エロいです!(第一声がソレ?)それもそのはず、もともとは18禁のアンソロ「PINK GOLD」の掲載作でした。
裸族のお話なので、出てくる人たちはみーんなすっぽんぽんです。見事な脱ぎっぷり、というよりはそれが彼らの「普通」なんですね。
何事にもおおらかですっぽんぽんな裸族の皆さんと一緒に、こちらも頭をスッポンぽーんにして読むと、たいそう楽しいお話です。(すっぽんぽーんって言いたいだけなんじゃ。。。)
とにかく日常のアレやコレにイライラしがちなときに、心と頭をすっぽんぽーん(しいつこい)にして読むと、癒し効果抜群でした。
「すっぽんぽん」を連呼しちゃって、読みにくいレビューになっていたらゴメンナサイ。(このワードが気に入ったらしい)
新人俳優のミチル(受)は裸族の取材のためにジャングルを訪れるも、取材班とはぐれてしまいます。
リアルだと、こういう現地取材系は今なら若手芸人とかの仕事になるかと思いますが、それはそれ。これはこれ。
そこでミチルは、裸族に見つかり捕らえられてしまいます。裸族はその名のごとく全員裸なのがデフォルト。開放的で性におおらかな裸族のみなさんは、欲望にもっとも忠実です。
ヤリたくなったら村のあちこちでヤリはじめ、人目があろうがなかろうがそんなことは全く気にしていません。いちゃこらいっちゃこらせっせっせ。
そういう文化なので、気に入った者同士が愛し合うのは当然のこと。積極的にエロスについて学びあったりと、みんなエロエロです。
そこはもう新しいパラダイス。ワンダーランド。いいぞもっとやれ。パッと開いたページにもすっぽんぽんな人がいるかHしてるかなので、なんだか楽しくなってきます。
美形裸族のすっぽんぽんBL
捕らわれたミチルは最初村人達にビビッてしまいますが、そんなミチルを気に入ったのが裸族の美形青年ロディ(攻)
彫刻のようなボディに美しい顔立ちのロディの嫁にされ、最初は嫌がりながらも、ロディの無理強いしない優しさや笑顔に触れるうち、少しずつ心惹かれていくミチル。
ミチルも新人俳優という設定なので、整ったかわいい顔立ちなんですよね。(表紙左がミチル)
ロディをはじめとしてこの裸族は美形の部族ということで、せら先生の美しい絵でイケメン達を拝むことができて眼福です。
ミチルは結局マネージャーに見つかって日本に連れ戻されるも、ロディが日本に迎えに来てくれて、最後は裸族の花嫁として村に帰るというハッピーエンド。
明るくて甘々なラブコメ(エロコメ)として、笑いながら楽しめました。せら先生、絵柄も綺麗で大好きだー!
都合がよすぎるとか展開が急すぎるとか、つっこみどころを探してつっこむのもひとつの読み方ですが、頭も心も「すっぽんぽーん」にして楽しむほうが幸せかと思います。
18禁ゆえに修正ががが
もともとが18禁のアンソロ雑誌の収録マンガなので、単行本化にあたっての修正はお察しの通りです。「すっぽんぽーん」が「すっぽん」になったような感じ。(なんだそりゃ)
あとがきにバナナや葉っぱの効果的な使い方講座(違)もあったりと楽しいですが、全年齢向けとして発売することヘのせら先生の工夫やアイデアや苦心が伝わってきました。
18禁のコミックで大人向けに発売して、雑誌掲載時のまますっぽんぽんで出版しても良かったんじゃないかなあとも思いますが、大人の事情でなかなか難しいようで。。。
ロディのカタコトがずるい。
あまりにもミチルが「帰りたい、帰りたい」と言うものだから、ロディはそれがミチルの名前だと思って「カエリタ、カエリタ」って連呼するのがもう憤死するレベルにかわいい。
「ロディきたヨ」もズキューンって感じで、ガタイのいい美青年のカタコト攻めはホントずるいです。
くっ。。。かっこかわいいとか何事だよ。好き。
「マザーズスピリット」がストーリー重視なら、「裸族の花嫁」はよりエロスに特化したライトコメディというかんじ。
愛がたっぷりな良い身体のイケメンが、カタコトで攻めるのが可愛いやらキュンするやらで大変でした。思い出してもニヤけてしまいます。
すっぽんぽんになりたい人(オイ)、とにかく裸体を眺めたい人(コラ)、疲れた脳みそをちょっと休めたい人(やっとまともなのが)におススメです。
せら先生のおっしゃる通り悩みがすっぽんぽーんになるような、読後に笑顔で良い気分のまま本を閉じられる良作です。
みんなで頭すっぽんぽんになりましょう(違)
その他各電子書籍サイトでも配信されています。ご利用の状況に応じてどうぞ。
エンゾウ先生のカタコト部族BLはこちら。素晴らしくて萌えたぎるお話なので「裸族の花嫁」と併せておすすめです。
せら先生のその他BLコミックス。
BL小説の挿絵も数多く担当されています。
せら先生のBLコミックスはその他各電子書籍サイトでも発売されています。ご利用の状況に合わせてどうぞ。