いやあ和みました癒されました。疲れている人に全力でおすすめしたい漫画です。読んで良かった。感想を書かずにはいられないくらい当たりの作品でした。
デスマスク、ジャイアントロック、ダークナイトという(表向きは)残虐な3人の魔王が魔界を取り仕切っているところに、3歳の人間の子どもマリスがやってきてドタバタと皆で子育てをするというハートフルコメディ。
子育ての経験はなくとも大人として考えさせられるシーンがちらほらありました。この漫画は作者の飯島浩介先生が、甥っ子のお世話をするうちに感じたことが反映されているそうです。
身近に小さなお子さんがいる人が読むとまた違った感想にもなるかもしれないですね。とにかくもうマリスがキュートでほわっほわで最高オブ最高。癒されます。
皆でかくれんぼして顔だけ隠して「いないよ?」とか言うマリスには、デスマスクじゃなくても悶絶してしまいます。惚れてまうやろー!
それでは以下「育てち魔おう!」1巻と2巻の感想です。ネタバレしていますのでお気をつけください。※非BLです。
育てち魔おう! 電子書籍
育てち魔おう!1巻2巻 感想 ネタバレあり
マリスがかわいい
マリスはずっと囚人服を着せられているんですが、頭にかぶっているガイコツ形の帽子(?)が猛烈にかわいくて、このビジュアルで3割増しにかわいく見えます。いやまあ脱いでても十分可愛いですが。和むなあ。
ものものしい悪魔の儀式の最中に、お昼寝から目覚めたマリスが「にぃに(デスマスクのこと)あと何分?」ってひょこっと出てきて慌てるデスマスク。
処刑の準備をしているとマリスが「しょけえ?」とか聞いてきてキュンとくるデスマスクなどを見ていると、マリスもかわいいがデスマスクもかわいい!悪魔なのに根は純粋なんですね。
部下に「デスマスク様にしかマリスの面倒は見れない」と言われ、デレデレに鼻の下を伸ばして喜んだりしながらデスマスクはどんどん親としての自覚が芽生えていきます。
保育園のタルトタタン先生(こういう名前です)のテンションについていけなくて大きな声で歌うのに照れたり(でも最終的には自意識を捨て去り歌うw)魔王様とは思えぬほのぼのした子育てにほっこりしました。
マリスがとにかくかわいい
マリスがくるくる回ってるるだけというひとり遊びに「だからそれおもしろいの!?」とか、大人のストレートな発言に超共感。
子どもって大人の目から見ると、いったい何がおもしろいのか全っっっ然分からないような不毛な遊びに夢中になったりしますよね。
「マリスの言動が理解できないのはマリスが人間だからではなく子どもだから」という結論に辿り着いたときは、確かに!と妙に納得してしまいました。
保育園の子どもたちがお城に遊びに来て、しっちゃかめっちゃかになったりとかのお約束もあります。こういうのは見ている方は楽しいですが実際にあったら大変だろうなあ。
子どもは親の顔を見ている
ときどき入る4コマではマリスを寝かしつけようとしたらデスマスクのほうが寝てしまったとか、子育てあるあるっぽいお話も。
元大魔王のビッグバン様(じぃじ)とデスマスクの大人2人がケンカしてマリスがいなくなってトイレで泣いていたり「なかなおりした?」と言われてハッとする2人。
子どもは親の顔を見てるからという何気ないセリフなどからも時おり子育てや教育について考えさせられました。
マリスの実の親は?
気になるマリスの親については、本当の親が見つかった!?と思いきや結局はまだよくわからないままでした。どうなるんだろう。
そのうち実の親のことでシリアスな展開もあるかもしれません。なるべくこのまま平和にほのぼのしていてほしいですが…。
またマリスだけではなくデスマスクのほうにも成長が見られます。マリスがきてからそちらに夢中になって、魔族たちの話を聴いてあげられなかったと反省してきちんと謝罪するデスマスク。
子育てによって親のほうも少しずつ変わっていくということなのでしょう。
タタン先生とダークナイト
あとですね、注目すべきはチャラいイケメン魔王ダークナイトが、保育士のタタン先生を若干苦手としているところ。そこにですね、そこはかとなくBなLを感じる私は終わってます。
終わってるのを承知で言うと腐女子のお仲間にはわかっていただけるはず。この2人すばらしい匂い系BLになっていると思います。
私の腐センサーには反応しましたが、とはいえ作者にそういう意図は一切なくて、ほんのりほのかに匂うなあっていう。そこがまたいいんですよね。
お疲れな人におすすめの良作
BLうんぬんはさておき、子育て経験のない人も子育て中の人も子どもが好きな人も苦手な人も楽しめる超良作コメディでした。
私は独身で子どももいないし正直子どもがそんなに得意じゃないほうなんですが、3人の魔王とマリスのほほえましいやりとりを見て最高に癒されました。
何かおもしろい漫画ないかなとお探しならぜひ。おすすめです。
飯島浩介先生のコミックス
飯島浩介先生の作品はその他各電子書籍サイトでも発売されています。ご利用の状況に合わせてどうぞ。