囀る鳥は羽ばたかない24話の感想です。雑誌の最新話でコミックス5巻の感想になるのでネタバレNGな人はお気をつけください。

一足お先にイッてきました24話。濃密に触れ合い絡み合う百目鬼と矢代に感動。37ページずっとエロかったですよー!

これまでもラブな展開はありましたが今まで以上に濃厚でエロくて愛しくて切なくて逃れられないこの愛。神回確定です。

4巻の続きの23話の感想はこちら。

囀る鳥は羽ばたかない23話 ネタバレ感想

百目鬼の部屋でキスした2人がそのあとどうなったのか。萌えという言葉では表現しきれないエロスに胸がぎゅんぎゅんどころか昇天寸前のジタバタゴロゴロンで吐きそう!な24話です。

それでは以下ヨネダコウ先生の「囀る鳥は羽ばたかない」24話のネタバレ感想です。

囀る鳥は羽ばたかない5巻 電子書籍



囀る鳥は羽ばたかない24話 感想 ネタバレあり


もれなく神回だった24話


七原ピンチからずっとハラハラドキドキしていましたが、まったく違う種類の心臓バクバクに息も絶え絶えです。毎度のことですが今から24話を読む人は覚悟していたほうがよろしいかと思われます。

囀るは何度も神回があるんですが23話と同様に24話ももれなく神でした。

扉絵は全裸でうずくまる矢代。辛そうですがその頬に手を伸ばすのは百目鬼でしょう。この大きな手が矢代を救いだしてくれますように。

しかし煽り文句が「その手に触れられない」となっているのが不穏で気になりますね。矢代の心境なのでしょうが、目の前にあるこの手をとって幸せになってもいいんだよ…と背中を押してあげたくなります。

ところで今、アマゾンではイアハーツのカテゴリがBL雑誌じゃなくて「思想・宗教の雑誌」カテゴリに分類されているのはなぜでしょうか(笑)

きっとアマゾンさんのカテゴリミスだとは思いますが、そのうち直るかな。宗教や思想系の雑誌の並びに突如現れるBL雑誌。びっくりする人続出なのでは。

俺のことがそんなに怖いですか


ずぶ濡れになった矢代の頬を大きな掌で包むようにしてキスをする百目鬼。いったんは受け入れたように見えた矢代は、動かない左手ではなく自由になる右手で涙を浮かべている百目鬼をなんとか突き放しました。

影山とは似た者同士、どこか壊れた者同士で憐れみあい共感の目で見ていた矢代。百目鬼はそれとはまったく違った目で自分を見ていたことに気づきます。

百目鬼を失くせなくなくなる自分自身が怖いと言いながら、百目鬼自身をも怖がっている矢代。百目鬼のやることも自分自身の気持ちもどちらも否定しようとあがきます。

唇を話して肩を押す矢代の手を握って「俺のことがそんなに怖いですか」と冷静な百目鬼。チラ見せにあった百目鬼の横顔はこのシーンに繋がります。

自分を捨てようとするくせに、失くすのも怖い矢代に百目鬼は切なげに眉をひそめます。「失うのが怖いだけなら、どうしてここにいる俺を怖がるんですか」

落ち着いて見える百目鬼よりも追い詰められ焦るような表情なのは矢代のほう。

今この手を離したら捨てられる


今この手を離したら、今答えを出さなければ矢代は自分を手離すに違いない。そう確信して矢代を見つめる百目鬼。

百目鬼は今この時、矢代にはぐらかされたり逃げられたりしてはいけないと本能で分かっているのでしょう。

そうなればきっと一生答えなんてもらえない。どんな時でも決め時というものがあり、タイミングというものがあり、それを逃すと二度とそのチャンスはやってきません。

すり抜けられないように矢代の手を握ったまま離そうとしない百目鬼の瞳に、耐えきれずうつむく矢代。矢代は未だかつてない心の揺れに動揺している状態です。

かわいいいと思っていただけの部下を手離せなってしまっていること。そんな自分が怖いこと。そしてそんな百目鬼をも無意識に怖がってしまっている。

やっと矢代が自分の気持ちを吐露してくれた今こそ関係をはっきりさせたいまっすぐな瞳の百目鬼に、矢代は「お前が勃ったのが悪い」と青くなってつぶやきます。

完全な責任転嫁ですが、勃たないからこそ百目鬼をそばにおいていた矢代としては計算が狂ってしまったことでバランスが壊れてしまい揺れています。

どんなに矢代がヤりたくても、百目鬼はそうならないことが虚しいけれど心地よい存在だった。なのにその関係を壊したのは他ならぬ百目鬼でした。

百目鬼をどうしたらいいのか分からない矢代


百目鬼を捨てたいのか手元に置きたいのか、ヤりたいのか虐めたいのか、怒りたいのか何をしたいのか。どうしたらいいのかが分からずに困惑する矢代。

結局は「どうにもできない」と目を伏せてうつむいてしまう矢代に、百目鬼はいったん答えを求めるのを控えました。

これは正解でしょう。混乱して動揺している人をこれ以上追い詰めて無理やり答えを求めても、いい方向には進みません。

落ち着かせることが必要です。百目鬼は不器用ですがそのあたりを焦って無理強いをするようなタイプではないのが素晴らしいですね。人として矢代を扱い、大事にしている証拠です。

髪を拭いてあげるとかもうカップルにしか


そのまま矢代の手を引いて立ち上がらせ部屋に移動する2人。ひとりでは服が脱げない矢代を手伝って全裸にして、ずぶ濡れの身体を優しく拭く百目鬼のしぐさが優しいです。

布団の上に座り込んで向かい合う矢代の頭を、タオルで包んでモフモフする百目鬼の姿は恋人そのもの。この2人が付き合ってないとかなんの冗談なんだろう。

少し調子を取り戻したように「お前は変なやつだ」といつもの軽口をたたく矢代。自分が言うから間違いないと変な自信を見せる矢代に、百目鬼は「頭は変じゃないです」といつも通り返します。

だいたい百目鬼と矢代の会話って矢代が思っているようには進まないのがおもしろくっていいですね。微妙に噛み合っていないようで噛み合っているというか愛を感じるというか。

百目鬼は完全に「頭は綺麗です」という発想がベースになってるしそれに疑問すら抱いていないし、矢代は思わぬ反応にポカーンとしてるし。どう見てもお似合いな2人が尊いです。

百目鬼の独占欲と覚悟


ふと矢代の髪にキスしながら、ずっと触れたいと思っていたこと、そして実は今までに何度か寝ている隙に触っていたと告白する百目鬼。ずっときれいだと思っていたと繰り返します。

慈しむように大切に触れる百目鬼に堪えられない矢代は、やるならさっさとヤれと苦しそうです。が、自分もかつて百目鬼が眠っている時にキスをしたことを思いだしてしまいました。

百目鬼に警官のコスプレをさせて百目鬼が床で寝ていたあの時ですね。実はお互いに同じことをしていた2人。その感情に名前をつけるならひとつしかないでしょう。

他人と矢代が寝るのを何度も見てきた百目鬼は、矢代を抱きしめながら告げます。「この身体をもう誰にも触らせたくない。自分しかいらなくなるようにしたい」

百目鬼の独占欲と目の前にいる愛しい人を離さないという覚悟。大切な人であり特別な存在である矢代を離さないという意思を示す百目鬼に、矢代はまた動揺します。

絶対にやめません


さっさとヤれと言っていたはずなのに、やっぱヤんのやめる…と途端に弱腰になった矢代をキスして押し倒す百目鬼。ちょうどいい具合に矢代は全裸でここは布団の上。

「お前は嫌だ」と逃げ腰な矢代には構わずに上着を脱ぎ捨てて覆いかぶさる百目鬼。矢代は、今まで自分を組み敷いてきた男たちとはまったく違う百目鬼の慈しむような触れ方に戸惑うばかりです。

百目鬼が矢代の髪を撫でるのは、はじめての感情にどうしていいか分からない矢代を安心させるためでもあるのかもしれません。

荒々しく欲望を叩きつけてきた今までの男たちとは違い、限りなく優しく触れる百目鬼の手や唇に「吐きそう」と弱音を吐く矢代。しかし百目鬼は「吐いても絶対にやめません」と強い意志を見せました。

そういうところは父親に似ているのかもしれないと、先ほど矢代に言われた通りに自嘲気味につぶやく百目鬼に矢代は手を伸ばします。

百目鬼の父親と百目鬼は違う。百目鬼は奇麗だから勃たなくなった。あの最低な父親とは、人として決定的に違うのです。

矢代の左足を方に抱え上げて愛しそうに足首にキスをする百目鬼。矢代が怖いと思うのは、優しく触れられることに慣れていなさすぎるせいもあるでしょう。

ひとつ残らず自分のものにする


愛のあるセックスに縁がなかった矢代の戸惑いを包み込むように丁寧に身体中を舐める百目鬼。矢代の矢代を咥えたり、後ろを舐めたりと時間をかけてたっぷり愛します。

まるで身体中を舐めることで、ひとつ残らず矢代を自分のものにしてしまおうとするような百目鬼の愛撫。そしてそうされるたびに快楽に歪むもいたたまれないような矢代の追い込まれた表情。

これまでの他の男たちと励む快楽のみを追及した肉体関係とまったく違うのは、矢代の抱えた気持ちの違いが大きいはず。

身体の関係における快感は、その時の気持ちの問題が大きく左右します。矢代は今までに感じたことのない感情を百目鬼に対して感じている。

そのことだけでもいっぱいいっぱいなのに、さらにこんなふうに大切に大事に扱われて優しくされたら、どうすればいいのか分からなくなってしまうのは仕方ないことです。

後ろを舐められてイッてしまった矢代は動揺を隠せずにうつぶせて顔を隠してしまいます。もしかして泣いているのでしょうか。

震える身体をなんとか抑えようと苦悩する矢代に、百目鬼は優しく背中にキスを落として「逃げないでください」とひとこと告げて…。

ここまでが24話でした。

囀る鳥は羽ばたかない24話 感想まとめ


ちょっと墓買ってくる(自分用)

はああ昇天。神様ありがとう。本番はまだですが、ずーっと愛とエロスに満ちあふれたターンでなんだか祈るような厳かな気持ちになれ…ません。神様オラに続きを!

矢代は生まれてからずっと、親にも周囲にも大切にされず初恋も実らず欲望を満たすためだけの肉体関係に溺れてきました。

愛されるという感覚自体に疑心暗鬼で自信がなくて、戸惑う以外にどう表現したらよいのか分からないのでしょう。

自分が百目鬼をどうしたいのかが分からない。自分の気持ちが分からないなんて、矢代にとっては天変地異もいいところです。

常に他者の動向を伺いつつも決断が求められる立場にいた矢代。多少迷うことはあっても、ここまで自分自身が揺れることはなかったはずです。

他人にここまで揺るがされるなんて、矢代の人生であり得ないことでした。愛し愛されるなんて考えもしなかったことが矢代の人生に降りかかろうとしている今。

逃げないでくださいとまで言った百目鬼なので、次回はもう合体でしょう。きっと愛のあるHに突入するはず。まさか邪魔が入ったりはしないと思うんですが。

いや、もし誰かが邪魔しようものなら囀るファン全員でそいつを仕留めましょう、そうしましょう。

巻末のコメントにもありましたがヨネダコウ先生もアニメのユーリオンアイスにハマッていらっしゃるそうです。私も大好きです!

BL作家さんでユーリにハマっている方は多いですよね。好きな作家さんと好きなものが同じだとなんだか嬉しくなります。

次回イァハーツ3月号は2017年1月31日(火)発売です。年明けになりますが新年一発目の25話もとても楽しみです。

年内に囀る鳥は羽ばたかないをまた読めて幸せでした。

ではまた25話の感想でお会いしましょう。

追記)25話の感想を書きました。

囀る鳥は羽ばたかない25話 ネタバレ感想

ヨネダコウ先生のBLコミックス


どれもハズレなしです。





NightS

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