自分に執着しはじめた半田から逃れようと逃亡する櫓木。しかし執拗に追いかけまわされ公園のトイレへと逃げ込みます。
そこへやってきた明虎に諭されいい少し雰囲気に…と思った瞬間、鈍い音と共に流れ落ちた鮮血!明虎を刺したのは嫉妬に狂った半田でした。
ジェラシー1巻 ネタバレ感想まとめ
すごいところで終わった1巻の続きの6話から2巻のお話に突入しました。それでは以下スカーレット・ベリ子先生の「ジェラシー」6話のネタバレ感想です。
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雑誌から1話ごとに切り抜いたバラ売り版もあります。雑誌よりお手軽価格になっているのでジェラシーだけがお目当ての人はこちらの方がお得です。
ジェラシー2巻6話感想 ネタバレあり
目の前のことしか見えていない明虎
半田を殴り倒した明虎の姿に驚く浅生田。トイレの後始末は浅生田の暴走族の後輩に頼むことになり、明虎は刺された傷を診てもらうために病院へ移動します。
卯一が転がり込んだ理髪店のオーナーはあきれたように明虎と連絡をとりました。明虎は半田に刺された傷の手当の後、浅生田の運転で卯一を迎えに行きます。
アレをどうするつもりなのか?問う浅生田に「考えてない」とあっさり答える明虎は本心なのかそれとも本当に何も考えていないのか。
大和会から出した手配人を当人がかくまうのは具合が悪い。何か考えがあってほしい浅生田を裏切るかのように、明虎には本当に何も考えていませんでした。
目の前の事しか見えていないときの表情をする明虎に、浅生田は直感的に「まずい」と感じています。
明虎にしても卯一をどう扱ったらいいのか分からず、だからといって手放せない何かを感じていてちょっと混乱状態なのかもしれません。
明虎が卯一を迎えに行くと、半田に刺された明虎が死んでいないことに安堵の表情を見せる卯一。自分のせいで刺されてしまったから当然気になっていたはずです。
明虎にだっこされて連れ出されていく卯一がかわいいです。明虎にしがみついたままオーナーにべーって舌出してるw
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ボロボロになった卯一の前に現れたのは……。
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なぜ卯一が守られるのか
明虎に言われるがまま車に乗ったことを若干後悔する卯一。これから自分がどうなるのか、へたをするとこのまま東京湾に沈められる可能性も捨てきれません。
しかし卯一は運転する浅生田に厳しい言葉を投げかけられても平然としています。卯一をかくまう用のマンションの前で、浅生田だけを先に帰す明虎。
卯一が今からでも明虎に銃口を向けないという保証がないため同行したそうな浅生田は「私はいざという時には若に命を差し出す覚悟です」と最高の殺し文句を言い放ちます。
しかし結局明虎にはうまい具合にスルーされてしまい、浅生田は卯一を連れマンションに入っていく明虎の後姿を眺めるしかありませんでした。
浅生田さんとしてはもう明虎に卯一に関わってほしくないのでしょう。揺るがすような何かが起きそうで、いやもう実際にコトは少しずつ起きていて歯車は確実に狂い始めていて浅生田としては気が気じゃないはずです。
卯一には浅生田のような覚悟はなく、その場しのぎで適当な言葉を並べているだけ。何も変わることはない卯一。気まぐれに事件を起こして周囲を巻き込みいつか必ず取り返しのつかないことになる。
卯一と張り合ってくさいセリフを言ってしまったことを後悔する浅生田は、なぜ卯一がいつも守られなければいけないのかと眉をひそめていました。
半田を気にする卯一にムッとする明虎
もうてっきり消されると思っていたのにマンションまで用意してもらった卯一はただただ驚いています。
「落とし前は後できっちりつけてもらう」
今は?問い返す卯一に返事せず、明虎はシャワーで卯一を洗ってやろうとまでしてくれました。「中まで?」「中をだ」卯一の軽口に平然とこたえる明虎。
卯一は明虎の手の包帯に気づきます。「半田さんは?」「俺が殴り殺した」あっさりとした明虎に思わず卯一は無言になってしまいます。
追われていたとはいえ一度は身体の関係もあった半田。もらった時計をつけれあげればよかったとひとりごちる卯一に、明虎はムッとしてしまいます。
傷を見せることでカブトムシで気を引く子どものようなことをしてしまい自己反省する明虎が、今は立場を忘れた素の状態のようで新鮮です。
卯一が半田にそれなりの愛情を持っていたことを感じとった明虎はおもしろくないのでしょうね。
孤独とは自分自身の姿を知ること
わずかでも愛情を感じていた半田が死んでまだ半日も経過していないのに異常に切り替えの早い卯一。卯一にとって目の前の興味以外はすでに過去の事なのでした。
例えば明虎が昨日半田に殺されていたとしても、卯一は次の瞬間にはもう別の何かを見ているのではないか。自分から他の何かへ興味が奪われていしまうことへの畏れと苛立ち。嫉妬。
「お前のそばにいるとどうしようもなく孤独を感じさせられる」
卯一は皆が同じように言うことが不満な様子です。自分でも人を魅了する自分の魅力が分かっていないのでしょう。
「偉そうに説教するなよ人殺し」逃げるなと言われて険しい表情のまま明虎の指を強く嚙む卯一。
人殺しだが明虎には意思があります。卯一は他人に自分の生き方を任せて自分を知ろうとしない、意思を持たない幼稚な子どもなのでした。
「意思とは孤独だ。孤独とは自分自身の姿を知るということだ。お前はそこから逃げている」
明虎にまっすぐに見つめられて指を話す卯一も負けてはいません。講釈たれて誤魔化そうとしていると明虎をつっつきます。
「ヤクザの人殺しが僕を犯したいくせにビビッてる。僕に絡め取られるのを恐れてる」
卯一の挑発にどこか嬉しそうな明虎はそのまま浴室で卯一を抱きました。挑発に乗ったのか乗らされたのか。だけどちゃんと指で慣らしたりどことなく愛情を感じます。
姐さんと鉢合わせでキャットファイト!?
「僕と一緒にいると楽しいでしょ?ふたり一緒ならなんだってやれるよ!」
子どものようなキラキラした表情の卯一にキスをする明虎。魅了されたのか魅了しているのかどっちがどっちなのか分からない2人はセックスでお互いを確かめ合うように抱き合います。
体格としては身長は卯一の方が高いんですがいい身体なのは明らかに明虎です。抱かれていると完全にメスの顔になる卯一は念願かなって今のところ感無量なのでしょう。
「一刻も早く自分の手垢で清めたかった」
嫉妬心を認め自分も幼稚だと笑う明虎は落ち着いていました。髪が乱れてセットが崩れかけている明虎がかっこいいです。
そこへやってきたのは何と姐さん!明虎の奥さんが赤ちゃんの辰之を背中におんぶした状態でフルチンの卯一を見て豪快に笑います。
卯一はせっかくの明虎との時間を邪魔されたことだけでなく、この女性が明虎の妻であることに気づきました。おっそろしく険しい表情の卯一と、落ち着き払った強い視線で見つめあう奥さん。
キャットファイトのゴングが今鳴り響きました。
ジェラシー6話 感想まとめ
ファーーーー!これは浅生田さんからの刺客ということになるのでしょうかw明虎は、やってきたのは浅生田だと思っていたようです。
姐さんはおそらく当面の生活道具を持ってきてくれたのでしょう。一触即発のキャットファイト5秒前!?だけど姐さんは伊達に明虎さんの奥さんなんてやっていません。
落ち着き払った美しい笑顔でフルチンの卯一に「こんばんは」とか超絶冷静にあいさつをかましています。怖いよ怖いよ頼もしいよー!
卯一にとっては浅生田よりもよほど姐さんのほうが強敵でしょう。しかも愛の結晶である辰之が背中にいて呑気にかわいらしく声を出してるとか。ひー!
ラストのまがまがしいジェラシーの炎。真っ暗な険しい表情の卯一と涼しい顔の姉さんが対照的です。
明虎も出てきたらどんな対応をするのかな。こちらも言い訳などせず何事もなかったかのようにすっとぼけて普通にふるまうのでしょうか。
とうとう身体を重ねた明虎と卯一。明虎は半田に嫉妬していることを認めました。半田に少しでも愛情をかけていた卯一を自分の手で清めて自分のものにしたかった。
だけどこれは恋といえる類の感情なのでしょうか。いわゆる893の世界でいう家族的な愛情とかだったりする可能性も無きにしも非ずです。
もういろんな意味で次回が楽しみすぎる第6回でした。姐さん強い…!負けるな卯一。私はこの姐さんも肝が据わっていて卯一と同じくらい好きなキャラです。
あっそれから半田さんお疲れ様でした。あなたの愚かなところは嫌いじゃなかったよ。
次回7話は9/30発売のシェリプラス11月号です。
ではまたジェラシー7話の感想でお会いしましょう。
追記)7話の感想を書きました。
ジェラシー2巻7話 ネタバレ感想
ジェラシー1巻 電子配信
ジェラシー1巻 ネタバレ感想まとめ
スカーレット・ベリ子先生のBLコミックス
スカベリ先生へのインタビューはこちら。ちょっとびっくりな大和辰之の衝撃の事実が明らかになります。
スカーレット・ベリ子先生のBLコミックスはその他各電子書籍サイトでも発売されています。
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