碗島子先生の「雨雫」と同時に2冊発売された作品です。
リーマンと学生ものなんですが、碗先生の手にかかればまた一風変わった作品に仕上がるというのが不思議です。碗ワールドですね。
ツンツンツンツンデレな受けが好きな人はハマりそう。ギャグもテンポがよくてさくさく楽しく読みました。
【あらすじ】
経営コンサルタントの樋口は赤字続きの陶房「こんの」の担当になるが、三代目の弟である由一郎のクソ生意気な態度に、初日からむかつきっぱなし。
そんなある夜、忘れ物を取りに「こんの」を訪れた樋口は、由一郎が実の兄をおかずに一人エッチしているところを目撃する。弱みを握ってやった!
勝利を確信した樋口は、バラされたくなければ仕事の邪魔をするなと釘を刺すが、調子に乗って由一郎を無理やりいかせたことで立場逆転。「人の○○○を握る変態」として、扱いは悪くなる一方で……!?
陶房「こんの」の経営の立て直しを依頼された樋口(攻)は、自分に対して非常に当たりが強い陶房の三代目の弟・由一郎(受)にイラつきます。
由一郎はブラコンで兄が好きなのですが、そもそも素直じゃないし、兄嫁に兄との思い出の茶碗を勝手に使われたりしてきたことのあてつけというか、八つ当たりでもありました。
嫌がらせをしてきたりとツンで生意気な由一郎にむかつく樋口ですが、ある時、由一郎がひとりでシてるところを目撃してしまいます。
弱みを握ったかに見えましたがそううまくはいかず、それでもなんとか陶房の経営がうまくいくように頑張る樋口に、由一郎の方も少しずつ態度が軟化していきデレも見え隠れします。
樋口は捻くれた由一郎のその胸の内を知るうちに、由一郎を可愛く思い好きになります。単純wいや素直で分かりやすくていいですね。
なにかとつっかかってきては喧嘩腰の由一郎と樋口の雰囲気が最初とても険悪なので、コレはちゃんとBがLするのかなとハラハラしてしまいましたが、そこは大丈夫でした。
もともと樋口のほうは単純で分かりやすいし、由一郎はデレたときの破壊力はさすがツンツンツンツンしてるだけあってギャップがすばらしいし、杞憂に終わりました。
こういう典型的なツンが最後にデレるというのは王道ですが、やっぱりかわいくていいですね。ツンが激しいだけにニヤニヤしてしまいます。
ツンのデレを見ると、達成感があって爽快な気分になります。なんでしょうこの気持ち。やっとデレた!やったった!!という気持ちがあるのかも。
エロはページ数はたっぷりありましたが、碗島子先生にしては大人しめのノーマルなエロで逆に新鮮です。デレた由一郎も泣き顔もかわいくて満足。
変態チックなエロさは、同日発売の
雨雫 碗島子 ネタバレ感想
個人的には「雨雫」のほうが好きですが、「ちょこざいうつわ」は48時間3チケもあるので手軽に読めますね。
紙の漫画には帯にアンケートを送ったら碗島子先生の直筆の絵付け茶碗がもらえるという企画があって、思わず笑ってしまいました。
碗島子先生のその他BLマンガ。