紙の本では18禁の完全受注生産だったので今はもう入手困難です。電子書籍化にあたっては18禁ではなく全年齢向けに再修正しての発売です。
18禁で電子化してもよかったのでは？とも思いますが大人の事情もあるのでしょう。何にせよいろんな事情で紙では買えない人にとっては早めの電子化は喜ばしいこと。
芸術性に溢れた表紙を裏切らない、エロく切なく座裏屋蘭丸先生の魅力のたっぷり詰まった1冊になっています。なんかもうこの美しい表紙だけでため息でちゃいますよね。うっとり。
ヒューマノイドという心を持つアンドロイドが出てきますが、この設定だけでももう切ない香りがそこはかとなく漂ってきます。
誰かの記憶を引き継ぐ愛玩タイプのヒューマノイド。しかも最初に見た人を好きになるというすりこみ機能付きです。
こんなの絶対切ないやつに違いないと思ったら案の定、かつて愛した人への愛憎から手酷く扱われるのがつらい展開です。
しかしここからが純愛。少しずつこのヒューマノイドそのものに愛情を感じていく。。。というお話です。
18禁として紙の本が発売された＆座裏屋蘭丸先生ということで、安心安定のエロはありますが、ただのエロ本には陥らずストーリー構成が見事な物語でした。
座裏屋先生はやはり芸術家というか構図やエロ。。。いや、座裏屋先生の場合はアートなエロスといいましょうか、エロエロしくも美しく力強い肉体美には頭が下がります。
これまでの作品もそうですが、本当に肉体（裸体）を描くのがお好きなんだなあと圧倒されてしまいます。
私は腐女子ならではの（？）深読みするのが大好きなんですが、毎話の表紙の「鳥籠」にも注目したいところですね。鳥籠が意味するものはいったい何なのか。
私は紙のほうでも読んだんですが、気になる修正に関しては電子はさすが全年齢向けなので局部は真っ白ではあります。
が、何をやっているか分からないような、こちらの気分が萎えるような無粋な修正ではなかったので、電子でも十分座裏屋先生の良さや圧巻の画力は伝わってきましたよ。
VOIDはその他各電子書籍サイトでも発売されています。ご利用の状況に合わせてどうぞ。
ダリア4月号から新連載の「コヨーテ」もスタートしています。東京都の指定のことなどありますが、これからもぜひ応援したいと思います。
座裏屋蘭丸先生のその他BL漫画。
座裏屋蘭丸先生のBLコミックスはその他各電子書籍サイトでも発売されています。ご利用の状況に合わせてどうぞ。
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