未散ソノオ先生2冊目のBL漫画「デンタルダーリン」ネタバレ感想です。
おじさまBLが素晴らしかった初コミックの「KOH-BOKU」がとても面白くて気に入ったので2冊目にも期待していました。
最初「デンタル」を「デジタル」と誤解していて、ヒトとロボットの悲哀かな?とか見当はずれの妄想をしていたのは私です。似てますよね字面が。
未散先生は2014年デビューの作家さんですが、最近は本当に素晴らしい新人さんが次々デビューされて、BL界は人材豊富だなあと嬉しいです。
2か月連続リリースで3冊目の「Wミッション!」が2月25日に発売されますが、今後もどんどんBLを描いていってほしい作家さんです。
つぶクリからうはクリへ。どういう意味かは読んでみれば納得の、専門用語も楽しく理解できる歯科医院BLです。
歯科医の羽仁(受)は開業1年にして、今にも潰れそうなクリニックをなんとか経営中。
つぶクリ(つぶつぶのクリリンじゃないよ、つぶれそうなクリニックだよ)をなんとかやりくりしているところへ、大学の後輩の森澤(攻)を教授に押しつけられてしまいます。
ただでさえ上手くいっていなくて苦しい経営なのに、そこへめんどうな森澤まで引き受けることになる羽仁。
羽仁の時給がヒドくて笑っていたんですが、私も自分の時給を計算してみたら負けずにヒドかったので(社蓄あるある)、羽仁にぐっと寄り気味で読めました(笑)
森澤はイケメンですがコミュ障のヘタレというやっかいな性格で、また羽仁にも天然さんなところがあり、一見噛み合わなさそうな2人。
羽仁はわずらわしい人間関係を避けたくて開業を選んだわけですが、仕方なく引き受けた森澤との距離を少しずつ縮めていくのも微笑ましくて、未知との遭遇を見守るような気持ちになりました。
森澤が羽仁に惹かれ初めて、寝込みにチューして慌てたりするのもかわいかった。
この2人の会話の独特のやりとりや、台詞の間がなんだか妙にツボで好きなんですよね。コミカルなのに不思議としっくりきます。
サクッとしたあっさり目の絵柄(手抜きじゃなくてそういう作風。私は好きです)も影響しているのかもしれませんが、この2人が一緒にいるゆるーい空間や雰囲気が心地よくてほのぼの。
次第に心を開くようになり、医院を「うはクリ」にしようと頑張る羽仁と森澤。うはクリとは「うはうは儲かるクリニク」のことでうはうはするクリリンではありません念のため。
うはクリを目指して繁盛させるべく、客寄せに巨乳の歯科衛生士を雇おうとするも、採用したのは胸囲120cmの雄っぱいイケメンというあわや三角関係かと思いきやそんなことはありませんでした。
2人が3人になってコミカルに拍車がかかりつつ、つぶクリからうはクリへ。
このままコメディで終わるのかと思いきや、雄っぱいイケメン西條のナイスアシストなどもあり、最後にはちゃんとラブい展開になるので胸をなでおろしました。
コミカルテイストのまま終わらず、ちゃんと森澤が攻められてよかった。羽仁の純な態度を見ることができてよかった。
読み終えた後に表紙を見ると、2人の笑顔につられるようにまたこちらまで温かい気持ちになれるお話でした。
痛かったりどエロかったりしないので、BL初心者の人にも楽しめる作品だと思います。
日々お疲れで脱力系BLをお求めの方や、難はあるが愛すべきキャラの日常にくすりと笑って癒されたい人には、特におススメです。
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【BookLive!】デンタルダーリン【ひかりTVブック】デンタルダーリン【コミックシーモア】デンタルダーリン【eBookJapan】デンタルダーリン未散ソノオ先生のファーストコミックス。
3冊目のコミックス。
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