「酔いどれ恋をせず」がシェリプラス9月号から新連載としてスタートしました。前号のハル号にも読みきりとして掲載されていましたが今後は不定期連載として続きます。
肉体関係からはじまるストーリーは大好物なので何気にすっごく楽しみにしていました。橋本あおい先生の安定した綺麗な絵柄も大好きです。
橋本先生、巻末コメントで病院通いだとおっしゃっていましたがそこだけが心配です。大丈夫なのかなあ。ゆっくりでいいのえ連載の展開を楽しみにしています。
それでは以下橋本あおい先生の「酔いどれ恋をせず」1話の感想です。ネタバレNGの方はどうぞお気をつけください。
酔いどれ恋をせず 電子書籍
9/1に紙と電子書籍で同時発売です。電子版はレンタが限定おまけ付きで先行配信です。
追記)発売されました。
酔いどれ恋をせず1話 感想 ネタバレあり
蕎麦職人のノンケ×利酒師のゲイ
職場の日本酒バーのオーナーがストーカー化してしまい、職なし宿無しになった唎酒師(ききざけし)の水澄。
友人の真利江のところに居候しながら就職活動をするもなかなか決まらず焦るうち、酔った勢いでゲイバーにいたノンケの誓(せい)をナンパしてその場限りの関係をもちます。
身体の相性が抜群に良かったもののそれきりだと思っていた水澄ですが、10日後に入った蕎麦屋で店主をしている誓と偶然再会。お店で雇ってもらうことになって…というところまでが前回でした。
今回のカラーは水澄の1ショットなんですが、ふんわりした髪型といいジャ○ーズにいてもおかしくないような雰囲気でかわいいです。まつ毛が長くてふわっふわの髪で、こんな子がいたらすぐに声をかける人も多そう。
誓のお店では試用期間中ながらも、唎酒師の資格を活かして楽しそうに働く水澄。お店の常連さん達にも水澄の評判は上々です。常連さんのおじいちゃん達がまたいい人たちでほっこり。
橋本あおい作品はいつも食べ物がおいしそうで、読んだらお腹が空きます。きっと先生もお料理上手でグルメなんだろうなあ。食事に合うお酒にも詳しそうです。
始まりは酔った勢いのエッチ
ムッツリ、じゃなくて基本無表情な誓は、お客さんの前でかっこつけようとする水澄にはニヤリ。俺の前でまでかっこつけることないだろ、と殺し文句で水澄をからかいます。
誓ちゃんの斜め横からの顔もちょっと歪んだ口元もいいわあ。ちょっと照れる水澄がかわいい。まあ2人はもうあんなことやこんなこともしちゃった関係ですもんね。今さらかっこつけても無駄なあがきというものです。
帰宅すると、同居人の真利江の彼氏の明(あきら)が福岡から戻っていました。転勤も終わり東京に戻ってくる明と真利江は結婚することになるため、さすがに居づらく感じる水澄。
真利江ちゃんも明もいいと言ってはくれますが、さすがに新婚家庭にいるのは気が引けますよね。真利江ちゃんも明もすごくいい人で、水澄は変なのに好かれはしますが友達には恵まれているようです。
今のお店に正式に雇ってもらうには、平日のお客さんを増やさないと難しい。場所がちょっと悪いこととと予約のみということもあって、なかなか人が入りません。
美味しいのにもったいないですが、ちょっと不便なところとか駅から離れたところだと途端に客足が少なくなるのは飲食店あるあるです。立地と営業時間って大事。
そもそも人目に入らないとお客さんのほうもお店を新規開拓しようにもできないし、情報誌などでメディアに露出するとか対策が必要です。
常連さんからしたら今のまったりした雰囲気や営業がちょうどいいのでしょうが、商売として考えてるとそのバランスは重要です。
真利江は情報誌を作る友達にお店のことを話してみてくれることになったので、今後はその情報誌のおかげでお店が繁盛して、水澄が正式採用されるということになるのかな。
ただ、そうやってお客さんが増えると当然、誓ちゃんや水澄に目を付ける人も出てくるでしょうし、当て馬もそこから登場するかもしれませんね。
もしくは繁盛するともっと忙しくなって人手が足りずにバイトなんかを増やして、そのバイトくんが当て馬になってひっかきまわしたりする展開も予想されます。
オーナーのキヨさんは素敵な癒し系おじいさま
開店前のお店にひょっこりやってきたのは、お店の常連さんでもあるキヨさん。キヨさんはただの常連さんではなく、このビルのオーナーさん。しょっちゅう差し入れを持って様子を見に来てくれるのでした。
いつもにこにこと余裕のあるキヨさんは、実はお金持ちのおじいさんでした。このキヨさんのお顔が優しくて笑顔がかわいくて超癒されます。
しかも買い物を任せてくれない誓に、自分は信用されていないのではないかと悩む水澄に助言したりと、とてもいい人です。おじいちゃん最高。
さらにキヨさんは水澄の部屋探しの事情を聞いて、素晴らしい助け舟を出してくれます。誓ちゃんがこのお店の2階部分を住居として利用しているので、そこに居候してはと提案するキヨさん。まさかのナイスパス!おじいちゃん最高。
ただ「誓の部屋は和香ちゃんが出て行って部屋が余ってる」という気になる情報も落としてくれました。くううキヨさんん!おじいちゃんんん!最高です。
誓ちゃんもあっさりとその提案を受け入れて、部屋に招き入れてくれます。誓ちゃんって他人をプライベートな空間に入れるのは嫌がるタイプなのかなと勝手に思っていましたが、そんなことはなかったですね。
もしやこれは水澄だから?表情が読みにくいから、いまいち何を考えているのか分かりません。でもそんなところもイケメンです。橋本先生の描かれる、切れ長の目元が涼しげなムッツリの男キャラがすごく好き。
バツイチの誓の部屋で共同生活がスタート
自分たちで少しリフォームしたという部屋に水澄を通す誓。和香というのは、3年前に離婚した誓ちゃんの元奥さんのことでした。元々は既婚でバツイチだったんですね。
ちなみに誓ちゃんは36歳、水澄は32歳。この世代なら結婚していてもなんら不思議はありません。水澄が何となくガッカリしているのは、ノンケあることをまざまざと見せつけられてちょっとショックを受けたからなのかもしれません。
家賃はいいと言われせめて生活費は出そうとする水澄に、誓はめんどくさいとばっさり。あまり細かいことは気にしない性格は他人との同居には向いていますね。
が、それでは納得のいかない水澄は冗談として、身体で返すとか?と提案。するとまさかのOKが。しかもまったく表情を変えずにあっさり水澄のアイデアを受け入れる誓ちゃんがかっこいいです。
男を好きになったことはないけど、水澄とのHは良かったからまたしてみたいとあっさりと告げる誓。実は誓ちゃんのほうが奔放というかHには積極的なんじゃ…やっぱりムッツリすけべなんじゃ…と思わざるを得ません。いいぞいいぞ。
先日のアレをなかったことにしようとする水澄は大慌て。なのに落ち着き払っている誓を見て内心ドキドキしています。いやー同居ものっていいなあ。いつでもデキるっていう環境がステキ。
景気づけにお土産に持ってきたお酒を一緒に飲み、誓がちょっと笑っただけで「いちいち好みの顔」とか考えちゃう水澄。もう完全に誓ちゃんに堕ちてます。
あの日、誓は酔っていたということもありましたが、なにやらむしゃくしゃしていたため勢いで水澄の誘いに乗りました。でもなんとなく水澄とはできそうだと思っていたのも事実で。何か感じるところがあったのでしょう。運命的な何かを。
それを聞いてスイッチが入った水澄は、誓の「身体で払う」という条件をのむという形になりました。さっそく合体すべくエロいチューをかましたところで、酔いどれ恋をせず1話は終了です。
感想まとめ
いや~~~~イイネ!べろちゅーがエロい。2話ではまた橋本節炸裂の濃厚エロからはじまりそうで、ワクワクがとまりません。
このままあれよあれよという間に同居生活がスタートして、身体の相性のいい誓とのHに夜な夜なトロトロになる水澄が見ものです。
しばらくしたらセフレみたいな身体の関係に水澄が悩みそうですが、しかし身体は正直だし、なんといっても橋本あおい先生だし超期待の新作です。
相変わらず橋本先生の作品は裏切らないおもしろさ。好きだー!タイトルが「恋をする」じゃなくて「恋をせず」というのは若干ひっかかりますが、水澄と誓がどうやって心の距離を埋めるのか見守りたいと思います。
キヨさんが今回の同居みたいに密かにキラーパスを送ってくれるということも、今後ありそう。おじいちゃん最高。かっこいい成人男性だけじゃなくて、お年寄りもちゃんとお年寄りとして描ける橋本先生の画力に乾杯。
誓ちゃんはの元奥さんの和香ちゃんとかもまた出てくるかな。もしかして年齢的に子どももいたりするかも。元妻と別れた理由とかも今後徐々に明らかになっていくことでしょう。
酔いどれ恋をせず第2話、9/30発売のシェリプラス11月号はお休みで11/30発売のシェリプラス11月号に掲載されます。
2話も超楽しみにしています。
追記)2話の感想を書きました。
酔いどれ恋をせず第2話 ネタバレ感想
橋本あおい先生のBLコミックス
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