花恋つらね8話の感想です。コミックス2巻の感想なのでネタバレにお気をつけください。

二度目の惣五郎と源介の共演の舞台も無事に終わり、舞台は大成功。もう源介の好意は目にも明らかだし、仕事に一段落着いたらとうとう甘い展開になるのかなと思っていました。

がしかし7幕の終わり方がどうにも気がかりでハラハラしつつ8幕を待っていましたが、やはりそう簡単には結ばれないようで、惣五郎が泣いちゃってます…。

というわけで切ない展開に釘付けです。それでは以下、夏目イサク先生の「花恋つらね」8幕ネタバレ感想です。

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花恋つらね(2)

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花恋つらね8幕 ネタバレ感想


舞台は大盛況のままに終了し、武兄やスタッフや関係者の皆と打ち上げに参加する惣五郎と源介。今回の舞台はチケットは完売の満員御礼、立ち見まで出るくらいの大成功だったようです。

武兄がテレビに出演しまくって舞台をアピールしたことも大きかったのですが、それだけではなく実は惣五郎と源介の影響というのも少なからずあったようです。

御曹司2人を目当てに日に日に若い人が観客席に増えていき、若い子たちの間でも惣五郎と源介の芝居ことは話題になっていました。

まあそうですよね。梨園の世界という浮世離れした特殊な世界の名門の御曹司が2人揃っていて、しかも2人ともまだ高校生という若さでけっこうな美形。となると話題になるのも当然です。

それまでもこの2人はテレビや雑誌に取り上げられることはあったし、今まさにブレイク直前と考えていいんじゃないかな。今は知る人ぞ知る人気でしょうが、数年後にはCMとかもバンバンオファーがくるような人気者になってたりするのでしょう。なんだか鼻が高いです。

あとは武兄がテレビに出演して舞台をアピールしまくったことでお客さんが増えたとありましたが、テレビの影響ってまだまだ絶大なものがあるんですね。

今は娯楽が増えてテレビよりもインターネットの時代と言われていて、私も今はニュースなんかもネットでささっと見ちゃいますが、老若男女もっとも手軽な情報源と言えばテレビという環境の人も多そうです。

打ち上げの席で当然のように隣同士に座っている惣五郎と源介が。なんか微笑ましいです。若手としてはこういうお酒の席でも先輩や関係者に失礼のないようにしなきゃいけないし、仕事のお付き合いも大変。

高校生とはいえ大人たちに混ざって仕事をしているわけですから、その場に合った立ち振る舞いは自然と身についていくのでしょう。同志として無意識にお互いを助け合っているのではないでしょうか。

惣五郎は、話の流れから武兄にからかわれて髪をぐしゃぐしゃにされています。それをじーっと見つめる源介。

その表情に思わず「不穏な空気を出すな」と忠告する惣五郎ですが、源介はおもしろくなさそうです。分かりやすいやきもち、独占欲むき出しです。

武兄と惣五郎は単純に純粋にじゃれあっているだけなのに、こんなことくらいで嫉妬していたらこの先源介は大変そう。しかもすぐに周囲にバレそうで、ちょっと心配になります。

打ち上げの一次会のあと、高校生組2人は帰宅。大人組はさらに二次会へ行くようで「惣五郎と同い年で良かった」としみじみ言う源介がかわいいです。

自分のいないところで武兄と惣五郎がからむのはイヤ。源介のこういう素直でストートなところがいいですね。

惣五郎が年上だったり成人していたら当然お付き合いで二次会へも参加していただろうし、確かにこういう時はまだ高校生で良かったと思う瞬間です。

武兄をすごく意識している源介。本能的なのか、今一番惣五郎と親しい武兄をかなり気にしている源介に、惣五郎は呆れ気味ながらも照れています。

打ち上げの帰り道で源介の見せる笑顔になんとなくいい雰囲気になり、とうとう告白されるのかとドキドキする惣五郎。なのに源介の口から出てきたのは「歌舞伎役者として一番の相方になってほしい」という、惣五郎の期待とは違う言葉でした。

名優と言われた源介のおじいさんはかつて、どんな大役より最高の相方と舞台に立つときが一番楽しかったと源介に語っていたようで、源介もいつかそんな感覚を味わってみたいと感じています。

その相手が惣五郎だと思っている源介の真剣な表情。源介の言葉と態度に嘘はありません。でも惣五郎としては、このタイミングで行ってほしいこととは違っていました。

惣五郎はなんとか言葉を絞り出して、自分も源介と芝居をするのは楽しいと口にします。ショックを受けているのは明らかなのに、平静を保つ惣五郎が痛々しい…。

最高の相方かというのは、自分たちの意思だけで決められることではありません。特に芸事の世界では、周囲が2人の芝居の相性や相乗効果を認めているのが最高のパートナーであるということ。

これからひとつずつ認めてもらうしかない、と爽やかな笑顔の源介に惣五郎は複雑な表情です。あああこれは完全にショックを受けてる顔ですよ。あーもう。

ひとりになった帰り道、惣五郎は沈んだ表情で先ほどの源介の言葉やこれまでの態度を思い返します。

よく考えてみたら源介とは舞台の話ばかりしていたこと、役者として相方になりたいから共演を望んでいたこと、武兄を意識していたのは将来の相方をとられたくないから。

「役者として」それ以上でもそれ以下でもない。これまでの源介の言動はすべて舞台役者としてのものだったと理解する惣五郎。

「誰にもわたさない」なんて言われて舞い上がって、源介が自分に惚れていて、好きだと言われたらおれもと言うつもりだった惣五郎はひとり泣きだしてしまいます。

というところで「花恋つらね」8幕はおしまい。

あわわわなんというすれ違い。源介の言うことも惣五郎の考えてることもよく分かるから辛い。

源介の言葉に嘘はないでしょうし、舞台の成功でテンションが上がって芝居のほうに気持ちが傾いている状態なのは分かるんですが、ちょっとタイミングが悪かったですね。あと、言葉足らずでもあったんじゃないかな。

源介としては「公私ともに」最高の相方になってほしいという、そういう意味合いが込められていたと思うんですが、惣五郎にはあくまでも「歌舞伎役者としての相方」というふうにしか伝わっていません。

また一方で、惣五郎の考えもよーく分かります。今までの源介の態度は明らかに恋愛的な好意そのものだったし、そう受け取ってしまうのは無理もないこと。でもそれらの言動は「役者として」と考えたら、すべてつじつまが合ってしまう。

どちらも悪くないし「違うよー!」と大声で言ってあげたいですが、惣五郎は自分の気持ちをはっきり自覚したのは前進したともいえますね。

今後、勘違いしたままの惣五郎と源介の関係がまた近づくのはいつになるのか。帰り道、惣五郎の別れ際の態度に少しいぶかしそうにしていた源介のほうから何かアクションを起こしてくれるとは思いますが、くっつくのはまだ先になりそうです。

次号ディアプラス10月号は2016年9月14日(水)に発売です。10月号は左京亜也先生の「不機嫌彼氏のさらい方」に、秋平しろ先生とせいか先生の新連載が3本同時にスタートします。

花恋つらね9幕も楽しみに待ちたいと思います。

追記)9話の感想を書きました。

花恋つらね9話 ネタバレ感想

夏目イサク先生のBLコミックス




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