7月号から「抱かれたい男1位に脅されています」が連載再開しました。ちょうど4巻の続きからなので嬉しいです。
表紙は高人とチュン太の爽やかな2ショット。本編では辛い展開ですが表紙だけでもくっついて手を握っているのが救いですね。
「酷くしないで」は縞川と彰のムフフなおせっせが読めました。「青年ドリーミー」では名言も飛び出しました。
「モモオニ」は残念ながらここ数か月間ずっと休載です。しばらく諸事情でお休みとのことですが首を長くして待っているのは私だけじゃないはず。
それでは以下マガジンビーボーイ7月号の雑誌全体の感想です。各作品ごとにネタバレしかしていない感想になるのでお気をつけください。
マガジンビーボーイ7月号 電子配信
7月号の電子版は6/22に配信開始です。
追記)電子版が発売されました。2017年12月26日までの期間限定配信です。
マガジンビーボーイ7月号 感想 ネタバレあり
酷くしないで7巻4話 ねこ田米蔵
個別に感想を書きました。縞川と彰のエロに大興奮。清楚じゃない彰がこれからどんどん出てくるのかと思うと期待しかありません。
酷くしないで7巻4話 ネタバレ感想
抱かれたい男1位に脅されています14話 桜日梯子
個別に感想を書きました。
抱かれたい男1位に脅されています14話 ネタバレ感想
たとえばこんな恋のはなし5話最終回 波真田かもめ
実際のゲイカップルに取材をした実録BLの最終回です。
優の妹と直接電話で話すことになった明良。妹さんは兄のことを理解しているとても良い人で、だからこそいっそう家族というものに複雑な気持ちを抱いてしまいます。
1年間実家に帰って形だけの見合いをして断ってくると出て行った優からは頻繁にメールが来ますが、明良はすべてスルー。。。
やがてメールも来なくなり押し寄せてくるのは「別れた」という事実。優にもらったマフラーに顔をうずめて苦しくなる姿が切なすぎました。
だけど優のほうはメールを無視され続けても明良を信じていました。両親を説得して東京へ戻ってきます。相変わらずのマイペースっぷりには笑ってしまいました。
第一声が「駅前のスーパー少し値上げしたな」って!感動の再会なのにもうちょっとこうw
でも「すべてを受け入れるからわがままをぶつけてくれ」だなんてかっこよすぎるキメ台詞に明良が堕ちるのも無理はありません。
最終回記念に掲載されていた、明良のキャラクターのモデルとなった男性へのインタビューにはちょっとうるっとしてしまいました。
当たり前ですがみんな一生懸命生きているんですよね。話しにくそうなことにも誠実に答えておられて前向きなインタビューに元気をもらえました。
波真田かもめ先生の作品はこちらもおすすめです。
器用な指先、不器用な爪先 桜城やや
2016年にマガビーで読み切りだった作品が好評だったため連載になりました。
読み切りでは、居眠りから目覚めたら爪にネイルが施されていた友樹が、ネイルをしたクラスメイトのイケメン侑の趣味を知ってネイルの練習台になるうちに、侑への気持ちを自覚し始めた…という非常にいいところで終わっていました。
手を重ねられただけで驚いて思わず跳ねのけて逃げてしまった友樹。気を紛らわせるように始めたバイト先で、同級生の中原と知り合います。
中原はフィギュアが好きで実はSNSを通して侑とも知り合い。侑は学校では仲の良さそうな友達がいませんが、趣味のSNSを通しては繋がっている仲間がたくさんいる様子です。
手を振り払って以来、話もまともにできずに避けてしまっている友樹は、ネイルを落とすべく侑の家に訪れます。あれ以来久しぶりの侑の家で2人きり。
お互いに意識してぎくしゃくしながら触れ合う2人がDTパワー炸裂でかわいいです。
中原と侑がリアルでも繋がっているようなので、この子が当て馬になるのでしょうか。次号にお名前がないので不定期連載のようですね。
あとこれはどうしても言いたい。桜城やや先生の描かれる学ラン、とてもいいです。現場からは以上です。
桜城やや先生の作品はこちらもおすすめです。
恋チン!2話 カキネ
タイトルからへんなことを妄想してはいけません。レンジ音ですから。tnkじゃないですから。
実はこの恋チンは「ソフレ部下!」に収録されている「ファーストバイト」という、うるっと泣かされる系のお話の主人公・加美の救済話です。ですよね!?
年下の新人アナウンサーの和気(攻)に懐かれて1ヶ月ほど部屋に居候させてあげることになった加美(受)
ひょんなことから加美の手料理を食べたことから、和気は胃袋を掴まれてしまいもう加美(の料理)に夢中です。
そんなある日、加美がゲイだという噂が和気の耳に入ってきました。悪意のある嘘のまじった噂話も込みです。ほんとこういうの、やめてあげてほしい。
突き放そうとする加美に「ゲイだとか関係ないですよ。俺は全然気にしないっす」と満面の笑みで告げる和気に、期待しそうになっていた加美はポキッと心を折られてしまいました。
全然気にしないと言う和気の言葉は本音なのでしょう。だけど加美は和気に心惹かれています。
和気の言葉はいかにも健全なものであり、加美をそういう対象だとは見ていないというもの。それは加美にとってはある意味とても残酷なものでした。
自分の気持ちにブレーキをかける加美が切ないですね。本気で和気を好きになって嫌われたくない。もう傷つきたくない。
離れていく友人たちや偏見や好奇の目に辛い思いをすることも多かったはずです。加美が臆病になって人と深く関わることを避けるようになるのは仕方のないことなのかもしれません。
お母さんが倒れたこともあって、和気に「実家に帰る」と言ったのは嘘なのか本気なのか。
お母さんが加美の写真を置いてひとりきりで食事をしているとか、実家を出た人にはかなり刺さる展開にズンと心が重たくなってしまいます。
ファーストバイトの時もお母さんからの電話でちょっと泣かされました。
加美の気持ちに和気が早めに気づいてくれて受け入れてくれることを祈りたいです。ご飯「が」好きなんじゃなくてご飯「も」好きなのだと信じたいです。
加美にはホント幸せになってほしい。心からそう思います。
憑きあってください!前編 街こまち
事故って亡くなった疑惑のある霊の伊倉になぜかまとわりつかれている、いわゆる視えるタイプの的場。
クラスメイトだったけれど、これまで会話すらまともにしたことのない伊倉がなぜ自分に憑くのか分からない的場はなるべく相手にせずにふるまいます。
伊倉の目的は「的場と両想いになること」突然の告白に混乱する的場に、伊倉はキメ顔で「俺が好きにさせてみせるから」とか自信たっぷりです。イケメンか。
最初はなんだかんだと言いながらも共に過ごすうち情が移り、的場は少しずつ伊倉に心惹かれていきます。
伊倉を成仏させる方法は的場が伊倉の思いを受け入れること。だけどもちろんそうすると伊倉は消えてしまいます。
また切ないやつ?でも後編もあるしと思ったらラスト。病室で伊倉が目覚めました!そうだよねそうだよね、事故に遭ったけど亡くなったとはひとことも言ってないですもんね。
というわけで後編は幸せになれそうでホクホク。目覚めた伊倉に霊だったときの記憶がなかったとしても、きっと的場がまた頑張るはず。キスまでしたからもう怖いものはありません。
街こまち先生の作品はこちらもおすすめです。
さんかく窓の外側は夜29話 ヤマシタトモコ
うわわわわ、ついに冷川の生い立ちや辛い過去が明かされます。半澤と冷川の目的の先には、ある宗教団体の存在がありました。
その団体は実は昔冷川がいた団体。子どもの頃から特殊な力のあった冷川は大掌様として崇められ、信者たちに縛り付けられるようにして生きていました。
特別な力に魅了された大人たちによる信じる力は冷川を苦しみの底に突き落とします。その先にあったのは破壊。
「苦しくて壊した。私があらかじめ壊されていたから」冷川の言葉がヒリヒリと痛い。大人の身勝手を強要されて育ってきた冷川。
こういう話って実際にもどこかにありそうでゾッとしてしまいます。
ねこねこベイビー3話 楢崎壮太
個別に感想を書きました。ルリちゃんの正体が判明します。
ねこねこベイビー ネタバレ感想
捨てないでマイヒーロー ひもだQ
b-boyオメガバースでの連載がマガビーに移籍しました。3話からのスタートという中途半端ですがエロエロです。
ガブッとやる瞬間はやっぱりエロいし、そこに至るまでの根比べエロスがねちっこくて最高でしたよ姐さん。
連載は4号から始まっています。
先輩がむかつく!8話 御景椿
相楽先輩が卒業して2年後、偶然業界トップのデザイン会社で再会した加賀谷は、先輩のコネということでバイトに採用されることになりました。
高校時代の天真爛漫な先輩はどこへいったのか、才能は相変わらずなのに冷たい人と化していたことでがっかりする加賀谷。
しかしただの嫌な先輩だと思っていたら、一緒に仕事をするうちに隠しきれないデレを見せ始めます。
加賀谷がモデルと話していると邪魔をしにやってきたり、あげく「俺の事好きって言ったじゃん!」と大声でキレだすとかめんどくささMAXのツンデレ仕様。
ふくれっつらといつものクールぶっている表情とのギャップがすごい。ほっぺたを膨らませてスネる新進気鋭の天才美大生カメラマンとか設定もりもりで美味しすぎますね。
しかもツーブロックの前髪ぱっつんぎみという上級者向けオシャレな髪型キタコレ。相楽先輩は小悪魔というよりは「こじらせツンデレ無自覚誘い受け」で決まりでしょう。
そんな先輩に振り回される加賀谷が不憫キャラになっていて、だけど放っておけなくてお世話をしてしまう姿にほっこりです。
御景椿先生の作品はこちらもおすすめです。
青年ドリーミー最終回 もふもふ枝子
リア充×ドルオタのもだもだ恋模様が最終回です。
「そういう意味で好き」と言われて以来、航に会えていない一成。モヤモヤイライラしているところで、航の作っていたファッションショーで使うティアラが行方不明に。
必死で探してなんとか見つけましたが実はそのティアラはショーでは使わないものなのでした。踏んづけてしまったのが一成だったのでこれは逆に良かった!台無しにならずにホッ。
自分のために一生懸命捜してくれた一成を抱きしめてしまう航は抑えきれなくなってしまいます。一成と見つめあって2人でドキドキしながらいい雰囲気に。。。
ファッションショーは大成功に終わり、打ち上げ後に改めて気持ちをぶつける航。それを受け止めた一成は男らしかったです。
もふもふ枝子先生って見せ場の盛り上げ方がとても自然でお上手だなと思いました。
家でいざこれからという時に、一成の推しメンのメグッチョの番組がはじまって中断というのもナイスなオチでした。
「リアルで一番好きなのは航だから」とか照れながらぼそっと言っちゃう一成にゴロゴロ甘える航もかわいかったです。
一成の名言「アイドルは心のオアシス」を我々に置き換えると。
BLは心のオアシスです。
もふもふ枝子先生の作品はこちらもおすすめです。
カーストヘヴン番外編 緒川千世
各カップルそれぞれがプールの授業の前にスケベなことをして身体に痕がつき、泳げなくなって外周10周を命じられるという小話です。
みんな揃って走らされててニヤニヤ。ここだけはすごく平和な番外編でした。
緒川千世先生の作品はこちらもおすすめです。
シャイン☆5話 会川フゥ
昔、自分をかばう形でケイを死なせてしまった春日。死にたがり男・春日の闇はやはり深すぎました。。。ううう暗い重い辛いの三重苦。
罪滅ぼしのつもりで自分とと寝たのかと呆然としている原田ですが、その原田も自分に抱かれている春日を見て、いい気味だと思っていたことを告白します。
彼女を他の男に奪われた原田は春日のようなキラキラした子を抱くことで勝ったつもりになっていました。
空っぽになっていた気でいたのに人をねたむ感情は残っていた原田は「俺は本当にくだらない男だよ」と静かに語ります。
春日は自分を助けてくれた原田を死なせたくありません。ずっと原田の携帯の着信が鳴っていることに気づいていました。
待っている人がいるなら帰ってあげてほしいと、ここで原田と別れる覚悟を決めたような春日の瞳がいっそ穏やかで切ないです。
ええっ一緒に生きていく方向じゃダメなのダメなの?道中一緒に過ごすことでお互いに気になる人・大事な人になりつつあるように思いますがどうなのでしょう。
あと1話続くということなので固唾をのんで見守りたいと思います。バッドエンドは嫌だなー離れてもいいので2人ともが救われる未来であってほしいです。
会川フゥ先生の作品はこちらもおすすめです。
苦いのテーマ5話最終回 阿部あかね
これはコミックスが出たらまた賛否両論別れそうなお話になりました。お互いに魂の恋人だと思っていた2人の片方が浮気してしまうというなかなか辛辣な展開です。
裏切られた新は初めて夏樹に手を挙げてしまいます。一緒に暮らしているも口を利かない日々が続きます。
浮気相手の先輩は新に「流れで気持ち良かったからヤッた」とあっさり認め、しかも「誰とでもヤるよ、お前とでも」と衝撃的な言葉を投げかけました。
ごみを見るような目で先輩を見る新がまぶしいです。まあこんな男はリアルなこの世にはたくさんいるのでしょう。
そのくせ本命(キャンプの時の電話の彼)には手を出せないというかわいらしい(?)一面もあったりするわけです。たちの悪い男。だがしかしこういう男のほうがなぜかモテたりするのが不思議です。
夏樹も新のことを自分の半身だと思っていたのに魔が差した。後悔してもしきれないことに違いありません。
結局、新が部屋を出ていくことで一度は距離を置くことになります。もう一度はじめるために必要な距離。冷静になるために置くべき距離。
1ヶ月後にデートをすることになりお互い緊張しすぎて具合が悪くなりながらも会って、案の定ぎくしゃくした雰囲気になってしまうのもなんだかリアルですね。
でもそこは半身同士、魂でつながっている2人はまた自然とキスをして手を繋いで歩きはじめました。
このお話を高校生くらいの時に読んだらきっと「夏樹ひどい!」とムカムカしたと思います。もちろん今も確かに夏樹の裏切りはひどいと思うけれど、そこまで夏樹を大嫌いになれないのは私が大人になったからでしょうか。
浮気容認派とかでは断じてないのですが人間誰しも間違える時があります。ついフラッと魔がさして心地よい関係の人がとなりにいるのに他の人に目移りすることもあるでしょう。
そこで踏みとどまれなかったのは夏樹の弱さであり、新傷付けたことを深く反省しなければいけません。また新のほうも暴力をふるったことは反省すべきこと。
品行方正で清廉潔白なキャラクターの一途な恋愛話は世の中にたくさんあります。しかしスーパーヒーローはそう多くないのもまた現実。
ある意味冒険である浮気をテーマに「反省すること。許すこと。それでも一緒にいることを選んで関係を再構築すること。」を果敢に描かれた阿部先生のチャレンジには敬意を表したいです。
わーいハピエン万歳!とはいきませんが私には心に残るお話となりました。みなさんこのお話どう思われましたか。
阿部あかね先生の作品はこちらもおすすめです。
マガジンビーボーイ7月号の感想まとめ
あっという間に読み終えてしまいまた1ヶ月が長いです。感想を書くのはすごく時間がかかるのに読むのは一瞬というのが哀しいような。
次号では「抱かれたい男」のチュン太の隠された真意が明かされそうなので息を呑んで待っています。報道陣に何を話すのでしょう。何だかとてもドキドキします。
「酷くしないで」のマヤパパが偵察にやってきてネムにどんな態度を見せるのかも気になります。そう簡単には2人を認めてくれないはず。
市川けい先生の「ブライトライトスプラウト」鈴木ツタ先生の「バーバリティース」志村貴子先生の「さよなら、おとこのこ」も連載が復活するようで楽しみです。
腰乃先生の「未知との遭遇」のドラマCDが8/2のパンツの日に発売されます。コミックの発売から4年後にCD化されるとかじわじわ売れたロングセラーなんですね。すごい。
WEBCMを聴いたら斉藤壮馬さんと 新垣樽助さんが何度も「ぱんつぱんつ」言ってるのが楽しくて、描き下ろし小冊子もあるからワクワクします。
マガジンビーボーイ8月号も楽しみに待ちたいと思います。
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