4月のおすすめBL漫画ベスト5とふりかえりまとめです。

アニメイトのBLコーナーで高校生くらいの女の子2人組を見かけました。女性はけっこう複数で買い物している姿を見るので、身近に腐女子友達がいる人も多いのかもしれません。

私のまわりには腐っている人がまったくいないので(皆うまく隠れてるのかもですが)安心安定のぼっちで棚を物色。すると2人組のお嬢さんの1人が真顔でひとこと。

スカーレット・ベリ子って本名かなあ?

ファ!?そんな馬鹿なw

と思ったのは私だけだったようで、聞かれたお嬢さんはこれまた「どうだろうねー」と真顔で答えていてびっくり。

いやいやいやいや待て待て。

木下けい子先生とか橋本あおい先生とか普通にありそうな名前ならまだ分かるけど、スカベリ先生は明らかにペンネームでしょう(笑)

もうお姉さん、じわじわきて顔の表情筋を律するのに必死だったよ。ピュアで天然な女子高生2人の腐女子生活に幸あれ。

4月のBL漫画ベスト5


2017年4月のBL漫画ベスト5(順不同)です。

やたもも2巻3巻 はらだ


はらだ作品の中でも一番甘めな「やたもも」は大団円の最終巻を迎えました。モモの母親登場で浮き彫りになったモモの渇き。愛に飢えた子どもだったモモを、溢れんばかりの愛で受けとめて抱きしめる八田ちゃんの懐の深さ器の大きさに感動しました。

くせ者の須田も彼なりの幸せを見つけていてホッとしました。隣人の栗田くんもいい味を出していて、何一つ無駄なエピソードのない完成度の高さには、さすがはらだ先生だと唸るしかありません。

やたもも2巻&3巻 ネタバレ感想



レッドべリルにさよなら1巻 みちのくアタミ


吸血鬼もの&この表紙にノックアウト。みちのくアタミ先生初の続刊ということでまだ1巻は序章です。相変わらず全員美形の麗しさで、エロも笑いもラブもほぼ皆無なシリアス展開なのにあっという間に読み終えてしまいました。今後が超絶気になります。

レッドべリルにさよなら1巻 ネタバレ感想

レッドべリルにさよなら 1

レッドべリルにさよなら 1

レッドべリルにさよなら 1



ブルースカイコンプレックス3巻 市川けい


楢崎&寺島という最高DKカップル最終巻です。高3になり避けては通れぬ進路問題、家族とのこと、そしてお互いのこと。青春の渦中にあった2人の恋が、卒業という区切りに向けて大人の恋へと移行していく様が優しくて眩しくて何だか胸がいっぱいです。

5年後10年後、2人ともまったく違ったタイプのいい男になっているんだろうな。大人になった彼らもまた見てみたいような、もうこのままそっとしておいてあげたいような不思議な気分です。



花鳥風月6巻 志水ゆき


曜明×火弦の幸せ大爆発のエロエロ巻。ようやくずっと辛かった火弦がむくわれて感無量です。火弦おめでとう!これからはむっつりな曜明さんに甘やかされて鼻血を出し続けることでしょう。

花鳥風月6巻 ネタバレ感想

花鳥風月(6)

花鳥風月(6)

花鳥風月(6)



On Doorstep CTK


新人さんながらそのハイクオリティな世界観と完成度に驚いたCTK先生のデビュー作です。一途なジミーとリースの色っぽさに打ち抜かれました。中年男の大人の魅力たっぷりで、またお気に入りの作家さんが増えました。海外の作家さんなのですが腐は全世界共通なんですね。



4月のまとめ


Life 線上の僕ら 常倉三矢


タイトルの通り2人の男の生涯を追いかけた感動作です。簡単にはいかない人生の中で出会ったり別れたり…。ラストはその温かさに涙腺が緩みました。

常倉三矢先生の前作「咬みつきたい」が良すぎたため勝手にハードルが上がっていましたが、軽々と越えてきて良い意味で裏切られました。ベスト5に入れたかった1冊です。



恋だ愛だはさておいて アマミヤ


身体からはじまった2人が駆け引きしながら近づいて、ノンケがどんどん恋に堕ちていく様子にドキドキしながら読みました。展開が丁寧なのに流れるようでお見事。これがデビュー作とかBL業界は次々と期待の新人さんが出てきて嬉しいです。



追って追って、恋をして ほむらじいこ


「躾け方=にじゅうまる」のスピンオフ。執着と一途とストーカーの線引きが難しいですが、そんな病み属性の怖カワな真に対して受けの新が天然ちゃんだからそれもまた愛になるのでしょう。



偲べば恋2巻  ゆくえ萌葱


「偲べば恋」1巻で想いを成就させて恋人関係になった後の2人のお話です。哲也のクラクラするほどの男気と、恥ずかしがったり照れたりする寅之介のかわいらしさにキュン。なんてお似合いの2人なんだろう。ゆくえ萌葱先生にはまだまだBLでもたくさん漫画を描いてほしいです。

偲べば恋 2

偲べば恋 2

偲べば恋 2



ナビガトリアに恋 佐久本あゆ


イケメンな慧と外見に反して男前なユーリとのゆっくりすすむ優しい恋。安定した絵柄と裏切らないハピエン。夜空を見上げたくなるようなロマンチックでかわいいお話にほっこり癒されました。



きみとのドッグファイト ゆうぎ


コミュ障イケメン鈴木と明るくワンコな春野の初々しいカップルにニヤニヤ。無表情な鈴木の表情の変化にはぐっときました。くっつくまでがじれったいけれど2人ともいい子で終始微笑ましかったです。



酷くしないでplus+3巻 ねこ田米蔵


「酷くしないで」の番外編です。子犬なマヤがハートを直撃で参りました。巻を重ねるごとにますますマヤがネム大好きになっているようで、本編以上にラブラブ甘々な2人を堪能できて幸せです。



ましたの腐男子くん3巻 黒岩チハヤ


巻を追うごとに失速するどころが幹くんのBL脳はますます進化し妄想がパワーアップしているのに笑えます。曽我部の先輩・四条なども現れますが結局はほのぼのした甘々カップルに落ち着く2人。絶倫でかっこいい攻めを目指す幹くんの道はまだ険しそうですw

ましたの腐男子くん 3

ましたの腐男子くん 3

ましたの腐男子くん 3



赤のテアトル 緒川 千世


靴への狂気じみた執着とこだわりのためにユーリを利用していたはずのアダムが、本当に囚われていたのはユーリそのものだった。ピリッと歪んで痛いほうの緒川 千世先生の新刊は病み系と見せかけておいて最高級の純愛ものでした。

赤のテアトル

赤のテアトル

赤のテアトル



大人すぎるマイラバー じゃのめ


兄カップルと弟カップルの室町兄弟物語。兄弟そろって受けです。兄のお相手である安吾が包容力抜群でかっこよかった。私は兄のカップルのほうが好きかな。



Flaver さちも


クズ×ゲスという煽りが前面に押し出ていますが攻め×攻め要素がツボる人には刺さるはず。再会ものの切なさよりも雄同士のガチバトルが印象的で他作とのテイストの違いにさちも先生の引き出しの多さを感じました。



どっちもどっち!!!〜ないしょの遊び〜 柊のぞむ


シリーズ6冊目にもなったらさすがにマンネリするかなと思いきやイロイロと事件は起きるものでw王子コスに柴さんのお話にと飽きずに1冊また駆け抜けました。なんだかんだラブラブな尾崎と円谷をずっと見ていたいです。



ヒモと愛されビッチの××事情 千束るち


3カップルともにエロくてどれも受けの健気さとかわいさがお話をひっぱっていってくれました。描き下ろしの2カップルのコラボがあって楽しかったです。



ほんと野獣10巻 山本小鉄子


酔っ払った朝春のスイッチの入り具合や、先輩にお付き合いがバレてしまったときの朝春の「俺が輝を好きなんで」というセリフに痺れました。いやーかっこよかった。朝春に惚れ直した10巻です。

ほんと野獣 10

ほんと野獣 10

ほんと野獣 10



にいちゃん はらだ


同時発売のはらだ作品「やたもも」に比べてあまりにもヒリヒリとしていて「普通」ってなんだろう?と考えずにはいられないある意味問題作です。それでもにいちゃんを愛しいと思うのはどうしてなのか。人の歪みについて問題提起しているような重くて苦い傑作です。



まとめ


まだ4月発売の積み本が数冊あるのですがとりあえずまとめました。

中でも「In These Words」3巻が読めていなくて積んでいるのですが、これは間違いなく神作品でしょう。2年ぶりなのでまた1巻から読み返さなくては。ソワソワします。

というわけで以上4月のまとめでした。

関連記事