもならない


苦しいと言えずに傷ついた表情の秋彦を見て「辛そうな顔しないでよ。なんなの、言ってよ」組み敷かれたままの春樹は涙目でそれでも秋彦に手を差し伸べます。

なんでもしてあげるから。

頬にそっと触れる優しい手。だけどそれを言ってほしい相手も触れてほしい手も秋彦の思う相手ではありませんでした。

本当は雨月から聞きたかったセリフ。秋彦が心の底からほしかった言葉。言ってほしい相手が決定的に違うというこの現実に秋彦はやっとのことで口を開きます。

お前に言ってもどうにもならない。ごめん。

どうして秋彦の好きな人は春樹じゃないんだろう。どうして春樹の相手は秋彦になりえないのだろう。

秋彦自身も春樹を目の前にして「なんでお前じゃないんだ」と内心苦しんでいました。

ついに身体の関係をもってしまった秋彦&春樹


「悪かった。全面的に俺が悪い」

しばらくしてソファに横たわったままの春樹に静かに謝罪する秋彦。

「謝ってほしいとこそこじゃねーわ」

春樹としては「お前に言ってもどうにもならない」と言われて突き放されたことのほうがショックなのでしょう。

好きな人が苦しんでいるならどうにか力になりたいと思っているのに、秋彦にはその気持ちすら受け入れてもらえませんでした。

「なんでもするって言ったし最後はほぼ和姦でしょ」

ん!?ということはあの後最後までやっちゃんですね。詳細な描写はなかったんですがシたということ…ですよね。

和姦って念のため調べたら「合意に基づいて行う性行為」とあったので秋彦と春樹はとうとう寝てしまったということになりそうです。

今日は泊まっていいから朝にでも出ていってと、こんなことになっても秋彦を追い出さない春樹は自ら自宅を出ていきました。

「サポートの話は断る」言い残して無表情のまま家を出ていく春樹を追いかけられない秋彦。

春樹は夜道を歩きながら、さっき秋彦に言われた「お前に言ってもどうにもならない。ごめん」という言葉を思いだしてひとりでひっそりと涙を流していました。

謝られてしまい、自分に気持ちが向いていないことの決定打を打たれてしまった春樹の涙が切なくて辛くて心がヒリヒリと痛いです。

春樹に甘えすぎてダサい秋彦


秋彦はこれまで正しくヒモとして生きてきたおかげで、雨月のところ以外に帰る家がありません。高3のときに両親が別居してその時から家がなくなった秋彦を雨月が拾ってくれたのでした。

まとまった金額が口座に入っているだけで、この先どうしたものかと考えていた矢先の雨月との暮らし。帰る家ができたことで秋彦は雨月に甘えることができたのでしょう。

これまで雨月と衝突したときは何が何でも寝床を確保してきた秋彦。寝床の代わりに大抵の人間は見返りを求めてきたため、みっともないことや失笑すら出ないようなことも散々やってきました。

だけどそれをなんとなく春樹にだけは知られたくなかった。

それが男としての意地なのか春樹だけは特別な目で見ていたからなのか、秋彦自身も自分で分かっていないようです。

自分のダサさにため息をつく秋彦は、朝になっても帰ってこない春樹を心配しはじめました。タケちゃんに春樹がそちらに行っていないか連絡をとってみたり、真冬たちに聞いてみたりとソワソワし始めます。

髪をバッサリ切った春樹の決意


春樹は一睡もできないまま夜通し歩き続けたのでしょう。タケちゃんの家の前で目の下にくまを作ったまま心ここに非ずで佇んでいました。

春樹の姿を見て直感的に「なんかあった」と悟るタケちゃん。春樹たちのだいたいの状況を理解しているタケちゃんならピンとくるのではないでしょうか。

タケちゃんに家に入れてもらい麦茶をごちそうしてもらう春樹は、睡眠不足からか朦朧としていていつもと様子が違いました。タケちゃんの話を逐一拾ってくれてつっこんでくれるあの春樹ではありません。

ぶすっとした表情であからさまに何かあった様子の春樹は、寝不足のままの頭でタケちゃんに「髪を切ってほしい」と突然のお願いをします。

いっぽう帰れと言われたのに朝になっても帰らずに春樹の家にいるクズ男秋彦は、夜になっても春樹が戻らないことに焦り始めました。

入れ違いになってはいけないとか言ってますが、ここへ至ってまだ春樹に甘えている感じがもうダメ男決定です。

とはいえ秋彦は秋彦なりに春樹が思いつめたことをしているかもしれないと不安になったり混乱してパニくっているあたりはまだまだ若さを感じさせます。

そこへ帰宅したのは髪をバッサリ切って別人のようになった春樹でした。

「あれ、まだいたの」

至ってまっとうな春樹の言葉に秋彦は返す言葉も出ずに…。21話につづく。

ギヴン20話 感想まとめ


なんかもう春樹がむくわれなさすぎて辛すぎました。たったひとりで夜道を歩く春樹が痛々しくて切なくてもう見ていられません。

私はそりゃ秋彦はかっこいいし好きだし雨月とくっつくと思っているしそうなるべきだと思うけど、これはダメ絶対なダメ男です。

秋彦め、いつかぎゃふんと言わせなければ。

でもそのクズっぷりも含めて秋彦で、そんな秋彦を春樹は好きになっちゃったんですよね。。。

「お前に言ってもどうにもならない」ってそりゃそうだけど、好きな人にあの状況であんなふうに突き放されたら震えるしかないじゃない。「お前には関係ない」って言われているも同然です。ええい胃が痛いわ!

しかも和姦って言ってるしエッチしちゃったんですよね。完全な秋彦の八つ当たりで。春樹も好きだから突き放せなくて受け入れるしかなかったのでしょうが、気持ちは伴っていないしやるせない気持ちで抱かれたはずです。

くうう胃が、胃がキリキリする。

秋彦はデリカシーが欠如しているのかこの期に及んでまだ春樹に甘えようとしているのか、帰れと言われても帰らずにいるとかクズ男すぎて今回で秋彦の株は地に落ちたんじゃないでしょうか。読者的にも。

髪を切った春樹は秋彦のことは気持ちの整理をつけてあきらめるのかな。願掛けで伸ばしていたはずなのに昨夜秋彦に決定打を打たれてしまい、さすがにもう気持ちにケリをつけてふっきってしまおうと思っている?

まずは形から入るのは良いことだと思うし、あんなクズ男のことは忘れてさっさと幸せになってほしいです。ホントに。辛い思いをした分どっぷり甘やかしてくれるような包容力のある優しくてかっこよくて誠実な男性と。

すぐには難しいでしょうから、いつか春樹のことをうんと大事にしてくれるとびっきりのいい男を見つけてほしいです。

秋彦のことをクズ男クズ男といいましたがひとつフォローをしておくと、雨月とのことを洗いざらい話してしまったら余計に春樹は辛い思いをしたかもしれません。

もしくはあの局面でうわべだけの耳触りのいい言葉を春樹にかけたとしたら、その方が酷くてたちが悪いということにもなりそうですよね。。。

その場限りの気持ちのよくなる言葉をとりつくろって気を持たせてしまうと、春樹だってそれが戯言だと分かっていてもあきらめるにあきらめきれないでしょう。

うーん春樹の出方は分かりませんが、サポートは断るということだし表面上バンド活動は今まで通りで、プライベートでは秋彦とのかかわりは積極的にはもたないという選択をとるかな。距離を置かないと気持ちの整理は実質できないですから。

そうされて秋彦が何を想うかは難しいところですが、自分にとって春樹という存在がどんな意味を持っているのかを考えたりするなら秋彦が大人になる良いチャンスです。

春樹に甘えられなくなって失うかもしれないとなると秋彦にも心境の変化があるかもしれません。決着がつきそうでつかないあやふやな関係は当面動かないのかそれとも案外すぐに動くのか。

秋彦と雨月がとっととくっついちゃえばすむ話なんですが、それができればこうはこじれてないわけで。こじらせた大人同士の恋は思った以上に重くて窮屈で大変です。

秋彦の雨月への気持ちは恋愛感情よりも執着のほうが大きいようにも見えてくるし、また大人組はややこしいことになりそうでハラハラします。

ところでシェリプラスは9月号で隔月刊化されて1周年記念です。そのお祝いとしてギヴンが表紙&巻頭カラー&ふろくCDをジャックしました。

コミックス1巻から3巻の描き下ろし4コマの音声化なので、ハードだった本編の疲れを癒すべく今からドラマCDを聴いてニヤニヤを補充しようと思います。

次回21話は9/30発売のシェリプラス11月号です。待ち遠しいな。

ではまたギヴン21話の感想でお会いしましょう。

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