9巻でようやくレンレンがハルにお口でご奉仕まで進展しまたしたが、その後合体にはいまだ至らず最新話です。もちろん29話もエッチなし。それどころか大変なことに。あああ…
BL漫画において10巻まで続くだけでもすごいことですが10巻まできて本番なしというのもまたすごい。これをどうとるか次第でスパラバの評価は分かれると思います。
マンネリだなとかじれったいなと思う人には耐えられないかもしれませんが、私もうはここまできたらもうずっと見守る心づもりはできています。
本番はまだでも限りなくイチャイチャちゅっちゅしているし、晴と零が最後まで結ばれる日を心待ちに、それまでは壮大な日常系ほのぼのファミリー漫画として楽しもうと心に誓う今日この頃であります。
12/27に発売になる10巻はプレミアムアニメDVD付き限定版もあり、2017年1月スタートのアニメ2期も楽しみ。夏生がBLではおなじみの佐藤拓也さんですから。
それでは以下「SUPER LOVERS」29話のネタバレ感想です。
SUPER LOVERS 10巻 電子配信
エメラルドもスパラバもまだ電子になっていません。早く電子になるといいですね。
SUPER LOVERS 29話 感想 ネタバレあり
冒頭、家族写真を見つめるハル。まだ双子もハルも、そして両親も若いころの写真です。ハルと零が出会ってもう8年。あんなに小さかった零も高校生なんですね。
そして本編。
一緒にお風呂の約束
ハルの誕生日にカレーを作る相談(ケンカ?)をする双子たち。限界まで辛くしたい蒔麻とそうはさせない亜樹のバトルが微笑ましいです。
晴にしてほしいことを尋ねる零ですが、晴はデレデレしながら「一緒にお風呂に入ってほしい」とハートマークつきでお願いします。
それを聞いて盛大に水を吹き出す亜樹が楽しい。相変わらずのアホ発言に零も半ばあきれ気味です。フザけていると怒る零に、食べ物で釣る晴。
零は良くも悪くも欲望に忠実です。食べることは人間の三大欲求のひとつ。育ちざかりの高校生零は、何やら怪しげな賞を受賞したらしい白米につられ一緒にお風呂に入る約束をしてしまいます。
零が童顔なのでヘタすりゃパパと子供みたいに見える可能性もありますが、ちゅっちゅできるしマッパだしお風呂は何かと都合がいいですもんね。でもお風呂は声が響くから双子たちにとっては受難かもしれません。
長男が順調に変態の道を突き進んでいることを冷静に受け止める蒔麻が一番大人でした。とはいえ晴もここぞというところは長男らしくちゃんと締めるし、この4兄弟って本当にバランスがいいなと思います。
瑛と裕太と零
翌日、学校で古高先生に個人授業を受ける零のところに隣のクラスの裕太が瑛を探してやってきます。お前のせいで瑛の様子が最近おかしいとブチ切れる裕太。
瑛が自分に対して最近冷たいのは全部零のせいだと、子供じみた八つ当たりをしてくる裕太に無反応な零。こういうところで過剰に反応しないのも零の零たるゆえんです。妙に落ち着いているという。
零が反応に対して裕太くらい正直でわかりやすければ皆幸せになれるかなーと思ったり(笑)でもまあ高校生の男の子にしては裕太はちょっと幼い感じもします。
今どきの高校生男子は、自分の友達がほかの友達と仲良くするとこんなふうに取られたと感じて騒いじゃうんでしょうか。それだけ瑛のことを慕っているということかな。
過去のことを少しずつ思い出す零
そんな折、零はふと昔カナダの施設にいたことを思い出します。昔施設にいた少年が、職員の財布から金を盗んで子供たちにお菓子を配っていたことがありました。
それを見た零は大人たちに正直にそのことを話した途端、施設の子供たち全員に無視されるようになってしまいます。
お風呂の中で晴に当時の話をする零。罪悪感を感じていた零を、晴はバックハグでちゅっちゅしておさわりしながら慰めます。
が、慰めるというよりは単にイチャイチャしてるだけのような…。切なげな表情で昔話をする零に「ムラムラしちゃった」と笑い話にする晴ですが、務めて明るくふるまうのは晴なりの慰め方なのでしょう。
零が昔のことをこれ以上重く受け止めないようにという配慮なのかもしれません。
その少年を「他人の金を盗んで人気どりする問題児」にしてしまったのは自分だと感じている零。大人の世界で正しいことが子供の世界でも正しいとされないという不条理。
子供の頃の話はほとんどしない零が少しずつ昔のことを思い出しているということは、そのうち零の出生についても掘り下げられるという前触れにもなりそうです。
晴ってヘタレなのか積極的なのか時々わからなくなるんですが、本番がからむと途端に自制して我慢しちゃうのに、ただのスキンシップになるととーっても押せ押せになりますね。あ、つまりヘタレなのか(笑)
お風呂で零がのぼせるまでいちゃいちゃしていた晴に、双子はまたかという感じであきれています。いちゃつくならベッドのほうがいいということで。
不穏な元女性客に嫌な予感
一方、ホストクラブではナツが奇妙な客と知り合います。かつて春がホストだった頃の女性客で、晴に入れ込んでつきまとい零の首を絞めていたあの浅倉嬢。また出てくるとはびっくりです。何やら不穏な雰囲気でいやーな予感がします。
ホストにはまる女性で一番やばいのは、キャバクラで稼いだお金をホストに費やす子ではなく、一見普通の子が会社をやめて水商売に移ってホストに貢ぐケースだそう。
こういうお客さんに困っているホストがリアルにいてもおかしくなさそうですね。限度というか節度というか、ここまでという境界線が守れない人にとっては、ホストクラブは危険な遊び場になってしまうのでしょう。
身を滅ぼさない程度に適度に遊ぶ自制心が大切です。
高校生のかわいい修羅場
零の学校ではまた零と瑛が話をして、そこへ裕太がやってきます。うわあ修羅場。けどこっちはかわいい修羅場というかなんというか。
クラスが変わってから変だと詰め寄る裕太に、瑛は涼しい顔で零のことはけっこう好きだと本人にはまったく伝わっていないであろう発言を繰り出します。まわりも総ツッコミ状態(笑)
しかも裕太は瑛にストーカーみたいと冷たくあしらわれフラフラヨロヨロと出ていく始末。零のまわりの大人たちは一癖二癖ありますが、高校の子たちはまだまだかわいいものです。
晴が零と出会わなければ
帰宅した零に「もう25歳になってしまう」と嘆く晴。零が20歳になるころには29歳になるんですね。
なんだかんだと店内でキスしていちゃつく2人をうっかり見てしまい誕生日のケーキを落とす郁が不憫です。
夏生からおかしな元客に気をつけるようにと電話をもらった晴。蒔麻にもお祝いされ、今がとても幸せがゆえに、家族や過去のことについて考えるようになります。
どうしたら両親が亡くなる未来を変えられただろう。自分があの夏カナダに行かなければ。もっと早く帰国していれば。
あの時小さな零と出会わなければ。そうすれば両親は死なずにすんだのではないか――。
そんなことを思いながら、晴は店で飲んでいた古高先生の忘れ物を届けに小雨が降る中出かけます。歩道橋を上っていると、階段の上には病的な目の浅倉嬢が!
浅倉嬢の思わぬ行動に晴がピンチ!
晴のために仕事を辞めもっと稼げる仕事に就いた浅倉嬢は、あんなことをしておきながらもまだ良くも悪くも晴のことを忘れられないようです。
消えろと言った晴に執着して逆恨み状態の浅倉嬢は錯乱し、階段の上から晴を突き落とし――!
救急車で運ばれる晴。古高先生からの連絡で零たちにもすぐに知らせが届いたところでエメラルド夏の号「SUPER LOVERS」29話は終了でした。
感想まとめ
とんでもないところで終わりました。
晴は歩道橋の一番上から地面にまで落ちたようで、見たところ流血描写はなかったものの意識は失っていて、打ち所が悪ければかなり重篤なんじゃないかと心配です。
頭を打っていなければいいですが、背後に倒れていったことを思うとかなり危険な状態になってもおかしくありません。
まさかまた現れるとは思ってもいなかった浅倉嬢。アニメでもなかなか強烈でしたが、さらに病んでいました。前回警察沙汰にしなかったことがここへきてこんな事件につながるとは。
浅倉嬢は晴を突き落したあとすぐに逃げたのでしょうか。それとも茫然と立ち尽くしている?こういうタイプの人は思いつめたら何をするかわからないのが恐いです。
晴が死ぬような展開はさすがにないと思いますが、双子にとってはまた家族を失う恐怖を味わうことになるでしょうし、零にとっても大事な人を失うかもしれないという怖さで絶望するかもしれない。
古高先生がそばにいたので迅速に救急車を呼んでもらえたのはまだ救いです。
ずっと幸せモードだった晴と零の生活でしたが、ここへきて暗転。せっかくつかんだ4兄弟の幸せが一気に突き落されたようで気持ちが沈みます。
次回エメラルド「SUPER LOVERS」30話は12月28日発売です。こんな時なのに表紙を飾るようです。エメラルドは世界一初恋&純情ロマンチカとスパラバが交互に表紙になっているような。
晴が無事でありますように。固唾をのんで30話を見守りたいと思います。
それではまた12月末に「SUPER LOVERS」30話の感想でお会いしましょう。
追記)30話の感想を書きました。
SUPER LOVERS(スーパーラバーズ)30話 ネタバレ感想
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