酔いどれ恋をせず5話の感想です。雑誌最新話の感想なのでネタバレにお気をつけください。

誓の有名シェフである父親のことが世間に知れてしまい、そのきっかけを作ってしまったことで多少気まずい思いをする水澄。

しかも「エッチしない」宣言をしていたはずが、誓の誘惑に負けて見事に快楽に流されてしまいます。エロエロです。

恋人ではないけれど身体の相性は抜群という中途半端な関係の誓と水澄。そこへ水澄の知人らしき男性がやってきて…。

酔いどれ恋をせず4話 ネタバレ感想

それでは以下橋本あおい先生の「酔いどれ恋をせず」5話のネタバレ感想です。

酔いどれ恋をせず2巻 電子書籍


酔いどれ恋をせず5話感想 ネタバレあり


休みの日に会わないか?


予約なしで突然やってきた水澄の知り合いらしいゆずる。黒髪イケメンでちょっと誓ちゃんっぽい感じの成人男性です。

いっぱいで入れないため、ゆずるは改めて出直すと言いながら「休みの日に会わないか?」と水澄に声をかけました。

「なんで?」慌てたように問い返す水澄に、こちらも慌てたように「久しぶりだし話したいこともあるし」とゆずる。

話したいこと?俺に?何を?ぐるぐると頭の中で考える水澄の脳内にひとつの言葉が浮かびました。

気持ち悪い。

もうあんな言葉は聞きたくない。かつてゆずるに言われたことなのか、震える手をぎゅっと握ったまま水澄は顔面蒼白になってしまいました。



誓の手を振り払ってしまう水澄


カウンターから誓が声をかけてくれたおかげで水澄はハッとして正気を取り戻します。今はまだ営業中で仕事中。ゆずるの方も出直すと言ってさっと帰ろうとしました。

渡したショップカードに電話番号を書いて渡された水澄。「都合のいい日に連絡して。待ってるから」そう言われて水澄はどうするのでしょう。

戸惑い気味で暗い表情の水澄は、仕事が終わった後も片付け中もぼうっと心ここに非ずといった雰囲気です。

あの客が来てから水澄の態度が急変したことに誓はおかしいと勘付いていました。ぼーっとしている水澄に熱でもあるのかとおでこに手を伸ばします。

水澄は反射的にパシッと手を振り払ってしまいました。ノンケへの過剰反応。水澄としてはもうノンケはこりごりで、これ以上誓に優しくされると辛くなるいっぽうだと自己防衛しているんですね。

怠けるのも大事だよ


翌日水澄は仕込中の店内で横になり「今ごろ何なんだー!」と、ゆずるの電話番号を眺めながらひとりで絶叫していました。

するとそこへキヨさんがやってきます。怠けていただけだと弁明する水澄がかわいいです。ここでキヨさんがとってもいいことを言ってくれました。

「怠けるのも大事だよ。人間はずっとがんばっていたら壊れるようにできてるんだから。」

うううキヨさんってば上司にしたい人ナンバー1です。怠けるっていうと言い方がアレですが、ひと休みするとか気晴らしするとかってメンタルヘルス的にすごく大事なことです。

誓は買い出しに出かけていて留守。キヨさんはゆずるの電話番号の書かれたショップカードに気が付きます。

浮かない表情の水澄を心配して声をかけるキヨさんに、水澄は思わず昔のことを話してしまいました。

やめろよ気持ち悪い


譲(ゆずる)は実は中学時代の水澄の友人で卒業してからは一度も会っていませんでした。小学校からの付き合いで誰に対しても優しく、スポーツも勉強もよくできて人気者だった譲。

水澄とは正反対だったけれど好きな本が一緒でよく話すようになり、譲のほうも親友だと言ってくれるような関係になっていった2人。水澄の方はそんな譲に友達以上の好意を持つようになります。

小学生でも同性を好きになるのが変だと分かっていた水澄は、ずっと気持ちを押し殺していましたが中学になってからそれも辛くなりとうとう気持ちを告げることに。

譲は本当に優しかったから水澄の気持ちを受け入れてはくれなくても拒絶はしないでくれると信じていた水澄。

しかし実際には水澄の告白がなぜかクラス中に知れ渡っていて、2人は皆にからかわれて笑い者にされてしまいます。

やめろよ気持ち悪い。

からかってくるクラスメイトに向かって言った譲のひとことが水澄をひどく傷つけ、結局譲とはそれきりになってしまったのでした。

もう恋はしなくていいんです


水澄はヘヴィな話をキヨさんにしたことを「どう考えても気持ちのいい話じゃないし」と即刻反省していました。

「まったく気持ちのいい話じゃないねえ。みーちゃんをそんな目に遭わせた子たちの尻を100回ひっ叩いてやりたいね」

キヨさんの温かい言葉に水澄もほっとして救われたことでしょう。

安心したのか水澄は、それ以来ノンケばかりを好きになってしまうこと、今まで散々な目にあってきたからもう特にノンケとの恋愛は懲り懲りだということを語り始めます。

するとキヨさんは爆弾発言をぶちかましてきました。

「でも誓ちゃんとは寝てるんだろう?」

キヨさんw気づいてたんですね。キヨさんくらいの年代の人って一般的には同性愛に対する耐性がない人がほとんどでしょうにさすがキヨさんです。

水澄はキヨさんに誓との関係がバレていることに真っ赤になって「恋愛とかじゃないし!」と慌てます。

キヨさんは水澄の慌てっぷりにも平常心のまま「相手がいない者同士で仕事もソッチも上手くいけばこの上ないと思ったんだが」と涼しい顔。いいぞもっと言ってやってキヨさん。

誓と一夜を共にしたときは仕事が見つからずにイライラしていたのと、酔った勢いでつい声をかけただけ。ノンケはもう懲り懲り。

もう恋はしなくていいんです。

うつむきがちにキヨさんに告げる水澄の台詞を、いつの間にか店に戻ってきていた誓がキッチンの裏で聞いていて…。次回6話につづく。

酔いどれ恋をせず5話 感想まとめ


キヨさんがナイスアシストをしてくれたり、良いことを言ってくれたりと2人の良き理解者でいてくれてホッとします。尻叩き100回はパワーワードでしたw

譲の「気持ち悪い」はクラスメイトに対して言ったようにもとれますがどうなのかな。譲が級友たちの心無い言葉を制したつもりで言ったようにも聞こえなくはないというか。

でもその後卒業までの間疎遠になったということはそうでもないのかな。ただ、中学生で同性の友達に告白されたらそのあとどうしていいか分からなくて、結果距離をとるしかなくなるというのも分かる気がします。

中学生にそこまでのキャパを求めるのは難しいでしょう。14歳15歳なんてみんな自分のことだけで必死ですからね。。。

水澄の告白がクラスメイトにバレたのはどうしてなのかも気になります。誰かが偶然そのシーンを目撃していたとかで、譲が言いふらしたわけではないと信じたいです。

水澄は譲に会って真相が判明するでしょうか。「もう恋はしなくていい」と心に決めている水澄の固まった気持ちを誓ちゃんが解きほぐしてあげる日がきますように。

次回6話は9/30発売のシェリプラス11月号です。

ではまた酔いどれ恋をせず6話の感想でお会いしましょう。

追記)6話の感想を書きました。

酔いどれ恋をせず6話 ネタバレ感想

橋本あおい先生のBLコミックス





関連記事