テンカウント40話のネタバレ感想です。コミックス6巻に収録される最新話の内容になるのでネタバレNGな方はお気をつけください。

黒瀬くんは城谷さんを好きになった理由を、城谷さんは10項目目話してお互いに温かい気持ちで朝を迎えた2人。

エッチはおあずけでしたがこの埋め合わせは身体でしてもらうと約束(?)して、黒瀬くんは岐路につきます。

しかしその途中、書店で西垣さんらしき人を見かけ思わず声をかけて…というところまでが39話でした。

テンカウント39話 ネタバレ感想

それでは以下、テンカウント40話の感想です。ネタバレ注意です。

テンカウント6巻 電子書籍


テンカウント(6)

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テンカウント6巻40話 感想 ネタバレあり


扉絵は城谷さんのソロショットです。チラ見せにあるように、安らいで見えるその視線の先にあるのはもちろん黒瀬くんの寝顔でしょう。

手袋をはずして心なしか手の荒れも治まりかけているように見えるのもいいですね。

たまには黒瀬くんのほうが朝寝坊して、先に起きた城谷さんが恐る恐る横で眠る黒瀬大型犬の頭を撫でているのを狸寝入りしてくれているとなお良し。

そこから狼と化した黒瀬くんとチワワ城谷さんが夕べの続きでもう1ラウンド開始ですね分かります。

…妄想が過ぎました。

西垣さんはどうして小説家になったのか


書店で開かれていた小説家のサイン会で、西垣さんの面影を残す男性作家に思わず声をかけた黒瀬くん。

ガサガサに荒れた痕の残る作家の手を見て「失礼ですがその手は?」と問いかけます。

西垣さんは同じことを聞かれ慣れているのか本にサインをしながらさらりと、昔引きこもっていた時期があり不潔恐怖症だった名残りだと答えました。

なおも言葉をかける黒瀬くんは小説家になった理由を尋ねます。

何か少しでも外と繋がっていたくて書き始めたこと、そうしたらその小説がたまたま賞をもらったと謙虚に答える西垣さんはとても穏やかでした。

「一人はつらいですから」落ち着いた態度の西垣さんの言葉に、黒瀬くんは「俺がいるじゃん」と押し倒したあの時のことを思い出します。

西垣さんは今もひとりでいるのかと、一瞬黒瀬くんの脳裏に横切ったのかもしれません。。。

しかし西垣さんは、整った顔に穏やかな笑みをたたえながら続いて口を開きました。

好意をもらっても恥ずかしくない人間になりたかった


インタビューでは小説家になった理由はそう答えているけれど、本当は、当時懐いてくれていた小さい男の子にかっこ悪いところを見せたくなかったから。

人に好意をもらっても恥ずかしくない人間になりたかったのだと、黒瀬くんをまっすぐに見つめながら語る西垣さん。

黒瀬くんはサイン会に来たファンという体なので、西垣さんはまさか目の前にいるのがあの黒瀬少年だとは夢にも思っていなかったでしょう。

こうやってサイン会に出向いて会いに来てくれるファンには、本当のことを隠さずに話していくというスタンスなのかもしれません。

あるいは虫の知らせのように、今この瞬間、目の前にいる人に何かを感じとったのか…。

どちらにせよ、作家になった西垣さんがとても誠実であり、おそらく今は幸福であることを予感させるような落ち着いた大人の男性であったことが、黒瀬くんの胸に光を灯したことには間違いありません。

今の西垣さんはとても素敵だと思います


黒瀬くんは、サインを終えた後に握手しようと伸ばされた西垣さんの手をしっかりと握り返します。

今の西垣さんはとても素敵だと思います。

サインのお礼と共に告げ、静かに西垣さんの元を去っていく黒瀬くん。

サイン会での緊張もあったのか黒瀬くんの言葉には特に反応しなかった西垣さんですが、ふと先ほどの青年が自分をペンネームの東山ではなく本名で呼んだことに気づきました。

慌てて呼び止めようとするも、そこに黒瀬くんの姿はもうありません。…おそらくもう二度とこの2人が会うことはないのでしょう。

この偶然の再会が、黒瀬くんにとっても西垣さんにとってもひとつの区切りとなり、ここからは自分の選んだ道を別々に歩いていくことになります。

縁とタイミングが違えば…


お互いがそれぞれの職業選択に大いに影響を与え合った西垣さんと黒瀬くん。

西垣さんは黒瀬少年と出会ったからこそ小説家になり、黒瀬くんは西垣さんと出会ったからこそカウンセラーになりました。

たらればを言うのは無粋ですが、もしこの2人の縁と再会のタイミングが違っていれば、きっとここから素晴らしいドラマが待っていたことでしょう。

しかし大人になって偶然再会してまた離れたという今この瞬間が、黒瀬くんと西垣さんのタイミングだったのです。

10年以上前に一度は重なりかけた2人の人生。別れを経てまた巡り合ったこの縁は、神様からの過去への区切りというプレゼント。

これからはそれぞれの道を、自分が選んだ人と共に生きていくのです。

光でもあり闇でもあった黒い光の少年


書店を出て買ったばかりのサイン本を見つめる黒瀬くん。西垣さんの描いた小説のタイトルは「黒い光の少年」

おそらくは西垣さんと幼少期の黒瀬くんとの交流を描いた私小説でしょう。黒瀬くんは西垣さんの光でもあり闇でもあった。

お互いに若すぎてあんな別れ方をするしか他になかったけれど、西垣さんは黒瀬くんに恥じない人間でいたいと望んでその後の人生を過ごしていました。

それを知ることができただけで、黒瀬くんは許されたと感じたのではないでしょうか。自分の言動が西垣さんを追いつめたわけではなく、あの時のあの別れにも意味があったのだと。

「黒い光の少年」を手に、街の雑踏に溶け込む黒瀬くんの万感の思い。幼き日の傷ついた黒瀬少年もまた、過去を受け入れ今を生きる大人となれたのでした。

テンカウント40話の感想まとめ


今の「西垣さん」が素敵だという黒瀬くんのセリフは、思わず零れ落ちた本心だったのでしょう。自ら名乗ることはしない黒瀬くんでしたが、どうしても伝えたい言葉というものがあった。

めったに本心を言わない、基本無表情で分かりにくい黒瀬くんですが、大事なところではきちんと気持ちを言葉にできる青年です。

西垣さんのほうは、作家になった後も、洗いすぎて荒れた痕が残っている手のことを記者や読者に問われることが多かったのでしょう。

表向きのインタビューとは少し違う本当の動機を、わざわざサイン会に足を運んでくれた自分のファンには誠実に話して交流するという姿勢にはとても好感が持てました。

引きこもっていた過去を読者にフランクに話せるということは、今の西垣さんの生活が満ち足りていて幸せであることの表れでしょう。

あの頃とは違い成熟し落ち着いた西垣さんに、成人した黒瀬くんの姿がどう映ったのか少し聞いてみたい気もしますね。

西垣さんのお相手って三上くんだったりしないかなあ。三上くんの裏設定って何だろう。宝井先生が本編では出てくるか分からないとインタビューで話されていたので気になります。

扉絵を入れて6ページと短めでしたが、小説のタイトルといい黒瀬くんの言葉といい、なんだか胸がいっぱいになってしまったテンカウント40話でした。

もう西垣さんも再登場したしほぼ最終回が見えてきた感じでしょうか。

ずっと追いかけてきたお話なので急に終わると言われると心臓に悪いし、突然次回で最終回!とかじゃなくて最終回まであと○回ってカウントダウンしていってほしいな。

タイトル通り10カウントでどうでしょうか。せめて年内いっぱいはまだまだ黒瀬くん&城谷さんに会いたいです。三上くんも。

次回テンカウント41話は4/14発売のディアプラス5月号です。5月号は創刊20周年記念号第2弾でテンカウントが巻頭カラー。

ではまた次回テンカウント41話の感想でお会いしましょう。

追記)41話の感想を書きました。

テンカウント41話 ネタバレ感想

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