啓介は自分の気持ちをとうとう自覚したのに対して、正行のほうは前みたいな親友としてフランクに友達付き合いをしようとしてギクシャクとすれ違う2人。
サブカップルの克己と荒巻先生は、克己のスマホにあった三好と克己のキス写真を先生が見つけてあわや、と思いきやこちらはラブい雰囲気で、三好の失恋はほぼ確定しました。あちゃー。。。
というところまでが第4話でした。前回の感想はこちら。
ジャッカス!~触っていいって誰が言ったよ?4話 ネタバレ感想
さあ、あと2話でジャッカスもおしまい。啓介と正行はどうなるのか。三好はただのお邪魔虫で終わるのか。以下5話の感想です。
そんな啓介に、告白する前に何言ってるのと克己は呆れ顔。克己だって恋人の荒巻先生はもともとゲイじゃなかったけど、毎日好き好きと言ってこちらの世界に引っぱりこんだのでした。
しかし、だからこそ克己は同性に告白する怖さも知っています。子どもの頃からゲイを自覚してカミングアウト済みとはいえ、これまできっと周囲の偏見や意地悪な視線、無遠慮な好奇心にさらされてきたことでしょう。
同性ゆえに告白してしまったら友情すら終わるかもしれない。克己はそんな怖さも身をもって体験してきたはずです。
今はかなりふっきれて明るい克己ですが、克己は克己なりに過去にいろんなことを乗り越えてきたのかもしれないですね。。。
学校では相変わらず、啓介と正行はぎくしゃくしたまま文化祭シーズンに突入。克己はかわいらしいアリスの恰好で校内をウロウロします。
克己の女装、いつ見てもかわいいです。華奢なのでこういうふんわりしたスカート姿も似合うし、ウサ耳もグッジョブ!
そんな女装姿を見た三好が思わず頬を赤らめたり、克己を下の名前で呼んだりするのも微笑ましいです。三好はキス事件以来、ちょっと克己に対して素直になった感じですね。
そんな折、克己にも黙ったまま保健室の荒巻先生が学校をやめてしまい、行方が分からなくなってしまうという事件が勃発。
前回はラブラブな感じだったので、これにはちょっとびっくりしました。仕事を辞めるというのはかなり大きな決断だと思うんですが、いったい何があったのか。
訳が分からず携帯も繋がらず行方も分からず泣いて凹む克己の話を聞こうと、啓介の家でお姉さんも含めて飲み明かします。
正行も呼び出され、酔った克己に「啓介を大事にして」と頼まれる正行。克己はいい子ですね。
酔いも回ったところでおもむろに自分の部屋でパンストを履く啓介は、正行を誘惑。戸惑いながらも理想の脚をもつ啓介のパンスト姿に興奮する正行は、啓介の脚でぐりぐりされてイってしまいます。
うーんエロい。啓介の脚が美脚でなんともエロティックです。手フェチはよく聞くし脚フェチもまあ聞きますが「パンスト」という縛りのある脚フェチというのは、これぞザ・フェチという感じがしてよりエロく感じます。
脚でいかされてしまい、こんなことをしたら本当に友達に戻れなくなると怒る正行は、実は啓介の気持ちに気づいていました。
さらには啓介のほうも、正行が自分の気持ちに気づいていながら知らないふりをしていることに気づきます。
本当はやめたがっていたのは正行のほう。正行は、啓介の気持ちに気づいてしまったことから「友達に戻りたいと言ったのは啓介」ということにして、自分の都合のいい方に持っていこうとしていました。
要するに正行は、啓介の気持ちを受け止めきれずその気も(今のところは)なく、知らないふりでこの関係を解消して啓介の気持ちをうやむやにしようとしたんですね。
啓介はそこに納得できない様子ですが、正行にも言いぶんはありました。
啓介はいつも正行のことを金持ちのボンボンというふうに軽く見ていて、正行の本音や内面を理解しようとしてこなかった。正行にも正行なりに苦悩があり葛藤があり、それなりに悩みもある。
なのに啓介はそれを「たいしたことじゃない」と斬り捨てて見ようともしなかった。なぜなら啓介にとって、正行が不幸だと不都合だから。馬鹿にできなくなるから。
「俺を自分の虚しさを慰めるための道具にするな!」本音でぶつかる正行に、驚いたような表情の啓介。おそらく啓介にはそんなつもりは全くなかったのでしょうが、正行自身はそんなふうに感じていたのでした。
もしかすると啓介は、無意識下において正行に対する劣等感のようなものを感じていたのかもしれません。
啓介はロクでもない両親に捨てられてから幼馴染の克己宅で暮らしていた時期もあり、今は姉に負担をかけているという状態です。
正行が金持ちの恵まれたボンボンのチャラ男でさえいてくれたら、そこをバカにしていれば、自分が感じている劣等感や虚無感を表に出さずにすむ。正行と対等な友達でいられる。
啓介は無意識ながらも心の奥底では、そんなふうに感じていたのかもしれません。
本音を吐き出した正行に、啓介は少なからずショックをうけたようです。そこへパンストを履いたまま、啓介はお姉ちゃんに何かを告げようと口を開いて――。
というところまでが5話でした。
うわわわわ!話が大きく動きましたね。5話が今までで一番のターニング゜イントという気がします。次回6話の最終回に向けてのラストスパートにワクワクがとまりません。
今回、まずはもう仲は確定かなと思った克己と荒巻先生が、まさかの荒巻先生疾走という動きがありました。保健室の先生が辞めて今何をしているのか、どこにいるのか非常に気になるところです。
克己はもうフラれたと思って泣いていますが、そんなことはないですよね。三好がこのことに何かからんでくるという感じでしょうか。
そして5話は、とうとう正行の本音も飛び出しました。いつも啓介が正行のことを金持ちのお坊ちゃまというふうに軽くからかっていましたが、ふざけていると分かって流してはいても、正行にとっては胸中複雑なときもあったのでしょう。
人の悩みの大小を他人が決めるな、という正行のセリフはまさにその通りで、自分の悩みを「たいした悩みじゃない」なんて人に決めつけられたくはない。誰だって自分にとっては大きな悩みを、人から軽く扱われたくないものです。
昔自分が真剣に悩んでいたことを、思えば全然たいしたことなかったと今は笑えても、悩んでいたその当時は本当につらくて苦しかったというようなことは多々あります。
正行の本音にはちょっとハッとさせられたし、このことが啓介と正行の関係にどう影響してくるのかも気になります。
次回で最終回ですが、この5話が話の展開としてはキーになると思うし4月8日発売の第6話を楽しみに待ちたいと思います。
ではまた6話の感想でお会いしましょう。
ジャッカス!触っていいって誰が言ったよ?6話最終回 ネタバレ感想
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