灰かぶりコンプレックス2話の感想です。コミックス1巻の感想のためネタバレにお気をつけください。

ゲイ向けのアプリを通して理想通りのミチルという超美形青年に出会った地味メン智紀(受)。実は智紀が出会ったのはアプリのミチルの友人ナオ(攻)でした。

そうとは知らずデートに浮かれる智紀。デートの終わりにうっかり泣いてしまったところをナオはキスで慰めてくれて「今度は君から誘ってごらん」と言われましたが…。

灰かぶりコンプレックス1話 ネタバレ感想

木下けい子先生の新連載2話目です。1回お休みだったので待ちわびていました。というわけで以下「灰かぶりコンプレックス」2話のネタバレ感想です。

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灰かぶりコンプレックス1巻2話 感想 ネタバレあり


アプリの方に連絡しちゃってるー!


個人の連絡先にメールを送らずアプリのほうに連絡をしてしまった智紀。ナオがいったんアプリの方にと言った後で個人の連絡先にと言い直したことで、智紀としては気を遣ったのでした。

お友達のカナちゃんはそれを聞いて渋い表情です。1週間返事がないことを気にかけている智紀に、遠慮せずにもう一度個人の連絡先に送ったほうがいいとアドバイスをくれました。

智紀にとっては人生で初めて片思いじゃない恋になるかもしれないわけで、自信がなくとても臆病になっている様子です。

デートすら初めてでその相手とキスまでしたのだから慎重になるのは当然と言えば当然かもしれません。あつかましいと思われないかなど気にする智紀に、カナちゃんは笑顔で優しい言葉をかけてくれました。

智紀には昔好きだった相手で、今もインスタグラムを追いかけてチェックするモデルの先輩がいました。面食いなので「顔が好みだった」とカナちゃんにも正直に打ちあけています。

ミチルに釘をさすナオ


いっぽう本物のミチルと食事をしているナオはあの後智紀から連絡がないことにがっかりしていました。「こんなの人生初めてとか言ってたくせに」と不機嫌です。

するとミチルは「アプリにお誘いきてたよ」とあっさり。個人の連絡先を教えたのになんでアプリに連絡をしているのかと不満気なナオ。

「プライベートな連絡先に気後れしたんじゃない?」ミチルの何気ないせりふに「そういう日本人的気を回すってやつ嫌いなんだよね」とナオは海外育ちらしさを見せました。

ナオはハーフで外国育ちだから日本的な遠慮や気遣いにはイライラするのかもしれません。

ナオの様子を見たミチルは智紀には自分が返事しておくねとご機嫌です。しかしナオはそれにはハッキリとNOを告げました。

僕が返事するから君は手をださないで。

自分のモノみたいに言ってるけどそもそもミチルは僕だから、などと言う本物のミチルにナオはしれっと落ち着いた態度でこたえます。

「子羊の勇気には報いてあげたい主義だからさ」

余裕のあるイケメン台詞が完璧です。ナオも智紀に少なからず興味を持っているということでしょう。

カナちゃんは幼馴染で智紀の初恋の相手


いっぽう智紀は次のデートに来ていく服をカナちゃんに選んでもらっていました。実はこの2人は幼稚園の頃からの幼馴染。そしてカナには秘密ですが智紀の初恋はカナだったのです。

カナもナオほどではありませんがその甘いマスクで昔から男女問わずモテモテだったようです。小学生の時に女の子たちに「みんなのカナだから抜け駆け禁止」と王子様協定が作られていたり、昔から人気者だったカナちゃんn。

本人もルックスが良いことは分かっているようですね。しかも頭もいいという王子様。カナはナオの会社に勤務しているし優秀なエリートなのでしょう。

いろいろと揃っているカナですが、まったく嫌味がないのは方言が素朴で何より智紀にとても優しいから。智紀も今は遠い昔の初恋は胸にしまって親友として良い関係を築いています。

でも智紀に「昔から俺のことは全然だったね」とか言っちゃうあたり、もしかして今後カナちゃんは智紀をめぐってナオとライバルになったりするのでしょうか。

地元が同じで幼馴染というのはかなり大きなアドバンテージになると思いますがはたして。ところで智紀はあまり方言が出ませんがカナはわりとよく出るので方言スキーとしてはとてもぐっときます。

自宅に友達を招くのは君が初めて


2回目のデートが決まり、待ち合わせ場所の蔓屋でペンを選んでいるナオを見て、それだけでクラクラする智紀。確かに合成写真みたいにナオはいつどんな角度からでもどこにいても美しいです。

かっこよすぎて声がかけられない智紀でしたが、全然気づいてくれそうにないので思いきって自分から声をかけました。

ナオは当然智紀に気づいていましたが知らんぷりしていたようです。Sだ…きっと内心ほくそえんでいたに違いありません。

映画館デートでSF映画を見ていると、ついその美しい横顔にうっとりと見とれてしまう智紀。視線に気付いたナオはそっと手を重ねてきました。焦って真っ赤になる智紀。

思わせぶりに顔を近づけてくるナオにおどおどしていると、ナオは智紀の耳元でいじわるに「画面見てなきゃダメでしょ」とささやきます。絶対分かってやってるー!

手のひらで転がされる智紀は、これだけのことなのにちょっと勃ってしまうとかDTらしさが爆発。もちろん映画の内容なんて全然頭に入りません。

「おすすめのレストランがあるから食事はご馳走させて」爽やかな笑顔と流し目にあっさり了承する智紀ですが、連れて行かれたのはナオの自宅でした。

「人を招くのは好きだけど引っ越したばかりで友達も少なくて。君が初めて」

ナオから「初めて」と聞いて喜ぶ智紀。「初めてなんて嬉しくて死にそうです」とか言っちゃう智紀に、また笑ってしまいそうになるのを我慢してプルプルしているナオ。

でもこの間ミチルが来ていたし、ナオの言う「人を招くのは初めて」は嘘ですよね。それともミチルの家にナオが行ってたのかな。そもそもミチルとナオはどういう関係なのでしょう。こちらも幼馴染とかでしょうか。気になります。

名前がバレた!けどセーフ


ハイスペックな美青年は料理もプロ級でした。するとナオに手料理をふるまってもらっていた智紀は「プロみたい。すごいですねジェファーソンさん」とあっさりナオの名前を口にします。

名乗っていないはずなのに智紀が自分の本名を知っていたことに一瞬ピリッとした空気を醸し出すナオ。しかし智紀は単純にさっき高級マンションの入口にいたコンシェルジュがそう呼んでいたのを聞いていただけでした。

やっぱり今までナオの経歴や地位に惹かれて寄ってくる人ばかりだったのでしょうか。若くして外資系企業のCEOになるようなすごい人というのはそれだけ周りにもいろんな人がいたはず。

ナオは人知れず孤独だったのかもしれませんね。だから自分のことを何も知らない智紀といると癒されたし反応も新鮮で楽しかったのでしょう。

まずはキスからね


食事のあとふかふかのソファに並んで座っているだけでもうライフがゼロになりつつある智紀は「ゲームが好き」と言うナオに、またもぼーっと見とれてしまいました。

ナオはそんな智紀をじっと見つめて、おもむろに智紀のメガネを外して没収。「顔ばかり見て話が弾まないから」と取り上げられてしまいます。

「ミチルさんかっこいいからつい見てしまって」どこまでも正直者な智紀に、いたずらするような笑みを向けるとその美しい顔を近づけるナオ。

真っ赤になって距離をとろうとする智紀にナオは「もっと近づきたいくせに」とSを発揮してどんどん距離を詰めてきます。

「知ってるよ。映画館でエレクトしてたでしょ」

いじわるに告げられると智紀はさらに真っ赤になってしまいました。実は今もちょっとヤバくて内またになっている智紀が初心でかわいいです。

僕は案外保守的だからまずはキスからね。

保守的だなんて絶対ウソです。保守的な人は2回目のデートで自宅に連れ込みません。

うまくまるめこまれた(?)智紀はナオからのキスを受け入れて溺れていきます。2回目は深いキス。智紀はそれだけで気持ちよくなってイッてしまいました。

キスしながら両親のことやペットの犬のことやカナちゃんのことを考えてしまうとかDTって恐ろしい。萎えないのかな。

それともいっぱいいっぱいだからパニくって、今考えなくてもいいはずの余計なことを考えてしまったのかもしれません。

内心「大丈夫おれ新しいパンツ穿いてます」とか考えてて実は智紀はデート2回目にしてスタンバイOKでやる気満々だったんじゃwとゲスいことを考えてしまいました。

そんな智紀にナオは余裕の笑顔のまま着替えを用意して「続きはまたね」とメガネを返してくれました。

恋に手慣れているであろうナオからすると智紀の反応は楽しいもののようです。新しいおもちゃを手に入れたような美青年の微笑みが麗しくて素敵でした。

CEOであることがバレました


智紀のほうは自分の家に帰宅後、まさかキスだけでイッてしまうとか中学生のようだった自分が恥ずかしくなりベッドで悶絶しています。

さすがにこれは恥ずかしすぎてカナちゃんにも言えません。するとそのカナちゃんからラインでニュースが送られてきました。

カナちゃんの会社の新しいCEOのニュース。そこには顔写真入りでナオが紹介されていました。ナオは外資系カフェの日本支社のCEOなんですね。

ジェファーソン直純。そこに書かれた名前を見て「名前が違う」と気づいた智紀。これでウソがバレた…ということになるのでしょうか。

ただアプリではいわゆるハンドルネームを使っていたと言えば全然普通にごまかせます。ナオがどう出るかですね。

いっぽう智紀を帰したあと、智紀の下着のパンツが置いてあることに気づいたナオ。「ガラスの靴かな?」おしゃれな解釈と優しい笑顔は何を考えているのでしょう。

パンツを置き忘れてきたことを思い出した智紀が死にたくなったところで2話はおしまい。3話に続きます。

灰かぶりコンプレックス2話 感想まとめ


ナオが今一つ何を考えているのかつかめないけれど麗しい美青年だからもう全部許せます。料理までプロ級とかどんなハイスペックなんだ。

まつ毛が長くて端正なナオの顔面を見ているだけで幸せなので智紀の気持ちはよ~く分かります。

ナオは智紀のことは面白がっているように見えて大事に扱っているし、本物のミチルには独占欲を見せていたし悪いようにはしないんじゃないかな。人でなしという感じでもないですしね。

これから本物のミチルとカナちゃんも絡んできて四角関係になるのかなあ。カナちゃんはそのままの親友ポジションでいてほしい気もしますがナオが嫉妬しているところも見てみたいです。

今のところ智紀はまだまだナオに翻弄させられてばかりですが、そのうちDTパワーを発揮してナオに仕返ししなきゃ。

ところでナオの家にパンツを置き忘れてきたということは智紀はあれからノーパンで帰ったの?とか勘ぐってしまった私を許してほしいです。下着も借りたんだよね。

パンツという口実もできたことだし3回目のデートは確定です。名前とCEOであることがバレてミチルのことも洗いざらい話す日がつかくるでしょう。

でももうちょっとこの2人の今の関係を見ていたいなーと思ってしまいました。

次回3話は9/30発売のイァハーツ11月号です。

それではまた「灰かぶりコンプレックス」3話の感想でお会いしましょう。

追記)3話の感想を書きました。

灰かぶりコンプレックス3話 ネタバレ感想

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