「世界一初恋」雪名皇の場合4話の感想です。エメラルド春の号の最新話でコミックス13巻のネタバレを含む感想になるのでお気を付けください。

ブラコンをこじらせた木佐さんのお兄さんとご対面した雪名。思い込みの激しいところはそっくりな木佐兄弟の誤解による関係も修復し、雪名と木佐さんは相変わらずラブラブな毎日です。

また、雪名家のDNAを受け継いでキラキラオーラ全開の雪名のお兄さんも、東京に来たタイミングで木佐さんと初体面をします。交際はすぐにバレましたが、木佐さんの人柄に触れたことで、雪名兄は2人のことを受け入れてくれたのでした。

前回の雪名×木佐さん、高野さん×律っちゃんの感想はこちら。

世界一初恋13巻 木佐翔太の場合8話 ネタバレ感想

世界一初恋14巻 小野寺律の場合27話 ネタバレ感想

それでは以下中村春菊先生の「世界一初恋」雪名皇の場合4話の感想です。※ネタバレ注意です。

エメラルド春の号 電子配信


雑誌エメラルドもスーパーラバーズもまだ電子配信されていません。

世界一初恋雪名皇の場合4話 感想 ネタバレあり


卒業制作の絵に迷いが出ている雪名


卒業制作で学校に泊まり込んで追い込みをかけている雪名。制作場の床で寝ていたため、女子たちが代わるがわるコートや毛布をかけにきていたようで、雪名の周りには布の山がこんもりと出来上がっていますw

卒制担当の山田先生は、雪名の絵に今一つピンと来ないようで、腕組みをして首をかしげています。「決して悪くはないけど迷いが絵に出ている」と指摘する山田先生。

これから趣味でお絵描きをするのなら先生もそこまで厳しく言いませんが、大学院へ行って、ゆくゆくは絵で食べて行くことを考えているのなら、このままではマズいと雪名に苦言を呈しました。

「俺の作品はこれだと人に伝わるものを描け。説明しないと伝わらないような絵を描くな」

山田先生の厳しくも愛のある言葉は期待の表れでもあります。しかし卒業制作も佳境に入ったクリスマス直前のこの時期に言われても…と雪名は困惑するのでした。

美大のまわりの友人達は、みんななぜか晴れ晴れとした顔をしています。理由は卒業制作が仕上がったからではなく、就職が無事に決まったから。雪名は卒業制作に加えて、その後の大学院の試験も控えているため、未だ緊張感が解けないままなのでした。

「雪名の作品って基本平和だと思う。ガツガツしてなくてリア充っていうか」

「…人の心に響いて来ないってことなのかな」

友人たちは慰めてくれますが、雪名としては山田先生の言葉がとても気になっていました。最初、山田先生には「上っ面だけで中味がない絵」と酷評され、次に「メンタルダダ漏れ」と言われ、今度は「迷いが出ている」と指摘され、つまりこのままじゃダメだと宣告されたようなものです。

要するに「絵で食べて行く才能がない」と言われているだとと、ひとり座り込んで落ち込む雪名。画材や題材やテクニックの問題ではなく、山田先生が雪名の精神面のことを言っているのは明らかで、雪名自身にもその自覚はありました。

平和?ガツガツしてない?物足りない?響いて来ない?いろんな言葉がぐるぐると脳内をめぐり、雪名は頭を抱えて悩みます。

お前はもう少し自分を追いつめて勉強した方がいいのかもな。

先生の言葉を反芻し、どうやって自分を追いつめたらいいのかとさらに考え込んでしまう雪名なのでした。

俺、木佐さんと会うのをやめます。


クリスマスイブに木佐さんと会って、さっそくベッドでお口でご奉仕してもらう雪名。エロいことをしているのに、頭の中では卒業制作のことを考えてしまってぼうとしてしまいます。

大好きな恋人と一緒に過ごしてエロいことをして、最高の日のはずなのに、どうしても昼間の事が頭から離れない雪名。木佐さんは相変わらずのテクニシャンで雪名は気持ちいいけれど集中できません。

木佐さんが珍しく年明けに1日休めそうだから出かけようと言ってくれたお誘いも、卒業制作が大詰めだからさすがにちょっと厳しいと断るしかありませんでした。

「1日空けるのも無理?」

手慣れたしぐさでゴムを空けながら問う木佐さん。学校が年末年始は閉鎖になるので作業がストップすることと、1月には卒展があること、2月に大学院の試験が控えていることで、雪名としては余裕がなくいっぱいいっぱいなのでした。

普段なら木佐さんからのお誘いには飛びついてきた雪名は、卒業制作のせいで断るとか情けないと目を伏せます。その時ふと山田先生の「自分を追いつめる」という言葉を思い出しました。

俺、院試の結果が出るまで木佐さんと会うのをやめます。

雪名の突然の言葉にピタリと止まる木佐さん。中学生のような幼い表情ですが、手に持っているのがコンドームというのが超シュールですw驚く木佐さんに、雪名はバイトも一時的に辞めるときっぱり。

「俺の絵って危機感というか、訴えかけるものがないんじゃないかって、ずっとぐるぐるしてて」

悩みを打ちあけ、今まで描いた分を塗りつぶしてしまったこと告白する雪名。時期が時期ゆえに、木佐さんは「間に合うのか!?」とびっくりしてしまいます。

塗りつぶしてしまうこと自体が迷いがあるという証拠。雪名としてはこう見えても真面目に取り組んできた4年間でしたが、今この時期にまさかのスランプに陥ってしまいました。

とはいえグズグズと迷っている時間はもうありません。自分を追いつめて集中するにはどうしたらいいのか。考えた末に、雪名は好きなことを断ち切ろうと思い至ったのでした。

しばらく会いません。触れません。話しません。俺、木佐さん絶ちします。

何もこんなクリスマスイブというロマンチックな日に宣言することではなかったのでは。何も行為中に言うことでもなかったのでは。結局あの後はエッチもおあずけで、木佐さんは文句もいわずに雪名の決意を受け入れてくれました。

「お前の人生を決める大事な時なんだから、ひとまずお前は自分のことに集中しろ」

余裕のない雪名に対して、木佐さんはさすが大人です。雪名の話を受け止めて、ゴネることなくあっさりと認めてくれました。

自分から言い出しておいて、翌日早々に木佐さんに会いたくなっている雪名。とはいえ今年中に卒業制作のメドはつけておかないといけません。

自分を追いつめるやり方がこれで正しいのかは雪名にも誰にも分かりません。でも今はこの方法しか思いつかない雪名。自分のテーマとは何なのか。自分が描きたい絵とは何なのか。人に伝わる絵って何なのか。雪名はひとり、追いつめられたその先に見えるものとじっくり向き合うのでした。

追いつめられた雪名に描けるもの


あれから雪名は木佐さんとは一度も連絡をとっていません。木佐さんからも連絡は一度もありませんでした。木佐さんを触ってキスして押し倒して…木佐さんを妄想しつつひとりでする雪名は、心底木佐さんに会いたいと切望している自分に気が付きます。

会ったら何をしよう。会いたかったと伝えて、一緒にいたいと伝えて、もう二度とこんなことは言いませんと謝って。

雪名は制作に集中する間も、無意識に木佐さんのことを考え続けて手を動かしました。考えて考えて、追いつめられた雪名に描けるものとは。

卒展を終え、大学院の試験当日。「今のあなたの頭の中を描きなさい」というお題を見た雪名は、真っ白なキャンバスにありのままの自分を落とし込みました。木佐さんが郵便受けに入れておいてくれたお守りと短い走り書きの手紙を思い出しながら。会いたいと願いながら。。。

まだまだこれからっスよ


2月が終わりを迎える頃、丸川書店から出てくる木佐さんと律っちゃん。たまたま早く帰れる日だったようで、並んで帰宅する途中です。そこへ待ち構えて木佐さんに抱きつく雪名!

「俺、大学院合格しましたー!!」

雪名は人目を気にせずハートマークを飛ばしながら木佐さんに報告します。律っちゃんはあまりの勢いにびっくり。木佐さんはあわてて律っちゃんに別れを告げ、光の速さで雪名をビルから連れ出しました。

玄関先で木佐さん不足に我慢できず、がっついてくる雪名。会いたかったのはお互い様。盛り上がる2人はベッドになだれこみます。

クリスマスイブの続きのように、お口でご奉仕する木佐さん。巧すぎて雪名はメロメロです。エロすぎる木佐さんの表情に、雪名はさらにがっつくのでした。

「お前ひとりだけ我慢してたと思うなよ」

乗っかった木佐さんはいつも以上にエロティックに積極的に動きます。「翔太さん」「皇」と名前で呼び合った瞬間、ドキッとして同時にイッてしまった2人は、どれだけ溜まっていたのかと見つめあって笑顔になりました。

まだまだこれからっスよ。

男らしく宣言する雪名と抱き合う木佐さんは、いつも以上にグズグズのトロトロになり、幸せで甘い2人きりの夜は情熱的にふけていくのでした。

お前の絵を見てたら意味もなく泣けてきた。


散々抱き合ったあと、木佐さんは雪名の卒業展示を観に行ったことを告白しました。ずっと会場にいたはずなのに気付かなかった雪名。木佐さんは見つからないようにこっそりと訪れたようです。

「俺、絵画の専門的なことは分からないけど、お前の絵を見てたら何か意味もなく泣けてきた。よかったよ」

木佐さんに大学院合格を改めてお祝いされた雪名は、最高の笑顔を木佐さんに向けるのでした。久しぶりのキラキラ雪名にやられる木佐さんがお約束すぎて楽しいです。雪名のキラキラもいつもより増し増しなのは卒業&合格祝いも兼ねてかなw

いっぽうそのころ、雪名の大学では、山田先生を含む先生方が雪名の絵を取り囲んでました。

「ハマった時に官能的ないい絵を描く」「エロいモチーフが何ひとつないのに意味もなくエロい絵」と、雪名の脳内と潜在能力が高く評価(?)されているのでした。めでたしめでたし。

世界一初恋 雪名皇の場合4話 感想まとめ


長年ぐるぐるしている高律カップルとは違い、基本両想いで安心してニヤニヤできる雪木佐カップル。今回は雪名がいろいろと悩んで木佐さん絶ちをすることで、またひとつ2人の絆が深まりました。

木佐さんって角度によっては中学生くらいにしか見えないショタなのに、実際は31歳といういい大人で立派に働く社会人です。愛らしい外見とは裏腹に、22歳の雪名が驚くほど大人な態度を時おり見せるものだから、そんなところにも雪名は強く惹かれているのでしょう。

本人はまるで意識していないようですが、雪名にとって木佐さんは創造の泉であり、絶対的なミューズのような存在なのかもしれませんね。創造物が精神をまるっとうつしていて、ノッているときの雪名の描く絵はエロいだなんて素敵すぎます。

律っちゃんは、木佐さんに抱きついた男がブックスまりもの書店員だと気づいたようですね。でもなんでこの2人が?と頭の中は「?」ばかりです。まあ鈍感な律っちゃんだから、この2人がまさか恋人だとは思わないでしょう.。木佐さんは安心していいと思うよw

雪名は卒業式までは自由の身だから、クリスマスもお正月もバレンタインもやり直すと意気込んでいたので、次の雪名と木佐さんのお話はイベントリベンジ編かな。たまにしか読めない雪木佐カップルだから、読めるとお得な気持ちになれますね。

さあ、次は小野寺律の場合28話です。律っちゃんが恋に堕ちるまであと何日かかるのか。連載にして5年か10年か。

次回は2018年8月下旬発売のエメラルド夏の号です。それではまた世界一初恋小野寺律の場合28話でお会いしましょう。

追記)28話の感想を書きました。

世界一初恋14巻小野寺律の場合28話 ネタバレ感想

中村春菊先生のBLコミックス


世界一初恋13巻 ネタバレ感想まとめ

純情ミックス 伊集院響編 ネタバレ感想 柳瀬優とのフラグが立った!


純情ロマンチカ ネタバレ感想


商業BLコミックスは電子書籍各ストアでも発売されています。


関連記事