花恋つらね15話のネタバレ感想です。コミックス3巻のネタバレになるのでどうぞお気をつけください。

惣五郎の告白を真剣に受けとめ自らの気持ちを自覚した源介は、ふたたび惣五郎と同じ舞台に立つことを望みます。

運よく一緒に歌舞伎の巡業で1か月間全国を回ることが決まり気合を入れる2人。源介の想いを惣五郎は信じかけていて…。というところまでが前回14話の内容でした。

花恋つらね14話 ネタバレ感想

それでは以下、夏目イサク先生の最新話「花恋つらね」15話の感想です。ネタバレ注意です。

花恋つらね3巻 電子書籍


花恋つらね3巻の電子版は4/27に発売です。


花恋つらね15幕 感想 ネタバレあり


いきなりの大役に緊張ぎみの惣五郎


全国巡業のために新幹線で移動する源介たちの中で、惣五郎は寝不足気味で顔色もあまり優れません。それもそのはず、今回の巡業では惣五郎にかなりの大役が任されたのでした。

今回は大谷屋メインの巡業なので知らない人ばかりで緊張ぎみの惣五郎に、初顔合わせで絡んできたのは源介のお兄さんの蔦丸さん。

「よろしくね惣五郎さん。ほんときれいなお顔だよ」アゴクイされながら上から目線で「さぞかし素敵な静御前を拝ませてくれるんでしょうねえ」などと惣五郎はいきなりプレッシャーをかけられていました。

鬼稽古は9月までみっちりとおじいさんにつけてもらいましたが、惣五郎はなぜか鶴丸に目の敵にされてしまい、しょっぱなからビビってしまいます。

それもそのはず今回の惣五郎の役どころは歌舞伎三大名作のひとつ「義経千本桜」から四段目「道行初音の旅」で通称「吉野山」と呼ばれる舞踊の主役の静御前。

源介はそれにお供する家来でもう一人の主役の佐藤忠信を演じます。こちらは狐が化けているという面白い設定です。

いくら今回の巡業公演のメインは源介の父の雲昇さんの世話物だとはいえ、静御前の役は今の惣五郎にとってはかなりの大役。

緊張していると源介に「絶対に合うと思う」と励まされ、惣五郎はその能天気さにあきれつつもちょっと照れたりして微笑ましい2人です。

チラ見せで源介が「絶対似合う」と言っていたのでてっきり衣装の話だと勘違いしてましたが役のことだったんですね。

もしかしたら本当に俺のこと…


源介はまさか惣五郎tこんなにがっつりと組める役だとは思っていなかったので浮かれていました。しかも忠信は義経から静御前を守るよう命じられた従者で、2人はとても仲が良く一見恋人に見えるという役回りです。

惣五郎はなんとか全体稽古は乗り切ったものの源介のお父さんにも「菊右衛門さんの孫だからやってくれるでしょう。期待していますよ」とプレッシャーをかけられ初日はミス連発。

玉乃屋代表の自分が失敗したら玉乃屋全体の評価が下がる!と思いつめて想像以上のミスを出しまくってしまったのでした。

凹む惣五郎ですが源介への態度は軟化しつつあり、夏休みに家まで走って会いに来てくれたあの日から、もしかすると源介の気持ちは本当なのかもしれないと思い始めていました。

新幹線でも隣同士に座って一見本当にラブラブです。御曹司2人がこんなに親しげだとファンに見つかったらちょっとした騒ぎになりそう。なんだかいい雰囲気の2人が微笑ましいです。

手に手をとって惣五郎を励ます源介


メイクも済み衣装も着替え終えてあとは出番を待つばかりの惣五郎は、必要以上に緊張して心臓がバクバクするのを止められません。

連れてきていたシャチのぬいぐるみをギュッとしてみても冷や汗がとまらず余計にパニックになりかける惣五郎。稽古の時はうまくいったと自分に言い聞かせますがネガティブな思考から抜け出せずに手が震え始めます。

するとそこへ源介が声をかけてくれました。見るからにプレッシャーに弱く緊張してギシギシになっている惣五郎を見かねた源介は、おもむろに惣五郎の手をとります。

緊張して冷えた手をとって自分の手で温めるように握ってくれた源介。惣五郎は源介が以前まったく逆の立場で一緒に舞台に立っていたことを思い出しました。

「お前すごいね。すげー普通にやってたし」

源介も緊張はしていましたがそれがあまり周りには見えにくいタイプなのでしょう。無意識で手をぎゅっと握る惣五郎の手をしっかり握り返した源介は「おれができたんだからお前だってできるよ」と惣五郎を優しく励まします

「お前踊り好きだろ?今回舞踊でラッキーじゃん」

踊りが得意なほうだったということすら緊張のあまり忘れていた惣五郎は源介のおかげでふっと緊張が解け始めます。気づいたら手の震えも治まっていました。

花恋つらね15幕の感想まとめ


いいなーこういうの。恋だとか愛だとかはもちろん必要で大切ですが、お互いに仕事の面でも支え合って成長していく一生懸命な姿にはぐっとくるものがあります。

惣五郎の静御前がすごくきれいでびっくりしました。メイクのせいだとかではなく、そこにはやっぱり源介への恋心がのっかっているんだろうな。恋をすると人は綺麗になるものです。

惣五郎を爽やかに励ます源介も、静御前に仕える仲良しの従者のまんまのいい笑顔でキュンときました。

ところで惣五郎が持参していたシャチのぬいぐるみの名前が「べんけい」でつい笑っちゃいましたが、忠さんもいない今惣五郎にとってはこのシャチが精神的な支えなんですね。

たったひとりで大谷屋に乗り込んでの大役。知り合いは源介のみという心細い環境で高校生には重荷になりそうなのに、やはり幼少期から本物に鍛えられて歌舞伎の世界で生きていくという覚悟が違うのでしょう。

初日を終えた2日目の舞台がどうなるか。こういう生の舞台は生き物なので回数を重ねるごとに良くなっていくものだからこれからの公演が楽しみです。ラブハプニングも少しはあるといいんだけどな。

予告にお名前がないので9/14発売のディアプラス10月号は1回お休みです。次回16話は10/14発売のディアプラス11月号から。

ではまた「花恋つらね」16話の感想でお会いしましょう。

追記)16話の感想を書きました。

花恋つらね3巻16話 ネタバレ感想

夏目イサク先生のBLコミックス




いかさまメモリ(1)

いかさまメモリ(1)

いかさまメモリ(1)



関連記事