激萌えしました。
「穴までピュア」というQpaさんの宣伝文句に偽りなし!
穴までピュアで天使な高校生の年の差ラブ
【あらすじ】
ちいさな島の、ちいさな診療所。他界した父親の残した診療所を継いだ倉沢静と、そこでアルバイトとして働く静の昔馴染みの高校生、ツトム。
いつも無表情なツトムは恋愛には疎い方だと思っていたから、どんな反応をするのかとふざけてキスをしかけたら、いつもと違う雰囲気に。ちょっとした好奇心のはずだったのに、転がり出した欲望はもう止まらない!
そんな中、父の転勤で島を離れることになったツトム。離れ離れになってしまうふたりはどうなってしまうのか――!?ちいさな島で繰り広げられるやさしい恋のおはなし。
離島の30代医師×無口な童顔高校生
父亡きあと、小さな島の診療所を継いだ医師の倉沢静(攻)。愛称は「しーちゃん」。一見チャラ男っぽく見えますが、優しく頼れる医者です。
静の13歳年下で、幼いころ両親の離婚で傷つき心を痛めた無口なツトム(受)。童顔に小柄でどう見ても小学生のようですが、れきっとした高校3年生です。
ツトムは祖父母宅で生活し、診療所を継いだ静のところでバイトをするように。静は他の島の子どもへの態度とは違って、ツトムには特別に優しい様子です。微笑ましい2人。
子どもの頃からツトムを知っている静にとっては、可愛くて仕方ない存在なんですね。
試しに俺とキスしてみる?
医者である静は、ツトムに勉強を教える代わりにバイトとして掃除や洗濯などをお願いしています。島育ちで昔から仲のいい2人。
部屋で一緒に映画を見ているとき、静は純粋なツトムに、冗談半分でキスを試してみようかと提案します。
素直に従うツトム。こういうのは女の子とするものだからノーカウントと言う静にツトムは「しーちゃんが好きだから、カウントしたい」と、真っ赤になって答えます。
ツトムのパンダ好き
ツトムのTシャツの柄が何気に気になっているんですが、パンダ柄が多いんです。
実はこれには訳があって、ツトムが子どもの頃、高校生の静がゲーセンでとったぬいぐるみのパンダをくれたことから、ツトムはパンダが好きなんだと思い込んだツトムパパや静が、パンダグッズを大量にプレゼントしていたから。
ツトムは小さい頃に、どこでも一緒でとても大事にしていた、静にもらった最初のパンダのぬいぐるみを森で無くして、探しているうちに迷子になったことがありました。
どんぐりを追いかけて、ぬいぐるみを無くしたの。どこのジブリだよ天使か。そうかツトムは天使なのか・・・
その時ツトムを探し回って見つけてくれたのが、静。ツトムにとっては、静は初恋の人でもあったんですね。
でもって、ちびツトムがかわいい!!なんだこのかわいさ。高校生のツトムもかわいいですが、小さい頃のちびツトムが最高にかわいいです。
あとがきによると、先生はデフォルメ絵が苦手だったとのことですが、すっごくお上手です。マスコットみたいなかわいらしさ。ツトムパパが溺愛するのも分かります。私も溺愛する。今決めた。
ツトムの尻穴が俺を呼んでる!(しーちゃん心の叫び)
まさかツトムに手をだすとは・・・内心思いながら、ツトムと一緒にお風呂で触りっこしたり、どんどんと発展していく静とツトム。
静は絵的に、Hの時はクールなドSかと思いきや、その外見と反して(?)心の声が完全にギャグっぽくて楽しすぎます。
ですがツトムに無理はさせまいと、ありったけの理性を総動員させて心の声を抑え、少しずつツトムの身体を慣らしていく静。エロい!じゃなくて偉い!いいや、エロくて偉い。もうどっちでもいい。
しーちゃん、さすが13歳年上の大人です。でもいちいち心の声がおもしろすぎて・・・w
ある日、単身赴任して暮らしているツトムの父親が、本社勤務になったためツトムと東京で一緒に暮らせる!という知らせを持って島に帰省します。
ツトムとしても大好きなお父さんの気持ちを大事にしたい。でも静と離れるのは・・・寂しくて複雑な心境のツトム。
静としては、家族は一緒に暮らした方がいいし、ここは大人として送りだそうと決意。ツトムが大学を卒業したら戻っておいで、と島で待っていると約束した2人。
俺の天使!!(しーちゃん心の叫び)
約束の後、とうとう結ばれる静とツトム。
覚悟を決めた静ですが、ツトムの身体に負担をかけないよう「落ち着け俺、ダメだ、ダメだ、だ、だ・・・」ぷっつん!w案の定、本能のままに合体。ですがツトムも嬉しそうです。
その後、まさかのツトムパパの海外転勤の辞令によって、ツトムの東京行きはなくなることになり、ツトムは結局島から近い市内の大学を選ぶことになりました。
なんでもツトムパパ(マサキ)の得意先の社長が、「マサキとしか取引はしない」とごねたらしく、パパはサンフンシスコへ単身赴任です。
パパって実はちょっとしたエリートなのかもしれないですね。本社に赴任なら役員だったようですし。
この取引先の社長が初登場があやしい。金髪の超イケメンなんですが、モブにしてはコマが大きい上にすごい美形なので、絶対何かある!私の腐センサーがピンと反応したんですが・・・
狙われるツトムパパ
静とツトムのお話の間に、ツトムパパ(マサキ)とアメリカ人の社長(テッド)の話が入ります。社長、やっぱりかい!
私はこちらのカップル(未満?)もかなり気に入りました。
なんといってもテッドがマサキに夢中で口説こうとするんですが、マサキパパが天然すぎて、ちっとも伝わらないというカオス。ちょっと、いえだいぶズレてて流されやすいパパがかわいいです。
ふあああああ今日はなんというラッキーデー!!(テッド心の叫び)
パパは、社長が決死の覚悟でホテルで部屋をとっても仕事の相談だと思うし、テッドは内心↑とか思っちゃってテンションMAXなのに、商談相手としてしか見ていないパパとのチグハグな2人のやりとりがツボです。
パパは結局テッドと一夜を共にして、やることもやっちゃう(!)んですが、翌朝けろっとしています。テッドが仕事のことで思いつめて悩んで、夕べはつい癒しを求めてやっただけという解釈のパパ。天然すぎる愛しすぎるどうしてくれよう。
テッドは昔、パパに観光に連れて行ってもらったときに、パパに恋したんですね。
気持ちがまったく伝わらず、がっくりするテッドは「いつかライクをラブに変えてやる!」と強く決意。パパの話は1話だけでした。やだ、もっと見たい。
描き下ろしの後日談では、静が本土に持っていたマンションの合鍵を大学に進学したツトムがもらって、ラブラブな2人っていうのも見れたし、すごく満足です。
テッドが金髪イケメンのキメ顔の下ではバタバタしてたり完全に空回りしてたり、パパの天然すっとぼけっぷりも素敵です。ツトム、完全にパパ似ですね。
私としては、パパとテッドの話がもっともっと見てみたいなあ。
あとがきには続きを描ける機会があればいいなという先生のお言葉もありますし、期待しちゃっていいのでしょうか。Qpaさん、ぜひ。
デフォルメ絵と幼い少年絵がすごく好みなので、今後ちびキャラをメインとするようなお話なども読んでみたいです。エッセイや4コマなども合いそう。
麻倉カムイ先生の初コミックスということですが、次回作にも大いに期待したいです。
麻倉カムイ先生のツイッターの発売日イラスト。ラブかわいい。
ゼロ〜!よろしくお願いします( ´ ω ` ) pic.twitter.com/YEAdgAaVFj
— 麻倉/2日目東Z28b (@asakurakmi) 2015, 6月 17
電子配信で連載中。