曜明&火弦編の決着がつき次は吉利谷&財前編です。ちょうど6巻の続きから連載再開ですね。待ってました!
組長である吉利谷と顧問弁護士の財前。恋人ではないけれどこれまで特別な絆を感じさせていた2人のお話です。
6巻の復習はこちら。
花鳥風月6巻 感想まとめ
それでは以下志水ゆき先生の「花鳥風月」47話のネタバレ感想です。
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花鳥風月47話 感想 ネタバレあり
6巻までの流れをさらっとおさらいしておきましょう。
前組長・克也の亡き後、克也の弟の曜明が事実上の隠居したため組の跡目を継いだ吉利谷。弁護士の財前は組の顧問弁護士をしながら吉利谷をサポートしています。
克也の死の真相が明らかになり、曜明と火弦も心を通わせ一件落着。しかしこの件で、吉利谷と財前の古い友人・一見の恋人の糸くんが巻き込まれたことにより多少の遺恨は残りました。
今回はこの続きからです。
吉利谷に想いを寄せている財前
美しい花はこの世にごまんとある。痛みに血の気を失った肌は、貴石のように半透明になる。そこに咲く、毒の花に俺は恋をした。
モノローグではじまった花鳥風月47話。
一体誰の気持ちなんだろう?吉利谷か財前かどちらのものだとは思うけど…とドキドキしていたらすぐさま判明しました。
俺はあれ以上に美しいものをまだ目にしたことはない。
「あれ」とはおそらく吉利谷の背中の彫り物のこと。つまり財前は吉利谷に想いを寄せているということになります。
財前が吉利谷のことで走り回ってフォローしていたのは、組の顧問弁護士である以上に吉利谷に心を寄せていたからなんですね。
吉利谷&財前&一見で会食
高級ホテルのお座敷の料亭で一見と財前に食事をふるまう吉利谷。一般人である糸くんを危険にさらしたことで怒り心頭な一見へのお詫びとして食事の席を設けたのでした。
吉利谷と財前と一見は腐れ縁で気心知れた仲です。財前と一見は小学校から大学までずっと同じ学校だったようなので、おそらく吉利谷と3人でいわゆる幼馴染なのでしょう。
いつまで東京にいるのかと一見に問いかける財前。本来なら今頃は山王町へ戻っているはずなのに、どこぞのバカのせいで予定が狂ったと一見は嫌味を言うのを忘れません。
もちろんバカとは吉利谷のこと。「俺もそのバカのせいで予定がの仕事が増えた」チクッと刺す財前は、さほど悪びれた様子もない吉利谷の耳をひっぱってお説教しています。
糸くんという一般人を巻き込んで危ない目に遭わせたこと、その糸くんが一見の大切な人だったこと。
一応反省している様子ですが、しれっとした顔の吉利谷はさすが肝が据わっているというか何というか。
財前が吉利谷を華麗にスルーするのもまた楽しいです。この3人の学生時代の関係性が透けて見えるようです。
今日はここに泊まっていくから
今現在糸くんは家族と会食中で、その間にこの3人での食事会となったのでした。
食事が終わり一見をバーに誘う財前ですが、一見は糸くんが戻ってくる前にホテルに帰ると言い残して立ち去ろうとします。
そこでチラ見せにあった通りに財前の腕を掴んで引き寄せる吉利谷。「またな」と言い残しているあたり、一見とも今後も友人関係を続けていく気満々のようですね。
一見としては大事な糸くんが危険にさらされて怒りは収まりそうにないけれど、とりあえず財前が間に入ってくれたから今回はまあ許すという感じでしょうか。
吉利谷と一見って、お互い好き勝手やる自由人というタイプであまり合わなさそうな感じがしますがどうなんだろう。昔は悪ガキ同士で案外気が合うとかだったのかな。
一見は以前、自分より背が高い吉利谷が気にくわないみたいな言いぐさだったので、案外財前がいないと間が持たなかったりするのかもしれません。
財前と一見は良い関係のようですね。火弦がけがをした時に一見を動かすために糸くんを上手に介していたあたり、財前は一見の扱いにも慣れているのでしょう。
お前は財前に甘えすぎだ!
ホテルの部屋に財前を連れ込んだ吉利谷のところに、一見からさっそくメールが送られてきました。「お前は財前に甘えすぎだ!自分勝手に振り回すな」という的確な一見の指摘を吉利谷は笑って流します。
吉利谷が一見と糸くんにしたことを思えば、本当は一見が会って謝罪の機会をくれただけでもありがたいこと。一見の友情と恩情に感謝すべきだと苦言を呈する財前。
楽しげに財前をベッドに押し倒す吉利谷は、分かっているのかいないのか飄々とした態度を崩しません。明日の朝一で仕事があるため泊まれないと言う財前に、それ以上は無茶を言わない吉利谷。
聞き分けのいい吉利谷に、財前は「寝付くまでなら添い寝してやる」と譲歩しました。なんだかんだやっぱり吉利谷には甘いんですね。惚れた弱みかな。
財前の姿を写真に撮る怪しい人影
自分に甘いことを熟知している吉利谷はさらりといたずらな言葉をかけました。
おやすみのキスもつけてくれたら一人でも朝まで気持ちよく眠れるんだけどな。
吉利谷の気持ちを知ってか知らずか、試すような吉利谷に財前は顔色一つ変えません。代わりに吉利谷の首を絞めてお仕置き。
こんなやりとりももう慣れっこなのでしょう。冗談とも本気ともとれない態度で甘えてくる吉利谷に、財前の胸中は複雑に違いありません。
財前は一見の指摘の通り、吉利谷には甘いことを自分でもよく自覚していました。眠った吉利谷のおでこにそっとキスをする姿が甘く切ないです。
仕事のため夜中にひとりで先にホテルを出た財前ですが、その姿を怪しげな人影が写真におさめていました。
組長の部屋から夜遅くに出てきた男を撮るとか不穏な雰囲気が漂います。またあまりよくない何かが起こりそう。もう誰も傷つかないことを祈りたいですが。
多忙な財前となかなか会えない吉利谷
克也さんの墓参りをすませた吉利谷のそばには丹羽がいました。
丹羽は糸くんを手荒に扱ったしあまりいい印象がないのですが、今回のお話の中では活躍するかな。一応吉利谷の舎弟なので、良い動きを見せて挽回してほしいものです。
財前は最近とても立て込んでいる様子でバタバタしていました。吉利谷との食事の約束をキャンセルしたりと会う時間もなかなかとれないようです。
財前は平岡組の顧問弁護士だけではなく他にもたくさん仕事を抱えているので、吉利谷の相手ばかりをしていられないのでしょう。
ちょっと残念そうな吉利谷がため息をついていてかわいいです。添い寝相手がいなくてよく眠れないんだろうな。人肌がないと熟睡できないとか、吉利谷も何か抱えるものがあるのかもしれません。
財前の親代わりの星川先生
そこへ財前の親代わりで雇用主でもある星川先生が入院していると、吉利谷のところへ連絡が入ります。
入院先は一見の叔母さんである蘭子さんの病院。吉利谷は財前から何も聞いていなかったので驚いています。
星川先生が財前の親代わりということは、財前は実の親がいないのでしょうか。その生い立ちも謎ですね。
顔には出さないけれど星川先生の分も仕事を抱えて今いっぱいいっぱいになっているであろう財前。息子同然の財前の身を案じて、星川先生は吉利谷を呼び出したのでした。
君があの子を特別だと思っているのなら
病室で「これ以上財前に面倒事を増やさないように」とお願いをする星川先生。お説教かと笑う吉利谷に、星川先生はあくまでもお願いとして静かに頼みました。
弁護士として組に雇われている以上、財前は吉利谷に何かあれば全力で戦うし守るつもりでいます。もちろん星川先生もそのつもりでいました。
だけど本音をいえば弁護なんてする状況にならないことが一番だと思っている星川先生。
リスクは最小限に抑えてほしい。避けられるトラブルなら避けてほしい。できれば財前が吉利谷の弁護をしなくてすむ選択をしてほしい。
私や財前君が君を特別に思っているように、君があの子を特別だと思っているなら。
病室のベッドで星川先生は静かに語ります。何かを感じとった吉利谷も「なぜ今こんな話を?」と静かに問い返しました。
「今以上のタイミングが他にあるかい?」穏やかに微笑む星川先生は軽い夏風邪だと言っていますが本当にただの夏風邪なのでしょうか。
花鳥風月47話感想まとめ
待望の新連載が始まりました!一見×糸くんはいったん横に置いて吉利谷×財前カップル編です。
冒頭のお詫びの食事会で吉利谷と一見は仲直り(?)した様子ですが、組長と医者と弁護士という異色の組み合わせの3人から目が離せません。なんて美麗なイケメンたち。
食事後に吉利谷がさらっと出したブラックカードが眩しいです。人生で一度くらいはあんな超お高い料亭で悪だくみ、じゃなくて会食をしてみたいものです。
この3人の学生時代の回想シーンがあると信じたいな。絶対遊び人だった一見とクールな財前とハチャメチャな吉利谷がどんなふうに出会って一緒に過ごしてきたのか興味津々です。
新キャラの星川先生は財前のことも吉利谷のことも昔からよく知っているような雰囲気でした。財前の気持ちにはどこまで気づいているのでしょう。
出てきて早々に吉利谷にお願いをしていますが、実は大きな病気が見つかったとかでないことを祈りたいです。痩せているし入院のタイミングで吉利谷にお願いをしているし何だか死亡フラグっぽくて心配です。
財前が自分の気持ちを自覚していることにはちょっと驚きました。
私の予想では財前はまだ自覚もしていない段階で、吉利谷の方が先に自覚してじわじわ財前を堕としていくという展開をぼんや利考えていたから意外です。
いつからなんだろう?学生の頃からかな。だとすると財前はかなり長い間切ない片思いしていることになりますね。
一見はそんな財前の気持ちを知っているのでしょうか。うーん知ってそう。知った上で2人をそっとしておいてくれているんだろうな。どちらかというと財前寄りでw
財前が写真を撮られたことも気になるし波乱はまだまだこれからでしょう。また火弦の時のようなきな臭い危険な方向に進まないといいのですが。ああもう続きはよ。
次回48話は7/14発売のディアプラス8月号です。
それではまた「花鳥風月」48話の感想でお会いしましょう。
追記)48話の感想を書きました。
花鳥風月48話 ネタバレ感想
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