世界一初恋小野寺律の場合27話の感想です。コミックス14巻のネタバレを含む感想になるのでお気をつけください。

高校時代、失恋でボロボロだった時に支えてくれた清宮くんと久しぶりに再会して喜ぶりっちゃん。清宮くんは、昔りっちゃんを酷く傷つけた噂の嵯峨先輩=高野さんへの敵意をむき出しにしていました。

りっちゃんに好意を持っている清宮くんですが、りっちゃんは自分がそういう目で見られているとは夢にも思っていません。清宮くんは高野さんへ宣戦布告ともとれる発言を残しますが…という前回の復習はこちら。

世界一初恋 小野寺律の場合26話 ネタバレ感想

それでは以下中村春菊先生の「世界一初恋」小野寺律の場合27話の感想です。※ネタバレ注意です。

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世界一初恋小野寺律の場合27話 感想 ネタバレあり


彼氏の部屋の合鍵をゲット!?


りっちゃんが担当している漫画家の武藤先生が上京してくることになり、原稿を取りに行きがてら挨拶に行くことになったりっちゃん。武藤先生が引っ越し先に選んだのは、偶然にもりっちゃんと高野さんが通っていた高校の最寄駅の近所でした。

りっちゃんはふと高校時代を思い出していました。通学電車の車窓からは毎年4月に桜のトンネルが広がり、りっちゃんは毎日嵯峨先輩の背中をこっそり見つめながら登校していたのでした。

やめろ黒歴史!

完全にストーカーだった自分の痛々しい過去を思い出して顔を覆うしかないりっちゃんに、高野さんが背後から声をかけました。ナイスタイミングw高野さんは風邪気味のようくしゃみをしています。

「今日看病しに家に来い。メシ作ってやるわ」

看病しに来る人ではなく、なぜか看病してもらう人が食事を作るというおかしな提案に、りっちゃんはツンツンした態度を崩しません。しかし相変わらず強引な高野さんはりっちゃんの反応にももう慣れっこなのでしょう。自宅のカギをりっちゃんに渡します。

「いつでも来ていいから。俺にお前ん家の鍵ちょうだい。いっそ一緒に住まね?俺も例のお友達のこと心配しなくてもいいし」

嚙みあわない会話に唖然とするりっちゃんを置いて、高野さんはどんどん話を進めようとします。しかし実際には高野さんは清宮くんのことが気になっていたのでした。

りっちゃんは慌てて鍵を返そうとしますが高野さんはスルーして受け取りません。するとりっちゃんは、ふっと嫌なことを思い出してしまいました。昔、横澤さんが高野さんの家に出入りしていた時に合鍵を持っていたのです。

もう返してもらってる。ごめん、お前にはちゃんと言うべきだったな。

真顔で教えてくれた高野さん。今まで言わなかったこともきちんと謝ってくれて、男らしくとても誠実な対応です。かっこいい!

でもりっちゃんは「これじゃ自分がそのことをずっと気にしていたみたいだ」と慌てます。自分の事でいっぱいいっぱいなりっちゃん。結局渡された鍵も中途半端にそのままになってしまいました。

それでも横澤さんにはもう合鍵を返してもらっているのだとどこか安堵しているりっちゃんは、彼らしいといえばらしいですね。

清宮くんの爽やかな告白


りっちゃんが武藤先生の家に向かう途中、丸川の社内で清宮くんと出会います。清宮くんの仕事は順調なようで、写真集の他にも仕事をもらっているようでした。

清宮くんはりっちゃんの母校に興味を持って、半ば強引に途中まで一緒に行くことになります。りっちゃんにとっては久しぶりの懐かしいあの駅。毎日毎日嵯峨先輩をストーカー、じゃなくて恋い焦がれて後をついて歩いていたあの頃。

なかなか開かない踏み切りの前で、高校時代の嵯峨先輩の背中を思い出すりっちゃん。制服も変わっていないし校舎もあの頃のまま。確かに高野さんとりっちゃんが通っていたあの高校です。

しかしりっちゃんはじょじょに懐かしいでは済まされない黒歴史も思い出して再びぐるぐるし始めますw

「10年前、ここで嵯峨さんと会ったんだ。俺はそのころの律を知らないのにあの人は知ってるんだよな。なんか悔しいわ」

黒歴史に凹むりっちゃんを尻目に、清宮くんは高野さんとの思い出の学校を見上げていました。

俺さ、やっぱお前の事好きだわ。

まるで昨日の続きのように、まっすぐにりっちゃんに告白する清宮くん。とてつもなくストレートです。ストレートすぎて眩しい。眩しすぎる!こういうの少女漫画で見たことある!

驚いて言葉が見つからないりっちゃんに、清宮くんは落ち着いて言葉を重ねました。最初は危なっかしくて放っておけない友達だったけれど、一緒にいてよく知るうちに少しずつ心惹かれていった清宮くん。清々しいくらいに気持ちの良い告白です。

しかしりっちゃんにとっては青天の霹靂!清宮くんは高校の時に支えてくれたかけがえのない親友で、そんな素振りが今までまったくなかったものだから、ただただ驚くばかりです。

昔の感情に流されてるんじゃねーの?


清宮くんは自分の気持ちをりっちゃんには気づかれないように隠していました。学生寮で同じ部屋という環境だったため、同情と勘違いして好きだと思い込んでいるだけかもしれないと思ったこともあったようです。

それでもやっぱり好きだと自覚してからは、りっちゃんの口から嵯峨先輩のことが出なくなったことで、やっと昔の恋を吹っ切れたのだと安心していました。

精神的にボロボロで辛そうなりっちゃんを見ていたから、自分が告白することで、もしまたりっちゃんを傷つけることになったらいけないと思いずっと踏ん切りがつかなかった清宮くん。告白して疎遠になるくらいなら一生友達でいた方がいい。そう思って在学中は何も言わずにいたのでした。

その後高校を卒業して離れ離れになり、いろんな経験をしても結局ずっとりっちゃんのことが好きなまま変わることはなく、そう思っていた矢先に偶然りっちゃんと日本で再会したのです。

「まだ嵯峨さんのこと好きなの?2回も同じこと繰り返して傷つくのやめろよ」

清宮くんは矢継ぎ早に言葉を重ねます。

好きだったっていう昔の感情に流されてるんじゃねーの?

もうりっちゃんのあんなボロボロな姿は見たくないと思う清宮くんも必死でした。上司だから離れるのは無理だと分かっていても、りっちゃんを傷つけた男が未だにそばにいるのは嫌だとストレートです。

「ちゃんと考えてほしいから返事はまだいい。これからは俺のことを恋愛対象として見てほしい」

少なくとも高野さんや嵯峨先輩よりずっとりっちゃんのことを大切に想っていると言い残して、清宮くんはその場を去って行きました。

高野さんを心配して猛ダッシュ


どん底だったときに助けてくれた親友だと思っていたから、清宮くんの恋愛感情には全然気づいていなかったりっちゃん。でもりっちゃんにとって清宮くんは友達以上になりえません。

好きだったという昔の気持ちに流されているだけなのでは?

清宮くんの言葉に、りっちゃんは高野さんのことを考えます。横暴で強引でむちゃくちゃなことばかりしてくる高野さん。でも仕事はできるし作る漫画はおもしろく、言い方は悪いけれど出す指示も間違っていません。

できたら褒めてくれるし編集者としてのりっちゃんを信じてもくれています。それに何よりりっちゃんのことを10年前から好きだと言ってくれているのです。

昔の感情に流されているのではなく、過去の気持ちに引きずられているのではなく、今の高野さんに惹かれている。清宮くんにそう言わなければと思うりっちゃんですが…。

編集部に戻ると高野さんから電話がかかってきました。りっちゃんが受け取って返した(つもりの)高野家の鍵は机に置いたままです。

「鍵ないから家に入れないんだけど」

しれっと電話口で告げる高野さん。りっちゃんは予備キーがあるのではと食い下がりますが、もちろんそれは家の中。絶対にワザとです。高野さんの子供じみた姑息な(?)策略に、りっちゃんはブチ切れそうになってしまいました。

しかし結局風邪気味の高野さんを放っておけず、鍵を掴んで自宅へ向かって走るりっちゃん。勝手にすればと放っておけばいいのに、なんだかんだ高野さんを心配して猛ダッシュです。

もちろん高野さんに言いたいことがありすぎるから走るのだと自分に言い訳するのも忘れませんでした。

イベント大発生の高野家の玄関


結局家の前で待っている高野さんのところへ荒い息のまま駆けつけたりっちゃん。ダッシュしてきてくれたりっちゃんに高野さんは飲み物を渡してあげました。もっとすごいことしてるのに今さら間接キスだと意識するりっちゃんがピュアでかわいいです。高野さんもお見通しでしたw

うっかり清宮くんと母校のそばまで行ったことを話してしまったりっちゃんは、例のごとく高野さんの家に連れ込まれます。玄関先で慌てて言い訳をするりっちゃんに高野さんは冷静でした。

「ついでに告白された?」

「誘導尋問はやめてください」

そうでもしないと話そうとしないりっちゃんに、高野さんは強引に続きを促します。あわてて帰ろうとするりっちゃんをバックハグで抱きしめる高野さん。りっちゃんが他の男に告白されたのを知って平気でいられるはずがありません。高野家の玄関先はこれまでもイベント大発生スポットです。

自分の知らない10年を知っているだけでも清宮くんにはムカついているのに、また自分のいないところで告白なんてされていることに高野さんはイラついていました。待つとは言ったものの、やっぱり焦る気持ちはあるのです。

あと何回抱いたらお前は俺のもんになるの?

「俺にお前のすべてをよこせ」と後ろから迫る高野さん。身体が熱くなっているりっちゃんに口移しで水を飲ませる姿がエロい!

高野さんに下着の上から舐められて、中途半端な刺激にりっちゃんは少しずつ息が上がって徐々に苦しくなっていきます。ガマンできなくなってぼうっとしたまま自ら下着をおろすりっちゃんは、ベッドに移動してエッチをしていてももう気持ちよさしか感じられなくなっていました。

昔の想いだけでなく、過去だけでも今だけでもない気持ちがどんどん自分の中で育っていることにも気づいています。

この感情を好きと認めてしまっていいのだろうか。逆にそれが好きでないのなら何なのだろう?思いはどんどんふりつもっていくけれど、いつまで俺はこの人に捕われずにいられるんだろう。

抱かれてグズグズになりながらも高野さんへの想いに名前を付けたくなくて、いつまで抗えるのか分からなくなって自信がなくなっているのでしょうか。そんなりっちゃんには、もう認めちゃいなよ楽になれるよ!と全力で言ってあげたいです。

恋に堕ちるまであと36日


翌日、仲良く風邪を引いたりっちゃん&高野さん。エッチした後、一応りっちゃんはちゃんと自宅に戻ったんですね。

お前、俺の登下校ストーキングしてただろ。

通勤電車の中でしれっと口を開いた高野さん。ばれてるww

自意識過剰だと必死にごまかそうとするりっちゃんに高野さんは「自意識過剰いいじゃん、どうせお前に対してだけなんだし」と殺し文句であっさりと返しました。

あの高校の近くの踏切は、なかなか開かないことで有名で皆が嫌っていました。だけどりっちゃんはその踏切がいつも楽しみだったのです。理由は、その間ずっと嵯峨先輩の背中を見ていることができたから。

りっちゃんが恋に(完全に)堕ちるまであと36日。

世界一初恋 小野寺律の場合27話 感想まとめ


イベント大発生と噂の高野家の玄関先で、快楽に抗えず自ら下着をおろすりっちゃんが今回のエロスのハイライトでした。なんでしょうねこの良いものを見せてもらった感。りっちゃんのような箱入り息子が自ら下着をおろす姿はどこか背徳的で卑猥さが際立ちます。

しかし鍵のことで謝ってくれた高野さんにも、りっちゃんは素直に受け止められませんでした。うーん、りっちゃんももう少しこういうところで高野さんの真摯な態度をそのまま好意的に受け止めてあげてもいいと思うんだけどな。

自分の気持ちをまだ認めたくなくて、高野さんのことに関しては何かと否定要素や拒否理由を見つけるのにいっぱいいっぱいなのでしょう。

りっちゃんのツンは今に始まったことではありませんが、やはり高野さんが不憫すぎますね。ま、それでも好きなら仕方ありません。惚れた弱みです。ガチガチのりっちゃんの心が溶けるまで、とことん付き合いましょう。がんばれ高野さん!

私は高野さんの味方ではありますが、清宮くんのりっちゃんへの告白が爽やかで男らしくて、一瞬、別の世界一初恋物語がはじまっちゃうんじゃないかと思ったのはここだけの話ですw

かつてりっちゃんが通っていた思い出深い高校の通学路で、高野さんの存在や過去のことも全部知りつつ、それでも白昼堂々親友に告白するとかかっこよすぎません?

清宮くんとりっちゃんの身長差も理想的だし2人とも童顔だから、絵の並び的にも高校生同士の恋の始まりを見ているようでドキッとしてしまいました。危ない危ない。りっちゃんには高野さんがいます。浮気ダメ絶対。

ストーキングされていた高校時代の高野さんが、背後からの熱烈な視線にうっすら気づいていたのには思わずニヤニヤしてしまいました。

隠れいるつもりでもりっちゃんのストーキング行為はバレバレだったのでしょう。10代の高野さんも、かわいらしいりっちゃんの刺さるような視線が痛かったに違いありません。

次回は2018年4月下旬発売のエメラルド春の号です。ではまた「世界一初恋」小野寺律の場合28話の感想でお会いしましょう。

追記)エメラルド春の号は久しぶりに雪名皇の場合でした。

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