花鳥風月51話のネタバレ感想です。コミックス7巻の内容の感想になるのでネタバレにお気をつけください。

小学校の頃に出会った吉利谷と財前。一見も入れて3人で楽しい時間を過ごしていた子供時代。しかし財前の両親が亡くなった直後から財前の様子がどことなくおかしくなってしまいます。

目の下のクマが酷く常に疲労している様子の財前。実は財前を引き取った親類の家で、財前の妹の千尋ちゃんが叔父にイタズラをされかけるというショックな出来事が起きていたのです。

花鳥風月50話 ネタバレ感想

それでは以下、志水ゆき先生の「花鳥風月」51話の感想です。ネタバレにご注意ください。

花鳥風月7巻 電子書籍


花鳥風月(7)

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花鳥風月51話 感想 ネタバレあり


俺が千尋を守らなきゃ


叔父に襲われかかっていた幼い妹を背負い、最低限の荷物を抱えて叔父の家から逃げ出した財前。去り際に叔母が「ごめんなさい。私だって守ろうとしたのよ」と言ったのが聞こえてはいたものの足早に走り去ります。

「叔父さんは子供が大好きなんだ」

遠縁で顔も見たことがない財前と妹を、優しくて甘い言葉とともに引き取ってくれた叔父一家。叔母さんは、慣れない間は不安だろうからと言って妹の千尋ちゃんと一緒に寝てくれたりととても親切にしてくれました。

行き場のない自分たちを引き取ってくれたことに感謝していた財前。しかし事実を知った今となっては、妹がどうなるかを知っていて引き取った叔母も、妹にいたずらをしようと企んでいた叔父も、もう誰も信じられなくなっています。

実はその少し前、千尋ちゃんが心霊番組を見て怖がって眠れなくなり、財前が添い寝をしてあげたことがありました。その時なぜか深夜に寝室にやってきてじっと千尋ちゃんを覗き込んでいた叔父。

財前は千尋ちゃんからも困惑ぎみに「叔父さんは叔母さんがいないところでは私を膝にだっこしようとしてくるの」と聞かされていました。それ以降、財前は夜眠れなくなってしまいます。

もしまた夜中に叔父が千尋ちゃんの部屋に来たら…と思うといてもたってもいられません。気配がすぐに分かるようドアの前でしゃがみこんで連日ウトウトするしかありませんでした。

俺が千尋を守らなきゃ。

両親亡き今、幼い千尋ちゃんを守れるのは財前しかいません。財前はたったひとりで千尋ちゃんを背負ったまま、あてもなく歩き続けます。すると背中で目覚めた千尋ちゃんが裸足でいることに気づきました。

(靴を取りに戻ろうか。いや、やっぱりだめだ。どうしよう…)

途方に暮れる財前は、そのときふと千尋ちゃんを背負った背中をいっそう重く感じてしまいました。重いけど下ろせない。それに下ろしたくもありません。前へ進まなきゃいけないと心では思っていても、疲れ果てた足はもう動いてくれず…。

「こんな朝っぱらから千尋背負って何してるんだ?」

財前が絶望しかけていると、そこへなぜかいきなり声をかけてきたのが吉利谷でした。



俺が代わりに背負うから


コンビニの袋を下げている吉利谷の声を耳にするうち、ほっとした財前は気が抜けたようによろけてしまいます。倒れたらだめだと分かっているのにふらつく財前に吉利谷は慌てて駆け寄ってきてくれました。

俺が代わりに背負うから。

真っ青な顔色の財前を気遣い千尋ちゃんを代わりに背負ってくれる吉利谷。もう1歩も歩けないと思っていた財前でしたが、なぜか身体が一瞬で軽くなり、自力で歩いて吉利谷の家まで向かいます。

財前は吉利谷家に着くとすぐにリビングのソファで眠ってしまいました。夢の中で両親に温かい言葉をかけてもらった財前は泣きながら眠ります。そんな財前の涙を吉利谷はじっと見つめているのでした。

死んだように眠ってしまった兄を心配する千尋ちゃん。今は寝かせておこうと言う吉利谷は、千尋ちゃんのためにホットケーキを焼いてくれます。

早朝の5時だというのに誰もいない吉利谷の家。千尋ちゃんが不思議に思って尋ねますが吉利谷はスルーしてごまかしてしまいました。

親か…そういや俺にもいたっけ。

冷めた目でひとりつぶやく吉利谷。こんな時間なのにひとりでコンビニに行き、ひとりで朝食を作っている吉利谷の家庭もいろいろと複雑で何か問題を抱えていそうです。

ぐっすり眠っていた財前は千尋ちゃんの笑い声でハッと目が覚めました。このところ曇りがちだった千尋ちゃんの明るい笑顔にほっとする財前は、助けてくれた吉利谷に感謝の気持ちでいっぱいになります。

その後の財前の行動は迅速で的確なものでした。亡くなった父親の友人である弁護士の星川先生のところへ連絡し、これまでのいきさつを相談したのです。今、財前の後見人になっている星川先生は元々は財前のお父さんのお友達だったんですね。

「ひとりで千尋ちゃんを守るのは大変だったろうによく頑張ったね」

「友達が助けてくれたんです」

星川先生も子どもである財前の話を真剣に聞いてすぐに動いてくれました。叔父宅に話をつけ別の引き取り先を確保し、数日後には財前と千尋ちゃんの新たな生活の場を用意してくれたのです。そして数年後…。

財前の背中に立派な入れ墨が!?


財前が新たに引き取られたのは、遠縁の彫り師である神楽坂茂美という61歳の豪気なおじさんの家でした。彫り師というだけあって(?)還暦を過ぎた今も仕事も恋も現役です。

「スミでもナニでも俺が刺すのは女にだけだ」

こんなことを人前で豪語するなど、なかなかのフリーダムな茂美さん。もともとほとんんど人に干渉をしないタイプで、財前も千尋ちゃんものびのびと暮らしているようです。吉利谷はそんな家が居心地良くてしょっちゅう入り浸っていたのでした。

ある夏の日、勝手に家に入ってシャワーを浴びようと浴室を開けた吉利谷。するとそこには全裸の財前がいました。なんというラッキースケベ!

と思ったのも束の間、財前の背中には立派すぎるくらい立派な彫り物がドーンとあったのです。吉利谷は驚愕して思わず財前の肩をつかんでしまいました。

驚いたのは財前も同じです。こちらは全裸なので当然驚くでしょう。お約束のようにつるりと足を滑らせ、床に倒れ込んでしまう2人。起き上がろうとお互いに顔を上げると、ほぼゼロ距離で見つめあうことになってしまい…。

花鳥風月51話感想まとめ


ひとまず千尋ちゃんにこれ以上魔の手が及ばなくてホッとしました。生活力のない中学生で他に頼れる人がいない以上、誰か力になってくれる大人を自力で探さなければいけません。

財前が弁護士である星川先生を頼ったのは大正解でした。また、早朝にたったひとりで千尋ちゃんを守ろうと飛び出してさまよっていた財前を温かく迎え入れてくれた吉利谷もナイスアシストでした。子供の頃から助け合って生きてきた友情にほろりとします。

吉利谷の家庭もどうやら複雑な様子です。生活できる金だけは与えておき他はすべて放棄している典型的な無責任な親なのかもしれません。吉利谷の孤独や寂しさも財前や一見がいることで癒されているといいなと思います。

財前が見た夢の中の両親を見ると、財前は母親似で千尋ちゃんは父親似のようです。早くに両親を亡くして気苦労も絶えなかったでしょうが、新しい家の茂美さんが過干渉せず適度な距離で自然と受け入れてくれて本当に良かったです。

千尋ちゃんはこの後結婚して子供にも恵まれているわけですから、今はきっと旦那さんと幸せに暮らしているのでしょう。ところでこの茂美さんの家ってもしかして今は曜明と火弦が暮らしているあの家ですかね?造りが似ているような気がするのですが。

財前の背中の彫り物にもびっくりです。お尻まで見事なんですが、これって本物なんでしょうか。茂美さんは女にしか刺さないって言っているので何かカラクリがありそうです。練習用の下絵とかかな?財前はそれを落そうとシャワーを浴びようとしていたところだったとかなのかも。

数年後の吉利谷は髪が伸びてさらにイケメンになっていました。これくらいの長髪って顔立ちが整ってないと厳しい髪型ですが吉利谷にはよく似合ってます。

財前も吉利谷も高校生くらいでしょうか。お風呂場でバッタリで超至近距離で見つめあいますが、またあの夏祭りのときのようにキスをしてくれてもいいのよ?

次回は2/14発売のディアプラス3月号です。予告にお名前がないので2月号は1回お休みです。

ではまた「花鳥風月」52話の感想でお会いしましょう。

追記)52話の感想を書きました。

花鳥風月7巻52話 ネタバレ感想 志水ゆき

志水ゆき先生のBLコミックス


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