酷くしないで8巻5話の感想です。雑誌最新話でコミックス8巻のネタバレになるためお気をつけください。

すれ違いかけたことで「もう隠し事はしない」と約束したネムと真矢。しかしルカが仕事をからめて本格的に動き始めた今、ネムは真矢が自分には見せない生き生きとした表情を見せることで胸がざわつきます。

そんなネムを威圧するように不安を煽る言葉を重ねてくるルカ。ネムは思わずルカに「真矢を好きなのか」と聞いてしまいました。前回の復習はこちら。

酷くしないで8巻4話 ネタバレ感想

それでは以下、ねこ田米蔵先生の「酷くしないで」8巻5話の感想です。※ネタバレ注意です。

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酷くしないで8巻5話 感想 ネタバレあり


空気って錆びるんだよ。


ルカの視線に圧を感じ、思わず真矢が好きなのかと聞いてしまったネムl。当然のようにイエスと答えたルカに、ネムはすぐさま聞いたことを後悔しました。

「でも君たちの“好き”とは少し違うかな。キスやセックスには興味ないんだよ」

ルカの口からはそんな言葉が続き、顔を上げるネム。ルカは、真矢のようなタイプは恋愛では埋められないものが多いから、と意味深な笑顔をネムに向けます。

男同士で付き合っている今はいろんなものを混合しがちですが、人との付き合いには棲み分けがあるのです。恋人、友人、親友、仕事仲間。もっと細かく分類すると、趣味を共有したり悩みを相談したり、何を共有するかは相手によって違うもの。

「君はその全てを真矢と共有できると思ってる?」

「真矢のしたいことを共有したいと思うのは間違ってますか?」

恋人とすべてを共有したいと思うのは間違っていないと思うネム。なにより、真矢もそうすることを喜んでくれています。ルカはくすりと笑って口を開きました。

「熱に浮かされた今はそれを“いじらしい”って思うんだろうね。でもいつか窮屈にならないかな」

恋愛関係に夢中になっている今は、相手の全てを知ってどんなことでも共有したいと思う気持ちが先行します。しかし一旦それが落ち着いたとき、2人だけの世界に閉じこもっているような閉鎖感が窮屈に思えてくる。

恋愛感情のモチベーションをずっと維持するのは、どんなに好きあっていても難しいものなのです。付き合う期間が長くなればなるほど、よく言えばそのうちお互いに「空気みたいな存在」になっていくもの。

「空気みたいな存在になっても、僕たちの関係が壊れるとは思ってません」

それでも空気って錆びるんだよ。

いつかこの恋心は風化してしまう日が来るのかもしれない。お互いしか見えていないような、情熱的な恋の期間を超えた、その先まで見つめているルカ。ネムはそうやって、自分とは違うところから真矢を見ているルカを「こわい」と感じてしまうのでした。



それってあっちが冷めてきたってことじゃないの?


真矢はイベント企画について、生き生きと打ち合わせをしていました。サバゲーと謎解きゲームをミックスさせたイベントにしようと楽しげに語る真矢。体力がない人でも充分に楽しめるように休憩をはさみながらゲームができるよう提案します。

盛り上がる真矢とスタッフを見て、若干あきれ気味の他のスタッフのフォローをするルカは、楽しげな真矢を見てとても満足気なのでした。

いっぽうネムは、塾で生徒に恋人(真矢)とのことをからかわれています。クリスマスも講習だったから一緒に過ごせなかったことを怒ったりはしなかった真矢。

「それってあっちが冷めてきたってことじゃないの?マンネリってやつ」

生徒に言われちょっと沈んだ表情を見せるネム。昔は真矢の束縛がひどかったけれど、今は普通になってきていたのも、今だからこそ気になってしまいます。

ルカと会う前はもっとワガママだった真矢。今は束縛も適度に落ち着き、真矢の中でネムの占める割合が少し減ってきたのかもしれません。自分以外のことにも興味を募らせる真矢の姿を見ていると、ネムはなんだか少し寂しく感じてしまうのでした。

ホテルで熱い夜の予感


(これからも少しずつ減っていくのかな。恋愛のモチベーションの維持か…)

ため息をつくネムでしたが、そこへ真矢が塾に迎えにやってきます。年末年始は塾の合宿だから一緒に過ごせない2人。合宿から帰ったら初詣に行こうと約束しました。

年末年始に会えないことで、今のうちにとばかりにキスをする真矢。2人とも盛り上がってしまい、考えることは「ホテル」と同じ思考になります。

そこへ空気を読めない真矢の携帯の音が鳴り響きました。どうやらルカに呼び出されている様子の真矢。ネムは真矢がこのまま自分を置いて行ってしまうのではないかと思うと辛くなってしまいます。

(電話が仕事じゃなければ、ルカさんよりも自分を優先してくれるだろうか?)

つまらないことを考えて、いっそう平気な顔をしているのが悲しくなってきたネムは、電話を切った真矢にぎゅっと飛びつきます。呼び出しは明日の朝。真矢が今からすぐに行くわけではないと分かった途端ネムは安堵しました。

「ホテルに行こう」

感想まとめ


ホテルで熱い夜の予感です。寂しさを埋めるように抱き合うのが正解かどうかは分かりませんが、ルカによってぐらぐらと自信のなくなっているネムにとっては必要なことなのでしょう。

ルカの言うことはもっともで、これから2人がぶつかる問題でもあります。すべてを共有したいという気持ちで他者を排除し2人きりの城を作り上げてしまうと、いずれはその閉鎖感でお互いに行き詰まってしまいます。

2人で築ける関係に閉じこもることなく、仕事や趣味などを通して多種多様な人間関係を築いていけると、人生はより彩り豊かなものになっていきます。

ましてや真矢はまだ若く好奇心旺盛で能力も高く、恋だけに満足するタイプではありません。これから大学を卒業し、仕事で幅広く活躍できる人材なのです。もちろんネム自身も。

塾の生徒に慕われているネムを見ていると、きっといい先生なんだろうなと微笑ましく思います。女子生徒がきゃっきゃしながら迎えに来た真矢の存在を教えてくれたり、男子生徒に気を遣われたり。

まじめが取り柄のネムだから、じっくりと生徒と長期間関係を築いていくことで信頼獲得してきたんですね。生徒の受験のためにお守りを買ってあげたり生徒想いの良い先生です。

次回は6/7発売のマガジンビーボーイ7月号です。

それではまた次回の感想でお会いしましょう。

酷くしないで関連本


酷くしないでのスピンオフで縞川と彰のお話です。


真矢とネムの単行本未収録の甘々な番外編。電子限定コミックスです。


ねこ田米蔵先生のBLコミックス




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