カラーレシピ2巻3話のネタバレ感想です。コミックス2巻収録のお話の感想なのでネタバレにお気をつけください。

最近ミスが多い笑吉は、新人の一祝(かずのり)もソリが合わずにぎくしゃくしたままでした。しかも福介とのキスを一祝に見られてしまいます。もちろんこれも福介の仕掛けた罠でした。

そんなある日、笑吉は数少ない指名客のカラーを一祝に任せます。初めてのカラーに喜ぶ一祝。しかしカラーの配合を密かに改ざんした福介によって、笑吉も一祝も辛い思いをするはめになってしまいました。

徐々にエスカレートする福介の悪行。そんな中、かつて笑吉をストーカーしていた鬼原さんが美容院にやってきました。まさかの再会におびえる笑吉は…。前回2話の感想はこちら。

カラーレシピ2巻2話 ネタバレ感想 はらだ

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カラーレシピ2巻3話 感想 ネタバレあり


謝罪にやってきた元ストーカー鬼原さん


一祝が思いのほか素直に笑吉に謝罪したことで、2人の関係は思ったよりもこじれずにすみました。美容院の閉店後、どことなく機嫌の悪い福介。

福介としては一祝がもっと引っ掻き回してくれて亀裂が入って、笑吉が店に居づらくなればいいと思っていたのにとんだ計算違いでした。

ニコニコしながらも内心「思ったより使えないラジコン」と一祝のことを評するあたりが怖いです。そうとは知らずに懐いている一祝が不憫というか何というか。

いっぽう、出禁のはずの鬼原さんが笑吉に会うために美容院にやってきたのを見た福介は、大急ぎで駆けつけて笑吉をかばいます。

福介の勢いに圧倒された鬼原さんはうまく言葉が出てきません。するとあんなに怖い思いをさせられた相手なのに「謝罪に来たんだよ」と笑吉が困った顔で福介を止めようとしました。

どこまでお人好しなんだコイツ。一度体に教え込んでもまたわかんねーのか。

信じられないものを見る目つきで笑吉をふりかえった福介は、謝罪の菓子折りもつっかえして鬼原さんを追い出してしまいました。

追い返された鬼原さんを見かねて声をかけるりく。鬼原さんはせっかくだからと謝罪に持ってきた菓子箱をりくに手渡します。

「笑吉さんにうまいこと渡しておきますね」

りくは鬼原さんをちょっぴり気の毒に思ったようです。本当はやっていないことまで鬼原さんのしたことになっているわけですからね。でもストーカーはダメ絶対。

ここまででたぶん1巻を読んでいない人は鬼原って誰?状態だと思うので軽く説明しておくと、この笑吉を訪ねてきた鬼原(きはら)さんはカラーレシピ1巻で笑吉を戦慄させた恐怖のストーカーです。

笑吉を気に入って毎回指名して美容院に通っていたのですが、偶然を装って待ち伏せして笑吉を食事に誘ったり、個人的なラインアドレスを聞いて毎日連絡をしたり執拗なまでに執着していました。

笑吉も鬼原さんは自分の数少ない指名客なので無下にはできず、たびたび食事につきあうなど美容院外でのお付き合いも増えていました。

鬼原さんが笑吉につきまとっていたのは、美容師としての技術を信頼していたからというのが表向きで、実際には笑吉が亡くなった自分の恋人に似ていたからでした。

しかし無言電話や使用済みゴムがドアノブにかけてあるなど、鬼原さんの言動はだんだん度を越してエスカレートしていきます。福介も笑吉に警告を鳴らしますが、笑吉はあまり真剣にとりあいませんでした。

するとある日、ブチ切れた鬼原さんが尋常ではない様子で笑吉に迫り、危うくのところでかけつけた福介が証拠を押さえて鬼原さんストーカー事件は幕を下ろします。

恐るべくは実は無言電話やドアノブのゴム事件は鬼原さんではなく、笑吉を自分のものにするべくそこに乗っかった福介の仕業だったという点です。もちろん笑吉は福介の仕業だとは夢にも思っていません。

1巻で鬼原さんは完全にログアウトされたキャラクターだと思っていたら、まさかの再登場でザワザワ。大変だ!福介の悪行がバレる可能性大です。

というわけで、今回もまた王子様のように笑吉を助けに来てくれた福介…と見せかけて、本当は自分の悪行が明るみに出るのを恐れた福介の自警の行動でもあったのです。サイコパス福介こわい。

こんなことを重ねていたらいつかボロが出て崩壊するのでは?という不安で我々は毎回ハラハラしますが、その綱渡り感が癖になってしまいそうです。



思い通りにいかずに内心イラつく福介


鬼原さんを追い返した後で「そこまでしなくても…」と口ごもる甘い笑吉に、福介は据わった目でチクリと釘を刺しました。

「しょーくん、わざと心配させてるんだったらやめて。俺そういうの嫌いなんだよね」

もごもごと言う笑吉の手を掴んだ福介は、そのまま2人で帰宅しようと当然のように笑吉の家に向かいます。夜道では笑吉が何度言ってもつないだ手を離してくれませんでした。

「何話した?何聞かれた?」

心配する素振りで自分の悪行がバレていないかさりげなく確認する福介。家に着くと途端にいつもの調子に戻ります。しかし今日の福介がなんとなくおかしいのは鈍い笑吉も気づいていました。

笑吉の常連客のカラーをミスした一祝を叱らずにいた笑吉に、けしかけるような言葉を投げかける福介。

「一祝にもっときつく言ってもいいと思うんだけどな。さすがにアレはないでしょ」

本当は笑吉は、前のお店で一祝と同じようなミスをしたことがあり、その時美門さんが責めずにいてくれたから自分もそんなふうになりたいと思っていたのでした。

また笑吉の口から「美門さん」という聞きたくない単語を耳にした福介は内心イラつき始めます。「不安だから定期的に繋がりたい。セックスしたい」とキスをしてそのままなだれこもうとしますが、笑吉は明日も仕事だと言って拒否。いつも仕事を理由にセックスを拒絶することも福介には不満でした。

切実に「したい」と迫っても「NO」という姿勢の笑吉に福介は「あーあ満たされないなあ」とこれみよがしの嫌味を言って揺さぶりをかけるのも忘れませんでした。

先輩後輩として仲良くなりつつある笑吉&一祝


先ほど福介が助けに来る前に、本当は少しだけ鬼原さんと話をしていた笑吉。実は鬼原さんが「拒否メッセージをもらったから」「彼(福介)と付き合っていることも分かっている」などと口にしたのがモヤモヤと気にかかっていました。

笑吉は鬼原さんに拒否メッセージなんて一度も送ったことはありません。誰かと付き合っているなどもこれまで一度も話したことがありませんでした。

しかし気になって鬼原さんに確認をとろうにも、福介に連絡先も顧客情報もすべて消されてしまっています。仕方なく店で一祝に、消したスマホの連絡先の復活方法を尋ねてみた笑吉。

一祝は笑吉が先日かばってくれてからは態度もマイルドになったようでちょっとホッとします。

スマホに詳しい一祝は、笑吉のスマホを操作して連絡先を復活させてくれました。しかも遠隔操作アプリが入っていることまで気づいて教えてくれます。

「監視したい相手のスマホに入れておくと居場所が分かっちゃうんですよ」

笑吉のスマホに上手く隠してあった遠隔操作アプリ。入れた覚えもないアプリが入っていると指摘されても、笑吉は困惑するしかありません。とりあえずこのアプリの件は一祝にも口止めして秘密にしてもらいました。

笑吉としては美門さんたちに心配かけさせたくないという一心なのでしょう。測らずして一祝と秘密の共有をすることになってしまいました。一祝も人の秘密は守る人間のようです。

意外とちゃんとしている一祝を見直したような笑吉。なんだかんだと今までよりずっと先輩後輩として距離が近づいて仲良くなったようです。

これも福介にとっては誤算なのでしょう。反目しあっていてくれればいいものを、結果的に福介は2人が雨降って地固まるための手伝いをしてしまったようなものなのです。

お前、俺のこと好きだろ!


りくは何かと笑吉にヒントを与えるような言動を繰り返していました。一祝がカラーをミスした件のレシピ改ざん説を皆のいるところでふたたび持ち出すなど、ギリギリのところで福介の顔色をうかがいます。

前のお店でも笑吉を辞めさせたいスタッフが、笑吉がミスをするように仕向けていたことなども意味ありげにチラつかせるりく。するとりくが一人になった瞬間を見計らって福介が動きました。

背後から強引にりくを掴んで非常階段に連れ出し牽制する福介。りくは福介の本性を知っても「邪魔はしない」と言っていたずなのに、最近はどう見ても邪魔をしているように見えてしまいます。鬼原さんのことも避けようと思えば避けられたのに見逃していました。

とはいえ、いくら笑吉を辞めさて自分のものにしたいとしても、さすがに最近の福介はやりすぎです。りくの首をつかんで八つ当たりをする福介に、りくは最近焦っている福介の内心をズバリと言い当てました。

笑吉にミスをくりかえさせて、一祝との仲も悪化させてお店に居づらくして、自主退職させたところで手を差し伸べる。

王子様からご主人様になりたいんですね。

悪い顔でつぶやくりくは悪女の顔つきそのもの。迫力満点です。

「演技しないと人とまともに関われないとか、なんかみじめで笑えますね」

「安全地帯で傍観者ぶってるお前に言われたくない。一番楽しんでるくせに」

りくの核心を突いた言葉。しかしそんなりくの挑発に福介も簡単には乗りません。りくの言う「おもしろい展開」とは、福介がボロを出してこれまでのツケを回収されて這いつくばる姿を見ること。りくってもしやSなのでしょうか。それとも…。

「お前、俺の事好きだろ!」

福介のみじめな姿を見るのが楽しみでならないといった表情のりく。福介は遠慮なくスパッと告げました。

俺はおまえに興味がない。

切り捨てるようなセリフを言い残して去って行く福介。りくは取り残されたその場で軽く舌打ちしました。

不信感が募っていく笑吉


一祝に復元してもらった連絡先に電話する笑吉。元ストーカーに連絡をとるなんて危険すぎる行為に思えますが、どうしても拒否メールの件などがひっかかっていたのでしょう。

案の定、電話をもらって嬉しそうな鬼原さん。人事異動で地方転勤になるということもあり、ストーカーしたことは本当に反省している様子で改めて笑吉に謝罪しました。

何かにすがらないと心が保てなかった。突然大切な人を失って、その人の面影を重ねて笑吉に関係を迫った鬼原さん。この人にも何か救いがあればいいのですが。

笑吉は思いきって送った覚えのないメールのことを鬼原さんに尋ねます。鬼原さんに届いたのは「一緒にいたスタッフと付き合っているからもうメールはしないで」という内容のものでした。

その時は確か福介が泊まりに来ていたことを思い出した笑吉は、さらに無言電話やドアノブのいたずらのことも恐る恐る鬼原さんに尋ねてみました。

「いたずら?何のことだい?」

翌日、これまでのことを思い返して悩む笑吉。鬼原さんを信じるとしたら、無言電話とドアノブのいたずらは別の誰かだったのかもしれない。でも福介が助けてくれた日から無言電話もピタリとやみました。

(そういえば、なんであのときあんなタイミングで助けに来れたんだ?)

笑吉はあまりにもタイミングよく鬼原さんに絡まれたときに助けてくれた福介のことを疑問に感じ始めていました。うわわ…。

店では顧客情報の管理ソフトが新しくなり、情報をいつ更新したかが一目瞭然になっていました。つまり情報に変更があってもなくても、更新の日付で誰かが情報をいじったのだということが分かるのです。

どんどん募る福介への不信感。その夜、仕事を早退した笑吉を心配した福介が家にやってきました。フックをかけたまま話す笑吉ですが、福介に開けてと頼まれると扉を開けてしまいます。

福介はいつも通りですがどことなく冷たい笑吉。

「どうしたの?」

お前って俺のこと、ほんとはすげえ嫌いだったりする?

福介をふりかえって尋ねる笑吉は、闇落ち寸前の暗い目をしていました。

カラーレシピ2巻3話感想まとめ


ええっ!?そっちにとる??

どこまでもピュアな笑吉は、実は自分を嫌っている福介が嫌がらせでこれまでのことをしたと思ったようです。レシピの改ざんはそう思っても仕方ありませんが遠隔操作アプリのことはどう考えたのかな。

100歩譲って鬼原さんに勝手にメールを送ったのはストーカーを追い払うためにやったという言い訳ができるし、遠隔操作アプリを仕込んだのもストーカーの危険から守るためと言われたら、それは嫌がらせだとは一概には言えなくなります。

しかし顧客情報の改ざんはそういう言い訳が一切できません。悲しげな笑吉に福介はこの後いったいどう出るのでしょう。うおおいい感じにドキドキしてきました!

そもそも笑吉がもし「証拠が不十分な場合はカマかけと目撃者の存在をちらつかせるのが効く」というりくの言葉を実行しているのなら、これは福介に対するカマかけになりそうですよね。

メールと遠隔操作アプリのことは福介がひっかかってゲロったら確定、しかしレシピの改ざんは絶対に容易には認めないでしょう。

人を疑うことなんて知らなさそうな笑吉が、とうとう福介を疑い始めました。最後に見せた闇落ち寸前の笑吉の悲しげな表情は辛いものがあります。

対してそれを受けた福介の不気味なこと。この歪んだサイコパス男は笑吉が弱った姿を見てほくそ笑んでいる可能性もありそうで恐いです。うっすら笑ってるしガクブルです。

りくが非常階段で去って行く福介に「むかつく」とか「勘違いしないでください」とか言ってますが、これって福介が言った通り福介に好意があるということなのでしょうか。

りくはどちらかというと笑吉寄りの中立の立場で、誰にも恋愛感情を持っていないと考えていたのでかなり意外です。福介には単純にサイコパスな人として興味を持っているだけだと思っていましたが、本当にラブなの?だとしたらまたややこしいことになりそうです。

一祝は遠隔操作アプリのことを約束通り誰にも言わずにいてくれて、基本的には秘密を守れる常識的な子のようで安心しました。初回の生意気さはどこへやら、前回と今回で一祝の株はぐっと上がりました。

どこかズレている笑吉は、自分のスマホに入っていた身に覚えのない遠隔操作アプリへの態度といい、元ストーカーを強く拒絶しないところなど、どこか抜けているというか危機感が欠如しているように思います。

だからこそ福介のようなサイコパスにつけこまれ、雰囲気に流されて身体を許してしまうのでしょう。普通そんなアプリが入っていたら速攻で消すはずですからね。鬼原さんに対しても脇が甘く、でもそれによって福介の裏の顔にうっすらと気づくことになりました。

どんどんボロが出て、りくが言うようにいつか床を這いつくばるみじめな福介を見ることになるのでしょうか。見たいような見たくないような。あるいは綱渡りの緊張感を保ちつつギリギリセーフが続くのか。ドキドキします。

はらだ節炸裂のラブと緊張感のバランスが絶妙で楽しすぎました。明日すぐに4話が読みたいです。なのになんと次号の予告にはらだ先生のお名前がありません。つらい。どうやら1回お休みのようですね。

次回は1/14発売のディアプラス2月号です。

ではまた「カラーレシピ」4話の感想でお会いしましょう。

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