ディアプラス4月号の全体の感想です。

創刊20周年記念号で特別連載が盛りだくさんの豪華なラインナップでした。大好きな漫画の続篇や久しぶりのあのカップルにも会えて大満足の4月号。

志水ゆき先生の「是―ZE―」の続篇連載が全2回で復活して感無量です。発表されてからずっと楽しみにしていました。

他にも夏目イサク先生の「花恋」と「飴パラ」のコラボ漫画、左京亜也先生のクロネコシリーズのスペシャルショート。

雨隠ギド先生の「悪人を泣かせる方法」番外編に、まさお三月先生の「求めてやまない」番外編、未散ソノオ先生の「上質な男とH」番外編。

新連載として南月ゆう先生の「サヨナラゲーム」の続篇「チェンジワールド」も始まっています。

20周年記念号の4月号は本当に豪華なので、普段は単行本派の人も読んで損はないと思います。

それでは以下ディアプラス4月号のネタバレ感想です。

ディアプラス 電子書籍


ディアプラスは紙の発売後から1ヶ月後に電子書籍が配信になります。4月号は4/21に配信されます。

追記)配信されました。2017年7月13日までの期間限定配信です。

ディアプラス 2017年4月号[期間限定]

ディアプラス 2017年4月号[期間限定]

ディアプラス 2017年4月号[期間限定]


ディアプラス4月号感想 ネタバレあり


テンカウント40話 宝井理人


個別に感想を書きました。黒瀬くんは苦くも甘い想い出のあの人を目前にしてどう出るのか!?

テンカウント40話 ネタバレ感想

ライバルには釘をさしとく 雨隠ギド


大好きな雨隠ギド先生の「悪人を泣かせる方法」の番外編で一途な譲×性悪メガネの鷹尾再びです。

溺愛する姪っ子ちゃんが遊びに来るということで、大慌てでかっこつける鷹尾。夕べ譲とベッドであんなに激しく乱れていたとは思えぬ素早さでキリッとする鷹尾がかわいい&かっこいいです。

そんな鷹尾を暖かく見守っている譲に余裕を感じます。いいカップルだなあ。しかし姪っ子ちゃんのまさかの「2人は恋人なの?」というド直球な質問に2人して真っ青に。

まだ姪っ子ちゃんに真相を話すのは早いんじゃないかとか、鷹尾がパニックになるのではと心配してあたふたする譲に、鷹尾が男を見せました。

「そうだよ、恋人なんだ」姪っ子ちゃんにもきちんと真面目に真実を告げて認めた鷹尾の横顔が真摯です。くううかっこいい!好きだー!

その後ニヤけてデレっとした顔の譲も幸せそうで何よりです。姪っ子ちゃんが譲のデレを見てちょっと引いてるのもおもしろかった(笑)

たった4ページの番外編なんですが本当にうまいなあ。漫画としてBLとしてお手本のようなショートに大満足です。幸せをありがとうございます。

今連載中の「あやしの湯ももいろ美人」も素晴らしいのですが、限られたページ数の中にエロもキュンもあって、雨隠ギド先生の力量に思わず唸ってしまう番外編でした。



是-ZE-続編春の雪 前篇 志水ゆき


個別に感想を書きました。4月号と5月号の前後編で限定復活連載です。また雷蔵や紺たちに会えて感動しました。

是-ZE-春の雪 前篇 ネタバレ感想

クロネコ彼氏のはかり方 左京亜也


クロネコシリーズ、賀神と真悟のスペシャルショートです。

賀神に指輪をもらった真悟ですが、どうやって指のサイズを知ったのかと興味津々。「教えてあげる」とそそのかされ、お風呂でふにゃふにゃにさせられてしまいます。

お風呂だと後ろがほぐれやすいから効率よくイかせて最終的に抱きつぶして、真悟がオチたところでベッドでこっそり指輪のサイズを測っていたわけですね。

相変わらずラブラブでエロエロでノーカラーなのに肌色率抜群の番外編ショートでした。



花恋つらね12話 夏目イサク


単行本の2巻の続きからです。個別に感想を書きました。

花恋つらね12話 ネタバレ感想

駅前デート 夏目イサク


花恋つらね×飴色パラドックスのコラボ漫画です。個別に感想を書きました。

花恋×飴パラのコラボ漫画 ネタバレ感想

求めてやまない番外篇 まさお三月


ずっと辰巳と円谷の2人を見守ってきたけれど、円谷さんは変わってしまった…と嘆き節の星川。彼氏のノロケ話もうっかりできないとげんなりしています。

それもそのはず、円谷にうっかり恋バナなどを振ろうものなら辰巳との生々しいアレやコレやが返ってくるというイタタな状態のようです。

辰巳がハンバーグを注文することも事前に分かっていた円谷。辰巳は夜が激しかった次の日は肉を食べたくなるらしい。

知りたくもなかった夜の辰巳情報に、ぐったりする星川。

「店内でイチャつかないで!」と大ゴマ1つ全面を使って絶叫する星川のぼやきが楽しくて、ちょっと同情したくなりました。

求めてやまない

求めてやまない

求めてやまない



お泊まりデートなんですよ。 河井英槻


おばあちゃんが旅行に行った隙に家に連れ込んでイチャイチャするみっちゃん。8時消灯は確かに早すぎるかも。

お隣りの直円にじゃまされながらもラブラブで、かっこよく恋人を紹介したかと思えば布団のそばにパンツが落ちているという残念な結末に。

初夜はまだまだ続くよどこまでも。

チェンジワールド 南月ゆう


「サヨナラゲーム」の続篇が新連載として始まりました。

先輩の家に招かれて温かく迎え入れてもらえた要祐。先輩のお父さんを見て将来の先輩の姿を想ってキュンとする要祐がかわいかったです。

先輩のベッドで致して幸せそうな2人でしたが、アルバムから出てきた写真が意味深で一悶着ありそうで続きが気になるラストでした。

サヨナラゲーム

サヨナラゲーム

サヨナラゲーム



眼鏡と饒舌 佐倉ハイジ


恋愛相談と称して自分と藤枝のことをぶつける羽島。やることはやって帰ったのに連絡はないしそっけないことでいじけているようです。

藤枝としては女の子が好きだという羽島に遠慮していたところもあったようですが、お肉と酒が入った羽島は止まりません。

好きだから好きになってほしいと素直な羽島と、寡黙な藤枝。一緒にいるのが自然な感じになりつつある2人にほっこりしましたが、羽島のマシンガントークは確かに何とかした方がいいかもしれません。

上質な男とお祝いでH 未散ソノオ


「上質な男とH」の番外編ショートです。

続木が調査員に昇級したお祝いに京都まで連れて行った中原。本人には黙ってやったサプライズでしたが、この忙しい時期に休みをとるのにかなり苦心した続木はびっくり&イライラしています。

だけど気を取り直してお祝いされお祝いエッチで盛り上がっているところへ「誕生日いつ?」と続木のデレ。ズギューンと来た中原はこの夜ずっと続木を話しませんでしたとさ。

ゆさゆさ揺さぶられながらとろっとろになって一生懸命聞き出そうとする続木が健気で、中原じゃなくてもかわいい!ってなりますね。

上質な男とH

上質な男とH

上質な男とH



ノーカラーベイビー 奥田枠


ディアプラス発の新人さんの新連載が始まりました。

恋人の洋一にどんなにひどいことをされても離れられないド淫乱な眞白。突然やってきた弟の秋人に洋一をとられそうになって自暴自棄で街へ飛び出していきます。

そこで出会ったのが真面目そうな長身の男。眞白を大事にしたいからと優しく丁寧にセックスをするその男に、眞白は耐え切れず背を向けようとします。

しかし男は止まらず、眞白も男との優しいセックスに溺れていきますが…。この男がいい奴なのか悪い奴なのかによって、ストーリーの闇と狂いっぷりの方向性が大きく違ってきそうです。

弟くんも兄である眞白への鬱屈した想いがありそうだし、洋一も簡単に眞白を手放さないでしょうし、全員が病んでいる系のお話になるのかしら。ゾクゾクしますね。

付き合ってからはじめての、 せいか


先日連載が終了した「親友ってそこまでしなくちゃいけないの?」の番外編ショートです。

手をつなぐだけでそわそわもじもじする一星と賢人に、見ているこちらが恥ずかしくなってしまうかわいらしいショートストーリーでした。

手をエロい触り方をしちゃう賢人が一枚上手なのかな。いいぞもっとやれ。

せいか先生はこちらもおすすめです。



ラブリープレイ 山本アタル


オムニバス形式の新連載です。かわいがっていた犬が亡くなってしまって人間になって現れるというお話です。ラストはやっぱりチビ太は消えちゃうんですよね…。分かっちゃいるけど切ないです。

チビ太とのひとつの思い出を胸に、自分の殻に閉じこもっていた圭が少しずつ人と関わりはじめて前を向くというストーリーなのでしょう。

オムニバスということは次回がどうなるのかしら。ペットロスは誰しもきついものです。

恋には向かない職業3話 金井桂


イルミネーションを一緒に見ることができて嬉しそうな頼。会えないなら会いに行く、と思ったら目の前がクリアになって前向きな気持ちになっていきます。

マネージャーが天職だと言われる三倉も、実は頼のことを気にしていて特別扱いしていることを自覚していました。

いっぽう多くを望まないと思っていたはずの頼は、三倉を目の前に物理的に距離が近づくと「今すぐ欲しい」と思ってしまい衝動的にキスしてしまいます。

うわわ頼が動きました!次のドラマでキスシーンがあることから相談している最中につい手が出てしまったとう感じでしょうか。

どちらもほのかに想っているのは確かなのですが、アイドルと事務所のエース社員(元マネ)という関係を壊せるか。三倉がマネージャーに復帰することになるのかな。

金井桂作品はこちらもおすすめです。



1DKえっち2話 吉田ゆうこ


お道具を使って栓をしたままイッてしまう楓。どこまでもピュアに佐伯を好きだと言うけれど、いまひとつ佐伯のほうの気持ちが分かりません。

自分だけの大人のおもちゃに名前を付けて喜ぶ楓は無邪気。この邪気のなさが何だかぞっとしてしまいます。

佐伯の自宅から見つかった「遺書」と書かれた手紙から佐伯の過去が判明するのでしょうか。どこか不思議で怖さをはらむ吉田ワールドです。

ばいばい、コンプレックス 後篇 端丘


ノンケとかゲイとかいう概念すらそもそもない優しいトシキを抱きよせるイノセと、父の愛したイノセという青年が徐々に大事な人になりつつあるトシキ。

トシキの父親が欲しかった状況を、今息子の自分が手にしている。父親の気持ちなんて理解したくなかったし許したくもなかった。

そんなトシキは、本当は父親が自分を抱きしめてくれるのをずっと待っていたのでした。

自分を抱きしめてくれる人間をやっと見つけたトシキと、そんなトシキに惹かれて追いかけてきてくれたイノセ。出会うべくして出会った2人がいつまでも幸せであることを祈りたいです。

家族への愛憎と、惹かれあう2人の青年の葛藤、この両輪を軸にして前後編ですっきりとまとめられた余韻の残るお話でした。

端丘先生の作品はこちらもおすすめです。



リレーション××× 後篇 日ノ原巡


強敵かと思っていたお母さんに素直に謝罪した翔平。お母さんだって本当は翔平のことが心配で大切なんですよね。息子の逃げ場を守ってくれたし和解できて本当に良かったです。

複雑な家庭環境だった三兎が翔平のお母さんと話したときに「お母さんってこんな感じなのか」ってちょっと照れてドキドキしていたのもほっこりしました。

三兎を見た瞬間「いい男!男の趣味あたしに似たの!?」とか思ってる母は強し。

難攻不落の翔平のお母さんにも認めてもらえたようだし、最終的には2人で一緒に暮らすことになりめでたしめでたしでした。

アイドルのカクゴ~20th Anniversary~ カキネ


デビュー20周年を迎えたアイドルのトモキ。ずっと密かに恋心を抱いているのは敏腕マネージャーの赤崎。

そんな赤崎にカメラを向けられて、とてもファンには見せられないような切なげな表情を見せるトモキに、赤崎もまんざらではなさそうです。

アイドルも長寿になりつつある中で、こうやって二人三脚で長年支えあえるパートナーがいることは幸せなこと。

他の誰にも見せない顔をお互いに見せ合ってずっと現役アイドルでいてください。50周年も一緒にいられるといいですね。

カキネ先生の作品はこちらもおすすめです。



曖昧なエスキース2話 立野真琴


絵を描くためという理由で太ももの微妙なところをシンに撫でまわされ、つい身体が反応してしまうジョン。

思わず「君はゲイなのか!?」と聞いてしまい、答えられずにいるシンとは気まずい雰囲気になってしまいます。

ゲイであることにうすうす感づいてはいても認められなかったシンですが、ゲイであることは恥ずべきことではないと言ってくれるジョンのおかげで素直になれました。

ジョンの記憶はところどころ戻りつつあるようで、女の恋人がいたようですがどうして怪我をして何から逃げていたのでしょうか。

謎が多すぎてまだ霧の中ですが、シンが自分のことを否定せずにいてくれるジョンにそばにいてほしいと思うのは自然なことで、2人が離れずにいられる未来があるといいなと思います。

うちのタマは挑戦者 須坂紫那


「恋と毛玉とお隣さん」に収録されている「うちのタマは侵略者」の番外編ショートです。

いつも士郎のペースに飲まれてぐずぐずにされてしまう可愛いタマ。俺だってやるときはやる!と息巻いて士郎を誘惑しようとします。

まったく動じず余裕の表情でニヤついている士郎に四苦八苦するタマですが、結局は根を上げてしまいギブアップ。

涙目でポカポカと叩いてくるかわいいタマに「俺を萌え殺す気か」と思わず顔を覆ってしまう士郎もかわいかったです。ここはいったん、天然タマの勝利でしょう。



雲泥の恋人 間宮法子


キラキラ系イケメン×隠れゲイの陰キャラの定番カップル。自分の性をいまひとつ確信できないイケメンの宮麻が、外見も中味もスペシャルなイケメンだったのが素敵でした。

陰キャラである信崎のほうが試した行為にも、速攻で気づいたのに知らんぷりしてお仕置きにもっていくとか、とんだイケメン言動にクラクラです。

先月の短編もですが、間宮先生は読み切りがお上手だなあと思いました。

恋人モノポリズム 煙ヤヨイ


晴れて恋人同士になった狭山と倉内ですが、倉内がなんだか最近よそよそしくなってしまいます。

飽きられたかと心配する狭山をよそに、実際にはよくある独占欲をこじらせた倉内の嫉妬でした。

満たされたことによってエロくなり、雰囲気が変わった狭山に友達ができてライバルが増えるのが怖かった倉内。

そういうときはもっとたくさん会ってエッチしてふれあって絆を深めないとですね。誤解が解けていっそうエロくなった狭山の可能性は無限大です。

感想まとめ


20周年記念号第1弾では志水ゆき先生の「是」の続篇が読めて、絵が当時に寄せてあって感動もひとしおでした。

今さらいうまでもありませんが「是」は名作なので未読の人にはぜひおすすめしたい作品です。

「悪人を泣かせる方法」の番外編もとてつもなく萌えてゴロンゴロン案件でした。雨隠ギド先生は作家買いしてる先生ですが、たった4ページに込められた匠の技に感服致しました。

「ディアプラス20周年展」も近々開催されるようで、詳細の続報が楽しみです。たくさんの作家さんたちの原画なども見られる機会になりそうですね。

また2011年1月号~2014年12月号までの48回分のディアプラスのペーパーをB5サイズに縮刷して1冊にまとめた保存版が4・5・6月号連動の応募者全員サービスになっています。これは買いなのでは。

4/14(金)発売のディアプラス5月号は表紙が「是-ZE-」で巻頭カラーがテンカウント。夏目イサク先生や雨隠ギド先生などの通常連載に加えて未散ソノオ先生の新連載も始まります。

ディアプラス5月号も楽しみです。

追記)5月号の感想を書きました。

ディアプラス5月号 ネタバレ感想

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