マザーズスピリット2巻4話の感想です。雑誌の最新話でコミックス2巻の感想になるためネタバレにお気をつけください。

カルタカの故郷ルターを訪れた稜一郎。一部のお年寄りの冷たい視線を浴びながらも、カルタカの父親や子供たち、そしてたくさんの良心的な村民たちに歓迎され受け入れられます。

何を言われようと稜一郎との関係を続ける決意をしている男らしいカルタカに、稜一郎は改めて惚れ直すのでした。ところが日本に帰れないかもしれない事態が発覚し…前回の感想はこちら。

マザーズスピリット2巻3話 ネタバレ感想

それでは以下「マザーズスピリット」2巻4話のネタバレ感想です。

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マザーズスピリット2巻4話 感想 ネタバレあり


急遽日本に帰ることになった稜一郎


飛行場と島の間で争いが起きているようで、日本への帰国が難しくなるかもしれないと言われた稜一郎。このままだと飛行機が飛ばなくなってしまう恐れがあり、すぐに日本に戻るようにカルタカは提案します。

稜一郎としては、せっかく遠路はるばるやってきたルターなのに、こんなにすぐに帰国するなんてと後ろ髪を引かれています。しかし「何回でも来る、してくれるんだろう?」とカルタカは温かい言葉をかけてくれました。

ゆっくりする間もなく帰ることになった稜一郎に、懐いていた子供たちは大ブーイング。大人しいアナちゃんは涙目でうるうるしています。

急なことでも最後にお別れの宴を開いてくれる人たちに囲まれ、稜一郎はルターの人たちの優しさを感じるのでした。ところで宴会で出されたお酒がやばいwなんか目玉が入ってるww

グロテスクな見た目ですが、これはルターの有名なお酒らしく、大切な客人にはふるまうもの。そういわれては稜一郎は断ることができません。真っ青になりつつ恐る恐る飲むと、まさかのフルーティーなお酒という楽しいオチがつきましたとさ。

アナちゃんの想い


いっぽう稜一郎とはもうこの夜しか一緒にいられないと知った子どもたちは、村から姿を消してしまいます。大人しいアナちゃんの姿もありません。血相を変えて探しに行くカルタカたち。

実は子供たちは、昔からルターに伝わる「エイジェナ」という、ルターの象徴といわれるモノを探していました。エイジェナが何かも知らないまま、深い洞窟の中を探し続ける子どもたち。

そこへカルタカやアクナムが駆けつけてきます。危ないからこの洞窟に来ることは禁止されているはずなのにやってきた子供たちを叱るカルタカ。するとアナちゃんが足を滑らせて、尖った岩石に落下しかけます!

ギリギリのところでアナちゃんを助け、代わりに背中に大怪我を追ってしまうカルタカ。流血を見たアナちゃんは恐怖に震えてしまいます。

「すぐ病院に」と言いかけた稜一郎ですが、すぐにここがジャングルの奥地の未開の地であることを思い出しました。悔しそうな稜一郎に、カルタカはあくまでも平気そうにふるまいます。

アナちゃんは、稜一郎が急に帰ることになったのは、ルターがつまらないところだと思ったためだと考えていました。先進国の日本は、ルターと違いとても便利で面白い国だと聞いて、だからこんなすぐに帰りたくなったのだと悲しくなったアナちゃん。

だからルターに伝わるものの中で一番きれいだとされる「エイジェナ」を稜一郎にあげたら、もっとルターにいてくれるのではないかと必死で探しにきたのでした。

母なる魂のエイジェナ


アナちゃんの気持ちを聞いて、そのまま子どもたちを連れて洞窟の中を進むカルタカたち。本当ならもっと大人になってからしかエイジェナには来られなかったのですが、今回は特別です。

エイジェナとは、精霊の祠(ほこら)に祀るルターの象徴といわれるもの。ルターでもっとも価値があるといわれているエイジェナとは、実は洞窟の奥にある一面に光り輝く鍾乳洞のことなのでした。

美しい鍾乳洞にたどり着き、驚いた子供たちや稜一郎は、その自然美にただただ圧倒されるばかりです。エイジェナという言葉は「エイジェニ」(魂)と「アーナ」(母)を合わせて生まれた言葉。

それは自然のままに輝き、強くも弱くもあり、さまざまに色を変え、しかしいつでも美しくそのに佇むもの。これがターの精神であり、母なる魂。これこそがルターで一番美しく一番価値のあるものなのでした。

美しくあらねばならない。この大地に立つ者として。

カルタカの子供たちへの諭すような言葉に、確かな生命の重みを感じる稜一郎。美しいエイジェナを背景にカルタカやルターの信念に触れ、思わず言葉少なになるのでした。

子どもたちは危険な行動をとったことを反省して、きちんと謝ります。一件落着したかに見えましたが、カルタカがアナちゃんをかばって受けた傷はかなり深いことが判明しました。

看病する稜一郎は、次々と起こる騒動に動揺しつつ、何かを考え込んでいるそぶりを見せます。今後のカルタカとの生き方を模索しているような稜一郎。そこへアクナムに連れられカルタカのお父さんがやってきました。

感想まとめ


未開の地ゆえに街頭も電気もなく、火起こししたたいまつの火だけで、エイジェナを探して洞窟をうろうろするアナちゃんたちの健気な姿がすごくピュアでした。

エイジェナがどんなものなのかも知らずに探し回るなんて、後で大人に叱られたりすることもきっと覚悟の上だったんですよね。それでも日本に帰る稜一郎にプレゼントしたかった。こういう幼い子どもの想いを無下にせず、エイジェナに連れて行ってあげたルター族の言動にも感動しました。

また、ルターの魂とされる美しいエイジェナを背景に、一族の子供たちに静かに語るカルタカの言葉が、稜一郎の心にどんなふうに響いたのでしょう。言葉も文化も違うカルタカの、自然と共に生きるという考え方やその信念に、大きく心揺さぶられたはずです。

近代化された日本で暮らしてきた稜一郎が、圧倒的な自然美・エイジェナの鍾乳洞の、言葉にならない美しさに魅入っていた姿がとても印象的でした。この一件は稜一郎の今後の生き方にも何か影響を与えそうですね。

次回は2018/7/21発売のキャラセレクション9月号です。

それではまた「マザーズスピリット」2巻5話の感想でお会いしましょう。

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