【あらすじ】
高校一年生の藤沢蒼太は、ある朝、登校中の電車で痴漢に遭った。というのは、蒼太の勘違いで、ラケットがあたっているのを痴漢だと思い込んでいたのだ。
それを教えてくれたのは、一ヶ月遅れで転入してきたひとつ年上のクラスメイト、綾瀬千洋だった。最初はぎこちなかったふたりだけれど、少しずつ距離が縮まっていき・・・?どきどき、不安、やきもち、誰かを好きになる「恋」がつまった物語、誕生!
好きがあふれたら、それは恋。
全然止められないんだ。
木下先生の久しぶりの高校生ピュアピュアラブ。作家買いする先生のひとりです。
高1の1学期、藤沢蒼太は1か月遅れで転入してきた1歳年上の帰国子女・イケメンの綾瀬千洋と出会います。蒼太は人が良くて誰からも慕われるタイプ。
それに対し、千洋は無愛想で何かと誤解を受けやすいタイプです。そんな2人がクラスの体育祭に指名され、学校生活を送るなかで少しずつ親しくなります。
友達になりたての、ちょっと相手の反応を見てしまって慌ててしまったり、だんだんとお互いのことを知って近づいていきます。
体育祭の準備、学校までの坂道、学校帰りの寄り道。縮まっていく2人の距離。
体育祭でのお決まりの女装応援、そして蒼太が元・陸上部の俊足を生かして活躍し、人気者になったことが複雑な千洋。
ついキスしようとしてしまい「間違いだから」と蒼太に言ってしまいます。蒼太は蒼太で、千洋に対してどきどきする気持ちがなんなのか、自分の気持ちをもてあましぎみで・・・。
なにげない言動がかみ合わなくて戸惑いつつ、もやもやした気持ちを抱えながら、なんとなくぎくしゃくしてしまう2人。
近づいたと思ったら、気持ちがちゃんと伝わらなくてスレ違う。はがゆくてじれったくて、自分の不器用さにイライラしたり。
蒼太の同居人である、いとこの有貴、蒼太の幼馴染でクオーターの類も、ほのかに蒼太に惹かれている。
後半で類が、過呼吸になった蒼太を助けたり、「アイツから守るよ」と蒼太に言うなど動きもあります。が・・・
もうお互いへの気持ちが抑えられずに溢れ出してしまう蒼太と千洋。
最後に告白してキスする2人の、お互いの目線や赤面、照れた表情にキュンキュンしてしまいました。
今回は爽やかにキスどまりですが、この2人のういういしい初Hも見たい!と、もだもだしてしまうような終わりかたで、それもまたぐっときました。
これ、2巻くらいに分けても良かったのではないでしょうか。ここまで丁寧に2人がじりじりと近づいたので、1巻にまとめずに続き物として、ひっぱってくださっても良かったかもしれません。
1巻ではくっつかず、もっと類を巻き込んで三角関係か!?で2巻へ続く・・・とかでもぜんぜんアリだったと思います。
なんなら有貴もいれて、みんなでけん制しながら蒼太をとりあってくれてもよかったんだけどなあとか、完全に腐ったダメ大人目線で見ていた私。
脇キャラのビジュアルやスペックが良いと、どうしてもよそ見してしまう私の悪いくせです。
類も有貴も、完全なるかわいそうな当て馬だったり、いわゆるよくあるライバルポジの嫌な奴としては描かれていないのも、爽やかでいいですね。
類と有貴での番外編こないかな。
ビジュアルも良い2人だしこれはこれで絵になりそう。妄想は膨らみます。
最近どうもエロエロしいのがちょっともうお腹いっぱい、カレーもいいけど今日はお茶漬けがほしい、甘酸っぱい高校生ピュアラブをください!って方はぜひ。
木下けい子先生は裏切りません。
木下先生のその他BL漫画はこちら。
【参考までにレンタの使い方】