毎年あちこちのランキングを見ては順位に納得したり、ノーマークだった漫画の順位を意外に思ったりと楽しくランキングを眺めています。
BookLive!は大手の電子書籍サイトなのでBLのランキングも注目していましたが、今年の順位はどうだったのでしょうか。
「ヒットしたBL漫画」というくくりがあるので、発売された時期は問わずに2016年の1年間で純粋に売れた作品順のランキングですね。

BL漫画2016年間ランキング
集計期間は2016年1月1日~11月17日なので、ほぼ2016年の1年間でヒットしたランキングといって差し支えないでしょう。
他のランキングとは違って思ったよりも巻数の多い漫画がランクインしているのが特徴でしょうか。
ランキングベスト20を見てみましょう。
1位 テンカウント 宝井理人
人気・知名度共に納得の1位です。今も連載が続いているので来年以降もまだまだ伸びる可能性があります。
2位 ファインダーの標的 やまねあやの
隠れた名作という印象だったので意外ですが、上位にランクインして嬉しいです。電子でもシリーズ通して8巻まで出ていますが根強い人気なのでしょう。私も大好きです。
3位 SEX PISTOLS 寿たらこ
長く続く作品でおもしろさは安定しているのですが、他のランキングでは見かけなかったのでこちらもちょっと意外です。BLで10巻続く作品は本当にすごい。
4位 酷くしないで ねこ田米蔵
くっついてからのラブラブっぷりにニヤニヤがとまりません。1.2巻でやめずにぜひ3巻以降も読んでから評価してほしい作品です。
5位 クロネコ彼氏のあふれ方 左京亜也
安定の肌色率でおなじみのクロネコシリーズ。ブレない美麗絵柄のエロスにメロメロになる人続出です。チラ玉とかうますぎる…。
6位 囀る鳥は羽ばたかない ヨネダコウ
BL好きでヨネダ先生を知らぬ人はいないといっても良さそうな、神作品連発の作家さんの最新作。矢代を淫乱受けに設定した時点でセンスと勝ちは決まったも同然でしょう。
7位 憂鬱な朝 日高ショーコ
時代物のシリアスで一押しの作品が7位にランクイン。次代や身分など抱えるものがありながらも惹かれあう暁人と桂木の変わりゆく姿から目が離せません。このBLがやばい2017では1位でした。
8位 おはようとおやすみとそのあとに 波真田かもめ
驚異的なスピードで次々と刊行され人気を博したおはおやシリーズ。4巻完結で駆け抜けました。番外編まで合わせて2人の軌跡を追いかけましたが甘い2人に頬が緩みっぱなしです。
9位 鈍色ムジカ 所ケメコ
絵柄がとてもきれいでするすると4巻完結まであっという間に読めてしまいます。チェリスト×介護士という組み合わせも新鮮でした。
10位 僕はすべてを知っている 高久尚子
美チンといえばこの作品でしょう。エロスとストーリーが両立していて笑いどころもあるという欲張りっぷりに大満足です。サブカップルにも注目したいところです。
11位 花鳥風月 志水ゆき
美しい絵柄と複雑シリアスな展開に早く次を、次をと求めてしまう花鳥風月。志水先生のこの美しい絵柄であんなエロスを描かれるとぐうの音も出ません。好き。
12位 VOID 座裏屋蘭丸
ベスト20の中で唯一1巻で完結している名著。もともとは18禁の完全限定生産で発売され、後に電子化されました。表紙の通りに中味も芸術的でため息ものです。
13位 エスケープジャーニー おげれつたなか
デビュー後またたくまに人気作家に駆け上がっていったおげれつ先生。切ない系を描かせればピカイチで、キャラクターの表情で全てを魅せてくれます。
14位 もういちど、なんどでも 阿仁谷ユイジ
記憶喪失というともすればしらけてしまいそうなテーマですが上下巻でしっかりとまとめる力はさすが阿仁谷ユイジ先生。本編が気に入ったら番外編の「アフターエピソード」までぜひ目を通してほしいです。
15位 花は咲くか 日高ショーコ
完結後も根強い人気を保ち実写映画化も決まりました。5巻表紙の桜井さんと蓉一の2ショット笑顔には胸がいっぱいになります。
16位 過剰妄想少年 ぴぃ
ノットハンドオナニーという名言を生み出してくれました(笑)一風変わったエロかわおもしろ作品を求めている人にはぴったりです。妄想って大事!我々腐女子には必要不可欠なものですからね。
17位 妄想エレキテル ねこ田米蔵
5位にもランクインしたねこ田米蔵先生の作品が17位にも。最初は攻め受けが一瞬逆かと思いきや、そんなことはどうでもよくなるくらい納得のカップルに仕上がっているのがすごい。
18位 恋する暴君 高永ひなこ
長く続いている人気作。暴君なはずの先輩が巻を追うごとに少しずつデレていくところがかわいくてキュンキュンします。ちゃんとエロもエロくてこれぞ正統派BL。
19位 ほんと野獣 山本小鉄子
常々もっと評価されてもいいんじゃないかと思っている山本小鉄子先生の代表作がランクイン。最初からラブラブの甘々なメインカップルの上田と輝もですが、時々出てくる先輩の恋の行方が気になります。
20位 くちびるに蝶の骨~バタフライ・ルージュ~ 冬乃郁也/崎谷はるひ
もともとはBL小説の人気作が漫画化されました。痛々しさにハラハラしながら一気に最後まで読んでほしい作品です。救いのあるラストで本当に良かった。
21位以下はこちらからどうぞ。
2016年間BLランキングまとめ
実力のある作家さんの続刊ものが強かったですね。1巻完結作はVOID1作品しかありませんでしたが、やはり力のある作家さんの人気作は外せないということでしょう。
集計期間が2016年の1年とはいえ、巻数が多くて定番の人気BLコミックばかりで壮観です。まとめ買いをする人も多いんじゃないかな。
やはり長く続くものはおもしろいし1巻を読んだら続きが気になってしまうのが人の性です。
BL初心者で何から読んだらいいのか分からない人や、なるべく外れを引きたくない人は、こういうランキングの上位から攻めてみるのも安全だと思います。
ただ、こういうランキングはあくまでもひとつの結果ということで参考にしても、決して作品の優劣をつけるものではないということは心にとどめておいた方がいいでしょう。
ランクインしなかった作品の中にも素晴らしい漫画はたくさんあります。
個人的には、他のランキングでは見られなかった長期連載の作品がたくさん入っていて妙に嬉しいランキング結果でした。
追記)同じく電子書籍ストアのレンタのBLランキングはこちら。また一味違った結果が出ていて興味深いです。
- 関連記事
-
- 【人気】2016年おすすめBL漫画ランキング【電子書籍】
- 【BL】ヒットしたBL漫画2016年間ランキング【おすすめ】
- 【おすすめ】このBLがすごい BL漫画ランキングベスト【2017】