ギヴン18話のネタバレ感想です。雑誌最新話で4巻の感想なのでネタバレNGの人やコミックス派の人はお気をつけください。

立夏と真冬の高校生組がかわいらしく交際を始めるなか、お兄さん組の秋彦の過去と雨月の複雑な関係は続き、切ない春樹の片思いにはまだまだ先が見えないまま迎えた18話。

さあ新展開へ波乱の幕開けです。

前回までの感想はこちら。ネタバレ注意です。

ギヴン4巻17話 ネタバレ感想

それでは以下キヅナツキ先生の「ギヴン」18話の感想です。

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ギヴン(4)

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ギヴン4巻18話 感想 ネタバレあり


3巻の感想まとめはこちら。

ギヴン3巻 ネタバレ感想

嫉妬と独占欲がむき出の立夏


食事中も真冬からのラインの返信を待って、スマホを手放さない立夏。既読スルーされて複雑な胸中のまま悶々とした夏休みを過ごしています。

最近ずっと秋彦の家に入り浸っては作曲に没頭している真冬に対して「今日も梶さんのとこ?」と、若干嫌味にもとれそうなラインを送ったりと分かりやすさは抜群。

だけど立夏に真冬からの返信がなかったりして、不満と不安が募っていきます。独占欲というか嫉妬というか、立夏も初めてのお付き合いなのでこういう時どうしたらいいのか分からないのでしょう。

現代文の夏休みの補習で真冬に会っても、なんだかそっけなくしてしまったりと素直になれません。んんんこの童貞っぽさが立夏らしいといえばらしい。

正直に会いたいとか梶さんに懐くのはおもしろくないとか、自分だけ蚊帳の外でつまらないとかデートしたいとか、言えないところがピュアです。

俺が怒ってないと思ってんの?


違うクラスの真冬と一緒に補習を受けるというのが新鮮で、ちょっと嬉しかったりするところもかわいい立夏。

補習の後「一緒に帰ってもいい?」と声をかけてきた真冬に、つい昨日何をしていたのかと責めるように問いかけます。

ラインに返事がないこともチクリ。真冬に悪気がないことは分かっていても、不機嫌さを隠そうともしないあたりは素直というか正直というか。若さですね。

真冬もまずいと思ったのか、あわてて秋彦の家にいたことや充電が切れていたことなどを説明します。だけど立夏の機嫌は直らずじまい。

逆にスマホの充電がなくなるくらいずっと秋彦の家にいたことを知り、余計におもしろくない立夏は「なんか怒ってる?」と聞いてくる真冬に対して苛立ちを隠せません。

チラ見せにあったこのシーンですね。



頭で分かっていても心がざわつく


付きあって初めての夏休み。いくらバンドのためとはいえ毎日他の男、それもとびきりのいい男の家に入り浸りとなると立夏としてはモヤッとするのでしょう。

分かる、気持ちは分かる。だけどこれはちょっと秋彦のことも真冬のことも信用しなさすぎな気もしますね。

バンド仲間まで疑っては、この先いろいろと難しい。しかもただ遊んでいたわけではなく、バンドのために曲作りをしていたわけで、ここはやはり信じてあげないと真冬もかわいそうです。

恋は盲目とはよく言ったもので、このあたりの未熟さも高校生ならでは。立夏も頭では分かっているものの、どうにも心が追いつかずにざわついているのでしょう。

言葉を省くとダメになってしまう


思わず教室の壁を蹴り飛ばして真冬を驚かせてしまう立夏。そんな自分が嫌になり、いったん離れようとすると真冬が腕を掴んでひきとめました。

何で怒っているのか再び問う真冬に、キレかける立夏。だけど真冬は必至でした。なんで怒っているのかは分かる気もする。だけど言葉でちゃんと確かめないと、ダメになってしまう。

言葉にするのをはしょったり、違う言葉を使ってしまったことで幼馴染の恋人を失ってしまった真冬にとって、きちんと気持ちを言葉にすること、話し合うことはとても大切なことだと本能で分かっているのでしょう。

ハッとする立夏は、泣きそうな顔で必死な表情の真冬をガバッと抱きしめました。自分がカッコ悪いことをしているということに気付いた立夏は、すぐに反省します。

最近付き合いが悪くて秋彦とずっと一緒にいることがモヤモヤするとか、想うところがあれば口に出して相手に伝えなければこじれるだけ。

察してくれだなんて、女々しすぎることを思っていたことを恥ずかしく思う立夏は、すぐに反省するという素直さも持ち合わせていました。

こういう素直なところは立夏の素敵なところです。男のメンツがとかプライドがとかではなく、自分が悪いと思ったらすぐに反省する。逆にとても男らしくて良いところだなと思いました。

ひとけのない教室でキスする立夏と真冬


立夏は、ラインの返事は返すこと、曲作りには自分も混ぜることなど、夏休みの人気のない教室で真冬に言い聞かせます。

「梶さんは俺に興味ないよ?」安心させようと思ってべそをかきながら言う真冬ですが、立夏もそんなことは百も承知です。

ただ他の男とずっと一緒なのがおもしろくないだけ。やきもちを焼いただけ。ほっぺをひっぱっていちゃつく2人は、そっとキスをして無事に仲直りをすませました。

廊下にひとがいるからと困った顔の真冬ですが、寸止めしようとした立夏の心中を察してか自分からキスしたりと、やっぱりそっち方面では真冬の方が小悪魔っぷりを発揮するんですね。

頑張れ立夏。我々はDT立夏の味方です。

こじらせ秋彦と雨月の関係はさらに悪化


いっぽう秋彦と雨月の関係は、相変わらずというか徐々に悪化しつつあるようです。

ラインで「新しい彼氏を装備して帰宅するから今夜は別のセーブポイントで休んでね」と、暗に今夜は家に帰ってくるなと釘を刺してきた雨月。

ヴィオラの彼氏と別れて新しい人と付き合い始めたのか、新恋人と秋彦が鉢合わせしないようにと事前に手を打ったのでしょう。

秋彦は秋彦で、たくさんいる彼女のうちのひとりとベッドイン中にそのラインを見て超不機嫌になっていました。

そこへタイミング悪く春樹からの電話がかかってきます。あああもう!もうー!なんて間が悪いの春樹さん。なんか泣きたくなってきた。。。

間が悪すぎた春樹


今日は他のバンドとの親睦会だったようですが秋彦は「行かない」とドタキャン。春樹は驚いて抗議しようとするも、秋彦に冷たく電話を切られてしまいます。

秋彦も女に咥えさせている時に春樹からの電話とかとらないであげてー!って言いたいですが、バンドの緊急の用件だったりするかもしれないから仕方ないのか。

「今度埋め合わせするから」と春樹には言ってましたが、いくら雨月のラインや新彼にイラッときたにせよ、こんな電話でドタキャン&一方的に電話ブツ切りはちょっとひどくないかな。

しかも春樹は、電話の最中に秋彦が女とヤッているということも気づいていました。せ、切なすぎますね。。。こういうことが今までも何度かあって、そのたび春樹は密かに傷ついてきたのかと思うと心が痛みます。

私は秋彦&雨月派なんですが、18話を読んでさすがに春樹が気の毒すぎて、なんとか春樹に超イケてる彼氏ができないものだろうかと心底祈りたくなりました。

春樹に救いの手か嵐の前触れか


結局、春樹ひとりで他バンドとの飲み会には参加したようで、タケちゃんが春樹のぐったりした様子を見て何かを察してくれました。

タケちゃんは立夏と真冬のことも気づいている様子で、春樹の胸中も知っているのか知らないのか、お疲れな様子の春樹を気にかけてくれています。いいやつ、ほんといいやつタケちゃん。

ため息をつく春樹に、タケちゃんは息抜きに一度別のバンドでベースを弾いてみないかと持ちかけます。

本当はこの話はタケちゃんのほうで断ろうと思っていたようですが、春樹の疲れた様子を見て思いとどまり、ヘルプで入ってみては?と提案してくれました。

ですがそのバンドとは春樹の元カノのいるバンド。どうする春樹!?

ギヴン18話 感想まとめ


立夏と真冬はともかく、秋彦たちには特に嵐の予感がひたひたと近づきつつあるような雰囲気です。

ごちゃごちゃした気持ちを整理するにも、苦労性のお兄さんポジションにいる春樹が息抜きをするためにも、タケちゃんのこの提案はなかなかいいんじゃないでしょうか。

問題はこれが秋彦にどんな影響を与えるかですよね。何せ元カノのいるバンドという香ばしさも漂っています。

人当たりも良くてどこででもやっていけそうな春樹のことだから、別バンドに引き抜き的なこともないとは言いきれないし、元カノとのアレコレがあったりするかもしれない。

何よりそうなったときに、これまで春樹に甘えていた秋彦に何か変化があるのか。もしそうなったら雨月はどうするのか。

誰かに、他のバンドに春樹をとられるかもしれない。

春樹にはそんな気は微塵もなくても、噂を含めていろんな憶測が飛び交うのでは。

バンドは音楽性の違いや人間関係やお金でモメたなど脱退したり加入したり人の入れ替わりが普通に起こるものですから。。。

春樹が他のバンドのヘルプで生き生きとベースを弾く姿を見た秋彦はいったい何を思うのでしょう。

立夏と真冬のことも、もしかすると今後噂になったりする可能性が高そうです。教室でキスをしたりするくらいだし、いつか誰かが目撃して写真を撮られたりするかもしれません。

真冬には中学のときの噂もあったわけだし、ちょっと気をつけた方がよさそう。

お兄さん組の方に波乱の予感がしつつ、次回2017/5/30発売のシェリプラス7月号も楽しみに待ちたいと思います。

ではまたギヴン19話の感想でお会いしましょう。

追記)19話の感想を書きました。

ギヴン19話 ネタバレ感想

キヅナツキ先生のBLコミックス


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