マガジンビーボーイ10月号の感想です。

BL雑誌はコンスタントに毎月掲載されない漫画も多くて、どうやって感想を書こうかとずっと迷っていましたが、自分のための備忘録的な感じで残しておこうと思います。

各漫画それぞれの感想をまとめていますが、ネタバレしている作品も多数あるのでどうぞお気をつけください。たぶん雑誌を読んでいない人には伝わりにくいと思うのですが、そのあたりはご容赦を。

私は雑誌もたくさん読むのですべては感想が書けませんが、せっかくなので今後はぽつぽつと雑誌全体の感想も書いていこうかなと思います。

義務みたいにしちゃうと疲れてしまうと思うので、できる限りということで。

ところでBL漫画って、雑誌で1話ずつ毎月連載を読んでいるのと、それが単行本として1冊にまとまった時に読むので印象が違う作品が多いなあと思うのですがどうでしょうか。

少年漫画はあまりそう思わないんですが、特にBL漫画に関してはそう思うことが多くて。なんででしょうね。バトル多めの少年マンガと比べてBLはストーリーがより繊細なものが多いからかな。

マガジンビーボーイ 電子書籍配信


マガジンビーボーイの電子書籍の配信は20日あたりになります。BL雑誌の電子化の中ではまだ早い方なので、配信待ちの方はもう少しのガマンです。

(追記:9/21から配信開始しました。2017年3月27日までの期間限定配信です)

MAGAZINE BE×BOY 2016年10月号

MAGAZINE BE×BOY 2016年10月号

MAGAZINE BE×BOY 2016年10月号


マガジンビーボーイ10月号 感想 ネタバレあり


マガジンビーボーイ10月号は、抱かれたい男1位に脅されています、さんかく窓の外側は夜、バーバリティースなど連載をはじめ、不器用なサイレントがグランドフィナーレを迎え、志村貴子先生の「さよなら、おとこのこ」の連載も掲載されています。

新連載としては、山本アタル先生の「偽×恋ボーイフレンドlovely」、御景椿先生の「先輩がむかつく!」、ニャンニャ先生の「口の中の舌」がはじまりました。

表紙は淡い色使いとふんわりした作風が優しい志村貴子先生です。

偽×恋ボーイフレンドlovely 1話 山本アタル


「偽×恋ボーイフレンド」の続編です。

趣味が女装で学校ではクールキャラな慧(さとい)が相変わらずイケメンです。そして学校で友達に「あいつは特別だから」とほほを赤らめて言う姿がかわいくてキュン。

犬神は犬神で、慧との身長差でどうしても上目使いになってしまうところと、屋上でキスした後に飛んでる星とかこっちもかわいい。かわいいは正義だった。

女装した慧とデートする犬神を見かけた慧の友達の昴(すばる)が邪魔してくるという流れになりそうですね。お友達2人がくっつくのかな。

もうひとりのお友達の三船くんはいいやつっぽいですが、女装した慧を見て何か気づいたような感じでもあったのでどうなるか。



抱かれたい男1位に脅されています。パパラッチ編2話 桜日梯子


個別に感想を書きました。2人とも逃げてええ!

抱かれたい男1位に脅されています。パパラッチ編2話 ネタバレ感想

先輩がむかつく! 1話 御景椿


こちらも新連載。

写真部の先輩(相楽)がいちいち絡んでくるわ距離が近いわ、妙にいちゃいちゃしてくるわで、ふりまわされる系の後輩(加賀谷)が不憫です。

こういう破天荒な天才型の人に巻き込まれてどんどん好きになっていくっていうお話好きだなあ。巻き込まれて写真部の暗室でひとりドキドキする加賀谷に同情しつつもワクワクしています。

ショート連載というだけあって第1話は短かったです。今後もこれくらいの長さなのかな。2話からは長くなるといいですが。

不器用なサイレント最終回 高永ひなこ


個別に感想を書きました。ほっこり幸せでいっぱいの10年後でしたよ。

不器用なサイレント最終回 ネタバレ感想

器用な指先、不器用な爪先 後編 桜城やや


ネイルをしてもらうって相当アレだと思うんですよね。なんですけど鈍い尾瀬がひとりでソワソワしているのがニヤニヤします。

うっかり学校で靴下を脱いじゃってネイルがばれても知らんぷりするも、その後すぐにデートに誘う一ヶ谷はムッツリだなと確信。

前後編の連載でしたが、絵柄もきれいでエロとは無縁の爽やかなキュンが楽しめました。

バーバリティース 17話 鈴木ツタ


ロラインに来てからアダムが生き生きとふるまえているようでよかった。2人がいちゃついてる(髪を触っている)ところをヒーターがうっかり見てしまったところが今回のハイライト。

こんな2人に仕えているといろいろ大変でしょう(笑)油断ならない叔父も出てきて不穏な雰囲気を醸し出していましたが、17話は短かった…。あっという間に終わってしまいました。

なかなか2巻が出ないのは不定期連載のような感じだからというのもありますね。話数のストック的に来年には出てもいいかな。

BARBARITIESは単行本でまとめて読むとほんっと萌えたぎる作品だと思います。1巻も最高でした。

BARBARITIES I

BARBARITIES I

BARBARITIES I



さんかく窓の外側は夜 23話 ヤマシタトモコ


冷川と三角は今日もいちゃいちゃしてました。以上。

カフェの除霊に来た2人ですが、冷川の三角への「君は私の運命」発言によりカフェ店員さんがお察しフェイスになっていたのが地味に笑えます。

霊的な意味合いなんですが、どうしてもそうは思えぬ2人の関係がツボ。除霊の過程で「もっとひらいて見せて」とか言う冷川がエロい。

歩み寄るという姿勢の三角も変わってきていて、ますますこの2人の関係性に注目したいです。ヤマシタ先生はBLとして描いているとおっしゃっているし最高の匂い系BLだと思われます。

さんかく窓の外側は夜 1

さんかく窓の外側は夜 1

さんかく窓の外側は夜 1



口の中の舌 1話 ニャンニャ


こ、これ!!

今後すごくおもしろくなりそうな第1話でした。「なあ、俺ら両想いだと思うんだけど付き合わね?」「いいよ」からはじまるお付き合い後の関係です。

この「間」がイイネなニャンニャ先生。

外国が舞台になっているのでルーク×エリックという無国籍な2人のカップルです。エリックのほうがルークの天然にふりまわされてる感じが萌えポイント。

手をつないで歩いている時にじろじろ見てくる人に「ホモは初めてですか」とガンを飛ばしたり、あーんしたら食べてくれたりと天然エリックがかわいいです。

と思ったらラスト!まさかの勃たないってやつですかそうですか。隔月連載なので1ヶ月飛ぶのが惜しい。早くつづきが読みたいです。

ニャンニャ先生は「スイートハート・トリガー」も最高でした。



さよなら、おとこのこ 3話 志村貴子


勇紀弟の目をごまかすために、ちっちゃくなったかなでのランドセル姿が。ランドセルって高いと聞きますが、ちゃんと使うこともないでしょうにお財布的には痛手でしたよね。

ちっちゃいかなでにほのぼのしていたら、弟が盗聴器をしかけるというアイタタタな展開になってしまいました。ぎゃーやめてえええ!

お風呂でのいちゃいちゃ音声は盗聴器では拾えていないと思いますが、夜のお布団での会話は入ってるはずなので弟がどう出るか。次号はお休みです。あああ気になるううう。

志村貴子先生がBLを描いてくださった!と話題騒然だったのが義兄弟ものの「起きて最初にすることは」このBLがやばい2016でも13位を獲得しました。



俺様デレ期 前編 野々宮ちよ子


JUNK!BOYでの作品がこちらに移って連載化されました。キス以上のこともしたいけど具体的にはよく分かっていない凛。わりと合体まで早く進みそうかな。

ここから読んでもチンプンカンプンということはないのがいいですね。

それではよい終末を 2話 小衿


これもすっごく期待値が高い作品です。好きだから付き合ってほしいと無邪気に言ってくる慎吾がいったい何者なのかによって、このお話が非常に深くなるはず。わっくわくです。

慎吾の仕事は株のトレーダーってことでしょうか。日中から神出鬼没でこんなにフラフラしているのに食べていけてるならすごい。

北村が家にこもってしまっているのに対して、友達も多く対人能力も高そうな慎吾。この対比が興味深く、北村が慎吾と出会ったことによって変わっていく過程が楽しみです。

慎吾はどうして北村のところに来たのか、なぜ北村を好きになったのか。北村が外の世界とつながっていくうちに慎吾の謎も明かされるのでしょうか。

ラストの水道管が壊れたところで終わったのが秀逸だなあ。シリアスかと思わせておいてギャグもあり、絵柄もきれいで読みやいです。お気に入り。

社畜に恋して何が悪い! 2話 猿和香ちみ


修太が着ぐるみを来て裏声で話すところがおもしろすぎます。着ぐるみの表情がじわじわくる(笑)竜現寺に腕をひっぱられてデスクの下から出てくるところも。

遅刻せずにちゃんと出るように上司に言われたときの顔とか、仕事終わりにカサッカサにまっしろになる修太とか、猿和香ちみ先生のデフォルメ顔がいちいちおかしくってツボります。

シリアスと同じくらいこういう明るいラブコメも大好きなのでもっと読みたいな。

アイツの大本命 前編 田中鈴木


特別編の前後編のうちの前編です。女の子がでずっぱりですが自然に漫画として楽しめるのが長く続く作品の秘訣でしょうか。

佐藤と吉田がチューしていちゃいちゃしてたら佐藤のお姉さん(美人)に「ぜんぜん釣り合ってない!」とか爆笑されたところで終了。お、おねえさあああん!

身内からのひとことって時として他人からよりもきっついことがありますからね。お姉さんも深い意味では言っていないと思いますが、吉田はショックを受けています。

いやいや男は顔じゃないんですよお姉さん。あ、佐藤のハンサムっぷりは健在でした。

アイツの大本命

アイツの大本命

アイツの大本命



馬鹿と恋につける薬はない 三毛ナコ


読み切りです。有名人の息子という色眼鏡に困惑していたところ、自分自身を見てくれそうな先輩を見つけてストーカーっぽく懐いていくというかわいいお話です。

お互いどんなところに惹かれたのか、特に懐かれた先輩が後輩を受け入れるのが早かったかなと。(ラストのキスで唐突だった)もう少しページ数があればじっくり見れたのかもしれないと少し惜しいような気がします。

女装男子とメンヘラおじさん 3話 ふみふみこ


お、おじさんと再会してちょっとほのぼのとか思ってたらそんなはずはなかった。ラストのわっるい駿の表情が恐い。離婚したしどうなるのかなあ。駿が暴走するのでしょうか。

くろい眼鏡とあかい薔薇 小鳩めばる


番外編の読み切りです。屋上で寝ている俊を見ているカンに気づいて、襲ってしまわないか心配しているアサヒ。

俊が自分を見ていないことで切なくなっているカンを見守りますが、カンが泣くことになったらアサヒの出番ですからね。がんばれアサヒ!

僕らは嘘に気づかない 最終回 らくたしょうこ


仲直りエッチありで最終話。エロが少な目だった今月号のラストがこの作品でよかった。らくた先生の描く子どもがかわいいです。

感想まとめ


マガジンビーボーイは電子化も2週間後と早いほうなので、紙の雑誌で読んでから電子で買いなおして紙を処分するという荒業でスペースをなんとか確保しています。

お城に住みたい(笑)

マガビーはBL雑誌の中でもメジャーな作家さんが多数で、毎号連載作はバラけますがついつい買い続けてしまいます。

11月号は新連載として秀良子先生の「下衆BL」の2人が再登場、嘉島ちあき先生の現代版桃太郎なラブエロコメディが始まります。どちらもすっごく楽しみです。

嘉島ちあき先生は「花とうさぎ」がおすすめです。

花とうさぎ

花とうさぎ

花とうさぎ



追記)11月号の感想も書きました。

マガジンビーボーイ11月号 ネタバレ感想

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