カラーレシピ下巻5話のネタバレ感想です。コミックス下巻の感想なのでネタバレにお気をつけください。

福介のやっていることに気づきかけた笑吉は自宅で福介を問い詰めます。うまく言い逃れしようとする福介ですが、面倒になってあっさり認めました。

今まで欲しいものはどんな手を使っても手に入れた来た福介。今度は笑吉を手中に収めようと、拘束具で縛り上げ電気攻めで笑吉を追いつめます。しかし廃人のようになった笑吉を見て複雑な気持ちになり…前回の復習はこちら。

カラーレシピ下巻4話 ネタバレ感想 はらだ

それでは以下、はらだ先生の「カラーレシピ」下巻5話の感想です。※ネタバレ注意です。

カラーレシピ下巻 電子書籍



カラーレシピ下巻5話 感想 ネタバレあり


退職を言い出せない笑吉


力づくで思い通りの展開に持って行ったはずなのに、なぜか違和感を感じている福介。翌日いつも通りに出勤した福介と笑吉ですが、笑吉は怯えた表情のままでした。

朝礼で福介にうながされ、約束通り仕事を辞める旨を口にしようとする笑吉。しかしどうしても震えてしまい言葉が出てきません。そんな笑吉の様子をおかしいと思った店長は気遣ってくれますが、結局何も言えないまま仕事が始まってしまいました。

どこか2人の様子がおかしいことに勘付いているりくは、挑発するように福介に声をかけます。

「全部バレておもしろいことになってるかなと思ったのに平常運転で拍子抜けだな」

りくの言葉には応じずにスルーする福介。威勢の良さがなくなった福介のあまりの手ごたえのなさに、りくは驚いてしまいました。

シザーの手入れをする笑吉にいつも通りに軽く話しかける笑吉。店ではいつも通りにふるまっているように見えて密かに笑吉にプレッシャーをかけてきます。

「ねえなんで朝礼で何も言ってくれなかったの?美門さんに報告しようって約束したよね」

耳元で静かに脅され怯える笑吉は、涙目でガタガタと震えるしかありません。福介は立て続けに優しく囁きました。

2人でこじんまりとしたお店をするのだから笑吉にとってもその方が良い環境になるということ。人数がたくさんいて色んなお客さんを相手にする店舗では浮いても、集中できるマンツーマンの接客なら笑吉の良さを生かせること。2人抜ける美門さんのお店には福介の友達の美容師を紹介するから迷惑はかからないこと。

福介の一方的な言葉に唇を噛みしめる笑吉。すると福介は夕べの動画をスマホで見せつけてきました。怯えて思わずシザーを握りしめてしまった笑吉は手を切ってしまいます。

美門さんも駆けつけますが福介がすかさずフォローし、笑吉はこのまま早退することになってしまいました。笑吉の家でまたも迫る福介ですが、怯えて泣く笑吉を見るとどうしても勃ちません。

こんなのは何だか違う。思い通りじゃないし理想的でもない。笑吉がかわいそうなだけ…。福介は自分の思考がまとまらないことに困惑するしかありませんでした。



拒否されるのが怖くて自信がない福介


店では朝礼でりくのスタイリストデビューが決まったことが美門さんから告げられました。これで今まで以上にスタイリスト同士がカバーし合う必要が出てきます。ここでもまた笑吉は退職を言い出すことができませんでした。

仕事の合間にまたもプレッシャーをかけてくる福介。しかし笑吉はおびえた表情で震えるばかりです。福介も哀しげでそれ以上は何も言えなくなってしまいました。

「もしかしてショウくんのこと引き抜こうとしてる?無理強いだけはやめてね。あの子には居場所が必要だから取り上げないでやって」

仕事終わりに裏で福介に声をかける美門さん。店長という立場ゆえ、美容師の動向には聡いものなのかもしれません。先手を打たれてしまった福介は、笑ってお茶を濁すしかありませんでした。余裕のなくなった福介は、美門さんが去った後に悔しげな顔でりくに八つ当たりをします。

「あまりにかわいそうで勃たなかった」

急に弱気になった福介はりくに弱音を吐き始めます。爆笑しはじめるりく。サイコパスは共感能力と罪悪感が欠如していると聞きますが、今の福介は罪悪感でいっぱいに見えます。

福介が普通の人間らしく好意を持って接すれば、そのうち笑吉がふりむいてくれる可能性があったかもしれません。しかし福介としてはそんな確実性のないことはできませんでした。なぜなら。

「拒否されるのが怖いんだ?何を差し置いても一番の存在として扱ってくれないと不安なんですね」

ずいぶん自分に自信がなかったんですね。

図星だったのでしょう、福介はりくの核心を突いたトドメを刺すようなセリフに眉をひそめて呆然とその場に固まるしかありませんでした。

福介の隠していた本性を見抜いた笑吉


帰り道、店でもなるべく2人にならないようにしていた笑吉を追いかける福介。

「しょーくん、好きだよ」

「何が好きだよ。薄っぺらいんだよ」

ぼそっとつぶやく福介に、笑吉はこれを全否定しました。福介はただただ優位に立って支配したいだけ。最初からずっと自分のことしか考えていませんでした。思い通りにならなくて癇癪を起しているガキそのものです。

モノか何かにしか思われていなかったことに今さらながらに傷ついた笑吉と、思い通りにならずにイラつく福介は通りのど真ん中で喧嘩を始めます。キスをしようと迫る福介を拒絶する笑吉。

「お前なんか大嫌いだ!」

思わず笑吉の口をついて出た言葉に福介はショックを受けてしまいます。そしてその場にまさかの土下座をして笑吉にすがろうとしました。慌てて福介を起こそうとする笑吉に「俺のにしたい」となおも懇願する福介。通りの人たちも何事かとザワつきはじめました。

お前って俺なんかよりも人との付き合い方下手なんだな。

本性を見抜かれた福介は言葉も発せずにその場をフラフラと去って行きました。翌日心配になった笑吉は不安げに出勤します。そこにはいつもと変わらない福介の姿がありました。

朝礼で福介から今週末で休職すると聞かされた笑吉は…。

カラーレシピ2巻5話 感想まとめ


ただのサイコパス野郎ではなかった福介の本音が見え隠れしました。思い通りにいかなくて駄々っ子のようだった福介に、りくの言葉が突き刺さります。

こういうやり方でしか好意を示せないのは人に拒絶されることが怖かったから。余裕がなくなった福介の人間らしい弱さが見えてくると、これまでの彼の言動への理解が変わってきそうです。サイコパスに見えたこれまでの彼の言動は、自信のなさの裏返しだったのです。

今まで多くの人と適当に付き合う関係は築けても、深く誰かと向き合うような関係を作るのは難しかったのかもしれません。それをごまかしながら生きてきた福介。その軽妙さに隠された不器用さが浮き彫りになり、笑吉にもそれがはっきりと伝わってしまいました。

ところでりくの人の内面をえぐってくる観察眼が怖すぎて、本当のサイコパスはこっちなんじゃないかと思わなくもないような…w店長の美門さんだけは最初から最後までいい人でいてくれそうで、そこはホッとしますね。

福介がただの狂気の王子様ではないことが分かり、続きが気になる引きでしたが、退職ではなく休職を選んだのはまだ救いかなと思います。どういう理由かは不明ですが美門さんも了承してくれているようです。

廃人のようになるかと思われた笑吉以上に福介が大きなダメージを受けていたのは気になりますが、押せ押せでここまで我を通してしまった以上、いったん笑吉と離れて冷静になってみるのもいいのではないでしょうか。

どうやってこの2人の関係に収集をつけるのか、ここからくっつくとは考えにくいような、かといってバッドエンドも今ひとつピンとこないような。。。

次が最終回というのも何だか夢のようでふわふわしています。ともかく鬼才はらだ先生を信じて待ちたいと思います。

次回は3/14発売のディアプラス4月号です。

それではまたカラーレシピ最終回の感想でお会いしましょう。

追記)最終回の感想を書きました。

カラーレシピ2巻最終回 ネタバレ感想

はらだ先生のBLコミックス


にいちゃん

にいちゃん

にいちゃん



好きなひとほど

好きなひとほど

好きなひとほど



関連記事