ユーリオンアイス12話最終回のネタバレ感想です。

深夜に泣いた泣いた。期待を裏切らない公式には感謝しかありません。忙しい人のためにざっと最終回の内容をまとめてみます。

泣き出すヴィクトル、翼の折れたJJ、ピチットくんの夢、ヴィクトルの記録を塗り替えた勇利、ユリオの気持ち、リリアさんの涙、お揃いの衣装でエキシ結婚式、希望の持てる未来と二期への布石!

メダルの色はユリオが金、勇利が銀、そしてJJが銅。2期決定や続編の告知はありませんでしたが最後に映されたSee You NEXT LEVELの文字が全てを物語っていると信じています。

前回11話の感想はこちら。

ユーリオンアイス11話感想 結婚してすぐ離婚?2期や続編のヒントも

それではユーリオンアイス最終回の感想です。

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ユーリオンアイス最終回の感想


ヴィクトルでも泣いたりするんだ


終わりにしよう、真剣な勇利の言葉に思わず涙を流すヴィクトル。こんな時なのに「ヴィクトルでも泣くんだ」と変なところで見入ってしまう勇利に、ヴィクトルはイラッとして怒り心頭です。

勇利がヴィクトルの前髪をわざわざあげて泣き顔をガン見したところは、驚いたというかちょっと引いてしまいました。まだまだ未熟な24歳…とはいえ普通する?(笑)

あっ!でもデトロイト時代も心配して抱きしめてくれた子を突き飛ばしたんでしたっけ。いつもは遠慮がちで控えめなのに、けっこう無神経なところもある勇利。

長谷津にいた頃は、西郡や優子ちゃんが上手にフォローしていてくれたのかもしれません。

悲しくて泣いてるのではなく怒ってるんだと語気を強めるヴィクトル。改めて言った勇利の「引退します」に大粒の涙があふれ出したところで一緒にうるうるしはじめた最終回開始15秒。

ヴィクトルは「自分は引退するのに競技者に戻れなんてよく言えるよね」と勇利を責めますが、翌日に控えたFSのことを考えてか、お互いにGPFが終わってから答えを出すということになりました。

あああハラハラするー!胃が痛いです。

ランビエールとからむヴィクトル


そんな中とうとうFS当日。ランビエールがマスコミのレポーター(?)として本人役で出演して、ヴィクトルとも顔見知りという設定で絡みます。これはすごい。

ランビエールは出ても一瞬だけなのかなと思っていたら、けっこう台詞もあったのでびっくりです。次元を超えて活躍するランビエール。

2期ではもっとたくさんのスケーターが次元を超えて出てくれるといいな。ランビエールという前例ができたし織田くんも出てくれたし、国内外のスケーターにゲスト出演してもらいたいです。

アニメ好きで有名で、ユーリも毎話放送後ご乱心のリアル世界女王・メドちゃんとか本人役でどうでしょう(笑)

当日の朝の公式練習では元気がなさそうに見えた勇利とヴィクトル。この精神状態で大丈夫かなとみんなが不安になるなか、JJのFSがはじまりました。

チェレスティーノは実はすごいコーチ!?


スケートをはじめて16年。ずっと自分らしいスタイルを貫いてきたJJですが、昨日のミスから初めて裸で氷の上に投げ出されたような心細さを感じています。

昔チェレスティーノコーチに教わっていたことや、尊敬する両親に八つ当たりをしてしまったことなどを思い返しながら、自分らしいとは何かを考えて滑るJJ。

「どんな結果でも俺たちは笑顔で迎えてやるだけだ」JJの父親の温かい言葉に感動していると、不調ながらも持ち直したJJはクワドループにもチャレンジしてきました。

「教え子の活躍はどんなワインよりもうまい」チェレスティーノも満足気な顔つきで見守っています。あまりスポットが当たりませんでしたが、実はチェレスティーノはこの世界のコーチとしてとても優れた人なのかもしれませんね。

ピチット君の新たな夢がじわじわくる


ピチットくんには実は勇利にも話していない夢がありました。それはいつかタイでアイスショーを開催してスケートの普及に努めること。

ピチット君の脳内で、謎の衣装とハムスターのかぶりものでGPFの6人とレオ君やグァンホン君やスンギル君が一緒にショーで滑る姿は、シュール…いえ夢と希望に満ち溢れています。

しかし何回見ても謎の衣装すぎる(笑)どういうコンセプトなんだろう。ピチットくんの脳内では皆があの衣装とかぶりもの(ハムスター)をOKしたという設定のようですが、スンギル君とか普通に嫌がりそうですよね。

オタベックが無表情であのメルヘンな衣装を着ているのも地味にじわじわきました。ピチットくんだけ衣装の真ん中に原宿の文字が見えましたが何か意味があるのでしょうか。

ピチット君のスケートへの愛と母国にスケーターを増やしたいというその志は大変素晴らしいものがあり感動しますが、この脳内妄想は大いにつっこんでいいところですよね?

ずっとうるうるしっぱなしだったのでスルーしかけましたが、ここは公式が最終回で唯一盛大につっこみ待ちしているシーンだったのでは…と見返すたびにじわじわ。

ハムスターの帽子はグッズ化待ったなし!ピチットくんといえばハムスターです。

明るいキャラクターのまま自分自身も、そして観客席の皆も笑顔にしてエンターテイナーだったピチットくん。脳内妄想も含め、そんな彼には惜しみない拍手を送りたいです。

FSでの世界最高記録保持者は勇利に!


滑走直前、コーチっぽいことを言い出したヴィクトルに「ヴィクトルはヴィクトルでいてほしい」ときっぱり要求する勇利。

するとヴィクトルは「いつまで予行練習してるつもり?金メダルにキスしたい」と挑発的な、だけど愛のある言葉で応じます。

どのコマを切り取ってもヴィクトルにも勇利にも薬指の指輪が光っていて、それがまた嬉しいような切ないような…。

現役選手として滑る最後のFSは、ヴィクトルの選手時代と同じ難易度の4回転を4本飛ぶという構成に変えてきた勇利。

途中でそれに気づいたヴィクトルに向けての、精一杯の感謝と愛のお返しなのでしょう。

ラストのジャンプではヴィクトルの代名詞である4回転フリップを鮮やかに決め、ヴィクトルの持つFSの世界最高得点を見事に塗り替えてトップに立ちました。

これで現段階ではSPの世界最高記録保持者はユリオ、FSでの世界最高記録保持者は勇利という熱い展開です。

ずっと帝王として君臨していたヴィクトルを超える若い世代の頭角。これこそがヴィクトルが待ち望んでいたものなのかもしれません。

キスクラで現役復帰を決めたヴィクトル。憧れ続けていたスケーター・ヴィクトルの滑る姿を再び見ることができるということで、勇利もとても嬉しそうです。

追われる立場に慣れていないクリス


ずっと2強としてヴィクトルを追う立場だったため、追われる立場が居心地が悪いということを忘れていたクリス。

滑っているときにチラッと目に入ったヴィクトルが自分を見つめていないこと知ると、ジャンプでミスをしたりといまいち乗り切れません。

切なげな表情のクリスはきっと彼氏(FSのキスクラでも隣りにいた)とはまた違う意味でヴィクトルに惚れこんでいるのでしょう。

途中から持ち直しますが、台乗りは逃してしまったクリス。25歳ベテランスケーターの意地はワールドできっと見せてくれるはず。

ミナコ先生がクリスの滑走後本人に花の冠を渡していて、ちょっとだけいい思いをしてくれたことがすごく嬉しいです。

幼いころから勇利にバレエを教えてくれたミナコ先生がの支えがなかったら、きっと今の勇利はありませんでした。

ブタに食わせる金メダルはねえ!


FSの直前、元リンクメイトのユリオをぎゅっと抱きしめるヴィクトル。SPで歴代差高得点を塗り替えたことへのねぎらいと、FSを励ます意味の両方を込めた抱擁でしょう。

9話によるとヴィクトルのヤコフへのハグは「助けて」の意味もありますが、ユリオに対してもなのかな。ハグしたときに何かを告げていたようにも見えました。

前日に顎を掴んで怒っていた人とは思えぬ紳士っぷりです。もしかするとこの時点で勇利の引退を阻止することができるのはユリオしかいないことをヴィクトルも認めていたのかもしれません。

そこでヤコフに現役復帰の意思も伝えるヴィクトル。勇利の引退の可能性も一緒に感じとったユリオは、勇利との出会いを思い出しながらFSに臨みます。

去年のGPFのトイレで泣いていた勇利。しかしユリオは、ミスが続き最下位だったものの勇利のステップに魅力を感じぎゅっとその心を掴まれていました。

「今引退したら絶対に後悔させてやる!」と意気込み次々と後半のジャンプを決めるユリオ。「ブタに食わせる金メダルはねえ!」という名言も飛び出しました。

プリマではなく気迫を感じさせる自分だけのスケートを手に進化したユリオに、リリアさんも感無量で微笑みます。

ずっとずっと仏頂面だったリリアさんのわずかな微笑みとうるんだ瞳。鬼の目にも涙。こんなのずるいよ…リリアさんの揺れる瞳にこちらもつられて涙腺が崩壊ぎみです。

ユリオが金 勇利が銀 JJが銅


ユリオも演技終了後、感極まって熱い涙を流しました。自分が今できる最大限のスケートを見せることができたユリオ。

体力不足は課題として残るも15歳初シニア初GPF。ヴィクトルの跡を継ぐロシアの新たな才能として、さまざまな重圧も感じていたことでしょう。

8歳も年下のスケーターの懸命な滑りを、揺れる瞳で見守っていた勇利の心境はいかに。

このあたりからでしょうか、勇利の黒い瞳から「引退」の文字がうっすら消えていくような感覚に陥る私。

結局わずか0.12の僅差で金メダルはユリオの手に渡り、勇利は銀メダルという結果でGPFは終了となりました。

勇利の出した結論


表彰式の後「何か俺をドキドキさせるような提案はないかな?」と、夕べの答えを聞き出そうと勇利に迫るヴィクトル。

誘導尋問っぽい言葉にたじたじの勇利でしたが、決意の表情でヴィクトルを押し倒します!でももうこれしきじゃ私たちは驚かない!だってもっとすごいこと散々してきたから!

僕と一緒にあと1年競技人生を続けてください!

現役続行を決めた勇利。次こそは絶対金メダルと獲る!と男らしく宣言しました。

そんな勇利に目を輝かせながら「コーチを続けながら競技に復帰するのは不安。世界選手権で5連覇ぐらいしてもらわなきゃ」と、いたずらっぽく返すヴィクトル。

ということはヴィクトルはコーチ兼現役選手ということになるのでしょう。勇利とヴィクトルが離れずにそばにいてくれることになりました。

やったー!!やっぱり公式を信じて良かった。最終回も我々の大勝利でした。

色違いの衣装で一緒に滑るエキシという名の結婚式


まだ尺があるなーと思っていたら、勇利のエキシビジョンが流れ始めます。曲はヴィクトルの昨シーズンのFS「離れずにそばにいて」

ここで2人をつなぐきっかけにもなったあの「離れずにそばにいて」を一緒に踊るという粋な演出です。しかも衣装も色違いで。あまりのことに震える私。

ヴィクトルが勇利をリフトしたり、このために練習して準備してきたであろう息の合いかたで、2人だけの世界を表現するヴィクトルと勇利。それはさながら氷上の結婚式のよう。

手に手を取り見つめあいながら滑る2人の姿が美しくて儚くて切なくて、もう胸がいっぱいです。本当にこの作品に出会えて良かった。

希望の持てるラスト1カットに歓喜


エキシビジョンでおしまいかと思いきや、マッカチンと共に見慣れぬ街並みを走る勇利の姿が映ります。ちょっと髪が伸びたような勇利。ここはもしや…。

すると向こうにはヴィクトルとユリオの姿がありました。勇利の姿を見つけて嬉しそうに手を振るヴィクトル。

ひとりで抱えるには大きすぎる夢じゃなきゃ、たどり着けない場所がある。氷の上のすべてを愛と呼ぶスケーターたち。

そして浮かんだSee You NEXT LEVELの文字。明るい未来を感じさせるような終わり方に感無量です。

ユーリオンアイス最終回の感想まとめ


最終回までずっと一貫してヴィクトルと勇利の壮大な愛の物語でした。終わってしまった寂しさと安堵した気持ちとで今ちょっと放心状態です。

勇利の引退を覆したのが1話で「同じ名前は2人もいらない」と豪語していた8歳年下のライバルのスケーターの存在だったというのも、ついヴィクトルと勇利の関係性にばかり注目しがちな中でユリオの高いポテンシャルにハッとさせられた最終回でした。

ユリオはシニアデビューの年に金メダルを獲るという快挙を成し遂げて、復帰するヴィクトルとどんな風に競い合うのかも俄然楽しみになってきました。

ラストカットから想像すると、勇利が現役続行でロシアに渡りヴィクトルにコーチを受けながら、ヴィクトルはヤコフの元で現役復帰に向けてトレーニングしているという解釈でいいのかな。

つまり3人が一時的にリンクメイトになっているという夢のような展開!?あくまでも想像ですが。

勇利がマッカチンと一緒に走ってきたということは勇利はロシアのヴィクトルの家で同棲、いやいや同居生活を送っているに違いありません。何この神展開。美味しすぎる。

今後は勇利がユリオのお宅訪問とかもあるかな。あの美しい飼い猫と初のご対面とか。ユリオがリリアさんの家で暮らしているのはGPFまでですよね。あああ妄想がはかどります。

最終回を考えて鬱々としていたこの1週間のしんどさを一気に吹き飛ばしてくれる幸せなラスト。離れずにそばにいてくれた!と言ってもいいですよね。

久保先生を、公式を信じて良かったです。涙腺が緩んで緩んで仕方がない30分でした。

12話全体を通してずっと、ストーリー、キャラクター、作画のどれをとっても最高の仕上がりで、私が見てきたアニメの中でも歴代ベスト3には入るんじゃないかというくらいの貴重で希少な作品となりました。

オリジナルアニメということもあり、一切先が読めない展開に毎週毎週ハラハラドキドキさせられて振り回されっぱなしのワクワクし続けたこの3ヶ月間。

リアルタイムで視聴すべく仮眠をとって睡眠時間を調整したり、木曜は体力的にも精神的にもしんどかったりと思い出もたくさんです。

3人のお話の続きを、遠くない未来を感じさせるような終わり方をしてくれた全てのユーリスタッフに感謝したいです。

幸せな時間をありがとうございました。

あーほんとアニメって素晴らしい!DVDが届くのを楽しみに、二期フォロフに期待しながら次なる展開をまたみんなで心待ちにしましょう。

ユーリ!!!onICEというアニメに出会えて良かった!

毎週毎週うるさくて暑苦しい感想を読んでくださりありがとうございました。

これまでの2人の軌跡と感想をまとめました。

【ヴィク勇】ユーリオンアイスの感想まとめ【勇ヴィク】

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