マザーズスピリット2巻6話の感想です。コミックス2巻の感想になるためネタバレにお気をつけください。

ルターに里帰りするカルタカに同行した稜一郎は、村人や子どもたち、そしてカルタカの父ジルタナに迎え入れられます。しかしルター近くの空港でクーデターが起きてしまいました。

急遽日本に帰国することになった前日の夜、聖地に入った子どもたちを助けるために怪我をしたカルタカ。稜一郎はひとりで帰国するように言われますが…前回の復習はこちら。

マザーズスピリット2巻5話 ネタバレ感想

それでは以下「マザーズスピリット」2巻6話のネタバレ感想です。

Chara Selection(キャラセレクション)電子配信


電子版キャラセレクション11月号は9/28に発売です。※電子版は2019年1月29日までの期間限定配信です。

Chara Selection 2018年11月号

Chara Selection 2018年11月号

Chara Selection 2018年11月号


マザーズスピリット 電子書籍



マザーズスピリット2巻6話 感想 ネタバレあり


男らしいカルタカの葛藤


カルタカに一人で帰国するように言われた稜一郎は、あっさりとそれを了承しました。らしくないカルタカに、アクナムは納得できない表情でいました。

なるべく早めにルターを出発したほうがいいと、稜一郎は夜明けとともに出発することになります。

日本へ行き、稜一郎と出会い変わったカルタカ。もし島の外への道を閉ざされたら、しばらくルターからは出られないかもしれません。数日か数か月かあるいは…。

「俺は小さい男だった。本当は稜一郎をここに留めたい」

二度とルターから出られなくなっても、うまいいけば、このままルターで稜一郎を自分の手元にずっと置いておける。稜一郎が自分からずっと離れられないように。

そんな浅ましいことを少しでも考えてしまったことを、カルタカは内心とても恥じていました。ルターの精神に反しているのではないかとひとり葛藤するカルタカ。

己の魂に触れると答えが見えてくる


翌朝、稜一郎は荷物を持ってルターを去ろうと村の皆にあいさつをします。子どもたちからは、カルタカの髪で作った嫁の証であるブレスレットをプレゼントされます。

「繋がるしている。ダイジョウブだ。稜一郎」

カルタカは、クーデターが落ち着いて日本に行けるようになればすぐに行くと約束して、そっと稜一郎を抱きしめて送り出してくれました。ジルタナさんも別れを惜しんでくれます。

「己の魂に触れること。そうすれば己の答えが見えてくる」

また会う約束をして、ジルタナさんとも別れの挨拶をすませた稜一郎は、考え事をしながらジャングルを歩いて空港へと向かいました。

ルターの人たちを聖人視している稜一郎


稜一郎の道案内をしてくれるのは、負傷した代わりのアクナムです。稜一郎のスーツケースも軽々と肩に担いで、なるべく平坦な道を選んで歩いてくれます。

(カルタカを手放したくない)

考え事をしながら歩いている稜一郎は、小枝にぶつかったり、ぼんやりとしていました。そんな稜一郎を見てニヤニヤするアクナム。

「リョーは何をしてもニブイ遅いですね」

意地悪を言うアクナムに、稜一郎もムッとして言い返します。

「アクナムさんは、ルターの人とは思えないくらい意地悪ですね」

「ルターにもいろんな人間がいる。リョーは私たちを綺麗なモノだと思いすぎている。聖人とでも思ってマスか?」

アクナムの言葉にどきりとする稜一郎。どこかルターの人たちを神聖視している自分に気づいています。

「わたしたちだって欲はあるし間違いも犯す。自分本位にもなる」

前だけを見つめて口を開くアクナム。その昔、カルタカの父ジルタナも、身体の弱かった奥さんと結婚するために、散々ブチ切れて無茶をして大暴れしたことがあるそうです。

一族の長なら、身体の丈夫な女性と結婚して子供を作るべきだという村人の反対があったのでした。今の落ち着いたジルタナを見ていた稜一郎は、その様子を想像できずにポカンとしてしまいます。

「間違うのも、勝手するのも、悩むのも、後悔するのも、許すのも、リョーと何も変わらない」

稜一郎の一大決心


「自分の魂と向き合うことって怖いことですね。自分の弱さとか醜さとか、そういうものまで見なくちゃいけない」

「魂の光はスグ弱る。色も濁ってうねってアチコチ飛んでいく」

それでも、その光を放ち続けるのも、途絶えさせるのも、認めるのも、足掻くのも、ぜんぶ自分次第です。

エイジェナの教えを聞いて、自分のカルタカへの執着じみた気持ちが、自然のままの美しさに反しているのではないかと思っていた稜一郎。しかし決断しました。

「今から日本にいるみんなに迷惑をかける答えを出します。僕はその答えを受け入れたい」

稜一郎は迷いをふっきったように、まっすぐにアクナムを見て意思表示しました。それくらいの度胸がないと、カルタカの嫁とは言えません。

「村に戻ろう、アクナム!」

感想まとめ


お互いに独占欲や執着心を持て余していたカルタカ&稜一郎。それは2人が互いの立場や人生を考えられる、思いやりのある青年同士だからこその葛藤でした。

今回、稜一郎が自分の意思で、ひとつ大きな決断をしました。とはいえ、もともとカルタカは、未開の村のために日本に留学してきたわけなので、このまま2人でルターに住むというわけではないでしょう。

稜一郎が大学職員という立場のまま、ルターに派遣されて現地に駐在し、架け橋となるような仕事をするというのが一番いいんじゃないかな。

ルターの衛生管理や医療制度を整えたり、村人が自然と共存しながら生きていけるように、カルタカと力を合わせて協力していくという体勢が一番かなと思います。

次回は2018/11/22発売のキャラセレクション1月号です。

次がクライマックスです。それではまた「マザーズスピリット」2巻最終話の感想でお会いしましょう。

エンゾウ先生のBLコミックス






関連記事