ブルスカ2巻は2015年12月発売だったので、電子派の人には朗報ですね。ひとことで言うと「最高」の高校生BLです。楢崎(佐藤拓也)×寺島(江口拓也)でドラマCDにもなります。
へび子先生の「きゃっつ」は3月に発売されたばかりの新刊です。私は羽生山へび子作品はほぼすべて読んでいますが、猫好きにもそうじゃない人にもお勧めの、にやりと笑ってほろりと泣ける猫BLです。
2つとも感想はネタバレしていますのでお気を付けください。
ブルースカイコンプレックス2巻 感想 ネタバレあり
読みながら地球の果てまで転げまわっていきます。しかも何回読んでも転げまわるの。すごいわ。市川DKがかわいくってもはや泣けてくるレベルです。
1巻で無事にくっついたあとのお話なので、待望のエロス展開があります。さらに初Hのその後の楢崎と寺島の、尋常ならざる関係性たるやふんぬううううう!って感じでふおおおお!ってなります。
適切な日本語で表現することをうっかり放棄してしまうほど上がったテンションを通常に戻すのに一苦労しました。
楢崎がこんなふうだとは1巻の余裕やローテンションはどこいった。これだから優等生は油断ならないんだよなあ。好き。
ようやく迎えた初エッチでオスの顔を見せる楢崎にも痺れました。あんなに落ち着き払っていた楢崎が感じる寺島に興奮してガツガツするところに、この子も普通の10代なんだなとニヤニヤ。
初めてのときに寺島の身体を気遣ってスマホで調べながら(!)Hしたり、がっつく寺島をいなしながら丁寧にうしろをほぐしてあげたりと、優しいけど最後はオスになるというのがまたいいですね。むっつり代表。
寺島のほうはそんな楢崎のオスの顔がこわくなってしまって逃げるとか、加速度的にどんどんかわいくなっていきます。
チャチャをいれてくるマスターはともかく寺島のほうがゾッコンだったように見えて、実は楢崎のほうが独占欲が強くて執着してたりしてなんだ結局両想いじゃん!
くっついてからのケンカや仲直りもこの2人らしくて、やはり市川先生の描く男子高校生は間違いない裏切らないたまらない。
思い出すたびにニヤニヤがとまらなくて超おすすめです。
きゃっつ 〜四畳半ぶらぶら節〜 感想 ネタバレあり
羽生山へび子先生の描く、江戸×猫×BLという素晴らしいコンボ。もともとweb連載されていたものが3月に1冊の単行本としてまとまりました。
まずはこちらの無料本「そうだ、羽生山へび子読もう。」から読むと雰囲気はつかめるかと思います。きゃっつも11ページ読めるので要チェックです。
帯の「えどかわいい猫びーえる物語」とこの表紙がマッチしていて最高でした。ヘビ子先生節が炸裂していて読み応えたっぷりです。
猫同士の恋なんですがちゃんと擬人化(?)されていて、義理と人情と愛情にあふれたストーリーなので万人におススメです。
下町の長屋で一緒に暮らす無職の猫・弥源治と魚売りの猫・清二。ある日弥源治が子猫の坊(ぼん)を拾ってきて3人暮らしになります。
いつもフラフラしては色気を振りまく弥源治でしたが、坊が来てからは少しは働き口を探そうとしたり変わって行きます。だけどなかなかうまくいかない。
そんな弥源治を呆れながらも養う清二。この2人はお互いの存在はすごく意識しているんですが、恋仲という関係ではありません。あくまでも同居人というスタンス。
そして羽生山へび子先生といえば昭和!じゃなくて泣かせる人情話です。今作も何か所かウルウルとしてしまいました。
坊の塾の先生が、坊の友達の三吉をかばって頭を下げたところ。そしてそんな先生のところに次第に集まる子どもたち。
そしてそんな塾を見たたぬきが、母親の元を離れて学校に行くところ。母たぬきが最後に見せた母親らしい顔に、思わず涙してしまいました。
いい話もありつつ、清二が良い家の出身であることや弥源治に暗い過去がありそうなことなど、どちらも訳あり猫であることがチラリと描かれますが1巻ではまだ謎のまま。
実はこのお話はweb連載で続くそうなので、2人(2匹)の過去に何があったのか、また坊の親の話もあるでしょうし楽しみです。
1巻はお互いに意識しているも絡みはなくニアBLといった雰囲気ですが、艶のある猫同士のオツなやりとり、弥源治の妙な色気、そして下町感あふれる生活と、坊のかわいさと癒しっぷり。
エロはありませんが、なくてもここまで読ませる力があるってやっぱりすごい。続編が楽しみです。しかしもし今後エロがあるとしたら猫同士のエロとはこれいかに。注目したいと思います。
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