36話をひとことでいうと「にやにや展開にホッしてキャッフー」って感じです。ああ神様オラに語彙力を…。しかも植田嬢がかわいく見えてくると言うオマケ付きでした。
城谷さんが回し飲みをクリアしたことを見逃さなかった黒瀬くんにも拍手を送りたいです。迫りくる黒瀬くんが壁ドンするというハッピーな展開に頬が緩みっぱなしでした。
前回35話ではあの植田嬢となぜか3人でお茶することになるも、魔性の植田嬢にビシッと言ってくれた黒瀬くんのおかげで気分スッキリ。城谷さんももう昔とは違うという強さを見せてくれました。
テンカウント35話の復習はこちら。ネタバレ注意です。
テンカウント35話 ネタバレ感想
というわけで黒瀬くんの真っ黒な発言の後、植田嬢がどう反応するのか。席を立った城谷さんはその後どうなったのか。
それでは以下、宝井理人先生の「テンカウント」36話の感想です。
テンカウント6巻 電子書籍
テンカウント6巻36話 感想 ネタバレあり
表紙がテンカウントでした。秋めいてきたからか厚着の黒瀬くんと城谷さんが紅葉狩りデートに出かけた一コマでしょうか。人気のないところで城谷さんに抱きついて甘える黒瀬くんが気だるげです。
城谷さんは微笑んでカメラ目線とかなり上機嫌っぽい。何かいいことがあったのかな。黒瀬くんと空気の良いところへ出かけてきて嬉しいということでしょう。
本編は扉絵なしで、事前にアナウンスがあった通り全9ページと短めでした。が、思わずニヤニヤするには十分な内容でしたよとだけまずはお伝えしたい所存です。
クソ男な黒瀬くん(違)
まずは、あんなどす黒いセリフを耳元で超絶イケメンにささやかれてビビった植田嬢が慌てた様子で言い訳しようとするところから36話はスタートです。
焦りながら「勘違いしないで」と言いかけた植田嬢を相手にせず、さっさとテーブルを立ち去る黒瀬くん。予約の時間があるので、と言いつつも内心黒瀬くんは植田嬢に対しては見切りをつけたというか、もうお察しということなのでしょう。
これまでは城谷さんの知り合いということで丁重に扱っていたでしょうが、こうなるともう黒瀬くんはクールです。
ひとり置いてけぼりをくらった植田嬢は、唇をかみしめて腕をぶるぶると震わせながらご立腹でこんなことを言ってきたクソ男は初めてと、屈辱に打ち震えています。
それにしてもクソ男とは本性が出ましたね(笑)人間追い詰められると隠しがたい本性が出てしまうものです。でもさっきまでそんなクソ男を誘惑していたのはアナタなのでは…。
なんだかかわいいぞ植田嬢
まあ黒瀬くんは普段はカウンセラーという職業柄、少なくとも表面上は人畜無害にふるまっているでしょうが、敵とみなした相手にはとことん容赦なさそうだし元々本人も歪んでると認めていますからね。
クソ男とかクズ男は言い過ぎだとしても、太陽のように明るくまっすぐな青年とは言い難いかなとは思います。あっ植田嬢は「クズ男」は言ってないです(笑)
ただね皆さん、ここで事件です。まさかの植田嬢がかわいらしく見えてくるというサプライズがここで起こりました。あの植田嬢を一瞬でもかわいいと思う日がくるなんてびっくりです。宝井先生パねえ。
黒瀬くんが立ち去った後屈辱に震えながらも、ののしられたことを思い出して顔を赤くしてプルプルと変な嗜好に目覚めたらどうするのよ!って、ぐぐぐぐ…とか慌ててるの。
なにこれ、ちょっと思ってなかった展開なんですが、この人もしかしてSと見せかけてドMなの!?なんだかあわあわしていて不覚にも植田嬢をかわいいと思ってしまいました。
なんか植田嬢のイメージがちょっとだけ良くなったというか、良くなったは言い過ぎかな、マシになったくらい?
焦る植田嬢の表情は今までの棘がなくなってとてもマイルドで、この人もそういう嗜好を満たしてくれるお相手ができると少しは丸くなるんじゃないかな~と思ってしまいました。
あ、もちろん城谷さんや黒瀬くんとは離れたところでね。
城谷さんをよく見ている黒瀬くん
城谷さんは落ち着くまでひとりカフェの外のベンチで休憩していましたが、黒瀬くんが出てくるのを見かけると「今戻ろうと思っていた」と急いで立ち上がります。
ですが黒瀬くんは城谷さんのカバンを手に、すでにお会計もすませていました。こういうところがスマートでデキる男って感じです。
もしテーブルに忘れ物とかしてたら、また戻って植田嬢と顔を合わせるとか絶対避けたいことですもん。なんか間抜けですしね。
城谷さんは小さいころ植田嬢が苦手だったことをぽそっとつぶやきますが、黒瀬くんは「そうかなと思っていました」とあっさり受け入れます。やっぱりねって感じなのでしょう。
城谷さんはずっと手を組むポーズをとっていて、実はそれは自分と相手に垣根を作って無意識に拒否しているということ。もしくは誰かに助けてほしいという心理の表れ。
黒瀬くんはさすがカウンセラーだけあって、城谷さんのことを見ていなさそうでよく見ていました。城谷さんと最初にカフェで話したときもタクシーの中でもいつも手を組んでいたことを指摘する黒瀬くん。
城谷さんは無意識の行為を観察されていたことにちょっと引き気味です。
手を組むというのはいわゆるお祈りするみたに両手を組む状態のことですが「祈り」というのは助けてほしいという気持ちが含まれているというのは、確かにそうかもしれないなあと思います。そんな伏線があったとは。また1巻から読み返さなきゃ。
迫りくる黒瀬くん
何だか少しだけすっきりしましたと、穏やかな表情の城谷さんは「今日植田嬢に会えてよかった」とまで言葉にします。
自分ひとりだったらまた逃げ帰っていたかもしれない、と黒瀬くんが一緒だったからよかったと言外ににじませる城谷さん。黒瀬くんも言葉の端々に良い変化を感じさせる城谷さんに穏やかな笑顔を向けています。
なんだかいい雰囲気…と思ったら、案の定黒瀬くんが本領発揮。城谷さんが自分のコーヒーを飲んだこと(回し飲みクリア)をすかさずつっこんできました。
チラ見せにあった迫りくる黒瀬くん(真顔)はこのシーンだったんですね(笑)端正なお顔はそのままに真顔でじりじりと物理的に迫ってくる黒瀬くん。
城谷さんが及び腰になっているのを物ともせず、あっという間に壁際に追いつめた黒瀬くんは、城谷さんが逃げられないように壁ドン。
優秀なハンターのごとく、静かにじりじりじわじわと迫る黒瀬くん。この2人の身長差がいいですね。城谷さんも外出先だし油断していたに違いありません。
とうとうキスくるか!?
まって外!外だから黒瀬くん落ち着いて!って思ったけど、黒瀬くんが追いつめたのは都合よく非常階段の近くという死角になっているところでした。
まさか黒瀬くん、そこまで計算してたんじゃ…いやいや偶然です。しかもこのカフェはオフィスビルの一角にあり、週末ということだからオフィスには基本的には人がいない状態です。
リアルでも大きなオフィスビルってこういう穴場(?)がけっこうありますよね。エレベーターのときも思いましたが、今回は非常階段がいい仕事をしてくれました。
思わず「待って!」と両手で黒瀬くんのお口をふさぐ城谷さんですが、黒瀬くんは慣れっこなのか微動だにしません。
耳まで赤くなる城谷さんの手をそっと外すと一度俺とキスしてみましょうよと誘う黒瀬くん。好きじゃない人とHはできてもキスは別という話もあります。
こんな駆け引きをしているのが恋愛感情なのかまだ分からない城谷さんに黒瀬くんは、キスしてみて嫌じゃなかったら好きだと認めてほしいとお願いをして…。
というところで36話は終了でした。
テンカウント36話の感想まとめ
チューしちゃいそうな勢いですねっそしてラブラブですねっ鼻息も荒くなっちゃいますねっ。というわけで、思った以上に萌えとキュンのつまった36話でした。
チューはしちゃう感じですね。でも黒瀬くんいきなりベロチューとかしそうだもんなー最初が肝心とかうまいこと言って。まあそれはないにしても、チュッとするくらいならもうそろそろいいんじゃないでしょうか。
鉄壁ディフェンスが売りの城谷さんですが、もうあんなことやこんなことも済ませちゃってるし、さっき父親とは違うって自分の口から言ったわけだしそろそろ黒瀬くんに「待て」は可哀想な気もします。
今回城谷さんは「植田嬢に今会えてよかった」とまで発言しましたが、これは城谷さんが逃げずに向き合い、過去を否定せずに今を生きることができるようになりつつあるということです。
もしかすると植田嬢のことはもうここで一区切りということになるのかもしれませんね。植田嬢の引きとしても最後がちょっとくすっとできて後味が悪くないから、このままフェイドアウトもありかなあと思います。
植田嬢が再登場したときはこの人がラスボスかと思いましたが、やはりラスボスは西垣さんでファイナルアンサーなのかしら。それとも城谷父か。
私はてっきり植田嬢のことでまた城谷さんがぐるぐるする鬱展開になって、シリアスまっしぐらなのかなと思っていました。が良い意味で裏切られて嬉しいです。
私はもっと城谷さんを信用してもよかったんだなあ。城谷さんもここに至るまでに5巻分もいろいろと乗り越えて、できることだってどんどん増えてきて、今や少し前までは考えもしなかった親しい他人(黒瀬くん)と一緒に生きるということまでできつつあります。
黒瀬くんは父親とは違うということ、父親の代わりではないということもはっきりと言えました。
城谷さんの父親への想いは、今思えば思慕以上恋心未満といったところだったでしょうし、黒瀬くんには完全に心も身体も初めての恋状態でわたわたしっぱなしです。
さ、あとはチューして話はそれからだ。というわけで以上テンカウント36話の感想でした。
次号ディアプラス12月号は2016年11月14日(月)に発売です。12月号はテンカウントが巻頭カラーです。派手にチューするにふさわしい巻頭カラーだと思われますキリッ。
ではまた次回テンカウント37話の感想でお会いしましょう。
追記)37話の感想を書きました。
テンカウント6巻37話 ネタバレ感想
宝井理人先生のBLコミックス
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