ツイッターでも大人気の腐女子のつづ井さんのゆるいオタク生活エッセイも第2巻です。1巻の発売から約半年で2巻とは早いですね。
つづ井さんは就職されて仕事をしながらこのエッセイを描かれているそうなんですが、両立は本当にすごいなあと感心してしまいます。
作品柄こういうエッセイって、続刊になるとネタ切れとかマンネリでどうしてもパワーダウンしがちなんですが「腐女子のつづ井さん」はそうじゃなかったです。
むしろパワーアップしているような気がしました。すごいわつづ井さん。好き。
リアルに声を出して吹き出してしまうことが数回あったので、外出先で読むのは本当に注意が必要だと思います。くれぐれも場所は選びましょう。
腐女子のつづ井さん2巻 電子書籍
腐女子のつづ井さん2巻 感想 ネタバレあり
BLCDの音声が自分の口から!?
しょっぱなからつづ井さんが愉快な遊びを思いついたところから2巻はスタートです。しょっぱなから出落ちのおもしろさ。
つづ井さんの思いついたのは、イヤホンを鼻にさしてエッチなBLCDを流せば音声が自分の口から流れてくるという天才的発想の遊びです。
この手があったか!って感じなんですが、鼻にさしたつづ井さんの顔面がシュールすぎてもうダメでした(笑)
あのイケボの喘ぎが自分の口からなんて、見ようによってはただのホラー。なのにつづ井さんがやるとおもしろすぎて、くるしい…。発想が素敵すぎます。
あとアニメの推しキャラが亡くなったときのつづ井さんの自作の歌の歌詞が200%分かりすぎてつらいです。ストーリー上仕方ないとはいえ、好きなキャラクターの死は心の整理に時間がかかりますよね。
漫画が原作のアニメだったら原作を読んで先を知っていても、アニメになって動きや音声がつくとその死がまたいっそうつらくなるという二重苦(?)
私は最近好きなアニメ(ジョーカーゲーム)で好きなキャラがお亡くなりになって(柩ショック)ダメージを受けたばかりなのですごく沁みました。
社会人オタクあるある
つづ井さんが就職して、オタク活動のために仕事をしているのに仕事をしているとオタク活動の時間が少なくなってしまうという社会人オタクあるあるもすごくよく分かります。嗚呼ジレンマ。
だけど時間がとれない分、少ない時間を工夫したりより楽しもうという気持ちが大切です。つづ井さんは日常のささいな工夫を楽しむ天才だと思うので、そこは本当に尊敬に値しますね。
子どもの頃に好きだったアニメを友達と一緒に家で見るときに、女子会ならぬ女児会(女児になりきって会話するw)をするとかノリが最高すぎて感動するレベルです。
女児になりきる…その発想はなかった(笑)
0.2次元分夢を見せてくれる3次元アイドル
ついつい漫画を読んだりアニメを見たりしてテンションが上がってクレジットカードという魔法のカードでポチってしまうのも共感しかありません。
リアル本屋さんでもアニメイトでもネットでも、クレジットカードは本当に便利でつい買いすぎてしまうんですよね。
お酒を飲んでいたりテンションが上がっているときは特に気が大きくなっちゃうので、必要じゃないものまで買わないように気をつけなければ。しかしつい緩む財布。
つづ井さんの友達にアイドルが好きな子がいるんですが、実在する3次元のアイドルは触れられないから2.8次元、0.2次元分だけ夢を見せてくれるというのも妙に納得です。謎の説得力。
ジャンプのおかげで楽しい月曜日
社会人にとって憂鬱な月曜日が、ジャンプの発売日だから楽しみになるというのは、思わず変な声が出るくらい同じ気持ちでガッツポーズをしたくなりました。
ジャンプの発売日を月曜日に決めた人はすごい。表彰したい。憂鬱な週の始まりなのに前向きな気持ちになれるなんて、漫画ってすごいパワーがあるんだなと思います。
ジャンプに限らず、待ちわびていたBLコミックの発売日はやっぱり帰ってから読むのが楽しみで、仕事がんばって早めに帰るぞっていう気力が湧いてきますからね。
他にも、つづ井さんがもらった誕生日プレゼントで、ネイルよりも推しのフィギュアの方に反応が大きいのもそれを一生懸命弁明しているのもすっごく分かるなあ。
プレゼントは何でも嬉しいんですが、ピンポイントでほしいものをもらえるとついついテンションが上がってしまうんですよね。
私は今なら図書カードが一番うれしいかも。好きなBL漫画を買えますしね。でも友達からのプレゼントに図書カードっていうのは金券っぽくてちょっと生々しいから、渡すほうが悩むかな。
推しカプの当て馬になりたい人生だった。
一人暮らしは誰も楽しませてくれないから自分が楽しい奴になるしかないという名言も出ました!自分をだましだまししながら日々押し寄せるいろんなものから目をそらすという生きる知恵。
ストレスフルな社会だし、積もり積もって爆発したり叫びだしたりしてしまう前に、自分のご機嫌を自分でとってバランスを保つのは、一人暮らしでなくても必要なことです。
推しカプの当て馬になりたいという発想も楽しかったです。壁や天井や観葉植物やインテリアになるのもいいですが、最高にいい当て馬になって2人を盛り立てるのもいいですね~。
ちなみにその場合、もちろん当て馬の私は女キャラではなく男キャラでいきたいところ。どんなキャラ設定がいいかなあ。あーもう妄想が捗ります。
腐女子のつづ井さん2巻 感想まとめ
山奥のホテルで推しキャラの誕生日を祝ったりツイッターアカウントで○○選手権をしてみたり、旅先での神主さんの言葉にちょっと思うところあったりと、相変わらずの面白さに笑いながらあっという間に読み終えました。
つづ井さん達と一緒に遊んでいるみたいな気分になれるのは、つづ井さんやお友達の飾らない人柄のおかげでしょう。腐女子もしくはオタクの人ならきっと1巻同様に、いや1巻以上に楽しめるつづ井さんの愉快な日々でした。
つづ井さんの人柄やお友達との関係を見ていると、腐っていたりオタク友達が身近にいるっていいなあと心底羨ましくなりますね。
2巻を読んでますますつづ井さんのファンになりました。友達になりたい。っていうかつづ井さんの生活をつづ井さんの部屋にある推しのフィギュアになって見ていたいくらいです(危ない奴)
腐女子のつづ井さん3巻も楽しみにしています。
追記)発売されました。
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