村上左知先生といえばリバ、みたいなイメージなのは私だけでしょうか。ダメな人は絶対ダメなリバですが、こちらは思いきりリバります。
受け攻めがひっくり返るのは苦手な人や地雷な人はどうぞお気を付け下さい。大丈夫な方にはとってもおススメでございます。
かわいいネコちゃんたちのリバップルが最高でした。にゃんにゃんが文字通りにゃんにゃんで激萌えです。
高校の頃にゲイがバレていじめられたりしつつも、ゲイであることを隠さずに生きているカフェ店長の透。
そんな透に「キモい」などと言いつつも、ずっと友達としてつき合ってきたリーマンの杏里。同級生の2人は、社会人になった今も友人同士としてつながっていました。
しかし透にキモいと言い続けてきた杏里、実はこちらもゲイ。
同族嫌悪からか、はたまた自分を認められない鬱屈とした気持ちからか、透にはずっと「ホモキモい」と言い続け素直になれない杏里。
本当は透のことがずっと好きだったんですよね。自分の事も自分の気持ちも伏せて周りに合わせて暮らすのは、なかなかつらいことだったでしょう。
ところが、大人になり杏里は会社の男の上司からセクハラを受け、逃げてきたところで透の家に転がり込みます。
同居をきっかけに、杏里が透に「未経験なのが嫌だからつきあってほしい」と頼み、身体の関係を持つ2人。
うすうすは杏里もゲイであることに気づいていたのに他言しない透の器の大きさには感心します。
しかし付きあうと言ってもネコ同士ははじめての透。お互いにネコだからこそお付き合いに戸惑ったり躓いたりするも、労わりあうようなにゃんにゃんがエロくてかわいいです。
ネコだから抱かれたい。ネコだけど抱きたい。長く続いた友人ということからの葛藤もありつつ、2つの気持ちのバランスを保ちながら距離を近づける2人はネコ×ネコならではの優しさを感じます。
絵柄もそうですが全体を通して話もさらりとしているので、ねっとり系のリバを期待すると拍子抜けしてしまうかもしれません。
あくまでもかわいいネコ同士のじゃれあいを眺めるような気持ちで見守るのが良さそうです。
ネコ×ネコといっても女々しくならないさじ加減がうまいのが村上先生の巧さで、ちゃんと男同士である必要性を感じさせてくれます。
男と男ではありますが受けと受け同士なので、言い合うのもやっちゃうのもキャットファイトっぽくて、とにかくかわいいかった。
「にゃあと鳴いたら」というタイトルも秀逸だなあとニヤニヤしつつもほっこりできました。
表題作の他に「ルールそのいち」の理央とエツ(リバです)の同人誌からの再録で、大学生になった2人も見られます。とっても満足できました。
このカップルが気に入ったら前作もチェックです。
村上先生のツイッターによると、「にゃあと鳴いたら」のスピンオフか続編があるような気配です。やったね!
またちょっと「にゃあと鳴いたら」の漫画描いてる(^o^)たのしいな!どこで読めるか今度お知らせします~~いつ頃なのだろう?
— 村上左知 (@mrkm_s) 2016, 1月 27
村上左知先生のその他BLコミックス。